2009年1月(day045)

2009年1月(day045)


2009年1月3日
 新年明けましておめでとうございます。
 今年はどんな年になるだろう。
 昨年末、コカ・コーラ・ゼロの2Lペットボトルが発売された。これまでは600MLが3RMB前後で販売されていたが、2Lは6RMB前後、大幅なコスト削減だ。大変ありがたい。
 さらに、近所にマクドナルドがオープンする予定。私は朝食メニューのパンケーキが好きだから、すごく嬉しい。コーヒーもケンタッキーのより美味しいし。
 仕事は・・・、書くのは止めよう。ブルーになる。まぁ、良い方向へ向かうよう努力するしかない。

 さて、本日は、Zとともに深センで有名な「大芬油画村」という所へ日帰りで行って来た。村の名前からもわかる通り、絵画を製作・販売しているところだ。午前11時に出発。バスで二時間ほどかかって到着した。一度乗り換えるだけで、ルートは簡単だったのだが、途中の道が悪かった上に運転手の運転が荒くて到着したときはかなりヘトヘトになっていた。
 インターネットで調べたときは、かなり辺鄙なところにある印象だったのだが、実際の場所は相当開けた場所にあった。高級住宅街がそこかしこにあり、私が住んでいる街よりよほど開けていた。絵画を販売している店が数十軒ほど並び、人工アート村(?)のような感じになっている。特区外の村らしくなく、小奇麗になっており、安心して歩けた。絵画のコピーものがたくさん販売されているという話だが、私たちには区別もつけられないので、ただ楽しく眺めて散歩するだけだ。
 村の中央に中華レストランがあったので昼食をとった。アート村だけあって、欧米人の客も何組かいた。ここの食事は美味しいし、内装も綺麗なので良い感じだがやや高い。村の隅に安い食堂が数軒あるので、リーズナブルな値段を求めるなら、そちらの方へ行こう。
 

 帰りは渋滞していたこともあって、3時間近くかかった。往復5時間もかけていくようなところか?という疑問もあるが、深セン内で楽しめる数少ない観光スポットである。1日暇な時間があったら、訪れてみてください。 特別区内からなら、1時間前後で行けるのではなかろうか?

追加)そうそう、もう一つ良いことがありました。以前から「華南の靴」で検索をかけると、トップでこのHPが出てきてい ました。これは他に「華南の靴」という名称のHPが他にないからでしょう。しかし、現在は「華南」で検索をかけても、トップページ(トップではありませんが)にこのHP が出てくるようになりました(ヤフーとグーグル)。皆様のおかげです。ありがとうございます。

2009年1月4日
 今日はマイクの話。
 以前、ドッグフードを美味しく食べさせるために、マヨネーズを混ぜた話をした。あれは結局数日後に飽きられてしまい、うまくいかなかった。そこで、次はごま油を混ぜてみたが駄目。ごま油はお好みでないようだった。しかし、それからしばらく経って、Zが再びマヨネーズを混ぜたドッグフードをやるとまた喜んで食べ始めた。どうやら、あまり連続してマヨネーズばかりやると飽きられてしまうが、適当な頻度なら喜んでくれるようだ。
 そこで、今度は余った焼肉のタレを混ぜてみた。最初の2回ほどは喜んで食べていたが、その後、(焼肉のタレのせいかどうかはわからないが)腹を下してしまい、以来食べてくれなくなった。そうなると、やはりマヨネーズか・・・。しかし、マヨネーズは当初思ったほどコスト・パフォーマンスがよくない。まぜるのが少なすぎると、やはり食べないのだ。それに、飽きが出るらしく、続けてやると食べ残しが多くなってくる。
 さて、どうしたものか?いろいろ考えた挙句、今度はコンデンスミルクを試してみた。ちょうどイチゴの時期だったのでチューブ入りのコンデンスミルクが余っていたのだ。すると、食べる食べる。瞬く間にドックフードごと平らげてしまった。余程美味しいのだろう。皿までぺろぺろ舐めて綺麗にした。コンデンスミルクはマヨネーズよりも安いので、コスト的にも助かる。しかし、砂糖の塊のようなものだから、体に悪いかもしれないなぁ。

*追記)1月6日、早朝、コンデンスミルクを混ぜたドッグフードを皿に入れて目の前に出してやると、マイクはちょっと匂いを嗅いだ後、ススッと後ろに退き私を見つめた。「他に何かないの?」という合図だ。どうやら、コンデンスミルクにも飽きがきたらしい。無視していると仕方がない様子で食べ始めたが、かなりご不満の様子。(不満があるときには、皿の外に食べ散らかすのだ)。明日はマヨネーズに変えるか・・・。  
2009年1月17日
   マイクの最近の成長は目覚ましい。最初は上れなかったソファの上に、まずはランニング・ジャンブで上がれるようになった。一度目は偶然のようなもので、次に上がろうと思ってもなかなかできない。しかし、何度か偶然を重ねているうちに、意識的に上がれるようになった(完全にマスターするまでに、一、二週間ぐらいかかった)。それからしばらくして、助走なしでも跳び上がれるようになった。一旦自由に上がれるようになってからは、そこが自分の領土とでも思ったのか、おやつのビーフ・ジャッキーをやると、必ずソファの上で食べるようになった。
 そして、昨日のこと。これまでは全く不可能だった。ベッドの上へのランニング・ジャンプに成功したのだ。Zがベッドの上であぐらをかいて焼きビーフンを食べているところに、ランニング・ジャーンプ。見事にあぐらの中に納まったとのこと。私自身はその瞬間は見ていないが、いずれこの眼にその瞬間が焼き付けられる日も近いことだろう。本当に楽しみだ。楽しみだが、ちょっと怖い。寝ているところへいきなりランニング・ジャンプされたら、相当驚かされるに違いない。

 一昨日の晩、自部門の部下たちと一緒にオープンしたばかりのバイキング形式のレストランで食事をしてきた。料金は昼が38RMB/人、夜が58RMB/人(だったと思う)。中国のバイキングは当たり外れが大きくて、がっかりさせられることが少なくない。しかし、今回のバイキングは料金の割りに満足度が高かった。日本人の口に合わないことが多い中国式の洋風肉料理(?)が少なくて、海鮮系の料理の割合が多かったのが良かったと思う。デザートの種類が豊富だったので、(中国人)女性社員にも好評だった。
 楽しく食事をしたのは良かったのだが、帰宅の途上で、「こむら返り」を起こしてしまった。それも、これまでになかったほどひどいものである。急に外へ出て体を冷やしたのが良くなかったのだろう。なんとかアパートにたどり着き、インターネットで治療方法を調べた。「つま先の部分を上に持ち上げ、膝を伸ばす」という応急治療方法が書かれていたので、Zの協力を得てさっそく実行した。効果は上々で、確かに効いた。本当はこむら返りを起こした直後にやるのが良かったらしいが、時すでに遅し・・・。すでに痛んでしまった筋肉が元に戻るには時間がかかりそうだ。年齢を重ねると、思わぬところで体を痛めてしまうのがやっかいだ。ストレッチ運動を日常生活に組み込む必要があるのかもしれない。
2009年1月23日
 本日は、春節休暇の第一日目だ。長い休みは少しでも有効に使いたい。昨年はサボり癖がついてほとんど運動をしなかったので、今回の休みは運動をメインに据えることにした。そこで、何をやったかというと、「隣の鎮まで歩く 」を実行した。実は、この「隣の鎮まで歩く」というのは一昨年挑戦したことがある。しかし、途中でZが音を上げたため、バスで引き返してきたのだ。(Zの名誉のために 書くが、その時は夏の暑い頃だった。体力的にというよりも日に焼けるのが嫌だったようだ)。
 今回はZは参加せず、代わりにマイクを連れて行った。これまで近所の広場に連れて行ったぐらいで、遠出をしたことがない。室内犬のマイクにとって「隣の鎮」までの散歩は、もしかしたら、生涯最大の旅となるかもしれないものだ。
 春節の季節は犯罪が起こりやすい季節なので、一昨年同様に大通りを通って行くことにした。一昨年は開通したばかりの頃だったから、歩道が未完成のところがあちらこちらにあったが、今はもうどこも綺麗に石畳が敷かれていて快適に歩くことができた。工業地区を貫く道路だから、レンガとコンクリートで作られた建物があるばかりの単調な風景が延々と続くだけだ。 時折、警察の巡回車がゆっくりと通り過ぎる。私は(昨年はここまで来たな)などと考えながらひたすら歩き続けた。時々野良犬が通りがかるとマイクを抱き上げて肩に乗せて先へ進んだ。だいたい約1時間半で隣の鎮の大通りに到着した。マイクもよく歩いた。最後の最後でクンクンと鳴き出して疲れを訴えてきたので、しばらく肩に乗せて歩いてやったが、ほぼ完走といえるだろう。なんといっても犬だから、次回は楽々と歩き続けることだろう。往復しても3時間だから、次回は往復に挑戦してみるとするか?
 帰りはバスで戻ってくる予定だったが、意外なことに乗車拒否をされてしまった。そうなるとタクシーか、バイタクか、電気自転車タクということになる。バイタクでは万一マイクが暴れた場合危険だし、タクシーは料金が高すぎる。そこで電気自転車タクを利用することにした。最初の2台は20RMBを要求してきたのでパス。3台目が15RMB。それでも高いような気もするが、これだけの距離となると相場もよくわからないので、OKすることにした。今日から始まった寒波のせいで、やや冷たい風を浴びながら20分ぐらいかかって無事アパートに到着することができた。
 久しぶりの運動だったので、さすがにバテバテ。それでも、午前中は起きていたが、昼食をとった後、身体が急に重くなってきてベッドで眠り込むはめとなった。身体も節々が痛い。マイクの方は何事もなかったように元気に部屋を走り回っている。(さすが犬だ)と妙に感心させられた。 
2009年1月24日
 春節休暇の第二日目はマカオへ行ってきた。気温がひどく下がっていて、何でこんな日にわざわざ・・・と考えてしまったほどであったが、とにかく行ってきた。いつも通り、福永港からフェリーで出発したのだが、大きく変わっていた点があった。フェリーがやたら小型のものになっていたのだ。内装も以前はあった香港風の雰囲気が消え、限りなくチャイナ・スタンダードになっていた。乗船した瞬間からチャイナの喧騒を忘れられるというのがフェリーの良さだったのだが、今後は単なる交通手段に過ぎなくなってしまうようだ。まぁ、最近は中国人の客ばかりで、以前のようなゆったりした静かな雰囲気はなくなっていたので、これも時代の流れというものかもしれない。
 春節のためか、金融危機のためか、カジノ(ウィン)も人が少なかった。勝負のほうは、勝ったり負けたりで、交通費や食事代も含めてトータルでとんとんというところだった。負けなかっただけ良かったとしよう。最近はスロットも新台が入るペースが遅い気がする。マカオも金融危機の影響から逃れられないのだろう。昨年まではカジノの建設ラッシュだったが、今年からはスピードがだいぶ鈍化するのではないだろうか。カジノというのは景気が悪くなるとどのように変わっていくのだろう。興味深い。
2009年1月25日
 春節休暇の第三日目。本日は、「隣の鎮まで歩く。往復版」を実行した。一昨日と同様、マイクを連れて出発した。ルートも同じ。アパートを出発する前、マイクはやや怯えた様子をみせた。尻尾も垂れたまま。遠距離の散歩を前に臆病になっているのだろうか?しかし、そんな心配も無用だったようだ。アパートを出た途端にタッタと元気良く歩き出してくれた。
 ルートが同じなので、特に変わったこともなく、1時間半かけて隣の街まで着いた。一昨日は電気自転車タクで帰ったが、本日は帰りも徒歩である。ちょっと膝が痛くなってきたが、我慢して引き続き歩いた。マイクが甘え声を出して、抱いてくれとせがむがこちらも疲労がたまっている。少しだけ肩に乗せて歩いてやるが、すぐに下ろした。「犬なんだから、頑張れ!」とわけのわからない激励をかけてやる。
 帰りは、ずっと私の後方をついてきたマイクだが、アパートが近づいて来ると突然前を歩き出した。家が近いことがわかるのだ。結局、往復3時間かかってアパートに到着した。私は午後中、体が動かずずっと寝ていた。マイクもさすがに疲れたようで、1,2時間ほど眠っていたようだった。
 今日は旧暦の大晦日。今晩は福永鎮の5つ星のホテルにあるというバイキング・レストランに行く予定だったが、あまりに疲れていたので中止。少し離れたところにあるマクドナルドで夕食を済ませた。これで、旧暦の2008年は終了。明日からは新年だ。良い年になりますように・・・。 
2009年1月27日
   昨日、一泊二日で広州市の「从化市」にある温泉へ行ってきた。もともとは深セン郊外の「南澳」にある海岸近くへ行って海鮮料理を安く食べようというプランがあったのだが、あまりに冷え込んできたので予定を変更した。
 まず、広州省バス・ステーションまでバスで行き、その対面にある新しく改装された市バス・ステーションから从化市へ向かう。从化市までは約1時間で25RMB/人。从化市のバス・ステーションで再度乗り換え「温泉鎮」へ向かう。「温泉鎮」までは約30分、4RMB/人。どのバスも大型車なので、そこそこ快適だ。
 インターネットで調べたところ、この温泉鎮にいくつか温泉源があり、各々の温泉源にホテルが集っているという具合になっているようだった。中でも「良口」と呼ばれる場所が良さそうだったので、少々高いがそこにあるホテルにしようと思っていた。どのくらい高いかというとツインで880RMB。日本と比較すると、そんなに高くないような気もするが、私たちが普段旅行で利用している三ツ星ホテルが300RMB前後なので、倍額クラスであり、普段だったら絶対選択しないホテルなのだ。
 しかし、高いだけあって、温泉がホテルに隣接していて、一泊二日の短時間で温泉を楽しむには便利だ。温泉付でないホテルに宿泊して、外部の温泉を利用したほうが安上がりだろうが、外部の温泉を利用するシステムが全くわからな いし、万一着くのが遅くなったら真っ暗な中を行き来しなければならない。少々高くても温泉付のほうが楽だと考えたのだ。
 温泉鎮に間もなく到着するという頃、そのホテル「碧水温泉大酒店」に電話をかけた。宿泊料金はインターネットでちらっとみた程度だったから、もしかしたら、シーズンオフの今、もっと安くなっているかもと期待したからだ った。だが、予想は大いに外れ、逆に高くなっていた。一泊1380RMB。これは高すぎる。即座に選択肢から外れた。幸い、交通はスムーズで、温泉鎮への到着は午後3時前になりそうだった。Zと相談の結果、 到着後安いホテルを探すことにした。
 「温泉鎮」に到着すると、ちょうどバス停のすぐ前が「仙沐園」という温泉があるところだった。この近くでホテルを探せば良いということになり、まず一番近くの温泉賓館にあたってみた。名前からして安そうだ・・・と思ったら大違い、一番安い部屋で600RMB強だった。その上、実際の宿泊所はカウンターのある場所から川一つ渡った反対側。諦めて、次のホテルへ行ってみることに した。そのホテルはバスを降りる少し前に目をつけていたホテルで、「碧水大酒店」といった。当初泊まる予定だったホテルと名称が似ているが、全く別のホテルのようだ。ここは400RMB弱から部屋があった。しかし、安い部屋はシャワーしかないので、却下。 私たちが住んでいるアパートに浴槽がないから、外で泊まる時ぐらいは浴槽にゆったりつかりたいからだ。そこで、少し高いが500RMB強の部屋に泊まることになった。ホテルも部屋も、どうみても300RMB前後の造りで、はっきりと三ツ星のマークが出ていたが、それでも500RMB強。明らかに割高だったが、部屋も綺麗だし、これ以上、先ほどの「仙沐園」から離れるのも嫌だったので、宿泊を決めた。(よく考えると、温泉は外で済ませてしまうのだから浴槽は必要なかったが、その時は思いつかなかった)。
 部屋にはデスクトップ型PCがあり、インターネットができたので、しばらくネットをやりながら休憩した。それから、さっそく「仙沐園」へ向かう。ホテルで割引券が販売されていて、105RMB/人。(直接「仙沐園」へ行ってチケットを買うと128RMB)。システムを聞くと、だいたい日本のサウナと同じ感じだった。全て露天風呂だとのこと。この寒さの中、裸で露天をうろうろするのはキツそうだが、ここまで来てしまっては行くしかない。
 途中で、水着を購入。中国のこうした温泉はだいたい混浴で、水着で入るの当たり前だという予備知識はあったけれども、中国で泳いだことは一度もなかったから、私もZも水着をもっていなかったのだ。水着は意外に安くて、Zのも私のも一着25RMB。材質もその程度のものだったが、一度きりの温泉用なら十分な品質だ。迷わず購入して、「仙沐園」へ向かった。
 「仙沐園」のシステムは先ほど書いた通り、日本のサウナと同じ。入り口で料金を払って、更衣室で着替えて、それから露天風呂へ行く。露天風呂は大小30ぐらいあって、各々、レモン入り、ワイン入り、茶入り、牛乳入りなどと特色がつけられている。滑り台付のプールもあるので、夏に子供を連れて行くにはうってつけな感じであった。
 客が少ないから店側は費用を惜しんだのだろうか?どの湯も銘打ってあるような香りは感じられず、同じにしか思われなかった。だが、あちこち移動しながら入るというのは長湯が苦手な私としては助かるシステムだった。ただ、普通の日本人だと無駄にお金を投資してあるだけで、温泉としてはどうなのか疑問に思うに違いない。
 その他、簡単な軽食(トースト、タロイモ、ミルクティ等)は無料。私は利用しなかったが、サウナ等もあった模様でこれも無料。マッサージー等は有料と書かれてあった。
 だいたい二時間弱を過ごして、「仙沐園」を出てきた。Zは至極満足だったようで、また来たいと言っていた。
 夜は近くのレストランで、食事をし、ホテルに戻って終わり。
 次の日はこのホテルの売りである、部屋バスルーム備え付けの木桶風呂に入って暖まった後、帰路に着いた。行きも帰りも、春節のまっただ中のせいか道路が空いており、交通がスムーズだったのも今回の一泊旅行の特徴だろう。 次回来るときは、良く調べて安いホテルに泊まるとしよう。
2009年1月30日
 温泉から帰ってきた途端、Zが「なんだか、つまらないなぁ」とつぶやき始めた。どうやら、温泉だけでは満足できず、どこかへ出かけたいらしい。春節当初の予定では「南澳」にも行くつもりだったが、寒い中、海鮮料理を食べにだけ遠出するのも馬鹿馬鹿しい気がする。 この前行ったときは海鮮料理が安く食べられたが、春節時も安いとは限らないという問題もある。そこで、代わりに、広東省汕頭市にいるZの兄に新年の挨拶に行くことにした。汕頭市なら、一泊二日で行って帰れて気分転換になるし、親戚付き合いをすることでZも喜ぶからだ。
 温泉から帰ってきた翌日(28日)に出発。まず、深セン市羅湖に出て、そこからバスで4時間(170RMB/RMB)。Zの兄のところへは昨年の春節の時にも行ったことがあるから、「汕頭市」に到着するまでは全く問題がなかった。ホテルも前回と同じところに宿泊だ。ところが、料金が違った。408RMB/泊。「去年は250RMBぐらいだったわ」とZが不満げに言った。そうだっけ・・・。私の記憶は定かではなかったが、ホテルの服務員に尋ねると、確かに普段はそれぐらいなのだと言う。「高い、高い」とZが騒ぐ。やむなく、別のホテルにも当たってみることにした。そこから数百メートルほど離れたところにあるもう一つのホテルは、一泊350RMBほどだった。しかし、普段は200RMBもしないとのこと。春節でどこも料金があがっているのだ。昨年は休みが始まったばかりの時に来たから、春節料金が適用 される前だったようだ。
 二軒とも同程度の値上がり具合ということになると、やはり泊まったことがあるホテルのほうがいい。外れをひくとと夜遅くまでカラオケの騒音に悩まされる可能性があるからだ。結局、最初の一軒に戻って宿泊することになった。チェックインを済ま してから、Zの兄の家へと向かう。
 タクシーも春節の値上げで普段の1.5倍ほどの料金を言ってくる。Zは納得せず、バイタクで行くことになった。普段バイタクに乗りたがらないZには珍しいことだ。10数分ほど飛ばして到着。Zのお兄さんは以前に住んでいた場所から、近所に引越しをしていた。家の真ん中に 10畳ほどの共有空間があるレンガ造りのアパートだ。1階には共有空間の周囲に三部屋が配置されてあって、それを義妹夫婦と一緒に借りているようだった。 安アパートだが、広々としていて良い感じだ。子供を安心して遊ばせておける場所があるというのは素晴らしい。しばらく近況を報告し合ってから、夕食に出かけた。
 食事は昨年と同じ湖南料理屋でとった。昨年はZの兄が勤めている会社の老板(社長)がやってきたりして、面倒なおもいをしたが、今年はそういうこともなく、楽しく食事をすることができた。食事後、もう一度お兄さんの家へ戻っておしゃべりをするというのが一般的だが、なんとか断ってホテルへ戻った。
 翌日の朝、もう一度、お兄さんのアパートに寄って、一時間ほどおしゃべりをしておいとまをした。
 帰りのチケットは来るときのバスの社内で割引チケットを購入済み(120RMB)。昨年は怪しいなと思って購入しなかったのだが、今年は試しに購入してみたのだ。カウンターで購入すると、153RMBということだから、2割引だ。ちゃんと乗車できたから、本当にお得ということになる。一年有効のチケットで特に制限がないから、使い勝手は良い。汕頭市に来るときはまた利用することにしよう。
 無事、一泊二日の訪問を終えて、29日にアパートに到着。温泉に行くときも、今回の汕頭市行きのときもマイクにはお留守番をしてもらっていた。温泉に行っていたときは大人しくしていてくれたのだが、今回汕頭市から帰ってくると、部屋の中が新聞紙の破れかすでいっぱいになっていた。連続で一人ぼっちにさせられてお怒りだったのだろうか。面白いことに、食事の量も同じ一泊二日なのに、温泉行きのときは半分を残してあり、今回は全部平らげてあった。犬の行動はよく理解できない。 
2009年1月31日
 昨日は、再び「となりの鎮まで歩く(片道)」を実行した。わずか1時間半だが、やはり帰ってくるとへとへとになり、午後の半分ぐらいは寝て過ごした。 たかが1時間半歩いただけで、バテバテとは何とも情けないのだが、どうしようもない。その上、夜、寝ているときに足の甲が引きつってまともに歩くのも一苦労という事態になった。痛みは半日で消え、とりあえず普通に歩けるようになったが、本当にやっかいな身体だ。運動しなければ体力が落ちていくし、運動をすればどこかを痛めてしまう。どうすればいいの?って感じ。
 しかし、このまま体力を衰えさせていくわけにはいかない。金融危機の最中だから尚更のこと。気力は体力によって支えていかなければならないのだ。やはり、筋力をつける前にストレッチが必要なのかな。40歳を過ぎると・・・。だが、継続的に続けるのは筋力運動よりも、ストレッチのほうがずっと難しい。筋力運動は数をこなしていくことによって効果が 目に見えてわかるからやりがいがあるが、ストレッチで効果が現れるのはずっと先だからだ。だが、それでもストレッチから手をつけなければ先はなさそうだ・・・。うーん、難しい。

 午前の早い頃には足の痛みが引いたので、本日は東莞市長安鎮に行ってきた。牛の飾りを写真に収めるためだ。長安鎮にある長安公園のそばには毎年、その年の干支を表す動物の造作が飾られるのだ。 二年前、最初に写真に収めたのが豚年(中国ではイノシシではなく豚)、それから鼠、今年は牛だ。中国人はよほど金色が好きらしく、豚のときも、鼠のときも、そして今年の牛もキンキラ色で造られていた。Zも「すっごーい。金色で綺麗ねー」と大喜びである。中国人の世界観はわかりやい。
 牛を写真に収めると、今日の目的は達成。バス停までの道のりの途中にある四川料理屋で遅い昼食をとった。初めての店だが、四川らしい辛さが味わえて良かった。「水煮魚」をメインとして鶏料理、涼粉、揚げ餃子と四品を注文。「水煮魚」というのは、唐辛子スープに川魚の切り身が入った料理。真っ赤なスープの中から魚を探り当て箸でつまんで食べる。魚の種類は店によってまちまちで明示されていないことが多い(稀に魚の種類を選べる店もある)。もともとはZだけが好きで私は好みでなかったのだが、徐々に感化されて私も食べるようになった。
 食事を終えると、まっすぐに帰宅した。
 今日が1月の最終日。春節休みは残すところ、明日の1日のみ。昨年よりは充実した過ごし方をしたかなと思う。春節後の日々も充実させるように努力しよう。