2006年3月-5月(day026)

2006年3月-5月(day026)


2006年3月3日
 今年に入ってから、Zがペーパーフラワーに熱くなっていたり、湖北旅行をしたり、私たち二人とも体調を崩したりで、Zの日本語学習が停滞状態となっていた。「今日はテストをするぞ!」とプレッシャーをかけたりして、復習だけはさせていたが、このような状態が長く続くのは良くない。2月までに、第11課までは暗誦できるようになったので、3月中に20課終了を目指して特訓中である。
 特訓と言っても、文を暗誦するのはZ自身の努力にかかっているので、私がやるのは文を読んであげること、発音の矯正をしてあげること、暗誦を聞いて正しく記憶しているかテストをしてあげることだけである。たったこれだけのことなのだが、課が進むにつれて暗誦させなければならない範囲が増えてくるため、ちょっと始めると、すぐに1時間を超えてしまう。時に負担に感じることもあるが、Zの日本語の進歩を見るのは楽しい。なんとか、4月末までには第24課(初級上巻)までの暗誦を終了させたいものだと思う。頑張れZ!

 ここしばらくグッピーの動静に関して書く機会がなかった。過去の記録を辿ってみると、最後に書いたは2005年の9月11日だったようだ。その時点では、新グッピーの親が雄雌の合計で6匹、旧グッピーが2匹、幼グッピーが9匹とある。シマウマ魚は2匹いたようだ。
 それ以来、新グッピーの親と新グッピーの子の世代交代が進み、(多分)かつての親で生き残っているのは雌一匹のみである。新しい幼魚は全く生まれていない(一度だけ数匹生まれたが水の管理がわるかったので全員お亡くなりになった)ため全体としては減少し、新グッピーは合計で9匹となっている。旧グッピーは雌一匹が生き残っている。お腹がパンパンに張っているいて、恐らく稚魚詰まりの状態なのだと思うのだが、元気に数ヶ月生き延びている。シマウマ魚は全員昇天してしまった。
 何しろ、子供を産んでくれなければ話にならない。一体、どうして子供が生まれないのだろうか?冬場はグッピーたちは子供を産まないのだろうか。昨年の記録を見る限りでは、そんなことはないようだ。新グッピーは旧グッピーと種類が違うから、その影響ということもあるだろうが、よくわからない。次回、香港に行ったとき、新しい餌か薬でも買ってきてやるとしよう。 
2006年3月5日
   昨日は香港まで出て、グッピーの餌を購入してきた。
 今回購入したのは、J社のフレーク系の餌。これまでフレーク系の餌というとT社のものばかり使用していたのだが、J社の容器に描いてある「本当によく食べる!」という売り文句にひかれて購入を決めた。「本当によく食べる!」と言っても、グッピーはもともと食欲旺盛な魚である。そんなに変わりはしないだろうと、半分疑っていたが、アパートに戻って試してみて驚いた。本当に食いつきがいい。こんなに違うものかというほどだ。何回餌をあげても、喜び勇んで寄ってくる。
 何か特別な成分でも入っているのだろうか?不思議になってインターネットで調べてみると、新製品らしい。「ホワイトフィッシュミール」が原料とのことで、よく食べる、水を汚さない、とある。理想的な餌だなぁ。昨年は、ブラインシュリンプ(乾燥)、冷凍赤虫、赤虫(乾燥)、小蝦、ミジンコ等々、様々な種類の餌を試したけれども、水の汚れということを考えると、人工フレークの方がいいような気がしている。しばらくは、この「本当によく食べる」フレークを続けてみるとしよう。 
2006年3月13日
  一昨日、出張者のLさんを伴って、またもやマカオに出かけることになった。今回は観光メインである。フェリー乗り場から歩いて30~40分ほどでセドナ広場に到着。これまで来たときは大きな台座が広場に据えられていて、景観を損ねている場合が多かったが、本日は台座がなく、すっきりした状態であった。でも、セドナ広場はやはり、夜が綺麗だ。
 セドナ広場を抜けて、しばらく歩くと、「聖ポール天主堂跡」に到着。階段を上がったところに美しいが、奇妙な門がある。まるで、建物の表のみを残したような形をしている。帰宅後、インターネットで調べてみると、17世紀に建築されたもので、当時は東洋一壮麗な教会だったのだそうだ。それが、1835年に火災に遭い、建物の正面の一部や階段を残して焼け落ちたのだそうだ。
 門を抜けると、奥に天主教芸術博物館や聖職者のお骨を安置してある建物を見学。それから、すぐ横にある小山を上って、マカオ博物館を訪れた。マカオ博物館に来るのももう三度目なので特に感慨はないが、微妙に以前とは異なっている気がする。気のせいかもしれないが、以前はなかった中国の芸術に関するものが展示品に含まれているような・・・。

 観光が終わると、せっかくなのでカジノ(金沙)にも行くことになった。先々週、負けたばかりなのであまりボルテージが上がらなかったが、やっているうちに、徐々にボルテージが上がり始め、結局1500HKドルの負け。今回はあっという間に負けたので、書くことがない。気がついたのは、最近、電子機器を利用した、賭博ゲームのようなものが増えてきたことである。先々週来た時は、ブラックジャックゲームのような機械あったし、今回はルーレットまで電子機器が設置されていた。カジノもディーラー志望者が不足して、人材に困っているのだろうか。
 ここ二回連続、予算の1000HKドルをオーバーし、反省の必要あり。でも、一回ぐらい大勝してみたいものだ。
2006年3月28日
  力を入れてきたかいあって、最近、Zの日本語学習の速度があがってきた。本日までで、初級第20課までの暗誦が終了。上巻の完了まで残り4課のところまできた。このまま手を緩めずに行けば、10月頃までに初級上下巻の終了も夢ではないだろう。そんな風に思えてくる。しかし、教える私の方にも気分の波があるから、なかなか理想通りには行かないだろうなぁ。

 最近、水換えをサボっていたせいで水槽内の水質が悪化してきた。ただサボっていたわけではなく、大規模な水換えをやると必ずお星様になってしまうグッピーがいるので、どうも気が進まなかったのだ。しかし、水質の悪化に伴って、どうもグッピーたちが病気になりやすくなっているようだ。その都度塩を入れたり、薬を入れたりしてきたが、どうも限界なようだ。とうとう一匹お亡くなりになってしまった。
 そこで、思い切って水換えを敢行。だが、案の定というか、トラブル発生。なんと蛍光灯の電源から漏電が発生。水質の変化プラス漏電で、お星様が二つも出てしまった。7匹生き残ったのが不思議なくらいだ(ただし、そのうち1匹は瀕死の状態)。幸いにも、生き残ったのは新グッピーの雄3匹と雌2匹と旧雌グッピー1匹(あと、瀕死の新グッピーの雄1匹)である。雌が子供を産んでくれさえすれば挽回も可能だろう。なんとか、逆転一発大量出産がでないものか・・・。
2006年4月3日
   先日、大失敗をやらかした。
 いつものように、インターネットバンキングで残高確認をしようとしたところ、「安全のため、パスワードを変更してください」とのメッセージが出た。数ヶ月前に変更したばかりなので変えなくてもいいとは思ったが、こんなメッセージが出るということは新たな詐欺事件でも起こったのかもしれないと思い、パスワード変更作業にとりかかった。何度もやってきたことなので、そんなに面倒な作業ではない。さっさと終わらせて、パスワード保存ソフトに新しいパスワードを入力しておいた(つもりだった)。だが、数日後、再び口座確認しようとして、保存したつもりのパスワードが保存されていないことが発覚。アルファベットと数字を組み合わせた8桁ものパスワードなので、記憶しているわけもなく、大慌て・・・。どこかに残ってないかとコンピュータの中を捜したが、虚しい努力に終わった。
 電話で、パスワード再発行の手続きを確認しようとしたところ、広東語と英語のアナウンスしかない。普通語は未対応のようである。そこで、メールで問い合わせた。一日経って、「パスポートを持って、支店へ行ってください」との回答が来た。そこで、一昨日は香港行き。しかも、その場ではパスワードは発行されず、数日後に再度来てくださいとのことであった。結局、この問題の解決に、交通費だけでHK1000ドル近くかかることになる。手痛い出費だなぁ。
2006年4月6日
  昨晩で、初級教科書の上巻24課の暗誦が済んだZ。ようやく、ここまで来たという感じ。まだ後半部分は、暗誦の回数が少ないので、ここ二、三週間は復習に費やしたいと考えている。もっとも、復習だけだと(私もZも)飽きてしまうので、少しずつ下巻を始めていくことになるだろう。下巻は25課から47課までの合計23課。初級のテキスト本文は、全ての課が同じ分量なので大きな問題がなければ最後までやり切れるはずだ。はやく(といっても半年はかかるだろうが)、初級を終えて、中級のテキストに入りたいものだ。
 中級に入れば、日本語一級試験を目指させることも、全くの夢ではなくなる。うーん、気がせくなぁ。中級に入ったら、一課暗誦が終わったら、賞金いくら!という奥の手を使ってもいい。現金なZのことだから、効果抜群だろう。ただ、賞金がなくなった途端にやる気激減ということも考えられるから、よくよく考えてやらないと・・・。あっ、まだ初級下巻が終わってないんだっけ。
2006年4月9日
   先日の漏電事件で、7匹になってしまったグッピーたち。瀕死状態だった1匹が数日して昇天し、とうとう6匹になってしまった。その後、水を替えたかいもあって、皆しばらく元気に暮らしていた。漏電のもとが水槽備え付けの蛍光灯であることが判明したため、照明つけられないのが難点だが、新グッピーたちはもともと明るいところが好きでないようだったので、新たな手を考えるまで我慢してもらうことにした。
 一旦、元気になったグッピーたちであったが、数日前から再び動きが悪くなってきた。そして、一番の希望の星であった成長中の一匹が昇天した。おかしい・・・?やはり照明がないとだめなのか?テーブル用の蛍光灯をもってきて外から照らしてやる。・・・どうも変化がない。それに、先日水換えをやったばかりなのに、底にはもうゴミがいっぱいだ。フィルターがうまく働いていないのだろうか。わからない。
 やはり、蛍光灯がないのはまずいだろう。思い切って、備え付けの上部フィルターも外して外部フィルターにするか?そう考えて、香港に行って、水槽用の蛍光灯や外部フィルターを見て回った。だが、手頃なものが見つからず、購入の再検討をすることにした。
  帰宅後、再び水換えを行うことにした。もう天気も暖かくなってきたので、5匹全部を金魚鉢に移し、一晩を過ごしてもらった。それから、大きなゴミを網ですくい、新しい水を追加し、朝までフィルターを回しつづけた。

 早朝、水槽の底にたまったゴミ(主にフン)をすくおうと網を水に入れる。(痛いっ?)。何だろう、爪の間が染みる。すごく痛いわけではないが、人差し指を水にさし込むと痛む。そこで別の指を入れてみる。・・・なんともない。うーん、どういうことだ。グッピーたちを元気付けようとして入れた薬品のどれかが染みるのかもしれない。試しに蛇口をひねって水を出し、人差し指に触れさせてみる。
 ・・・染みない。やはり水槽の水に問題があるのだ。もしかして、またもや漏電?でも、前回は指にびびっとくるほどだったのに、今回は染みる程度だ。それに、左手を全部つっこんでも何ともない。痛むのは右の人差し指を突っ込んだときだけだ。
 次は、さきほど金魚鉢に移した水に人差し指を突っ込んでみる。もし、水質の問題なら、同じように痛むはずだ。ポチョッ・・・何ともない。そうなると、原因は漏電しか考えらえられない。フィルターの電源を切って、再び人差し指を突っ込む。・・・何ともない。
 そうか、前回よりもさらに微弱な漏電が起こっていたのだ。なんと危ない。それに、グッピーたちに可哀想なことをしてしまった。ゴメンナサイ、グッピーさんたち。改めて、金魚鉢を見やると、5匹のうち4匹は元気だが、最後の期待である若い雌グッピーに元気がない。もはや虫の息状態か・・・。ヤバイなぁ。絶滅の危機だ。とにかく今日中に外部フィルターを設置することにしよう。
2006年4月10日
  絶滅の危機に瀕したグッピーたちを救うために、新しいフィルター器を設置した。これまで使用したことのある、投げ込み式や上部フィルターではなく、タンク式のフィルター器である。値段は380RMB(濾過材込み)。普通の上部フィルターが100-300RMBだから、ずいぶんと高い。外観がいかにも「パワーがありますよ」といった感じなので、ついつい買ってしまった。実際に設置してみると、そんなに強力でもなさそうなので、少しがっかりした。しかし、濾過層が三層もある。きっと効果があるに違いない。数時間、稼動させてから、グッピー5匹を投入。弱っていた1匹もなんとか持ち直したようで、餌をやると喜んでぱくついている。なんとか子供を産んでくれないものかなぁ。

 本日は、もう一つショッピングをした。携帯電話。昨年の5月に購入したパナソニックのG51があまりに使い勝手が悪いので、とうとう乗り換えることにした。一番の難点は電池の持ちが悪すぎるということだろう。その前に使用していたフィリップスの、「XENIUM9@9++」が長時間使用を売りにしていたので、余計にそう感じたのかもしれない。会社で支給されている携帯電話と自分の携帯電話の両方のバッテリーに気を使わなければならないのが負担になってきたのだ。
 幸い、「XENIUM9@9++」の後継機種と思われる「XENIUM9@98」が店頭に出ていた。今度はカラーで、しかも以前より安い1198RMB(ただし、電池は1個)。遊び心がほとんどないのが寂しいが、最近はZがいつも一緒なので、携帯で遊ぶような時間はほとんどない。実用一点張りでちょうどいいだろう。使い勝手は、後日、ご報告させて頂きます。
2006年4月13日
  タンク式外部フィルターのおかげだろうか。グッピーたちはすこぶる元気だ。弱っていた雌一匹もほぼ通常通りとなった。ほぼと書いたのは、若干奇妙な行動が見られるからだ。
 グッピーというのは、食欲旺盛な生き物で、通常餌をやるとパクパクと食いついてくる。特に雌は24時間でも食べ続けられるのではないかと思われるほどだ。ところが、問題のグッピーは生死の間をくぐり抜ける試練を受けたためか、食べるということに非常に淡白になってしまったのだ。餌をやると、他のグッピーたちと同様、寄ってくるのだが餌を口にするまでいかないのだ。まるで、餌が見えないかのようである。あるいは、瀕死の状態になったときに、視力をやられてしまったのかもしれない・・・。
 試しに、通常使っている乾燥フレーク式のものではなく、乾燥ブラインシュリンプに餌を変えてみた。だが、結果は同じ。やはり餌が目に入っていないようだ。全く食べないで生きていくことはできないだろうから、私の目に見えないぐらいの大きさのものを口したりはしているのだろうが、少なくとも他のグッピーたちのように餌の欠片に食いつくようなことはない。
 そこで、しばらく使用していなかった乾燥小エビを投入してみることにした(乾燥小エビは殻の硬い部分が水槽の底に沈んでゴミになりやすいので、最近は使用していなかった)。手の中でもみ砕いて、小さくして、水槽に放り込む。すると・・・、おおっ、まったく餌が見えないはずだった問題の雌グッピーが餌に食らいついていくではないか。パクパク食べている。すごい勢いだ。そうか、目が見えないわけではなかったのか・・・。そこで、次はフレーク式の餌を投入。だが、案の定というか、またもや興味を示さない。小エビがお気に入りのようだ。
 まぁ、小エビがお気に入りなら、お気に入りで良い。他のグッピーの意見もあるだろうから、全部小エビにするわけにはいかないが、毎回小エビを少量混ぜてやることにしよう。そう考えて、昨日から少量の小エビを最初に投入することにした・・・。
 ところが、今朝、小エビを水面に撒いてやり、グッピーの様子をうかがってみたところ、問題の雌グッピーのやつ、またもや餌が見えない状態に陥っているようだ・・・。うーん、朝だから調子が悪いのかなぁ。どうも、魚の考えることはよくわからない。 
2006年5月1日
  4月29日から4月30日にかけて、一泊二日の小旅行に行ってきた。当初、二泊三日の予定だったが、二日目の観光地が予想よりも短時間でまわれたので、早めに切り上げたのだ。旅行先は、「盤龍峡」という観光地である。初日は、深セン→広州→肇慶→徳慶と、バスで走破し、二日目はタクシーで「盤龍峡」と「金林水郷」へ。それが終わると、再びタクシーで徳慶まで戻り、徳慶→肇慶→広州→深センと再びバスで戻った。片道だけで、7-8時間はかかった。二日連続の強行軍だったから、今日は体の節々が痛い。
  
 なぜこんな奥の奥にある「盤龍峡」というところまで行ったかというと、インターネットで「広東省最後の大自然」みたいな宣伝のされ方をされていたからだ。その上、私の大好きな「川下り」が楽しめるとあって、半年ぐらい前から目をつけていた。詳しくは、旅行記のほうで書くが、簡単にまとめると、大自然というほど規模は大きくなかった。徒歩30分ぐらいの広さしかないので、若干物足りないぐらいだ。いくつかある滝も、広東省内のものとしては大きいのかもしれないが、内陸の省のものと比較すると小さめな感じがするのは避けられなかった。

 「川下り」は、「中国勇士第一漂」と銘打ってあるだけあって、刺激度は最高だった。時間にして30分ぐらいと短いが、これ以上長い時間だったら、心臓に悪い。今まで楽しんだことのある「川下り」は自然の中を、ゆったりと下っていくという様子だったのに対して、「盤龍峡」のは自然を利用して作り上げた水上ジェットコースターだと言えるだろう。
 しかも、遊園地にあるような水上ジェットコースターでは、ここまで派手なことはできない。なにしろ、全ての客が全身ずぶ濡れになるほどの激しさで、揺れたり回ったり落ちたりする。ボートの中は常時水が腰まで浸かっている状態だった。びっくりして、途中でボートから降りてしまっている人もいたぐらいだ。
 私はこれまでの「川下り」の経験から、(たいしたことないだろう・・・)と高をくくっていたせいで、パスポートと現金とデジカメが全部ずぶ濡れになってしまった。大誤算である。あまりの被害の大きさに、ボートから降りてしばらくは放心状態となってしまったほどだ。
 パスポートが水にやられてしまっているのがはっきりしていたので、心ゆくまで楽しめたとは言えないが、それがなければ刺激という点では最高の川下りだった。

 今回、一泊二日で行ってきたが、相当な強行軍である。できれば、二泊三日ぐらいの余裕をもって行ったほうがいいかもしれない。川下り用の短パンとTシャツは必須だろう。詳しくは、旅行記にも書くつもりなので、興味のある方はご覧になってみてください。
2006年5月4日
  昨晩は、Zにトンカツを作ってもらった。私が本屋で買ってきた料理本をもとにつくってもらったのだ。Zはこれまで揚げ物を作ったことがなかったそうだが、意外に上手に揚げている。カツも柔らかいし、やはり出来たては美味しい。私自身は料理がまったく出来ないので、料理の上手なZの存在は大変ありがたい。Zは、亡くなったお母さんが村一番の料理上手だったそうで、お母さんのように美味しい料理が作れるようでありたいという気持ちが強いようだ。だから、お母さんに料理を教わったことはないそうだが、自分で覚えてだんだん上手になったらしい。
 私は一人暮らしが長かったので、外食慣れしていて、Zと一緒に住むようになった当初は二人で外に食べにいくことが多かった。しかし、徐々にZが料理をする割合が多くなり、最近は週のうち5回ぐらいは、Zの手料理を食べるようになっている。記憶をたどってみると、手料理も最初の頃は唐辛子が多すぎて文句を言うと、次は塩加減が強すぎたりと、いろいろ問題があった。それが今ではほぼ毎日美味しく食べられるから不思議だ。Zの料理の腕が上がったというのもあるだろうが、一緒に住んでいると好みが似通ってくるのではないかと思うこともある。
 トンカツの作り方が載っていた料理本には、ドリア等、私の好きな料理の作り方がたくさん載っているのだが、どれもオーブンが必要なようだ。だから、現在オーブンの購入を検討中。一体いくらぐらいするものなのだろうか?今週末、ジャスコに行った時にでも、調べてみるとしよう。 
2006年5月6日
 現在、水槽内のグッピーは4匹(行動に異常の見られた雌グッピーは結局、お星様になってしまった)である。紫の雄グッピーが2匹。紫の雌グッピーが1匹。雑種の雌グッピーが1匹となっている。
 
 雑種の雌グッピーは、二代目水槽で最大70匹まで増えたことのある一族の最後の生き残りだ。半年以上前からお腹を大きくしたままずっと生き延びてきた。稚魚詰まりを起しているのだろうと思う。お腹が大きくなり過ぎて、ここ数ヶ月は、普通の魚と同じ体勢を取れず、頭を底に向けた状態でフラフラと水流に流されるようにして生きてきた。底と水平になって泳ぐのは、水面のすぐ下にいる時と、餌に食いつこうと力を入れて泳いでいるときだけであった。
 (凄まじい生命力だなぁ。この状態でずっと生きつづけることができるのだろうか?)と感心していたのだが、一週間ぐらい前から再び変化が起こった。大きいお腹の左側だけが、さらに大きくなり始めたのだ。そのため、均衡がとれなくなり、もはや、水面下でも、泳いでいるときでも、普通の体勢がとれなくなってしまった。さすがに虫の息という感じだ(それでも、餌をやると懸命に泳いできて、パクパク食べているところが凄い)。残念ながら、昇天する日は近いようだ。それまでに奇跡が起きて子孫を残したりするだろうか。最後の期待をかけたいところである。

  紫の雄グッピー二匹は極めて元気である。美しい尾を広げて、水槽の中を泳ぎまわる姿は素晴らしい。「グッピーの美」というのは、こういうのを言うのだろう。買ってきたものではなく、私の水槽で生まれ育った二匹だから、一層嬉しい。問題は、紫の雌グッピーである。このグッピーは購入してきたもので、雄グッピーから見れば、親の世代に当たる。すでに星になった雌グッピーもたくさんいるので、必ずしも直系ではないだろうが、相当な年の差があるのは間違いない。その雌グッピーが老齢化が進んだためなのか、漏電事件のせいなのか、フェロモンを出さなくなったようなのだ。若い雄グッピーたちが全く雌グッピーを追わないのだ。唯一の雌グッピーが孕まないとなると、紫のグッピー一族の未来はない。実に困った。なんとか、深センで紫のグッピーが手に入らないものだろうか。
2006年5月14日
  旧グッピーの最後の生き残り。とうとう昇天してしまった。
 最後まで食欲を失わず、もしやこのままずっと生き続けるのではないか?とさえ思わせられたが、やはり無理だったようだ。これで旧グッピー一族は死に絶えてしまった。冥福を祈る。

 残るは紫グッピーの一族である。もはや孕みそうもない老雌グッピー1匹と若く美しい雄グッピー2匹。彼らも、このままでは未来がない。そこで、深セン市内に熱帯魚屋を探しに行くことにした(昨年か一昨年にも探しに行ったが、品揃えの豊富な熱帯魚屋は見つからなかった)。インターネットで検索を重ねた結果、市内の紅茘路辺りに数件の熱帯魚屋があることが判明。さっそく訪れてみた。
 着いてみると、熱帯魚屋が10軒前後と花屋が2,30軒ぐらい集まっている卸売り場のような所だった。売っている熱帯魚の数は、私が住んでいる街に比べればぐっと多かったが、香港の熱帯魚街には遠く及ばない。グッピーは雑種がほとんどだ。
 片っ端から店内に入り、ようやく、紫っぽい色のグッピーを売っている店を見つけたものの、様々な種類のグッピーを一つの水槽の中に混在させている。これでは、生まれてくるグッピーがどんな色かわかったものではない。それでも、ここしかないならと3匹ほど買ってみた。1匹3RMBだから、私が飼っているグッピーと同じなら恐ろしく安い。しかし、袋に入れてもらって、店の外で光に当ててみると、紫とは程遠い色であることが判明した。これでは既存のグッピーと一緒に飼えない。店内に戻って、返品することにした。
 ついでに、注文買いはできないのか?と尋ねると、「できる」という答えが返ってきた。そこで、欲しい種類のグッピーの名前を言ってみる。「来週には入る」とのこと。念のためにいくらか聞いてみると、さきほどと同じ「3RMB」である。安い。本物なら10倍はするはずなのに・・・。やはり、混在させて育てて、たまたま現れた色で振り分けて販売するという方法をとっているのだろうか?それだと、子供が全く違った色で生まれる可能性があるから、ちょっとなぁ・・・。でも、今は選択の余地がない。諦めて注文を出しておいた。さて、どんなグッピーがやってくるやら。

 さて、Zの日本語学習だが、現在28課まで暗誦が終了した。先へ進めば進むほど復習の範囲が広がるので面白みがなくなり、キツイ。しかし、頑張って最後までやり遂げさせなければならない。最近は、自信がついてきたのかよく日本語を話すようになっている。今日、日本料理屋さんにお昼を食べに行ったら、日本語の上手な中国人のオーナーがいて、負けまいと思ったのか、一生懸命日本語で(私に)話しかけてきた。「あの人の日本語って私よりうまい?」と競争心むき出しである。もうちょっと努力しないとね・・・。でも、やる気は買う。

 Zのもう一つの学習項目であるペーパーフラワー。一応20種類まで覚えたので、ひと段落した。そこで、先週から(生花の)フラワーアレンジメントの教室に通うことになった。せっかく覚えたペーパーフラワーも、アレンジの仕方がわからないのでは、ひとつひとつの花の美しさを生かせないだろうからだ。
 初級で1880RMBと高い(調べた限りでは日本よりは相当安い)が、毎週三回通っても二ヶ月ぐらいはかかるから、いい時間つぶしにもなる。少なくとも部屋でずーっとテレビを見ているよりは良い。しかし、最初の一回通った段階で、文句タラタラ。先生の指導が厳しすぎるというのだ。「本当はもう行きたくないんだけど、お金払っちゃったから行くわ」みたいな調子である。これは前途多難だと心配になったが、二回、三回と続けるうちに、フラワーアレンジメントの面白さに気づいたらしく、家に帰ってきてからも熱心に復習をするようになった。これなら大丈夫そうだと一安心。 
2006年5月17日
 中華料理には、日本にあるような揚げ物はあまりない。だが、深センのジャスコに行くと、白身やカニの足(?)のフライの冷凍物が売っている。しかも、10-20RRM(5-6切れ)というなかなかリーズナブルな値段である。だが、料理が全く駄目な私は、こういった便利なものをこれまで利用することができなかった。もちろん、どうしても食べたければ、ジャスコであれば調理済みのものが惣菜として売っているわけだが、ジャスコから私の住む町までタクシーでも1時間以上かかる。揚げたてを食べることは難しい。
 そんな悩みを抱えていた私であったが、Zがトンカツを作れるようになって、一気に問題解決。先週辺りから、白身やカニの足の冷凍フライを買ってきては調理してもらっている(サーモンの切り身も買ってきてフライにしてもらった)。ついでにブルドッグのトンカツソースも買ってきたので万全の体制である。
 やっぱり揚げたては美味しい。会社の(日本人)食堂でも、時々はフライものがでるが、比率としては少ない。揚げ物はいいなぁとしみじみ思う。これだけでも、満足だったが、Zはある日、エビのフライを出してきた。養殖の川エビ(?)なので、小さいが十分満足できる味である。エビが大好きなZならではの発想だ。待てよ・・・。エビフライが作れるということは、エビチリが食べられるということではないか。しかし、エビチリソースって、どうやって作るのだろう。今晩にでも、インターネットで調べてみるか。
2006年5月21日
 先週の金曜日(木曜日だったか?)から、Zは田舎に帰省中。田舎と言っても、実家ではなく、友人の家に泊まっている。今回の帰省の目的は、身分証の更新。発行されてから10年が経つので、今年中に更新しなければならないらしい。
 当初、バスで帰る予定だったが、詐欺遭いそうになり、列車に変更して帰省した。来週の金曜日ぐらいにこちらに戻ってくるとのことなので、しばらくは私も自由の身だ。ということで、久しぶりに、マカオへと出陣した。マカオ行きもそろそろ10回目に近づいている。もう、勝てても良い頃じゃないか。そんな風に思ったわけである。
 だが、現実は甘くなかった。昼の12時頃から、カジノ「金沙」でスロットを回し始めて、もっとも良いときで500HKドルの勝ち越し。しかし、500HKドルでは、交通費その他を入れたらトントンだ。当然、勝負続行。そして、午後4時頃には、予算の1000HKドルを使い果たしてしまった。まだフェリーの出発まで数時間ほどあったが、前回、前々回と予算オーバーを繰り返しているので、今回は大人しく引き下がることにした(今回は一回もジャックポットゲームが出なかったので、若干やる気を失っていたというのもある)。残りの時間は、フェリー乗り場近くの新ヤオハンデパートでブラブラしながら買い物をして過ごした。今回はずいぶんと地味なマカオ行きであった。そういえば、ずいぶんと客が少なかったなぁ。やはり、皆ゴールデンウィーク中にお金を使いすぎて遊びに来れないのだろうか。
 さて、Zは元気でやっているかな?
2006年5月22日
 残り3匹になってしまったグッピー。今や旧グッピーの一族は死に絶え、希望をつなぐのは新グッピーのみ。しかし、雌は老齢化が進み、すでにフェロモンを出さず、雄グッピーをひきつけることをしない。そこで、一週間前、深セン市内の熱帯魚屋に同色のグッピーの注文を出しておいたが、昨日同色のグッピーは手に入らないと電話があった。実に困った。
 だが、そんなグッピー生活にも、うれしい出来事がある。グッピーというのは、もともと愛想のいい魚である。私がそばによると、もう、ものすごい勢いで体を振って喜ぶのだ。旧グッピーの頃は、それが当たり前だった。ところが、紫グッピーは高貴な色をしているためか、長らく愛想が悪かった。その様子は気取っているといってもいいぐらいであった。ところが、一ヶ月ぐらい前から、態度が変わってきた。以前の旧グッピーと同じぐらいニコニコしてこちらに寄ってくるようになったのである。
 しかも、餌が欲しいときは、ダイナミックに水槽の中を泳ぎまくりアピールをするというオマケ付きである。うーん、ようやく私の真心が通じたのだろうか。それとも、餌をたくさん手に入れる技術をマスターしたのか・・・。