2003年1月-3月(day003)

2003年1月-2月(day003)


2003年1月5日
 正月早々風邪にやられ、いいことなし。仕事は順調だが、遅ればせながらやってきた冬の訪れとともに精神的に少し落ち込み気味となる。休みになると無気力状態へ移行する日々。こんな時は近隣の鎮へ探検に出かけるのがいいのだが、風邪気味の体では無理はできない。そこで、思い切ってDVD機を購入することにした。買うと決めたものの、どんな機能が付いていれば良い商品なのかが良くわからない。店員に聞いてみても、どれも同じだといういい加減な回答が帰ってくるだけだ。昔のVCD機と同じで実際、どれも大して変わらないのかもしれない。箱の上に書いてある説明書きも大体同じだ。唯一目だった相違は、コンピュータのモニターに接続できるかどうかぐらいのものだ。この機能が付くと、300RMBほど値段が跳ね上がる。
 いろいろ(無駄に・・・)迷った挙句、結局一番売れていそうなShincoという中国メーカーのものにした。価格は740RMB。スーパー(デパート?)なので、値引き交渉はなし。

 部屋に戻ると早速セッティング。画面を写すところまでは簡単だったが、字幕の設定のやり方がよくわからない。ハード側でできる設定とDVDソフト側でできる設定があるようだが、違いはわからずじまい。それでも、なんとか鑑賞まで漕ぎ着けた。 
 最初に見たのは、「もののけ姫」。ところが途中で以前にも一度観たことに気づいた。他のに変更しようと思ったが、残っているのは洋画しかない。疲れた心には母国、日本の映画が一番、というわけで続けて見る。いい映画は何度見ても面白いものだ。はずだ。とわけのわからないことを口走りつつ・・・。実際、じっくり楽しむことができました。以前VCDでみた時よりも映像も音も格段にいいような感じがした。さすがDVD!

それでは、また。
2003年1月7日
 今日は皆さんにうれしいお知らせを!もっとも、うれしいのは私だけかもしれませんが。とうとう、この「華南の靴」がYahooでも検索できるようになりました。と言っても、登録サイトとしてではなく、ページ検索で見つかるだけなんですけどね(笑)。

 調べてみると、Yahooの検索をサポートしているGOOGLEエンジンに登録が成功したようです。効果は抜群で、私のHPのページの題名となっているものは全て検索にひっかかるようです。

 というわけで、このHPもマイブームの時代に終わりを告げ、一般社会へ公開されることになりました。そこで、そろそろ、新聞の翻訳を止めねばなりません。まぁ、これこそ完全なマイブームだったので、私のつたない翻訳を読んでくださっている方はほとんどおられないとは思いますが(笑)

 今日はご報告まで。

2003年1月13日
 昨日の週末は留学生時代の友人Kくんと6年振りの再会を果たした。留学後もお互いに中国で働いていたのだが、二人とも忙しくて会う機会がなかったのだ。電話ではよく話しをしていたので、久しぶりという感じはあまりなかったが、さすがにお互い年取ったな、という気持ちであった。特に留学時代は一言も中国を離せなかったKくんが流暢に中国語を操っている姿は、彼のこれまでの努力の大きさを表現しているようで、感慨深かった。

 どこに行こうか迷ったが、結局、深センへ出かけることになった。パソコン街をぐるりと回った後、ジャスコの回転寿司で食事をした。驚くべきことにほぼ全品が値下げをしており、半額近くになっていた。しかも、質が落ちているということもなく、ずいぶん得をした感じであった。せっかく二人できたので、以前から食べたかったウニチャーハン(80元)にも挑戦した。ウニが入っていたからといって特別な味がするわけではなかったが、 ウニですよ、ウニ。贅沢な気分は十分に味わえました。

 食事を終えたあとは東門の本屋へ直行。いつもの通り雑誌を購入する。それから羅湖の税関までKくんを送って一日は終わり。6年振りの再会だというのになんだかあっけないと思われるかもしれないが、その間ずっと昔話に浸っていたのだから、ずっとしゃべりまくりであった。Kくんについての詳しい話はまた別の機会にする予定である。

2003年1月15日
 明後日から10日間の休暇。春節(2月初旬)にある長期休日の代休だ。今回の行き先は昆明の大理である。観光地としては割とメジャーな場所だが、昆明からバスで5時間という中途半端な場所にあるため、誰もが行く場所というほどでもない。昆明までのエア・チケット(2.5割引きで830RMB)もすでに購入済みだ。
 例によって、一人旅だ。すでに言葉はほとんど不自由しないので、特に困ったことが起こるとも思われないが、やはりドキドキする。このほのかな危険と隣り合わせになる感覚がたまらない。ホテル等の手配も事前には一切していないので、その場、その場の勝負となる。これがまた楽しいのだ。「気ままな一人旅」の魅力を最大限生かせるのが中国大陸の旅だといえるだろう。
 (旅の経過は「日記 特別編」に書き込む予定です)。
2003年1月17日
 出発の日だ。昨晩からわくわく状態、うれしすぎて早朝4時30分に目がさめてしまった(はやすぎ!)。飛行機は午後の3時30分発なので、お昼過ぎにアパートを出れば十分間に合う。それまでは出発の喜びを噛みしめているとしよう。

 6時になるのを待って、アパート1Fのパン屋へピータン粥を買いにいく。ところがまだ届いていないとのこと。お店で作っているのではなく、近所のどこかかから持ってくるらしい。「中で待っていなよ」と言われたので、店内に3つあるテーブルの一つについてボーと待つ。手持ちぶたさなのでついでにパンを買う。15分ほどしてオートバイの音とともにお粥と肉まんが到着した。2.5RMBを支払い、ピータン粥を手に入れる。部屋へ戻って、ピータン粥を片手に「千と千尋」を観る。実は昨晩観はじめたのだが、途中で眠ってしまったのだ。DVDを買ってから日本映画を観っぱなしである。すでに「修羅雪姫」、「バトル・ロワイヤル」、「鉄道員」、「千と千尋の神隠し」、「もののけ姫」と4本もクリアしてしまった。当分、タイトルに事欠かない。なんと言っても音がいい。

 今回の旅行は昆明・大理をメインとするところまでは決まっているのだが、昆明までのエア・チケットを購入してある以外は何も決めていない。まさに気ままな旅だ。地球の歩き方を眺めているうちに、「シーシュアンバンナ」にも行きたくなってくる。先日訪れた友人のKくんから「麗江」も薦められているので迷うところ。全部行くことも可能だが、そうするとずいぶん強行軍になってしまうなぁ。

2003年1月24日
 本日、無事帰って参りました。全体としては楽しい旅というよりも、むしろ「力を使い尽くした」旅となりました。「麗江」は特に素晴らしかった。馬に乗っての山上り、下りは最高だったな。もう一度行きたいけど、なかなか難しいだろうーな。他にも行きたいところがたくさんあるし。
 詳細は「探検記 特別編」に書きますので、是非読んでください。
2003年1月25日
 今日は深セン行き。主な目的は歯医者だ。旅行中、のんきにチャーハンを食べているときに、歯の一部に不具合が発生したのだ。しかし、旅行中に歯のトラブルに巻き込まれることが多いな、最近は。あのバスや列車の振動が微妙に影響を与えるのかもしれない。
 歯医者と簡単に書いたが、中国で歯医者に行くのは勇気がいることだ。日本より10年は技術が遅れているという話だし、様々なガイドブックにも歯の治療は日本でしたほうがいいと書いてある。
 
 そうはいっても、今や現地化が進んでいる私はたかが「歯」ごときのことで日本に帰るわけにはいかない。そこで、前回と同じ歯医者へ向かうことになった。私の馴染みの歯医者は深セン駅のそばにある。6平方メートルほどの部屋に6シートほどの治療シートがある小さな歯医者屋さんだ。行って見ると、オフィスが右に10メートルほど移動していた。なんでも、家賃が高すぎるので変更したとのことであった。

 中国では医者の個人技術がものをいう。金がものをいう社会だから、資格などどうとでもなるからだ。だから、技術の悪い医者に当たったら最悪だ。そこで、知り合いや噂を通して良い医者を紹介してもらい、指名をして治療をしてもらうのが一番安全だということになる。しかし、私にそんな知り合いがいるわけもなく、噂が耳に入るほど現地情報に詳しいわけでもない。そこで、どんな人に治療してもらうことになるのかを心配しながら待つことになる。
 待合用の椅子で待っていると、前回治療をしてもらった医者が立ち話をしているのを発見。そこで、看護婦さんに言ってその人に治療をしてもらうことにした。
 順番が来て、お医者さん(50歳ぐらいの女性)に事情を説明する。歯に詰めてあった義歯がとれてしまったので、可能ならつけなおして欲しい。無理なら新しく作ってもらえないかと依頼したのだ。

 お医者さんはしばらく私の義歯と歯を眺めたあと、「これなら、少し治療するだけで、もとの義歯を使えるから簡単よ」と言ってくれた。助かった、新しく作るともう一度来なければいけないから面倒なのだ。

 ところが、自体は思わぬ方向へ進んだ。悪いところを削り取ったまでは良かったが、どうもお医者さんは義歯の方向をつけ間違ったらしいのだ(もちろん、お医者さんはそんなことはいわない)。いろいろ言い訳をしながら懸命に修正をしている。(無理をしないで新しいのをつけてもらったほうがいいのだが・・・)と思うが、必死に作業をしているお医者さんをみるとそうも言えない。徐々に不安になってくるが、我慢する。
 悪戦苦闘30分。なんとか治療が終了。治療費100RMBであった。

 歯の問題が片付いたところで、タクシーでジャスコへ向かう。全然違う方向へ進もうとするので、注意すると、「こっちじゃないのか」と尋ねてくる。どうやら新米運ちゃんらしい。「道を知らないのか」と詰め寄ると、「知っている」と言い張る。そして、無線でセンターと連絡し、必死に問い合わせをしている。あーあ、メーターが上がちゃうよ、と自分の不運を呪い始めた。が、幸いなことにルートがわかったらしく、その後は順調に進み17RMBほどでジャスコに到着。いつもより安いぐらいであった。

 まずは回転寿司で昼食。最近値段が下がったおかげで、腹いっぱい食べて95RMB、満足の料金だ。とくに鮭の味噌汁が小さい鍋に身がたくさんはいって、たったの12RMBだったのが値下げを実感させた。

 食事が終わると、中のスーパーをぐるりと回ってみる。すると、日本人向けの食品が大幅に増加している。納豆までおいてあるのだ。きっと日本人客が多いということで品目を検討し直したに違いない。今度から香港に行かないでも、ここでたいていの用が済ませられそうだ、助かった。

 それから、東門の本屋にて雑誌を購入。日本書籍販売は2月10日までの臨時フェアという話であったが、店員に聞いてみると、どうやら延長もありうるらしい。ラッキーだ。日本食と日本の本が深センで購入できるようになれば香港に出かける必要がほとんどなくなる。寂しいような気もするが、非常に助かるというものだ。中国の発展に感謝。

 あとは、タクシーで駅そばまで行き、バスで自分の街まで直行。順調な一日であった。

2003年2月4日
 春節のお祭り騒ぎもようやく、ひと段落した。昨日までは夜遅く、朝早くの2段攻撃でバクチクが鳴り響き、私の睡眠時間を削りとってくれた。あの人たちは一体いつ眠っているのだろう。
 ここしばらくはHP作りに熱中している。まだ、雲南省一週間の旅のうち、3日目を書き始めたばかりだ。今回はまめにメモをとっていたので、書くことが山とある。その上デジカメで200M分ぐらい写真をとったので、ネタにも事欠かない。というわけで、日記も滞りがちだ。かんべんしてください。
 最近は再びACCESSに関心が湧いてきた。今までなんとなくVBAとかを勉強していたのだが、試しに会社のコンピュータ管理用のデータベースを作ってみたところ、全く歯が立たず、結局マクロで動かすハメとなった。その上、サンプルの丸写し。
 やはり、何事も基礎が大事だと反省し、もう一度入門者用テキストからやり直すことにした。今度こそはマスターするぞ!と何度目かの決意を固める。どこまでいけるやら・・・。
 だいたい、Linuxの勉強はどうなったのか?うーーん。今はHP作成で忙しいからね(言い訳)。

 まっ、とにかく頑張ってます。

2003年2月16日
 いまだにHPと格闘する毎日だ。雲南省旅行一週間の旅のうち、ようやく4日目を書き終わった。果たして今月一杯で終わるのだろうか?

 さて、最近、私生活でとても困ったことが生じている。アパート周辺で不気味な怪音が鳴り響いているのだ。「キーーーーーーン」という高音が何時間か置きに10分ー20分ぐらい鳴り続く。それも夜中に多い。すっかり睡眠不足になってしまった。だんだん減ってきてはいるのだが、頭に焼き付いてしまい、一回鳴っただけでも寝付けにくい体になった。耳栓を買ってきて対抗処置はとっているのだが、寝ている間にとれてしまって結局怪音に起こされるはめになっている。この音に参っているのは私だけではないらしく、近所の住人が怒り狂っている声も時々聞こえてくる。果たして、この怪音の正体はいかに!(たぶん、わからずじまいでしょうが)。

2003年2月22日
 正体不明の怪音は、正体不明のまま消えていった。あれは、もしかしたら宇宙からのメッセージだったのかもしれない(そんなわけねー)。
2003年3月15日
 すっかりに怠けていて、ほぼ一ヶ月ぶりの更新となってしまった。仕事は日々めまぐるしい変化があるのだが、私生活はどちらかというと単調だ。期待の星だった深センの日本書籍フェアも、今日行ってみたら売れ残りの雑誌が置いてあるだけの古本屋もどきとなってしまっていた。当分行く気にならない。一方、深センジャスコは品揃えがますます充実してきた。ジャスコのそばにアパートがあったら、食生活が豊かになるのになぁ。

 そうそう、一つだけいい事があった。私のアパートのそばにとうとう万佳百貨がオープンするのだ。ジャスコには及ばないものの、中国では大手に類する百貨店(スーパー)だ。DICOS(中国系ケンタッキー)がテナントに入ってくれると嬉しいのだけれど。
2003年3月30日
 最近、また中国のドラマを観始めた。「鉄歯銅牙 紀暁嵐」というドラマだ。清朝の乾隆皇帝時代の物語だ。ストーリーは皇帝の側近である悪玉と善玉の戦いがメインだ。主役は紀暁嵐という才能溢れる文官(善玉)なのだが、役者として魅力があるのはむしろ、悪玉を演じている王剛だ。こういった奥の深い悪役は日本のドラマではみかけない。とにかく悪い奴なのだが、なぜか憎めない。失敗ばかりするけれど、要の尻尾はつかませない。まぁ、ドラマだから最後はやられるんだろうけど。