2011年10月(day063)

2011年10月(day063)

2011年10月1日

今日は、国慶節だ。同時に、新たな人生の第一歩でもある(先月末で工場を退職しました)。
 天気はやや曇りがちで、雨が降りそうな様子であるけれども、朝食を食べにマクドナルドに出かけた。そうしたら、なんと、新メニューが出ていた。「ホットドッグ」である。日本で発売されたと聞いてから、数年は経つだろうか。ずっと待ち焦がれていた「ホットドッグ」がとうとう、深センでも発売されたのだ。以前は、香港行きのフェリーでよく食べたものだが、最近はそれもなくなり、ずっと食べたかった。神様ありがとう。マクドナルドありがとう。しばらくは会社勤めをすることもないだろうし、毎朝食べさせてもらいます。大好きだったホットケーキメニューがなくなったのも、とりあえず、許すよ。でも、そのうち、復活させてください。頼みます。
 味は、まあ、普通のホットドック。ソーセージはいい感じの味だった。品質は香港行きのフェリーで出していたものより、良いように感じられた。パンもボリューム感があっていい。私の好みとしては、普通のパンでいいから、もっと長いパンのほうがいいような気もするが、これはこれで悪くない。マスタードはついていたっけ?急いで食べたから、記憶にない。明日確認してみるとしよう。もしかして、中国仕様で、マスタードなしとか?そうだったら、ちょっとショックだ。
トレーについていた広告によると、昼にも新メニューが加わった模様だ。日本で発売されているマックリブに似ているようだけれども、どうなんだろう。今日の昼は食べにいけないけれども、数日中には食べに行きたい。
 ともあれ、門出には良い朝となった。今日一日頑張るとしよう。

2011年10月2日

今朝も曇り空で始まった。
 朝食は、昨日同様に、マックのホットドックである。品物を受け取って、席に着くと、さっそくマスタードの有無を確認した。ないよ、ない。マスタードが入っていない。本当に中国仕様はマスタードがないのか。明日は、注文時に、確認してみることにしよう。そう言えば、今日のホットドッグは何かが物足りないなと思っていたら、トマトケチャップも付いていなかった。今頃になって気づいた。
 実は、昼間も、マクドナルドだった。昨日書いていたように、新製品が出ていると思ったからだ。ところが、予想していたマックリブではなく、チキンバーガーのアレンジ版であった。トレーの上に載っていた広告のは、従来のチキン板焼バーガーのものに過ぎないことがわかった。しかし、せっかくなので、チキンバーガーのアレンジ版を食べた。マックリブでなくがっかりだが、このアレンジ版も悪くなかった。パリッとした香ばしさがあって美味しく食べられた。ただ、私としては、マックでチキンというのはどうも慣れない。やはりビーフの美味しいのが食べたい。日本のマックで売っていると言われる、何だっけ?クォーターなんとか。あれが食べたいなぁ。
 最近、マイクの食欲が旺盛である。食欲の秋だからだろうか。私がPCに向かっていると、近寄ってきて「クゥーン、クゥーン」と鳴く。腹が減ったのだ(遊んで欲しいときも同じだけれど)。ラン&キャッチの始まりである。ラン&キャッチというか、最近は、空中に放り投げて食べさせる、ジャンプ&キャッチがメインだ。よほど腹が減っているらしく、120個ぐらいは軽く食べるようになった。一個一個全て空中に投げていてはさすがに大変なので、時々5個とか10個をまとめて床に転がして食べさせている。しかし、それだけお腹が空いているにも関わらず、皿に入った状態のドッグフードは決して食べない。本当に不思議だ。私は、ただそこから取り出して、宙に投げてあげているだけなのだ。マイクにとって、投げられてから食べるというのが、何らかの意味があるのだろうか。もしかして、空中キャッチして食べると一層美味しくなるとか?
 さて、運動のほうは順調だ。ここ6日ぐらい連続で、筋力運動、柔軟体操、冷水摩擦を全てこなせている。1セットの数を減らしたのがプラスに働いているのだろう。当分、時間に拘束されない生活だから、ウォーキングを始めたい気持ちがあるのだけれども、朝の運動全てこなした後だと、さすがに行く気になれない。このままだと、朝の光が届くのが遅くなる冬を迎えてしまう。そうなると、ウォーキングを始めるのは、来年になってからになってしまうかも。
 昨日から、中国語の勉強を始めた。テキストを使って勉強するのは、それこそ10年ぶりに近い。テキストは、先月のうちに準備してあった「博雅漢語(Boya Chinese 高級 飛翔編)」だ。ざっと目を通してみたところでは、テキスト本文そのものは、さほど難しくは感じなかった。ただし、実際に勉強を始めてみると、発音はもとより、意味をきちんと把握できていない単語が少なからずあることがわかった。また、解説を読むとこれがまた難しいし、読んでいて疲れて眠くなってくる。厳密にいうと、私のレベルだと、中級から始めたほうが良かったのかもしれない。もっとも中級だと、テキストの内容がつまらな過ぎて続ける気にならない気もする。ともあれ、せっかく始めたのだから、なんとか高級編をやり通してみる決意である。しかし、47歳になって中国語の勉強を始めて役に立つのかな。そういう疑問はある。あるけれども、少なくとも小説やテレビドラマの意味をより深く理解するには役に立つはず・・・。それで十分ではないか。
 明日も有意義な一日を過ごせるように頑張ろう。 

2011年10月3日

今朝も曇り空。
 朝食はやはり、マックのホットドッグ。昨日の疑問を解消すべく、注文と同時に「マスタード」を入れてくれと伝えた。
 回答は、「ありません」の一言。予測済みとは言え、大きな失望だ。レジの正面に張ってあるホットドックの写真をみても、やはりマスタードはついていない。中国仕様のマック・ホットドックはマスタードなしなのである。
 (ホットドッグ文化を破壊するんじゃない)
 と怒りたかったが、仕方がない。こうなったら、マスタードの瓶を持ち込んで食べるか?それだったら、持ち帰りにして、家でマスタードをかけた食べたほうがましか。しかし、会社に出勤しなくなった今、マクドナルドで食べる食事も、貴重な気分転換の時間となる。持ち帰りにはしたくない(Zの朝食は、本人の希望により、帰りに近所で「腸粉」を買って帰っている)。ネットで一口パックのマスタードでも買って、毎回、持って来るのも良いかも。
 マスタードなしのホットドッグなんてありえるのか。ただの調味料だから、なしなのもありなのかも。
 納得がいかないから、日本のウィキペディアでホットドッグを検索してみた。すると、「味付けはマスタードが一般的であり、好みに応じてトマトケチャップ、たまねぎやピクルスを細かく刻んだレリッシュ・・・・」うんぬんと書かれていた。つまり、マスタードはトマトケチャップより、優先度が高いのだ。念のため英語版のウィキペディアでも確認してみたら、やはりマスタードがトマトケチャップより前に来ている。やはり、世界の標準では、まずマスタードなのだ。
 ところが、中国のウィキペディアでは違った。トマトケチャップが最初に書かれていて、マスタードは三番目だった。中国の百度でも同様な結果だった。つまり、中国ではホットドッグはまずトマトケチャップなのだ。(ああ、それなら仕方がない)などと殊勝なことを考える私ではない。中国の食文化を変えることだって可能なはずのマクドナルドだ。ホットドッグにマスタードは必須なんだということを是非とも中国国民に知らせて欲しかった。そんなんだから、チキン主体のメニュー構成になってしまうんだよ(八つ当たり)。
 でも、仕方がない・・・。マスタードは自分で用意するよ。ホットドックメニューを作ってくれただけでも、有難う。
 
 午後からは、小雨が降る中、中国移動の営業所へ出かけた。先日も一度、営業所へと向かったのだが、以前の営業所はなくなっていた。改めてネットで別の営業所の場所を調べての出発だ。目的は携帯電話カードに「深セン通」の機能をつけることだ。
 ネット上では、○○デパートから1XXメートルぐらいとあいまいな表現でしか書かれていなかったが、実際にはデパートのすぐ隣だったので、営業所そのものは簡単に見つかった。しかし、連休の最中ということもあって、月曜日であるにも関わらず、20人待ちの行列となっていた。この時点で本日はギブアップ。
 さらに説明書きを読んでみると、深セン通のチャージは携帯電話費用の引き落としとは別扱いになっていて、別途ネット経由でチャージしなければならないようだった。そうだとすると、携帯電話と合体させる意味が少し薄れてくる。結局、チャージ忘れを防止することはできないからだ。しかし、ネットでチャージできるだけでも価値は残る。一応前向き考えてみるとしよう。(説明書きに書かれていた利用可能な銀行の中に、私が利用している銀行が含まれていないことも問題だったが、帰宅後ネットで調べてみると、使えそうにも見えた。国慶節が終わったら、改めてトライするつもりだ)。

2011年10月4日

すっかり涼しくなった。半袖だと寒く感じるときもあるくらいである。
 今日も、朝食はマックのホットドッグだ。マックでの朝食中は、先日購入したアンドロイドの携帯電話でネットをみたりしている。中国移動の2GだとYahooしか見られないが、家のADSL(中国電信)にWiFiで繋いだ場合とマックのWiFiに繋いだ場合は、Yahoo以外のも普通に見られる(もちろん、F2のブログとかアメーバブログとか家のADSLで見られないようなものは同様に駄目だろう)。
 マックでのWiFiネットは、30分間無料という仕様だ。最初にブラウザを立ち上げると、登録画面が出てきて、電話番号や何やらを登録すると、ショートメッセージの送り先が表示される。適当に文字を入れてその送り先(電話番号)にショートメッセージを送ると、WiFiネットが使用可能になる。私の場合、ショートメッセージを送った当日は使用することができなかったが、次の日から使用できるようになった。
 30分の制限がない有料のWiFiネットも提供されていて、24時間使い放題のが1日10RMB、1ヶ月使い放題(だったか?)が48RMB等様々なコースがあるようだった。Y5という名称のサービスだった。家のADSLが12Mで一ヶ月約230RMBだということを考えると、やや高い気がする。調べてみると、Y5は香港をメインとしたサービスで、香港では学校、マクドナルド、スターバック等、3500以上もの拠点で使用できるそうだ。ただし、中国では400-500拠点ぐらいで、大多数がマクドナルドであるようだ。マクドナルドの無料のネットもY5が提供しているサービスの一環らしい。
 携帯電話でのネットは、便利だけれども、数分もやっていると頭が痛くなってくる。画面が小さすぎるのだ。3.7インチの画面では目に優しくない。やはり7インチか10インチは欲しいところ。いや、5インチあれば大分違うのではないだろうか。それを考えると、DellのMini5インチにできなかったのが悔やまれる。当分、収入がない身としては、もう一台携帯電話を買うわけにもいかないし・・・。プラスチック製の拡大鏡を買って、それを携帯電話の上において拡大して使ってみようか?それだったら、50RMBぐらいであるかもしれない。ネットで調べてみるとしよう。
 
 収入がないと言えば、財政状況は当然のことながら、厳しくなる一方である。節約生活は必須だ。9年前の無職時の経験から、無理な節約は長続きしないということがわかっているから、今回は慎重に取り組んでいる。
 まず、食生活に関しては、当面大きな変更は加えないことにした。ただし、マック以外の外食は極力控える。これまで制限なしに飲んでいたノン・カロリー・コーラはとりあえず止めにした。お茶とコーヒーをメインとする。コーヒーは実は安くないのだけれども、2ヶ月分ぐらいの備蓄があるので、とりあえずは飲み続ける。食用油も、高いオリーブ油の使用は停止。普通レベルのものに変えた。醤油は微妙・・・。備蓄分がなくなったら、日本製の醤油の利用は止めるかも。
 主な節約対象はネットでの買い物だ。これまで好きなだけ買っていた淘宝の商品や日本のネットから買っていた商品・書籍等の購入は極力控える。我慢できない場合には、家計簿にきちんと載せて反省の対象とする。宝くじの購入も当分はお休み。今月はこんなところだ。最初の月は、消耗品関係の備蓄があるから、支出が抑え易い。大変なのは、来月、再来月以降だろう。当分、家計簿とにらめっこだ。

2011年10月5日

今日も涼しく快適な日だった。午前中すでに太陽が出ていたけれども、それでも涼しかった。
 10月1日に、淘宝である小物Aを注文した。売主が深センなので、すぐに発送されるだろうと思っていたが、2日の晩になっても発送される様子がないので、チャットでプッシュしてみた。すると、3日に発送するとのこと。
 4日の午前に宅配の配達員から連絡があり、電話したけれども繋がらなかった。どうして電話のスイッチを切っていたんだと言ってきた。配達の連絡先はZの携帯電話にしてあったし、携帯電話はずっとオンになっていたから、Zはすぐに反論してそんなはずはないと答えた。結局、その日は配達されずじまいとなった。
 今日の午前中、売主をプッシュして配達員に連絡をしてもらった。すると、すぐに配達員から電話があり、しばらくしたら配達に来るとのことだった。ところが、夕方になっても音沙汰がない。こちらから配達員に電話をかけても話中である。再び、売主に連絡をした。すぐに配達員から連絡があり、すぐ近くにいるから建物の下で待っていてくれとのこと。Zは夕食の準備中だったが、受け取り主の名前がZになっているから、私が代わりにいくわけにもいかない。料理を後回しにして、荷物を取りにいった。ところが、15分ほど待ってもやって来ず、Zは手ぶらで戻ってきた。着いたら連絡してくれと電話で言ったとのこと。かなり怒っている。それも当然だ。
 さらに40分が経ったが、やはり連絡がない。そこで、こちらから電話をしてみると、「車にぶつかった。その処理で現場から離れられない」とのこと。いやいや、それはないだろうと思ったが、Zがそこまで取りに行くというので、一緒についていった。だが、事故どころか人の気配すらなかっった。再度、配達員に電話をした。今度は「もう会社に戻ってしまった。今日、届けられるものなら、届ける」とのこと。
 仕方がないので、帰宅。さっそく売主にチャットで経過を説明した。明日中に届かなかったら、再度送りなおしてくれと伝えた。売主は申し訳ないと一応謝罪の意を示してくれ、明日中に届かなかったら、自分で届けに来てくれるとのことだった。
 淘宝の買い物で、これだけトラブルになったのは、初めての経験である。幸い、配達料込みでも22RMBの安いものなので、気が楽だけれども、安いものだけにイライラさせられた程度や売主との間でチャットでやりとりすることになった手間とのバランスがとれないから、すごく被害を受けた気分だ。
 さあ、明日は無事届くだろうか。道端に配達用の自転車を荷物と一緒においてちょっと離れた隙に、全部荷物を取られてしまったとかそういうことではないかと想像している。或いは、仕事を放り出して遊びに遠くにでかけてしまったとか・・・。しかし、客は私だけではないだろうから、言い訳の電話をして回っていては遊びどころではないだろう。やはり、荷物をなくしてしまった可能性が高いと思われる。中国の宅急便の配達員はトラブルがあると仕事を辞めて逃げ出してしまうことが少なくないと聞いたことがある。結果はいかに?

 *注(追記2011年10月5日)夜遅く10時頃連絡が来て、無事荷物を受け取ることができた。荷物をなくしたわけではなかったのだ。一体どういうことだったのか、さっぱりわけがわからない。とりあえず、あるがままに受け入れておく以外になさそうだ。

2011年10月6日

今日は早朝は快晴だったけれども、すぐに雲が出てきた。Zに言わせると、これぐらいがちょうど良いのだという。紫外線はお肌の敵というわけだ。
 今日はZの要望で、スポンジ・モップを淘宝で購入することにした。スポンジモップは安いものは30RMB前後から高いものは100RMB近くするものまである。安いものはプラスチックでできている部分が多く、部品の接続部分もプラスチックが多く使われているから、耐久性がない。ただし、過当競争のためか、最近は高価格製品のものも、品質を落として値段を下げてきている。そのため、以前ほどしっかりした造りのものは減っているように感じられる。
 淘宝で値段をみると、「世家」のスポンジモップがネット本店で、定価69RMBのものが約48RMBで売られていた。しかも、送料無料である。これはお得だ。
スーパーだと80RMBぐらいはした気がするからだ。ところが、予備のスポンジは一本約14RMB。しかも送料が8RMBである。予備のスポンジは必須なので、モップと合計すると、約70RMBだ。スーパーで買うよりはわずかに安い気がするけれども、すごーく安いというほどではない。そこで、チャットで店に問題提起することにした。
 「モップの送料は無料なんだけれども、スポンジ・・・(の予備の送料が無料では意味がないよ)」と途中まで書いてメッセージを送ったところで、すぐに返事がきた。「こちらのURLでセットで安くなっていますから、こちらからお求めください」。クリックすると、モップとスポンジのセットで59RMB(送料無料)という商品ができた。商品の型番はバラのと全く同じである。これなら納得の値段だ。早速注文した。しばらくしたら、発送の連絡がきた。昨日のと同じ宅急便屋を使ってないだろうか心配になったので、配送情報で確認するとEMSだった。淘宝ではEMSはあまり使われないのだけれども、モップは大きさが特殊だからEMSのほうが合理的なのだろうか?比較的有名なメーカーだから、郵便局と特殊な契約でも結んでいるのかもしれない。後は到着を待つだけだ。

 国慶節の休みが終わり、私営企業のほとんどは今日から仕事始めのはずだ。先月まで私が勤めていた工場も、今日からだ。国慶節の間は退職をしたという実感が全くなかったのだけれども、今日はちょっと感じるものがあった。まだ、退職による負の面がでてきていなので、ストレスがなくなったという楽な面しか感じられないのだけれども、これからどうなってていくことか。
 当面は、やることがたくさんあるから、時間を持て余すということはない。しかし、収入がないということは、時間を有効に使っているかどうかの判断基準が難しくなるということだ。何をやってもお金は減っていく一方なわけだから、忙しくしていても、それが将来に生きてくるものでなければ「無駄に忙しい」ということになってしまう。そんな状態が長く続けば、健全な心身を保ち続けることはできないだろう。慎重に行動計画を立てていくとしよう。
 
 私が一日中家にいることで、一番喜んでいるのはマイクである。コンピュータをいじっていると、1時間に一度は私を呼びに来て「クゥーン、クゥーン」と鳴く。腹が減ったか、遊んで欲しいかのどちらかだ。Zはゲームをやっていたり、テレビドラマをみていたり(たまに日本語の勉強をしていたり)する時に邪魔をされるとすごく怒るから、優しい私のところに来るのだ。一番喜ぶのは玩具のハンバーガー等を投げてやったりすることだ。それも1回や2回では済まず20回も30回も投げてやらなければならない。以前は休みの日にやるぐらいだったけれども、最近は毎日なので玩具を投げる制球力(?)がやたらに高くなり、家具の間をすり抜けて、隣の部屋の隅まで届くように投げられるようになった。これを進歩と喜んでよいのかどうか・・・。

 下の写真は昨日の夕食だ。上が蒸魚、下が燻製肉とニンニクの芽を炒めた料理だ。他にモヤシ・ニラ炒めとコンニャク麺・卵炒めも作ってもらった。私が1日中家にいるから、食事を作るZも大変だ。いつも美味しい料理を作ってくれるので非常に有難い。

2011年10月7日

今日も曇り模様だ。
 昨晩、早めに就寝したにも関わらず、寝つきが悪く、あまり眠れなかった。そのため、6:40頃にようやく起床した。いつもだと、もうマクドナルドに向かっている時間であるため、今日は運動を止めようかとも考えたが、思いとどまって日課の運動を完遂した。最近は柔軟体操に力を入れている。これまで柔軟体操としてやってきた真っ向法は、下半身の動きが主体であるため、上半身への効果が弱い。それを補完するために、肩と胸のストレッチを6,7種類ほど加えた。数は少なく時間も短いけれども、種類が多いのでそれなりに効果が感じられる。筋力運動も大切だけれども、年齢を重ねると、柔軟体操のほうが重要になると思う。怠らずに続けて生きたい。
 
 中国語の学習は毎日30分から1時間程度だが、地道に続けている。当面は本文の朗読と単語の暗記・発音に力を入れていく。文法の部分は読んでいると眠くなってくるので、後回しだ。すでに第3課に入ったのだけれども、基礎力の不足を実感している。中国語は、漢字で書かれているから、本文の意味をとるのは難しくない。特殊なものを除いて、日本語と大して意味が変わらないからだ。けれども、きちんと発音できない単語が多すぎる。これは、意味がとれるけれども、使えない単語が多いということだ。発音が身についていないから、聞いてもわからない可能性も高い。ある程度予想していたけれども、いささかショックだ。
 各課の本文の長さにも閉口されられる。1課を朗読するだけで、へとへとになる長さだ。これに単語をプラスすると、もう30分ぐらい経ってしまう。さらに復習をやると瞬く間に1時間が経つ。高級編は全部で3冊あって、1冊が10課ぐらいだ。1冊目より2冊目、2冊目より3冊目が厚い。本文が長くなっていくのだろう。5、6日で1課をこなすとしても、1冊で2ヶ月。3冊で6ヶ月。最短でも、こんなところだ。実際には1度やったくらいではほとんど身につかないから、少なくとも3度は繰り返さなければならない。なんと長い道のりだ。長~い。もたもたしてたら、50歳になっちゃうよ。やれるところまでやるだけだな、これは。幸いなのは、選び抜かれた本文だけあって、内容が面白いことだ。中国語の勉強だけでなく、考え方の勉強にもなる。中国人の思考の仕方についても、理解が深まること
だろう。地味に続けていくとしよう。
 
 先日書いたが、現在、ドラマ「你是我兄弟」を観ている。残る数話で最終回だ。
第一話で、4人兄弟は両親を失い、それからは苦労の連続だ。長男、次男が成年になるまでの間は、年齢に応じて頻繁に俳優が変わるために、やや落ち着かない流れだった。また、「蝸居」でも有名な張嘉譯が演じている長男役が、年齢的にやや無理があり、それがさらに不自然さを加えた。しかし、中盤辺りからストーリがぐっと盛り上がり、ストーリーにグイグイと引き込まれるようになる。恋愛、失恋、結婚、仕事、家族愛、創業、ビジネス、ペテン、犯罪・・・現実社会に含まれるありとあらゆる要素が不自然にならないように盛り込まれ、素晴らしいバランスを保っている。しかも、主要な俳優、女優の全てが素晴らしい演技を見せているし、各々の立場、葛藤が見事に描き出されている。結末がどうなるかわからないが、お勧めのドラマである。 

2011年10月8日

今日は、朝からやや気温が高く、PCの前に座っていたら、じわっと汗が出てくるほどだった。しかし、正午に近づいたら、それほどでもなくなった。どうしたわけだろう。
 昨日、ある人から指摘されて、これまで悩まされ続けてきた偏頭痛が完全に消失したことに気づいた。頭痛の気配すらない。偏頭痛の原因は会社勤めによるストレスだったのだろうか。或いは、睡眠不足が原因か。1日だけを取り上げてみると、睡眠時間が大幅に増加したという感じはない。相変わらず、朝早くからマイクに起こされるし、早朝の運動は以前よりもきっちりこなしているからだ。多分、無理に起きなくても良いという安心感が眠りを深くしてくれているのだろうと思う。何年も悩まされ続けてきた頭痛からの開放は大変有難い。新たな頭痛の種が現れないことを祈る。
 今日は、午後、携帯カードに「深セン通」の機能を追加する申請をしに行った。先日は、20人待ちで諦めたのだけれども、今日は7人待ちだったので、待つことにした。30分弱ほどで自分の番が来た。
 「深セン通の機能を追加する申し込みに来ました」
 「身分証は持ってますか」
 「持ってます」
 「(ネットの)パスワードはありますか」
 「あります(準備してきた)」
 「電話番号はおいくつですか」
 「○×△・・・・・・・・・。あと、100RMB追加すると無料で深セン通機能付きのカードになる(コース)のでお願いします」
 「わかりました」
 スタッフは慣れた様子で、コンピュータにデータを入力し始めた。合間にパスポートのコピーも取りに行った。
 「私の携帯電話は、中国移動の3Gカードは使えないと思うんですけど、深セン通は使えるんでしょうか?」
 「携帯電話は何ですか」
 「モトローラのです(出してみせた)」
 「多分大丈夫ですよ」
 「そうですか。昔、2Gのカード用の携帯電話では、3Gのカードは使えないって聞いたことがあるんですけど」
 「ちょっと、待っててください。テスト用のカードがありますから」
 しばらく席を外すと、ブラックの携帯カードを持ってきてくれた。
 さっそくテスト・・・。カードを差し替える。起動してみたが、アンテナが立たない。
 (あれっ?)
 「カードの向きは合っていますか」
 「確認します・・・・あっ、逆になってました」
 向きを直して、再起動した。さあ、使えるか。
 スタッフはモトローラの携帯の扱いに慣れていないらしく、別のスタッフを読んで、設定を確認した。
 OK。カード設定の画面に「深セン通」の文字が現れた。
 「これって、3Gのカードですよね・・・」
 「そうですよ」
 (この携帯電話は中国移動の3Gには対応していないはずなんだけどなぁ)
 「今新たに発行しているカードは全て3G対応のカードってことですか。つまり深セン通の機能に対応しているカードのことですけど」
 「そうです。使えない携帯電話もあるんですよ」
 「そうですか・・・」
 はっきりしたことはわからないが、中国移動の2Gに対応している携帯電話であれば、(少なくとも今は)3G用のカードも使えるようだ。単に3Gの効用が得られないだけなのだろう。使えない携帯電話もあるということは、対応している周波数等に関係があるのだろうか。
 「それでは、新しいカードをセットしてみてください。深セン通が認識されるかどうかを確認しますので」
 そう言って、新しいカードをくれた。テスト用のと同じで、ブラックのカードだ。以前のは紙製のカードにICがついていたけれども、新しいブラックのはプラスチックのにICがついている。
 差し込んで、携帯電話を再起動すると、先ほど同様「深セン通」の文字が現れた。
 「100RMBでいいんですね」
 「はい。これは、電話代として○ヶ月かけて少しずつバックされます」
 「深セン通のチャージにはならないんですね」
 「そうです」
 「つまり、深セン通と電話代のアカウントは別々だということですね」
 前回、調べたあったことだが、一応確認する。
 「そうです」
 「(深セン通も)口座から自動的に引き落とされると便利なんですけどね」
 「今のところは、まだその機能はありません」
 「(携帯電話の)深セン通のチャージはネットでやるんですね」
 「そうです。あと、営業所でもできます」
 「地下鉄のサービスセンターではできないんですか?(注:普通の「深セン通」カードはできる)」
 「できません」
 「なるほど、ところで、アカウントが別々ということは、私の携帯電話上の「深セン通」のチャージは現在ゼロだということですか?」
 「そうです。チャージしますか」
 「じゃあ、100RMBお願いします」
 もう1枚100RMBを渡した。スタッフは、しばらくPCを操作した後、私の携帯電話をいじって、パスワード入力画面を出した。
 「ここにパスワードを入力してください。○桁以上、○桁以下です。二回入力する必要があります」
 「はい。・・・・入力しました」
 「次に、さきほどの金額を入力してください」
 「はい(100を入力)」
 「しばらくすると、ショートメッセージが来ます」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・なかなか来ませんね」
 「そうですね。メッセージがついたら、Yを入れて返信してください」
 「はい。(マクドナルドのWiFi開通もYだったな、何か意味があるのか。ああ、Yesの意味か)」
 しかし煩雑な手続きだ。
 「つまり、深セン通にチャージするには、まず、ネットでチャージをして、さらに携帯電話で金額を入力して、最後にショートメッセージで確認しなければならないということですか」
 「そうです」
 なるほど。最初にインターネット銀行から→ネット上のは「支付宝」みたいなセンターのアカウント→「深セン通」のアカウントという流れなわけか。安全と言えば、安全だけど、面倒だな。もっとも、しょっちゅうやるわけではないから、大したことないか。
 これで、無事完了。最後に、4枚の業務処理表を受け取った。思ったより、手間取ったけど、満足だ。最初に、この機能が使えるのはいつだろう。待ち遠しいぞ。(あと、200RMBの出費が痛いぞ。消費されたわけではないけど・・・) 

2011年10月9日

今日も、曇り空。涼しくて、本当に過ごし易い。
 昨日は、深セン通の機能を携帯電話のカードに追加した(実際には、その機能がついたカードに交換した)。PCにソフトを追加した場合は、或いはPCに機能を追加した場合もそうなのだけれども、自分の持ち物が増えたり、その機能が増えたりするとなんだか、自分の能力までアップしたような気になる。これも現代病の一つだろう。
 機能の追加と言えば、その深セン通が使えるようになった携帯電話本体にも様々な機能を追加した。最初にやったのが入力の日本語化である。Simejiというソフトをインストールして、日本語の入力ができるようになった。もっとも携帯電話でメールを出すことはまずないし、相手が日本人であることもまずないだろうから、使うとすればネットで検索をかけるときぐらいだろう。それとても、慣れないキーボードで日本語を入力するよりも、URLをパソコンで調べて、それを入力して記憶させておいて利用したほうが容易いから、事実上使うことはほとんどなさそうだ。
 次に、メニューの日本語化。これは以前にトライしたのと同様にmorelocale2というソフトをインストールしてやってみた。しかし、結果は以前と同様に芳しくなく、ほんの一部のアイコンメニューが日本語化させただけだったから、すぐに元に戻した。中国語ベースのほうがむしろ読み易い。
 インターネットのホームページの日本語やショートメッセージの日本語、PC電子メールの日本語は全て問題なく読める。PC電子メールは、PCでも見られるから、当初あまり意味がないと感じていたけれど、実際に携帯電話で受け取り始めてみると、意外に楽しいし、便利だ。私のPCは寝室にあるから、早朝まだZが寝ているときなどは、PCメールが見られなかったのだけれども、携帯であれば気にせず見られる。やはり、いずれは5インチ、7インチ、或いは10インチのタブレット式PC等を購入して、もっとモバイル生活をエンジョイしたいと思う。
 
 実は携帯電話でネットをやるようになって困ったことがある。携帯電話の使用料が上がったのだ。私はもともと電話をかけないたちだから、電話代が増えたということはまず考えられない。ネットが原因に違いない。それにしても、1日数度、数画面をみるだけで、1ヶ月で70元以上も増えるとは尋常ではない。不安になったので、ネットで明細を調べてみた。すると、「GPRS」の項目で1日に数度1RMBずつ費用が乗っかってきていることがわかった。最低でも1日2回は乗っかっている。
 GPRSは、確か、3Gが出る前によく使われていたネットのサービスだ。なるほど、先月は確かに工場にいたら、このサービスを使っていてもおかしくはない。会社用の携帯電話カードは3G可だったけれども、個人のカードは2Gだったからだ。しかし、明細を見る限り、今月も同様に、毎日2RMBぐらいずつ乗っかってきている。今月は、少なくとも途中からはWiFiしか使っていない。なんでご丁寧に毎日2度ずつ費用が計上されているのだろう。とにかく、この費用は抑えねばならない。
 ネットで調べてみると、GPRSというのは、現在はデフォルトでスイッチ・オンになっていて、1日1回でも使用すれば最低1-2RMBはとられるようになっていることがわかった。逆に、基本料金は存在せず、全く使わなければゼロということのようだった。この機能をオフにする方法は、携帯電話そのもののGPRSの設定を変更してオフにするしか方法はなく、中国移動側に依頼して完全にオフにしてしまう方法は存在しないようだ。
 GPRSの設定を変更して完全にGPRSを使用できなくするというのは躊躇われる。使いたいときにつかえないのは困るだろうからだ。一方で、それをやらなければ、いつGPRSが起動してしまうかわからない。私は携帯電話がネットにアクセルするのに、WiFiを使うか、GPRSを使うかを選択する術をしらないからだ。方法はあるのかもしれないけれど、すぐにはわからない。それまで毎日1-2RMBずつ取られるというのは悔しい。
 一番簡単な節約の方法は、GPRSのサービスセットを契約することのようだった。一番安いコースで月額5RMBからある。これで30Mまでは使用できるから、毎日取られることはなく、間違って起動してしまう程度のパケット量ならばこの金額内で納まるはずだ。
 しかし、ここで疑問が生じた。携帯電話のセットコースにはGPRSのサービスとは別のネットサービスコースがあり、これにもパケット量が含まれている。88RMBのコースならば200Mまでのパケット量が含まれるとある。これはGRPSを利用した場合のパケット量を含むのだろうか?いや、わざわざ独立したコースになっているのだから、全く別のサービスのはずだ。そもそも、このネットサービスコースのネットとはなんだろう。2G、3Gを両方とも含むのだろうか。どうもよくわからない。
 わからないことだらけで混乱してきた。とりあえず、GRPSの5RMBコースと、ネットサービスの88RMBコースの二つを両方とも契約しておくことにした。これで、馬鹿高いネット費用をとられるのは抑えられるはずだ。詳細はまた改めて調べるとしよう。

2011年10月10日

すっかり秋模様である。しかし、涼しくなったら、それはそれで少し気温が上がっただけでも、暑く感じるから不思議だ。
 今日は朝から身体がだるくて、日課の運動をお休みにしようかと思ったほどだった。なんとか踏みとどまって運動はこなしたものの、身体のだるさは変わらない。そう思っていたら、偏頭痛に襲われだした。さほど重いものではなかったけれども、やはり気分が悪い。会社と偏頭痛は関係がなかったのか。或いは、月曜日だいうことで、身体が会社を想起して反応を起こしてしまったのか。困った身体だ。
 
 今日は深セン市内へと出かけた。携帯電話「深セン通」の初使用である。まず、バスに乗った。新しく開通した空港駅向けの路線で、珍しくワンマンバスだ。切符切りのスタッフがおらず、入り口のところにおかれたカードリーダで携帯電話を軽く振って読み込ませた。ピピッっと音がして、無事支払い完了。ちょぴっと嬉しい。すぐに携帯電話で明細を確認する。一般カードと違って、携帯電話だと明細を確認できるのが良い点だ。だが、確認した内容には少し疑問が残った。表示されたのは2.2RMBだったのに、明細上では2.4RMBになっていた。私の見間違いだろうか。金額が小さいから良いけど、気になる。
 次に地下鉄である。乗るときはバス同様に問題なく、読み込みができた。しかし、下車して出口の改札でひっかかった。いくらやっても、読み込んでくれない。改札のところでモタモタしているのは恥ずかしいのだけれども、どうしようもない。やむなく、すぐそばにあるサービスセンターに行って、携帯電話を渡し、トラブルを伝えた。しかし、サービスセンターのスタッフがチェックした結果では、問題なし。もう一回やってくれとのことだった。半信半疑ながら、再トライ。リーダーの上で、何度かやっているうちにようやく読み込み成功となった。
 今日は他にも何度かリーダーを使ったのだけれども、一発でいくときと何度かやらないと駄目なときがあるようだった。携帯電話をリーダーにかざす角度と関係があるのだろうか。そのうち、コツがつかめることだろう。
 
 昼食はジャスコのバーガーキングで食事をした。下の写真はZと私の二人分である。美味しいことは美味しいけど、値段がどんどん上がっている。一番高いセットは、なんと50RMBである。家のそばになくて良かった。あったら、節約どころではない。でも、美味しかった。マックの2倍以上の値段とあって、満足度も高い。ハンバーグというより、ステーキのようなものが挟んであった。節約生活から抜け出すことができたら、また食べに来ることにしよう。

2011年10月11日

昨晩、夕方から雨が降り続けていたけれども、本日の早朝にはすっかり止んでいた。しかし、空はまだ雨模様で、いつ降り出してもおかしくない様子だった。
 朝食は、マクドナルドのホットドックで、初マスタードをやった。昨日、ジャスコに行ったとき、チューブ型のマスタードを手に入れたのだ。見てください。下の写真を!10月1日とったホットドッグと大違いです。なんと食欲をそそることでしょう。やはり、マスタードはホットドッグに必須なのだ。いやー、美味しい。これだよ、これ。マクドナルドさん、なんとかお願いします。1元プラスでマスタード付きとかにしてください(それは無理ですね)。あと、希望としては、ビッグバージョン(13RMBぐらい)とかピクルス入りバージョンを作ってもらえると凄く嬉しい。
 昼食は近所のデパートの弁当屋さんで弁当を買ってきた。ここを利用するのはこれで2度目だ。Zは宮爆鶏丁弁当(16RMB)、私は総合弁当(30RMB)にした。ここの弁当屋は作るのは遅いが、味はけっこうまともだ。ご飯が美味しいのが良い。これで値段がもう少し安いとよいのだけれも、デパートのレストラン街での販売だということを考えると、少々高いのはやむえないところだ。レストラン街の中では、不満がもっとも少ない店だから頑張って欲しい。しかし、客が少ないのか以前はやっていなかった宅配サービスを始めていた。私にとっては大変ありがたいサービスだ。ただし、デパートに店を構えていて宅配をやらなければならないというのは、あまり良い兆候ではない。弁当としても、一般の店の従業員が通常食べるには高すぎるから、微妙な状況だ。
 配達用のメニューをみると、他にも10軒弱の支店があって、これまでは東莞市を中心に根を張ってきたらしい。私たちの街へと来たのは、深セン郊外への初進出というところか。テナント料が高そうなデパートのレストラン街で店を開いたのは、深セン地区の加盟店を増やすための宣伝も兼ねているのかもしれない。いずれにせよ、安心して食べられる、綺麗系の弁当屋は貴重な存在だ。なんとか生き抜いて欲しい。
 食事のあとは、腹ごなしを兼ねて、マイクのお散歩に出かけた。いつもの広場に出ると、国慶節の間とは全く違った風景になっていた。芝生が広がった整備された広場に、ほとんど人影がない。曇り空も手伝っていかにも寂しげだ。それも当然のこと、工場への出稼ぎ族がほとんどを占めるこの街で平日を広場で過ごすなど、私のような失職者か浮浪者ぐらいなものだからだ。仕事していないんだ・・・ってことをしみじみと実感できた。望めば、今日一日ずっーっと、ここでボーっとしていても誰にも文句言われないわけだ。いい気分だ。
 散歩が終わると、Zがマイクをシャワーで洗って、ドライヤーで乾かしてくれた。それから、今度はZも一緒になって2人と一匹で再度出発だ。マイクは身体をブルブルと震わせている。動物の第六感で、これから自らに降りかかる出来事を予知しているのだろう。その出来事とは・・・毎年の注射である。輸入物の予防接種(ちょっと怪しい)を毎年10月に10日ほど間を空けて2本打っている。1本90RMB。2本で合計180RMB。マイク本体130RMBよりも高い。しかし、可愛い我が家の愛犬である。病気にかからせるわけにはいかない。また、病気になったら、治療費はもっと高くつくだろう。
 注射そのものは、あっさりと済んだ。マイクは暴れもせず、じっとしていた。改めて考えてみると、マイクは注射を恐れているわけではないのかもしれない。私とZが旅行に行くとき、注射をするのと同じ店がマイクの宿となる。いつも私たちと離れず暮らしていて、他の犬との交流が全くないマイクがこの時だけは、見知らぬ犬たちのなかで一人(匹)きりとなる。檻で隔離されているとは言え、恐ろしくて仕方がないらしく、私たちが帰ってきたときには、いつも疲れきった顔をしている。きっと、店に一匹でおいてきぼりにされるのを恐れて、この店に来るのを嫌がるのだ。もしかしたら、散歩を嫌がるのも、この店に連れてこられると思ってのことなのだろうか。しかし、ここ数年はマイクを店に預けての大旅行はやってないから、そうだとしたら、過剰反応のような気もするのだけれど、動物のことだからそういうこともあるかもしれない。

2011年10月12日

今日は朝からぽつり、ぽつりと雨が降り続けている。雨は鬱陶しいけれども、家の中にいるとちょうど心地よい気温になる。昼寝をするのには、最高だろう。
 朝は毎日のようにマクドナルドだ。ホットドッグもさすがに飽きてきたので、時々ハンバーグを食べている。6:30頃にいくと、まだほとんど客がいない。つい先日までは、半分浮浪者のようなおじさんが椅子に横になって寝ていたけれど、ここ数日はみかけない。早朝のスタッフに屈強そうな中間管理職らしき人が現れて以来姿を消した気がするから、きっときつく言われて追い出されたのに違いない。7:00前後になると、男女の高校生が次々と姿を現しては食事をしていく。高校生がマクドナルドで朝食をとっていくなど、以前では考えられなかったことだ。出稼ぎ族の街ですら、この豊かさなのだから、大都市は想像するまでもないだろう。一方で、露店で2,3RMBの腸粉を朝食をしている人たちもたくさんいる。貧富の格差は、速度を緩めることなく進んでいることだろう。これから、この街はどのように変貌していくのか。怖いような楽しみなような、複雑な心境だ。
 一昨日、ドラマ「你是我兄弟」を観終わった。後半、中国ドラマ特有の、主人公の一人による感情爆発のシーンがあって、どうなるかと思ったけれどもストーリが破綻するほどまではいかず、ほど良いバランスで結末へと辿り着いた。このドラマは、各々のイベントが起きる伏線が早期にちりばめられてあることもあって、不自然さが非常に少ないのも特徴である。一方で明らかに伏線だと思われたものが、後に続いてはいかず、予測を外された形になったものもいくつかあった。途中で脚本が変わったのか、視聴者の読みを外す試みなのか、どちらだったのだろう。
 気になったのは、特定のブランド商品が、ドラマの中で露骨に賞賛されていたことである。商品がさりげなく置かれているぐらいのことは良いと思うけれども、ブランド名を挙げてほめまくるというのは、どうなのだろう。ほどほどにしておかないと、企業が競って同様なことを始め、ドラマ文化を破壊してしまうことにつながりかねないと思う。最近は政府機関による改作指示(或いは事前対策)と思われる部分がだいぶ減ってきただけに、残念なことだ。
 
 マイクの高級ドライ・ドッグフードが一袋消費し終わった。もう一袋買い置きをしておいたので、それを続けて与えても良かったのだが、敢えて、昔買った安いドッグフードを与えてみることにした。ネットで高級フードを見つけたため、封を切らずに放っておいたものだ。幸い、まだ賞味期限内だったから、駄目もとで食べさせてみることにしたのだ。
 多分、駄目だろうと思っていた。安いのにはそれなりに理由があって、成分の肉成分がすくないとかスパイスが効いていないとかいろいろあるだろうと考えたからだ。だいたい、この安いドッグフードを食べなくなったからこそ、生フードにしたり、半生フードにしたりと試行錯誤を重ねてきたのだ。食べるわけがない・・・。ところが、いつものラン/ジャンプ&キャッチ方式で餌をやってみると、食べる、食べる。物凄い勢いで食べるのだ。私の手が止まると、皿のところまで駆け寄ってきて食べたほどだ(それは一口きりだったけれども)。「うーん、懐かしいなぁ、昔食べたっけなー、これ」という声が聞こえてくるような気がした。高級ドライ・ドッグフードで、ドライな味の美味しさに目覚めてくれたのかもしれない。魚とかも干物にすると味が深くなるっていうものな。
 マイクが安いドッグ・フードを食べてくれるようになった本当の理由はわからない。しかし、無職な飼い主にとって、朗報であることは違いない。今度から、高級は止めて、安いので我慢してもらうことにしようか。しかし、栄養価とかバランスを考えると、やはり高いのが良いような気もする。安全性の問題もある。予備のドッグフードがなくなったら、また考えるとしよう。 

2011年10月13日

昨日、雨が降り続いていたから、早朝外に出ると道路は水で湿って薄黒い色をしていた。今日も雨模様で、いつ降り出してもおかしくない天気だった。
 朝は、二度目のマスタード持込ホットドッグである。今日はいつもより客が多かったので、こっそりとマスタードをかけるのに苦労した。このマスタードはチューブが大きすぎる。逆に、マスタードをかけ終わってからは、他の客からホットドッグが見えるように食べてみた。誰かがカウンターで、マスタードくれと要求してくれることを期待しつつ。
 そろそろ、マクドナルドの朝メニューも飽きてきた。それに、朝からマックだと炭水化物が多すぎる。ローカボ・ダイエットの原則に大きく外れてしまう。かといって、早朝外に出る気分転換の機会を失うのも寂しい。どうしたものか。そうだ。弁当とホット・コーヒーをもって、近所の広場で食べるというのはどうだろうか。でっかいソーセージをレンジで暖めてパックに詰め、ホット・コーヒーは魔法瓶に詰めて出かけるのだ。お金もあまりかからないし、良い感じだ。一度、試してみるとしよう。

 マイクが皿からは餌を食べないという話を幾度かしている。これに関しては、いろいろと実験をしてみた。1個を遠くに投げる。食べる。2,3個と数を増やしていく。それでも食べる。投げるというか、2個以上の場合は、フロアを転がしている。5,6個とどんどん増やしていく。これぐらい数が増えるとあまり転がらず、ばら撒くという表現のほうがぴったりだ。最初の頃は、10個ぐらいになると、食べなくなった。しかし、慣れてくるにつれて、30個ぐらいばら撒いても食べるようになった。お腹が空いているときであれば。
 それで、次の実験をした。ばら撒かずに、がさっとまとめて20個ぐらいフロアの上に置いてみたのだ。さあ、食べるか・・・。食べない。フロアに置いてもばらばら撒かなければ食べないのだ。そっぽを向いて「これは違う、違う。ルール違反!」と合図をするのだ。一体誰がそんなルールを作ったのだ。本当に不思議だ。いつも、皿にはドッグフードが山盛りになっているのに、お腹が空いて食べたくなると、私のところに来て「クゥーン、クゥーン(投げて、餌)」と鳴いて訴えるのだ。どういう原理原則がマイクの中にあるのか、知りたいものだ。

 今日は、午後から深セン市内へ出かけた。まず、バスで、それから地下鉄で。各々で、先日と同様に携帯電話の「深セン通」を使った。だいぶコツを飲み込めたので、かなりスムーズに抜けることができた。しかし、某駅の改札の出口のところでは前回と同様エラー表示連発、前回と同様サービスセンターにいってチェック、問題なしと言われ、再度トライ→OKという結果となった。わけがわからない。その駅には今後も行く予定があるので、次回はエラーが何度出てもトライし続けてみようと思う。
 
 地下鉄に乗っていて、ふと思い出したのだけれども、中国の深センの地下鉄(多分、香港や広州も)は中吊り広告がない。北京や上海や他の地区はどうなんだろう。多分、同様なのではないかと思う。代わりに、液晶画面があちこちに取り付けてあって、そこで広告が流れている。そういえば、旅行中に各地で乗った列車でも、中吊り広告というのはみたことがない。日本では、この中吊り広告をみて、それなりに情報を得たり、話題の種にしたり、暇つぶしのネタにしたりしたから、気づいてみるとないというのは寂しい話だ(もっとも、ここであったとしても中国語ということになるけれども)。
 では、なぜないのか?最初に思いついたのは、政治的な検閲が追いつかないから、許可できない。中吊りにするような広告となると、タイムリーに出さないとならないから、きちんと商業ベースの要求と政治的な要求が合わない。チェックも膨大な量になり、大変だ。実際、液晶画面で表示されているような広告は、ある一定の期間に渡って繰り返される広告がほとんどで、デイリーなものなど全くない。それに映像的な画面だとチェックの手間も少なくて済むだろうと思われる。
 液晶画面以外の広告もあり、列車のドアに張られているもの、座席の脇に取り付けられているもの、吊手に取り付けられているものなどがある。これらもタイムリーさを要求されるような広告は少ないように見える。こうやって考えると、政治的な検閲が追いつかないからというのは、妥当な線のようにも思える。もっとも中吊ということに限って考えると、無料の質の良い紙が手の届くところにぶる下がっていたら、ちぎられて鼻紙とかに使われてしまうからという理由も考えられる。
 果たして、妥当な理由はどこにあるのだろう。もう、日本の生活を離れて長いこと経つから、あまり思い出せないのだけれども、街中で飾られている広告そのものも、日本のような紙媒体のものが少ない気がする。これも中国の、政治的、歴史的要因のためなのか、単に広告文化の歴史の違いなのか、或いは逆に日本が特殊で中国が世界標準に近いのか、いろいろ調べてみると面白そうだ。

2011年10月14日

昨晩はZが日本語学校にいる友人のところに遊びに行き外泊したので、不在だった。ついつい、夜更かししてしまい、就寝が遅くなった。そのため、5:00に一旦目が覚めたものの、起きられず、雨音を聞きながら6:30まで寝てしまった。さっそく早朝の運動を始めると、雨が一層激しくなり、豪雨へと変わった。運動が終わり、汗を流そうとシャワーを浴び始めたら、足元でゴゴゴォ~と物凄い音がして、排水口から水が逆流して、小さな噴水のようになった。私がシャワーを浴びた終わった後もそれは続き、20分ぐらいで止まった。大雨になると、たまにこういうことがある。 屋上から流れ落ちてくる水の勢いに負けて、各部屋からの排水が跳ね返されるのが原因ではないかと思うのだけれども、本当の原因はわからない。

 先日購入したMoto Defy
ME525+を再インストールすることにした。今のままでは正規のAndroidマーケットから、どうしてもソフトのダウンロードができな
かったからである。何度やっても、「このアカウントに携帯電話は登録されていません」というエラーが出てしまうのだ。Googleのアカウントやアンドロイドマーケットのアカウント情報を調べてみると、確かに携帯電話が登録されていない。ネットで調べてみたら、携帯電話上で最初に登録したメールアドレスが重要だみたいなことが書かれている。そう言えば、最初に登録したのは、Googleとは関係ないアドレスだった。
すでに様々な
ソフトをインストールしたり、メールアドレスの設定をしたりした後だったので、再インストールは嫌だったのだけれども、正規のAndroidマーケットを使えないのは腹立たしいので、再インストールを決行することにした。

 再インストール後、真っ先にGoogleのメールアドレスを登録・・・、それからマーケットにアクセス・・・、エラーは変わらず・・、あらら。再インストールまでしたのに。一旦、グーグルのアカウントは削除だ!そして、携帯電話からアカウントを作ってやる。再再インストール。携帯電話からアカウント作成。だが、結果は変わらずだった。どういうことだ。もう1回ネットで情報をあさってみた。すると、日本のアンドロイド携帯では、アカウントの登録の後に、「同期」というコマンドがあることがわかった。うーん、この「同期」が怪しい。中国製のアンドロイド携帯ではこれができないのかも。うーん、うーん。おっ、このアンドロイドにも、「公司同歩」とかいうのがあるぞ。ちょっとやってみよう。・・・ああ、駄目っぽい。会社のメールアドレスとの同期用みたいだ。まあ、「公司」って書いてあるしな。やっぱり、中国で買ったバージョンだと駄目なのだろうか。

 さらに数時間携帯電話と格闘したが、結局何も得られずに終わった。Simejiとか苦労して探してインストールしたのを全部破棄してトライしたのに悲しい結果となった。正規のAndroidマーケットが駄目
なら、これまで通り中国版Androidマーケットで我慢するしかない。日本語仕様のソフト
が少ないのが痛いが、これ以上やっていても時間が無駄になるだけだ。確実な情報が得られるまで、この件はお預けにするとしよう。(再度ネットで調べたら、中国には正規のAndroidマーケットに対応していない商品がたくさんあることがわかった。Motolora製なのにどういうことだ?)。

2011年10月15日

今日も朝は曇り空。気候はますます心地よくなっている。しかし、突然の雨に備えて、外出時は折り畳み傘の携帯が必須である。
 今朝は、私もZも腸粉にした。いつもは卵入りにするのだけれども、今日は肉入りにした。素の小麦粉だけのが、2RMBで、卵入り、肉入りは各々プラス1RMB。トッピングなしの、素の小麦粉だけの腸粉は、日本で言うと「素うどん」といったところだろうか。この辺りの露店で出している腸粉のトッピングは、卵や肉程度しかなけれども、店をきちんと構えているところだと、燻製肉や野菜、海老等、様々な10種類以上にも渡るトッピングを用意しているところもある。腸粉は腹にたまらず、消化に良い、優れた料理だ。
 日課の運動が、本日で、連続19日となった。出勤時間に縛られないと、継続がしやすい。本日も、実は少し寝坊をして6:30起床となった。私が家を出るのはいつも6:50ぐらいだったから、先月までだったら、運動するのは諦めていたところだった。自分で時間を調整して、継続ができるのは非常に助かる。
一方で、連続してやることに意味があるのかとの疑問がある。土日は以前と同様に休みにしてもいいのではないだろうかと。ただし、仕事をしていない現在、ある意味毎日が休日のようなものである。そこの中にさらに土日を作るというのも気が引ける。毎日が休日だからこそ、凹凸をできるだけ作らずに、日々を有効に使うべきだろう。当面、毎日やるしかなさそうだ。
 お昼は、デパートのレストラン街にある台湾料理屋で、日本人のAさんと食事をした。Aさんによると、昨日、このレストラン街のある店でストライキがあって、レストラン街へと繋がるエスカレータが店のスタッフによって封鎖されていたのだそうだ(別の場所にエレベーターがあり、そちらから上がることができる)。今日は土曜日で、本来であれば、客で大賑わいしていなければならないお昼の時間でも、奥のやや高めの店はガラガラであった。レストラン街の半分を占めるセルフサービス式の店のほうはかろうじて半分ぐらいの席が埋まっている様子だったが、土曜日でこのレベルでは先行きが暗そうだ。今日食べたのは、以前にZと一緒に来たことのある店で、味は比較的まともだったけれども、外の店だったら、せいぜい70-80RMBレベルの料理が100RMBだった。あとはデパートのレストラン街内の店であることにどれだけの価値を見出すかだが、市内ならともかく、この出稼ぎ街では、比較的豊かな客層でもデパートに価値を見ることはないだろうと思われる。数ヶ月後にどうなっているか、先が見えないところだ。
 お昼に外に出たとき、良い天気だったので、午後4:00頃からマイクの散歩に出かけた。平日の人影ばまばらな中で、散歩をするほうが、落ち着いた雰囲気を楽しめるのだけれども、外国人としては休日の人込みの中のほうが安心できるようにも感じられる。近くの市民広場を1周してから、Bさんから教えてもらった(日本式?)
丼もの屋さんへと足を向けてみた。カツ丼やら天丼やらが安く食べられると聞いたからだ。しっかりした店そうだったら明日の昼にでも来て見ようと思ったのだ。ところが、店の前まで来て見ると、左右のドアの取っ手にバイク用の鍵を取り付けて締め切りにしてあった。客が来なくてつぶれてしまったのだろうか。或いは、午後だけお休みにしているのかもしれない。しかし、土曜日に締切りにしてしまうぐらい客が来ないのでは、怖くて来られない気もする。日を改めて、マイクの散歩がてら様子を見に来ることにしよう。
 今日は出費が多かった。電気・水道代485RMB(2ヶ月分)、プロパンガス代130RMB(1缶)。給与があるときは、全く気にならない出費も、無職の今は心が痛むね。

2011年10月16日

今日は、朝から明るい日光が差していた。暑くなりそうな1日だ。
 昨日、一昨日と腸粉を朝食としたので、今日は再びマクドナルドでチキンバーガーを食べた。バーガーを食べ終わると、コーヒーを食べながら、携帯電話でネットを始める。先日、再インストールしてしまったので、マックの無料WiFiを再設定しなければならないかと思ったけれども、その必要はなくスムーズに接続できた。マックでネットを使っていて困るのは、直接目的のホームページにアクセスできるときと、マックのログイン画面→Y5サービスの広告→目的のホームページという手順になるときの2種類があることだ。当然前者が望ましく、後者のパターンになるといらいらさせられる。無料なので文句は言えないが、深セン郊外ではY5の有料サービスは使える場所が少なすぎて、割に合わない。無駄な宣伝はやめて欲しいという気分になる。
 WiFiの接続には影響しなかったけれども、ブックマークに登録してあったホームページは全て消えてしまったので、登録し直さなければならない。再インストールして良かったのは、日本語入力システムとして使用していた「Simeji」の設定が正常になり、キーボードに文字がきちんと表示されるようになったことだ。再インストール前は、どこをいじり間違えたのか、上級者用の設定だと思われる文字非表示設定になってしまい、毎回「あかさたな」を考えながら入力しなければならなかった。だから、実用に耐えず、ホームページの登録はPCでURLを調べて英文字で入力し、行っていた。これで、ようやく普通に検索ができるようになる。
 この日本語入力システム「Simeji」及びFlick入力を使用することは、私にとって画期的な出来事である。私が日本を離れて15年になるのだが、日本で生活している時は、携帯電話は使ったことがなった。携帯電話は普及し始めた頃はすでにアルバイトや派遣生活に入り、携帯電話を利用する余裕がなかったからだ。私の携帯電話デビューは11,12年前に東莞に入ってからだった。その頃の日本の携帯電話がどんなものだったかわからないが、東莞で私が買った携帯電話は漢字すら入力不可能なものだったと記憶している(記憶違いかもしれません)。もちろん、日本語入力などできるわけもない。その後、中国の漢字入力はできるようになったものの、依然として日本語入力はできなかった。出張者が日本の携帯電話で日本語入力をしているのをみて、なんとなく羨ましく思ったものである。
 それが、アンドロイド携帯電話の登場によって、中国でも手軽に日本語入力ができるようになった。実際のところ、私が携帯電話を使って日本語入力をする機会はほとんどない。日本人の知り合いがあまりいないから、携帯電話でメールを出す機会などほとんどないし、携帯でホームページを検索する機会もさほど多いわけではない。しかし、今後モバイル機器がさらに普及し、タブレットPCがもっと普通に使われるようになったとき、従来のキーボード入力しかできなとなると相当な不便を強いられると予想される。モバイル機器を使うには、Flick入力ができたほうが圧倒的に便利だ。実用レベルまでFlick入力をマスターするには時間を要するかもしれないが、コツコツ使って早めにマスターしたいと思う。

 11:00、Zとともに、市場に買い物に出かけた。太陽は出ているものの、日差しはさほど強くない。気温も低くなったので、夏の完全な終わりを感じさせる。日曜日の昼前とあって、市場は大賑わい。大勢の人がごった返していた。まずは魚、3匹で14RMB。それから、鶏を一匹(32RMB)、その場でさばいて湯通ししてくれる。最後に野菜だ。今日は冬瓜を買った。日本では冬瓜など滅多に食べたことがなかったけれども、ここでは良く食べる。値段も安い。数センチに輪切りにしたものが1.5RMB。二人分ぐらいの量があり腹持ちが良いから、他の野菜に比べるとぐっと安いと思う。他にも数種類野菜を買って、全部で55RMBぐらいだった。これで、二人分の昼食、夕食がまかなえるのだから有難い。
 ウォール街で起こった反格差デモが、アジア、ヨーロッパでも始まり、広域化の様相をみせている。リーマン・ショックで落ち込んだ世界経済に対して、各国が様々な手を打ってきた。結果として、潤ったのはリーマン・ショックの元凶である金融業界だけという状況では、怒りを抑えられない人々が増加するのも最もなことだろう。資本主義の崩壊を告げる横断幕すら出ているそうだ。
 今年に入ってから読んだ本の中に、ゲゼルやエンデの思想について書かれた本があった。その中で腐らない富である通貨が人々の生活を狂わせていくといったことが書かれていた。現在の貨幣経済について様々なことが書かれていたのだが、印象に残った話の中に、こういうものがあった。食料、木材はもとより、財宝にしろ、金貨にしろ、どんな富にも保有するのには限界がある。しかし、富が通貨となり、銀行家たちの間で取引されるようになってから、一人の人間が保有できる富の大きさに際限がなくなった。数字で表される富は、はるか未来にまで渡る富すら消費の対象とするようになった。世界は現在、人類や地球の未来を喰らい尽くす道を歩み続けているというものだ。現実性があるか、理論的にどうかは私にはわからないのだけれども、深く心に残る話だった。
 通貨は世界を変え、経済を効率化し、かつては夢にさえ考えられないほどの発展を人にもたらした。通貨が数字化されなければ、大資本を必要とするような巨大な事業は何一つできないだろう。生産の効率化、交通の効率化、現在の世の中のインフラの獲得が数字化された通貨によって成し遂げられている。現代社会において、私たちが享受している全ての利便性は通貨なしには考えられないものだろう。しかし、同時に貧富の差が広がり、社会が大きな病にとりつかれ始めている。私たちの社会はどこへ向かっていくのだろうかと考えずにはいられない。

2011年10月17日

今日も良いお天気だった。
 本日は、深セン市内へと行って来た。ある用事をこなすためだったのだが、手違いがあったために、2度も往復するはめになった。バスと地下鉄を乗り継いで2時間かかる場所にあるため、往復で4時間、2往復で8時間要する。待ち時間や食事の時間もあったから、早朝7:00過ぎに出発して、帰宅が5:00過ぎとなった。地下鉄は便利で安いけれども、椅子が剥き出しのステンレス製であるため、長時間の乗車には向かない。お尻が痛くなってくる。2往復目は、地下鉄のことを考えるだけで嫌な気分になってしまうほどだった。それに加えて、後頭部の頭痛が起こり、大変な1日であった。
 たくさん乗り物に乗ったので、携帯電話の「深セン通」チャージがゼロに近くなった。帰宅後、初めての自力チャージ作業をした。まず、中国移動の「手机支付/手机銭包」というホームページを開く。ログインと支払いの二つのボックスがあったから、試しに支払いを直接やってみようとしたが、うまく行かなかった。
 気持ちを改めてログインから始める。ログインに必要なパスワードは、中国移動の営業所で設定しておいてもらったので、ログインはスムーズにいった。しかし、そのすぐ次に支払用パスードの設定というのが出てきたために、混乱して、何度もやり直しをするはめになった。支払用パスワードも中国移動で設定しておいてもらったのに、なぜ再度設定しなおさなければならないのかがわからなかったのだ。
 最終的に判明したのは、最初にシステムが設定したパスワードは、一度必ず手動で客自身が変更しなければならないということだった。香港の銀行がカードのパスードを最初に発行する時と近い方式だ。そこを何とか理解したので、あとは簡単だった。「手机支払」アカウントへの入金をインターネット銀行から行い、次に携帯電話で、「手机支払」アカウント→「深セン通」アカウントへのお金の移動申請を行う。すぐにショートメールが飛んでくるので、それに対して「Y」を入れて返事をして完了だ。(なお、再度テスト的に実験してみたところ、支払用パスワードを手動で変更しておきさえすれば、ログインせずとも手机支払への入金は可能であることがわかった)。
 もう眠くなったので、今日は寝ます。

2011年10月18日

今日も快晴だ。
 昨日は夕食後にホームページを書いた後、疲労からばったりと眠り込んでしまった。気づいたら、夜中の12時になっていたので、続けて寝た。起きたら朝の7時過ぎになっていた。頭も身体も重かったけれども、今日のところは何とか踏ん張って、日課の運動をこなした。その後、メッセンジャーやらメールやらが次々と来て弱ったが、虚ろな頭でなんとかこなした。そのように、体調が優れないまま午前中を過ごした。途中薬を飲んだおかげで、午後からは復調した。たった1日無理をしただけで、このあり様とは何とも情けない話だ。この偏頭痛はなんとかしなければならない。様々な手を打っているが、決め手に欠ける。
 原因は何なのか。基本的には寝不足や疲労とともに始まっている気がする。あと、PCに向かっている時の姿勢だ。首の後ろから始まるから、首に原因があるに違いない。会社でPCをいじっているとよく偏頭痛になった。一方、家でPCをいじっていても偏頭痛は起きない。それは家では低い位置に座っているから、キーボードもディスプレイも高い位置になり、首が下に向かないためだと思う。また、地下鉄では疲れてくると頭をもたげてしまうから、偏頭痛が始まり易いのに違いない。要は首の筋肉の弱さと姿勢が原因なのだ。というのが、現在の結論だ。以前にも、そう思って首の筋肉を鍛える運動をやったことがあるけれども、逆に首を痛めてしまった。今回は以前よりも慎重に、軽ーく、軽ーく(首の)運動を始めてみようと思う。しばらく続けてみて、結果をみてみよう。
 午前中手をつけられなかったので、午後から中国語の勉強をした。現在、第6課を学習中である。10月1日から始めているから、3課で1課のハイペースで進めていることになる。しかし、内容はさほど充実していない。1日の勉強時間はせいぜい1時間程度しかとっていないから、本文と、その課の単語リストを1度読んで、1度聞く。以前の課の復習を少しやる。この二つ程度しかできないからだ。3日で1課ずつなら、1ヶ月で1冊、3ヶ月で高級編3冊を一通り終わることができる。後半にいくにつれてテキストが厚くなっているから、4ヶ月というところか。これを1年間で三回繰り返せるならば、まずは満足だ。そううまくいくとも考えられないが、とりあえずの目標とするとしよう。

 先日、携帯電話「Moto Def
Me525+」の再インストールをしたのだけれども、その時に困ったことが発生した。本体の保存している携帯電話番号リストをカードに移動/コピーする機能がメニューが見当たらないのだ。そもそも、最初にカードから本体に移動するときも、メニュー上に機能が見当たらず、ネットで情報をあさってやや特殊なコマンドで移動した経緯があった。逆のコマンドを探せばよいのかもしれないが、Android携帯向けには各種ソフトが出ていて、その中に携帯電話の電話番号ブックを管理するソフトがあったはずだと思い出し、探しにかかった。
 結果として最初に見つかったのが、「QQ手机管家」というソフトだった。QQというのは、中国で一番有名なチャットソフトで様々な機能を提供している。メインのチャットソフトは、セキュリティホールとなりやすく、社員の使用を止めさせるのも大変困難で、会社にいる間はどちらかというと、敵意を抱いていた存在だ。しかし、今となってはそんなことを気にしてはいられない。幸い、アカウントだけは持っていた。
 理想としては、携帯電話についているSDカードか、携帯のICカードそのものにコピーしてくれるのが望ましかったのだが、この「QQ手机管家」が提供しているのは、ネットを通じてネット上のQQ管理アカウントにデータをコピーするという方法だった。ネット上にデータを移動するというのはやや不安があったけれども、あまりうだうだ考えていても仕方がない。さっそく実行した。PCを通じて、ネット上のアカウントデータを確認してみると、データは見事にコピーされていた。ある意味、これは大変便利だ。今後は、携帯電話で四苦八苦して電話番号の登録をしなくても良く、PC上でやってそれを携帯電話にコピーすればよいだけだからだ。「QQ手机管家」は恐らく、ほとんどのメーカーの携帯電話上で動くことだろうから、携帯電話の変更にも対応できる。もしかしたら、Android携帯でなくても大丈夫かもしれない。
 難点としては、中国で大々的に容認されているソフトだけあって、政府向けには何らかの穴が設けられている可能性のあるソフトだということだろう。外国人が使うには不気味ではあるが、個人としては大きな問題ではない。しかし、ネットで調べるうちに、もう一つ気になる情報を手に入れた。「QQ手机管家」には偽物があって、偽物は課金機能を悪用する可能性があるそうなのだ。インストール時に注意すれば、判別可能なそうなのだが、特に注意を払うこともなくインストールをしてしまっていた。そこで、携帯電話の電話番号ブックを復旧してからは、一旦アンインストールすることにした。時間がある時に注意して改めてインストールしたい。

 下は、本日の昼食の写真である。魚と鴨と野菜で合計28RMB。家で美味しい食事ができるのは有難いことである。

2011年10月19日

今日も快晴だ。
 本日は早朝5:00に起きることができた。10分ほどベッドの上でうだうだした後、起床し、日課の運動をこなした。昨日のだるさは消え、身体が軽い。運動後、中国語の勉強をした。第7課を始める。まずは本文をテキストを見ずにヒアリングした。わぁ、何度が急に上がった。話の流れはわかるものの、一つ一つの単語がほとんどわからない。ひどいものだ。とりあえず、効き終わった後、録音されたこの課の単語リストを聞きながら、後について読む。難しすぎ・・・。読み上げながらでは、横にある説明を理解する余裕がない。やはり、私には高級編はレベルが高すぎるのだろうかと弱気になる。単語の読み上げが終わると、本文の読みに入る。ヒアリングの時に比べて理解度は上がるものの、発音できない単語が山ほどあることに改めてショックを受ける。ここまでやったところで眠気を感じてきた。そろそろ、朝食の時間だ。
 朝食は毎度のマクドナルドにした。マクドナルドに行くまでの路上で、ふと空を見上げた。退職したばかりの頃は、開放感を味わうためにしばしば見上げていた空を、ここしばらく見る事がなかったことに気づいたからだ。このホームページで、毎日その日の天気について書いているにも関わらず、外に出ても空を見上げておらず、記憶に残っているのは周囲の明るさだけということは少なくない。滅多にない豊かな時間を手に入れたのに、なんとも惜しいことだ。これからは、意識して空を見上げることにしよう。
 11:00前にデパートに買い物に出かけた。Zは家で日本語の勉強をするというので、一人で行く。今夜はから揚げにしてもらおうと、鶏肉を購入。好物の燻製肉も仕入れる。これはZが一緒だと、拒否権を発動される場合が多い。Zはもともとあまり肉が好きでない上に普通の肉より値段が高いからだ。燻製肉は味が濃いから身体に良くないという説明もしばしば加えられる。だから、一人で行くときでないとなかなか買えないのだ。その他、ナス、ほうれん草等の野菜も買った。あと、キューピーマヨネーズと味の素が出している本ダシ。もろもろで124RMBとなった。
 レジを出たところで、このスーパーが現在、ポイント交換キャンペーンを行っていることを思い出した。もう長い間、たまるままにしておいたから、4600ポイントぐらいある。キャンペーンの看板をみると、今日が最終日だ。3,000ポイントで米5Kg、2,000ポイントで食用油(2.5L)と交換できる。Zに電話で相談すると、米と換えてきて欲しいとのこと。油はつい先日5L瓶のを買ったばかりだったからだ。しかし、交換所へ行ってみると、米はすでに品切れとなっていた。やむなく、食用油2本と交換した。中華料理は油をたくさん使うからいくらあっても困るものではない。2本買えば少なくとも40RMB前後になるはずだから、ちょっと得した気分だ。
 今日のお昼は、キノコと豚肉の炒め物とほうれん草の炒め物だった。今日はキノコも豚肉もどちらも材質がよく非常に美味しかった。Zによると、今日は食用油を使わずに豚肉の脂だけで炒めから美味しくできたのだそうだ。是非、また食べたい。
 午後は、散歩ついでに先日様子を見に行った丼屋さんへと行くことにした。途中、服の修理屋さんへと寄る。先日修理してもらったズボンのチャックがまた壊れてしまったからだ。いくら安くてもすぐに壊れてしまうのでは意味がない。すっかり忘れていて、一ヶ月ぐらい経ってしまったので、今更無料でやり直せとは言いづらい。よくよく説明した上で同じ値段でもう一度やり直してもらうことにした。しかし、道具箱の中には同じ種類のチャックしかなかったから、結果はあまり期待できなさそうだ。これで駄目だったら、別の店でやってもらうことにしよう。
 丼屋に到着すると、前回と同様にバイクの鍵でロックされ、ドアは締切りになっていた。しかし、ドアのところに営業時間が記されていることに気づき、読んでみると、午後の半ば辺りは休み時間になっていることがわかった。つまり昼と夜にだけ開店しているのだ(多分)。一度、昼間に来て食べてみるとしよう。
 「秋葉原通り魔事件」が映画化されるのだそうだ。この事件は、派遣社員が引き起こした事件として社会問題ともなったが、社会の流れは変わらず、類似の事件が続いた。さらに、今年は国際的な反格差デモとなって表面化し、問題の根が世界的に広がっていることが明らかになった。考えてみれば、ここ数年の間、欧米でも、一般市民による銃の乱射事件が世間を騒がすことが多かったと思う。日本の若者だけにある問題ではなかったのだ。
 格差が競争を生み、社会と経済を活性化させる。この考え方は、競争を排し、平等を唱えた社会主義国家が次々と崩壊かそれに近い状態になったことにより、長かった冷戦が、事実上、資本主義国家の勝利と終わった事実に基づいていると思われる。もっとも成功している社会主義国家の一つである中国がある意味、資本主義国家よりも資本主義的な経済社会になっているのだから、なおさらだ。「先に豊かになれる者から豊かになれ、・・・」と唱えた鄧小平の言葉も、格差社会を正当化するものとして捉えられているのかもしれない。
 しかし、本当に格差が社会と経済を活性化させるのだろうか。仮にそうだとしても、その活性化が本当により良き社会を生み出す原動力となりうるのだろうか。「秋葉原通り魔事件」から今年の反格差デモに続く社会の流れを目にすると、疑問は大きくなるばかりである。 

2011年10月20日

5時過ぎに起床。もう一度寝ようかと思ったけれども、マイクが餌くれ「クゥーン、クゥーン」コールを始めたので諦めて起きた。おやつのビーフジャッキーをマイクにあげてから、日課の運動を始める。それが終わると、すでに6時を過ぎていた。眠い目をこすりながら、中国語の勉強に取り掛かる。第7課の単語の解説を読んだ後、同じく第7課の単語リストの復習、最後に課外読み物を読んだ。それから、朝食だ。今日は、マクドナルドを止めて、買っておいたビッグ・ソーセージを電子レンジでチンして、ケチャップとマスタードをつけて食べた。フランクフルトみたいな感じで食べたかったのだけれも、イメージと違う味だった。中国製ソーセージだから仕方がない。家で食べると、マイクがうるさいから落ち着けないのもいけない。やはり、マックでゆっくり食べたほうが気分がいい。
 7時を過ぎて、Zが起きてきたから、Zの朝食である腸粉を買いに行った。アパートから歩いて10メートルぐらいのところで売っているから、気軽に買いにいける。作っているのを見ているうちに私も食べたくなってきて、もう一つ追加した。腸粉の材料は小麦粉がメインで、ダイエットの敵だけれども、たまには良いだろう。下の写真は、左がタレをつける前、右がタレをつけた後である。卵入りで3RMBだ。
 初めて腸粉をみたときには、ぐちゃぐちゃしていて気持ち悪いなと思ったものだ。今はそんな感覚はなく、逆に家で作れないものかなと考えたりするほどだ。朝食用の食べ物として、露店や小さな店で売っていることが多いが、専門店もたまにあるし、地域によっては昼食や夕食として提供している店もある。胃に優しい食べ物だから、年齢が高い人には特にお勧めだ。今では中国全土で幅広く楽しまれていると思うけれども、記憶によれば広州が発祥地だ。広東省地区に来たら、是非食べてみて欲しい。
 今日も、深セン市内に用事あったので、Zと一緒に出かけた。用事を終えるとジャスコに寄って、最近恒例となっているバーガーキングでの昼食をした。今日は50RMBセットは止めて、地味にZと同じ15RMBのセットにした。無職の身では、無駄遣いはほとほどにしなければならない。15RMBのセットはバーガーとコーラのみ。それに半額セールのポテトを一つ追加して、合計35RMB。先日50RMBセットを食べたときに5RMBの現金券がついてきたので、それを使って、事実上の出費は30RMBとなった。マクドナルドよりも安くなったので、ちょっぴり嬉しい。味も50RMBセットと大して変わらない気がする。違うのはボリュームだ。大食い慣れている私には、シンプルなハンバーガーだと物足りなさが残る。やっぱり、ビッグなバーガーが食べたい。Zと同じのでは無理があるというものだ。次回は、別のを注文をするとしよう。
 食事が終わると、ジャスコ内のスーパーで買い物をした。ジャスコの肉は美味しい。高い肉はもちろん美味しいのだけれども、ローカルデパートのとあまり変わらない(わずかに高いけれども)値段のものでも、ジャスコのものの方が美味しい。薄切りなのも、日本人向けだ。豚肉3パックと、牛肉1パックを買った。牛肉は豚肉の1.5倍ぐらいするから少なめだ。無職者になると値段にうるさくなる。Zの目を気にしながら買わなければならないのが辛いところだ。
 帰りも地下鉄とバスの組み合わせだ。先日、1日で市内との間を2往復という偉業を成し遂げたので、今日は地下鉄の固いステンレスの椅子もあまり気にならなかった。二人ともぐっすり眠りながら、空港東駅へと到着した。ここでバスに乗り換えだ。今日気づいたのだけれども、地下鉄では「空港東(机場東)」という名称なのだけれども、バス停としては「空港北(机場北)」となっているのだ。ほとんど同じ場所なのに、これはどういうマジックだ。不思議だ。いい間違え、聞き間違え防止のために、わざと変えたのだろうか。
 そうそう、最後にバスに乗ったときに、トラブルが発生した。Zのカード式「深セン通」は問題なかったのだが、私の携帯電話式「深セン通」はどうやっても認識がうまくいかなかったのだ。結局、諦めて現金で払った。バスが旧型だったから、取り付けてあるカードリーダも旧型だったのだろうか。しかし、使えないリーダーがあるというのは、小銭がないときは致命的だ。年内は、携帯電話の「深セン通」に頼りきりにならず、小銭を用意しておくように注意しよう。

2011年10月21日

今日も快晴である。ここしばらく、快晴、快晴と書いているけれども、この辺りの空は、青々とした快晴にはならない。常にうっすらと、白くもやっとしたものが空を埋めている。これが、光化学スモッグのせいなのか、この地方特有の気候のせいなのか、原因はわからない。
 今朝は寝坊をして、7:00過ぎに起床した。いつも通り、まずは日課の運動だ。毎日毎日運動している効果はどうかと言うと、運動を始めた数ヶ月、半年、1年目の頃はかなり大きな変化が感じられて、歩いているだけでも、(ああ、なんだか、足腰がしっかりして、ちっきり歩けるようになったな)と思った。日常生活で疲労を感じることも少なくなったのも効果の一つだ。しかし、最近はそうしたことは当たり前になってしまって、運動の効果を実感できなくなっている。唯一その実感があるのは、地下鉄に立って乗っているときだ。揺れる地下鉄の中でも吊手につかまらずとも、安定して立っていられる(実際には時々ふらつく)。これが運動の成果を実感できる、わずかな時間だ。これも進歩と言えるのだろうか。
 その他はあまり変化なし。最近、柔軟体操に、力を入れているので、足を伸ばした状態での前屈にわずかに進歩が見られる。頭を抱えている腕の曲げた肘が、あと少しで足の膝につきそうだ。年内にはつくのではないかと期待している。柔軟体操のメインの目標である。股割りは、ほとんど変化がない。いや、わずーかに開脚度が増してきているか・・・。とにかく続ける以外にない。
 今日の朝食は、昨日ジャスコで手に入れたソーセージと卵と野菜炒めだ。先月まで会社に行っていた時の朝食と同じパターンでZに作ってもらった。ソーセージは外国メーカー系のソーセージなので、美味しかった。ただし、大きさが私のイメージとは違ってやや小さい。二個使ってホットドッグ用のパンの中に入れれば、ほぼ同じ感じになるかな。今度やってみるとしよう。
 午前中は、いろいろとバタバタして、あっという間に昼食となった。今日は、ナスと豚肉の炒め物と魚の焼き物と空心菜の炒め物である。ナスが美味しい。ジャスコの肉との組み合わせだから、なおさらいい。私はナスが大好きなんだけれども、油をたくさん必要とする料理だから、Zにはあまり好まれない。夏は、冷やしナスだから問題ないのだけれども。昼食や夕食の時間は、これまでは中国電信が配信しているインターネットTVからドラマを選んでみていた
。しかし、「你是我兄弟」を観終わって以来、これといったドラマがなく、あれこれの第一話をみては失望して、チャンネルを切り替える日々が続いている。早く面白いドラマが出てこないものか。
 昼食を終えたら、急に眠気を催してきて、ベッドにごろんとなったら2時間ぐらいぐっすりと眠り込んでしまった。あらら、やばい。だらだら生活が身体に染み込んでしまう。退職して20日経った、そろそろ緊張の糸がぷつりぷつりと切れだしてもおかしくない。気を緩めたら、一気にだらだら、ぐだぐだの続く生活になってしまう。しかし、仕事のことを心配せずにぐっすり眠れる昼寝の気持ち良いこと。久しぶりにゆっくり寝た気がする。いやいや、これじゃ駄目
だ。誘惑に負けてはいけない。
 ちょこっとPCを触って、気分転換に散歩にでも行くかとなった。マイクを連れて行くと、散歩の後、洗わなければならないので、一人でいくことにした。最初は、近所の本屋に行こうと思ったけれども、本屋にいくと、読みもしない中国語の本をついつい買いたくなる。今月は、消費を極力抑えているからなおさらだ。そこで方向転換して、ここ数年ほとんど足を踏み入れていない小道へと足を伸ばした。滅多に行くことがないのは、この小道は小さな店がたくさん並んでいるのだけれども、売られている商品はデパートには並ばないような、品質的には安かろう悪かろうなものばかりだからだ。出稼ぎ街ならではの、怪しげな商店街だった
のだ。しかし、本日改めて足を踏み入れてみると、だいぶん感じが変わっていた。以前は、雨になるとすぐにどろどろになるような、埃と泥が広がった道路で、中途半端な舗装しかされていなかった
が、今は全面的に舗装されなおしてあって、ずいぶんと綺麗になっていた。並んでいる店も、リフォームされて、それなりに立派な店構えとなっていて、ケンタッキーもどきの店とか、オープン喫茶店やスタンドで飲食物を提供する店なども開いていた。残念ながら、私が食べたくなるものや欲しくなるものはなかったけれども、中国の発展を確かに感じることができた。この先どうなっていくのだろう。
 帰宅後は、少し中国語の勉強をした。今日の午前中は中国語の勉強をする時間をとれなかったからだ。単語の復習をしてみたら、第7課で新たに出てきた単語はまだほとんど頭の中に残っていないことがわかった。明日、もう一度復習したら、頭に入るだろうか。明日は22日だから、もう第8課へと入らなければいけない計算だ。うーん、辛い。

2011年10月22日

今日も、快晴である。気温はすでに秋である。扇風機をつけると、ヒンヤリし過ぎて、くしゃみがでるほどだ。さすがにもう扇風機は要らないか。
 今朝は6:20に起床。7:00にマクドナルドで日本人のBさんと会う約束をしているので、急いで運動を始めた。ぐっすり眠ったせいか、今朝の運動はいつもよりも楽に感じる。足腰がしっかりしている感じだ。そろそろ慣れてきたから、個々の運動の数を増やすか、セット数を増やすかしたいところだ。数を増やす一方で、朝の取り掛かり時の精神的障壁を低く維持するというのは、非常に難しいバランスを要求される。
 運動が終わると、マクドナルドへ直行。カウンターで注文している時に、Bさんもやってきた。今日はホットドックだから、自前でマスタードを持ってきたんですよと言うと、日本からのお土産だと、キューピーの粗引きマスタードをくれた。早速使わせて頂く。色合い的には普通のマスタードのほうが、ホットドッグに似合うけれども、味はやはりあらびきだ。小さなチューブだからマクドナルドにも気軽に持ってこれる。当分、これを使わせて頂くとしよう。
発売以来、幾度食べたか覚えていないけれども、マクドナルドのホットドッグはソーセージもパンも非常に美味しい。欲を言わせてもらうと、マスタードの件は別として、パンをもう少し大きくしてもらったほうが食べ安い。現状の大きさだと、パンの切れ目にソーセージが全く入らず、ただパンの上に乗っかっているだけの状態だ。包み紙を上手に使って食べるということを想定しての大きさなのだろうけれども、私としては包みから取り出して、全体を眺めながら食べたい。朝メニューのチキンバーガーと同様に13RMBの増量バージョンを作って頂いてパンもソーセージもでかくするというのはどうだろうか。なんとかお願いしたい。、
 日本に一週間ほど帰国していたというBさんから、日本の話を聞く。日本の景気は以前よりも一層悪くなっているそうだ。ネットの情報で聞いて、ある程度は知っているけれども、身近な人から話を聞くとより身に染みる。当分、帰国予定はないけれども、家族や友人の生活状態はどうなんだろうかと心配させられる。もっとも、経済状態が一番危ういのは私だろうから、まずは人に迷惑をかけないようにするのが先だ。なんとか良い方向へ向けるように努力するとしよう。
 帰宅すると、勉強を始める。中国語も、予定通り、第8課に突入した。今日は頑張って本文だけでなく、単語の解説まで読んだ。最後に第7課の単語の復習だ。まだまだ頭に残っていない単語が多い。地道に、ひたすら地道に復習を重ねるしかない。先月までは、同僚にしろ、部下にしろ、いつも決まった中国人としか話をしなかったし、副部長でもあったから、相手が懸命に聞く努力をしてくれるため、私の実力以上に中国語が通じやすいという環境だった。しかし、外の世界に出てみると、途端に自分の無力を感じる。単語力の少なさ、発音の不正確さ、声調の不明確さの一つ一つがコミュニケーションの壁となる。とっかかりで発音がおかしいと判断されると、「貴方が何を言っているかわからない」とそれ以上のコミュニケーションを放棄されてしまうこともある。そういう時は、精神的ダメージが大きい。時間があるこの時期に、少しでもレベルアップを図るとしよう。
 お昼は、粗引きマスタードとともに、Bさんから頂いたお土産の喜多方ラーメンにした。具は、葱と目玉焼きとベーコンと炒めたレタス。Zに作ってもらっている間、期待満々で待つ・・・。出来た。大きな赤い丼に、二人前の麺を入れてもらったので、ボリュームたっぷり。さあ、お味は・・・おおっー想像以上の美味しさだ。ちゃんと腰のあるラーメンを久しぶりに食べた。日本が懐かしくなってきたよ。瞬く間に平らげ、つかの間の幸せが終わった。またいつか、日本の美味しい味を食べたいものだ。
 昼食後は、マイクと散歩に出かけた。いつもの広場だ。空を見上げると、薄くない雲が空を覆っているものの、日差しはそれをすり抜けて地面を明るく照らしている。土曜日なのにも関わらず、人影はほとんどない。まだお昼時だからだろうか。今日は、ラーメンを二人前食べたから、消化をよくするために、広場を2周した。1周に15分ぐらいはかかるから、けっこうな運動量だ。もう、4,5年ぐらい前になると思うが、3,4ヶ月ぐらい、毎朝ここへきて、ぐるぐる4周ぐらい回っていたことを思い出す。階段の登り降りとかも、カウンターを片手にやっていた。人懐こい黒猫がいて、餌をねだりにきたから、デパートで餌を買ってはもって行ってやったものだ。今頃、何をしているだろう。もうとっくに天に昇ってしまっただろうか。
 昨日、日本のネットに中国の美少女に関する記事が載っていた。中国の安徽省にあるケーキ屋さんの売り子さんが、物凄い勢いで商品を袋詰めしていく動画が人気を集めているのだそうだ。さっそく、中国のネット優酷で検索をしてみる。いくつかの単語で検索をかけてみるがなかなか出てこない。3,4度目ほどでようやく、出てきた。人気を集めているといっても、超話題というほどでもなさそうだ。ともあれ、その動画を走らせて見た。可愛い顔立ちの娘が、大判焼きのような食べ物をトングを使って瞬く間に手提げのビニル袋に詰めていく。詰め込んでいくというより、投げ込んでいくといった表現に近い。手とトングの動きに映像が追いついていかず、残像しか見えない。字幕では「無影手」と表現されていた。商品を投げ入れていくスピードも速いし、たま数を数え間違えて追加したり、取り出して元に戻したりのスピードも速い。現在は、店の看板娘となっていて、集客の役にも立っているそうだ。きっと特別ボーナスなんかももらえることだろう。さらに、ネットで調べてみたところ、「無影手」といわれる店員は、彼女だけではなく、他の店にも少なからずいるようだった。レストランの食べ終わった皿の片付けをする少年の「無影手」などの動画もあって面白かった。しかし、少女にしろ、少年にしろ、これだけの動きができるのだから、目も、運動神経も良いのだろう。何のスポーツをやらせても、優秀な選手になれそうだ。中国は奥が深い。

2011年10月23日

今日も快晴だ。相変わらず、白く薄く濁ったような空ではあるけれども、日差しは明るい。
 今朝は久しぶりに、ケンタッキーへと行った。ここのケンタッキーは、9年前に引っ越してきた時からずっとあって、集客力は高い。しかし、近所にマクドナルドが出来て以来、やや旗色が悪くなっている。特に朝はほとんど客がいない。価格帯も同じだし、出している商品もさほど劣っているわけではないのに、客はほとんどマクドナルドのほうへ行ってしまっているように思える。客数が少ないためか、せっかくの目玉商品であり、私の好物でもある、フランス風クロワッサンバーガーの保存状態があまりよくない。パンや具材が暖かかったり、冷たかったり、一定せず、どちらが標準仕様なのかはっきりしない。
 昼はそこそこ盛況であるようにみえるけれども、一時の旺盛さはないように感じられる。こうしたケンタッキーの不調さは、どこから来ているのだろうと考えると、1,2年前から始まったメニューの中国化からから来ているように思われる。メニューの中国化によって、ライス系の料理が追加され、ケンタッキーは確かに新たな客層を得たのだろう。メニューの幅も広がった。しかし、複雑になった商品の製作過程に対して、スタッフの教育が追いついてきていないのではないだろうか。また、商品の内容が他の中華ファーストフードと類似した内容になったことによって、店員の質や目指すものも、中華ファーストフードと似たり寄ったりになってきてしまってきているのではないかと感じられる。
 中国には、「徳克士(ディコス)」という、ケンタッキーと類似した商品を出すチェーン店があって、2級都市でかなりの店舗数を確保している。ここのチキンは、ケンタッキーにはないジューシーさがあって、すごく好きだった。ところが、ある時点から、現在のケンタッキーのようなライスメニュー等を導入し始め、それにともなってチキン自体の美味しさも半減してしまって、非常に残念に感じたものだった。ケンタッキーが同様の道を歩むことがないように強く望みたい。
 ライスメニューを導入すれば、商品の開発は容易になるだろし、新しい客層を確保し、また新規メニューによる集客効果も得られやすくなるだろう。チキンの作り方は確かにマニュアルに定められているだろうし、機械がほとんどの作業をやるのだから、それにライスを加えるだけで、何も変わることはないという考え方もあるだろう。しかし、本当にそうだろうか。少しでも熱いまま、少しでも揚げてのままのチキンを客に提供しようという店員の心が、客を満足させるチキンを作り出し、本当のケンタッキーファンを生み出すのではないかと私は思う。目先の集客性を追うあまり、美味しいチキンという本質を失ってしまうことのないようにして欲しい。
 午前中は、ずっと身体がだるかった。原因は何だろうと、考えを巡らせていたら、ようやく思い当たった。今日から早朝の運動を少し増やしたのだ。腹筋、背筋、側筋の各50回をこれまでの3セットから4セットに増やしてみたのだ。同時にたくさん増やすと嫌になってしまうからと、わざわざ、スクワットと腕立はそのままのセット数にしておいたのに、身体は突然の負荷増加を敏感に感じ取ったようだ。先日、深セン市内までバスと地下鉄で2往復したときに、一番疲れを感じたのが、背筋等の上半身だった。地下鉄にしろ、バスにしろ、ほとんど座りっぱなしだったから、脚への負担はほとんどなかったのだけれども、背中を含む上半身には多くの疲労が残った。だから、上半身をもっと鍛えてやろうと思ったのだ。普段から、スクワットや腕立に比べると、上半身の運動は比較的気楽にできているから、数を増やしてもさほど影響はないだろうと甘く見ていた。しかし、ここは我慢のしどころだ。頑張って続けるとしよう。
 お昼はシシャモを焼いたのとシイタケと豚肉の炒め物と豆腐と空心菜の4品だった。最近は、空心菜とシイタケがとても美味しい。中国に来たばかりの頃、空心菜の茎にたっぷり詰まった唐辛子のタレの辛さに毎度舌をひりひりさせていたものだった。我が家で食べるときは、ニンニク味が多く、これも美味しい。ししゃも(もどき?)は全て子持ちだった。20匹近くで10RMBだったらしい。市場で買うとデパートよりずいぶんと安い。
 昼食後は、30分ほど昼寝をしてから、一人で散歩に出かけた。2kmほど離れたところにあるテナントビルを訪れてみることにしたのだ。ここは数年前にマンションの1-3Fのフロアを分割して店舗として貸与(販売?)したもので、現在は、1Fがアクセサリー店、2Fが玩具子供用品店、3FがPCやアパレルと大まかに住み分けがなされている。この中国生活日記によると、オープン当初は2Fがアパレルだと書かれてある。書き間違えたのか、住み分けに変化があったのかわからない。
 オープンから1年ぐらいは、たまに様子を見に行っても、ほとんど客がおらず、スラム化するのも、時間の問題だと思っていた。店子が管理費や電気代を払わないため、フロアの空調がストップされているという噂すら聞いた。しかし、先月話を聞いたところだと、現在はけっこう賑やかになっているということだったので、散歩ついでに出かけてみることにしたのだ。
 実際に訪れてみると、人が溢れているとまではいかないが、フロアに広がる店舗と店舗の間を走る通路は途切れることなく人の姿があった。特に2階の子供向け玩具店に人気があり、子供連れの客が集まっていた。2007年の金猪年が超ベビーブームだったから、その頃の子供たちが今年で4,5歳になる。ちょうど玩具なら何でも嬉しい年頃だ。店が流行っているのも頷ける。ただし、その他の店はアパレルにしろ、PC関連の店にしろ、売れているかどうかだいぶ怪しそうで、それはアパレルの店とPCの店が入り混じって並んでいる様子に表れていた。店舗の入れ替えがかなり激しいのだろうと思われる。次回は平日に来て、どのくらい客がはいっているのか見てみるとしよう。
 帰宅してお茶を入れようとしたら、飲水器の上に載せてあるミネラルウォータのタンクがほとんど空になっているのに気づいた。深センでは水道水は飲み水としての使用には耐えないから、ミネラルウォーターが欠かせない。さっそく、いつものお店に注文した。ミネラルウォーターがやってくるのを待つ間に、飲水器の消毒を行う。先月辺りから、Zから度々要望があったからだ。まず機器の後ろから中に残っている水の排出を行う。それに専用の消毒剤(洗剤?)を混ぜて、機器の上から流し込む。10分ほどそのままにしておいて、再度排水。これで終了だ。やってみると意外なほど簡単だけれども、ついつい先に延ばしがちな作業だ。消毒作業をやると、確かに水の味が良くなった気がするのは、水が清浄化されたからなのか、消毒薬のせいなのか、どちらなのだろう。

2011年10月24日

今日も良い天気だ。
 本日は、4:00に目が覚めた。マイクがうるさいので、ビーフジャッキーを食べさせてもう一度床についた。・・・寝つけない。諦めて、一旦起床し、運動を始めた。世の中には、運動が好きで好きで仕方がないという人がいる。あいにく私は、そうした性質ではなく、どれだけ苦痛を少なくするかが運動を継続する鍵の一つとなっている。苦痛というと、マイナスのイメージだけれども、プラス効果もある。
 毎朝運動をやることにより、腰の痛みは生じないし、身体も快適に動く。結果として快適な1日が送れる。ただし、この快適さが最大となるのは1日だけで、早朝の運動をさぼると、快適さは減少していく。実際はわからないけれども、そう考えることにしている。そうすると、毎朝の苦痛な運動によってもたらされる平和で快適な1日をどう使うかが非常に重要になってくるわけだ。無駄に使えば、早朝の苦痛も無駄に費やされたことになる。自然と、1日を有効に使おう、有意義なものにしようという心が働くわけだ。これがプラス効果。
 考えすぎだと思われる人もいるだろう。でも、こんな風にでも考えないと、毎朝運動などできないものだ。少なくとも私に限っては。
 これだけ理屈を並べておいて、なんだけれども、実は今日は運動した後、コーヒーまで作ったものの、本を少し読んだら眠くなってきて8:00まで寝てしまった。プラス効果が半減、残念無念だ。
 午前中は、深センに用事を済ませに行った。いつものコースとは違うけれども、バスと地下鉄の組み合わせは同じだ。帰路、バスを待っている間、地下鉄の駅名は「空港東(机場東)」なのに、バス停留所の名前が「空港北(机場北)」なのはやはりおかしい
などと考えてボーッと立っていたら、地下鉄と同じ「空港東(机場東)」と表示をしているバスを発見した。さらに、バス停に張り出されているバスのルート表をじっくりみてみると、「空港北(机場北)」と「空港東(机場東)」を別の駅として表示しているものがあることが判明した。謎は深まるばかり。両者はもともと別物で、バスのルート表によっては一方が省略されている場合があるということなのだろうか。謎を抱えつつ、アパートのある街に到着
た。バス停に降り立って、何気なくルート表に目をやると、・・・
空港北の停留所が「空港南(机場南)」と書かれているのを発見した!これ
で東北南が揃った。残った「空港西(机場西)」はどこで目にすることになるのだろう。
 ちょうどお昼の時間だったので、昼食はケンタッキーのチキンにすることにした。昨日、ケンタッキーに関する自分の意見をいろいろ書いたので、店に入るとすぐに、カウンターの上方に張り出されているメニューを
じっくりと眺めてみた。そうすると、そもそも、メニュー全体がチキン単体で注文することを拒否するような構成になっているのに気づいた。チキン単体だといくらなのか、どんなセットがあるのかが非常にわかりにくくなっている。
 つまり、ケンタッキーがライスメニューを増やしたのは、商品開発をしやすくしたり、新商品目当ての客を集めるためというよりも、コストの高いチキン単体での注文を避けるのが目的ではないのだろうか。そうやって考えると、ここ数年中国全体を襲っている物価の急上昇、特に肉類の価格上昇に対応するための措置の一環としてライスメニューの大々的な導入がなされているのかなと考えた次第である。この街は、出稼ぎ族の街だから、大都市のケンタッキーとメニュー構成が異なっていることも考えられる。今度、市内へ行ったら店をのぞいてみるとしよう。

2011年10月25日

今日はいつものように太陽は見えなかったかと思うが、空は明るく、爽やかな1日となりそうだ。
 今日は5:20に起床した。昨晩、なかなか頭痛が治まらないため、頭痛薬を一錠飲んだ。それが効いたのだろう。ぐっすりと眠れて朝から快調だ。この快調さを薬に頼らず、保てる身体にしたいものだ。運動はいつもの通りにこなした。腹筋、背筋、側筋を1セット増やしてから、三日目になる。昨日は、午後あたりにどっと疲れがやってきた。今日はどうだろう。一ヶ月ぐらい継続して、身体が慣れてきたら、スクワットと腕立伏せも1セット増やしたい。ここしばらく腕立伏せをやるのがずいぶん楽になってきた。スクワットはそこまでいっていない。スクワットは現在1セット50回、3セットで150回だから、4セットできれば年内の目標である合計200回を達成できることになる。なんとかそこまで踏ん張り通そう。
 運動が終わった後、中国語の勉強をやった。第9課の単語解説の部分を読んだ。半分ほど読み終わったところで眠気を催してきた。6:50になっていたので、マクドナルドに朝食を食べに行った。今日はポークソーセージのダブルハンバーガーにした。先日Bさんにもらった粗引きマスタードをかけて食べた。マスタードの刺激がミックスされて美味さ倍増である。13RMBの幸せ。ちょっと気になったのは、注文時に店員たちが全員で掃除をしていたことである。それも、ハシゴを持ち出して、壁やら設備やらを綺麗にする大掃除だ。衛生的なのは素晴らしいことだけれども、設備を掃除している合間の手で(調理時には使い捨ての手袋をはめなおしていたものの)ハンバーグを作られると不安になる。24時間営業だから、どこかで掃除をしなければならないのだろうが、本来は客がいないときにやるべきことをぐっすり寝込んでいたがゆえに朝慌ててやったのではないかという疑惑が湧く。そう言えば、今日は中間管理職らしき人もいなかった。明日は同じ光景を見たくないものだ。
 今日のYahooのトピックスに、「先日米ホワイトハウスで行われた、韓国の大統領に対する晩餐会に日本料理が出されたことを韓国メディアが問題にしている」という内容の記事があった。今年の夏に発表された世界美食ランキングに韓国料理が一品も選ばれなかった時の反応でもわかるとおり、韓国メディアはこうした面に非常に敏感だ。
 私がここで書きたいのは、これらの韓国メディアの反応に関してではなく、この記事の最後に書いてあった「現実的に米国では日本料理は最高級料理になっている」との文章だについてだ。普段は愛国的なことなどほとんど表面に出てこない私だけれども、この文章を読んだときには自然と笑みが浮かび出た。過剰品質がうたわれ、携帯電話などではガラパゴス携帯などと嘲笑された日本の品々であるけれども、食品に限っては、衛生性を追求する心、技巧を追及する心、もてなしをする心など日本を代表する文化的な核心が国際的に認められるものになっている。
 先日、インターネット上で、日本人たちを怒らせるにはどうしたらいいかということに関するジョークをみた。日本人は、領土を取られても怒らないし、核ミサイルをぶち込んでも怒らないし、犯罪者を送り込んでも怒らない。彼らが本気で怒るのは、輸出してやった食べ物に問題があった時だけだという内容だった。核ミサイルの例はどうかなと思ったけれども、確かに、日本国民が官民一致団結して行動を起こすほど、怒りを覚えるのは食品に関する問題だけのように外国人には思えるのかもしれない。
 このジョークは日本人が食について卑しいと皮肉ったジョークだ。しかし、これをみても、多くの日本人は、さほど反発心を抱かないのではないだろうか。それは、日本人が食に関して、揺るぎない信念と普遍化された共通の意識をもっている証だと思う。現在、東北大地震を発端として生じた原子力発電所からの放射能問題で、日本の食は強大な脅威にさらされている。中国のネット上でも、多くの日本食が品切れになり、手に入らない。日本の食が1日も早く以前と同様の輝き取り戻すように祈りたい。
 今日の昼食は、昆布の涼菜と冬瓜と海老煮物と豆腐と玉ねぎの炒め物だった。今日の海老は身が締まっていて歯ごたえがあり特に美味しかった。冬瓜は肉類との組み合わせのほうが私は好きだけれども、たまには違うものとの組み合わせも良い。豆腐も弾力があり、ぷるぷるした感じで楽しんで食べられた。昆布は唐辛子に味付けしてあり、食欲を掻き立てる。ローカボダイエットを続けている身としては、ご飯と一緒に食べられないのが残念なところだ。
 昼食後、マイクの2度目の注射のために出かけることにした。腰輪を籠から取り出したすのを見た途端、逃げ出すマイク。あらかじめ寝室のドアは閉じておいたので、マイクの避難地であるベッドの下への道はすでに閉ざされている。まずZのところへ逃げ、庇護が得られないと知ると再びリビングへ戻ってきたところで観念して立ち止まり、私に捉えられた。Zは風邪で体調を崩しているため、私が一人でマイクを抱えて出かける。「汚れるから地面に置いたら駄目よ」と固く言い含められたから、ペットショップまでずっと抱えたまま歩いて行った。
 店に着くまでずっとブルブル震えていたマイクだったけれども、着いたら着いたで、怯えて私から離れない。ちょうど店内に別の2匹の犬がいたからだ。マイクよりもさらに小さい上に、2匹とも檻に入っているというのに、ビビリまくる。キャンキャン吼えまくられて、私の陰に隠れようとする。注射そのものは、あまり怖くないらしく、10秒で片がついた。「用は済んだでしょ、早く帰ろう」と目で訴えるマイクに急かされて、早々にペットショップを後にした。小さい頃から、ずっと部屋の中でだけ飼われていたマイクは、他の犬とのコミュニケーションの仕方を知らないのだ。もう一匹飼ってやりたいけれども、今の狭いアパートではマイクだけで限界である。我慢しておくれ。 

2011年10月26日

昨晩から、気温が一段と低くなった。完全に秋の空気である。今朝は空も厚い雲で覆われ、雨が降りかねない様子である。
 今朝の朝食はマックのホットドックにした。気温が急に低くなったためのかどうかわからない。いつも7時ごろになるとどっと押し寄せる(といっても10人前後)中学生ぐらいの子供たちの数が今日は半分ぐらいに減っていた。代わりに、小学生や幼稚園の子供を連れた母親や父親が多かったように思う。
 最近面白そうな中国ドラマがなく、食事時の時間つぶしに困っていたのだけれども、数日前から新しいドラマを見始めた。「瞧这一家子」という現代家族のドラマである。家族関係が専門の教授である夫と旅行会社に勤める妻との離婚から物語が始まる。テレビに頻繁に出演し、視聴者に対して夫婦関係についてのアドバイスをする夫が、夫婦関係をうまく処理できずに離婚に至ってしまうという、ありがちな設定から始まったため、一度は見るのを躊躇ったけれども、他に魅力的なドラマがないため、見続けることに決めた。「蝸居」の張嘉譯が出ているから、大外れはないだろうとの見込みもある。
 離婚から話が始まるので、まずは子供をどちらが育てるかの争いから始まった。最初は、妻の生活基盤が弱いことから、子供は夫の家族が育てることに決まった。それから4年経ち、妻も出世をして、収入的な問題はなくなった。さらに子供の成績が著しく下がっていることを知り、妻は夫の手から子供を取り返すことに決めた。この夫婦の関係を主に、夫の妹の結婚問題も織り交ぜながら話が進んでいく。実のところ、私の好みのドラマではないのだけれども、中国の現実の一部を切り取ったドラマだと考えて、勉強のつもりで見ていくつもりだ。最後まで見続けることができるか、あまり自信がない。
  本日、Yahooのニュースで作家の北杜夫が24日に亡くなったことを知った。実をいうと、北杜夫の著作を読んだという記憶はなく、国語の教科書で採用されていたら、一部読んだことがあるかもしれないという程度だ。しかし、代表的著作の一つである「楡家の人びと」の文庫本は今年の初めあたりに日本から取り寄せて本棚に置いてあって、今年中には読ませて頂きたいと考えている。実は、北杜夫は私が大好きな作家である辻邦生(故人)の親友であり、辻邦生がまだ作家として芽が出ない時期に精神的な支えとなってくれた人だということなので、なんとなく好感をもっている。「楡家の人びと」を読んで面白かったら、別の小説も読ませて頂きたい。北杜夫と辻邦生の二人は今頃再会の杯を交し合っている頃だろうか。
 明日は久しぶりに香港に向かう予定である。会社を退職したので、銀行に登録してある住所を変更しなければならないためだ。一つの銀行のほうは中国に住所変更をするけれども、もう一つは口座を廃棄してしまう予定だ。口座を廃棄してしまうほうの銀行は、以前の会社のときからずっと使っていて、広東省では使えるATMが多く、非常に重宝させてもらっていた。しかし、香港に連絡先がなくなると、恐らく継続使用ができない。残念ながらお別れとなる。会社を辞めると様々なところで不便が生じるものだ。 

2011年10月27日

今日は寝坊をして7:00起床。
 昨日の晩は背中にどっと疲れが押し寄せて、上半身の運動を増やしたことを少し後悔した。初日はその午前中に影響がやってきて、二日目は午後、そして晩へと影響が出るのが徐々に遅くなってきた。くるりと一周して疲労が消えてくれれば有難いのだが、そうは甘くないだろう。
 8:00、香港に向けて出発。予定より出発が遅くなったので、朝食抜きでバスに乗った。今日は羅湖までの直行バスだ。直行バスでは携帯電話の深セン通を使ったことがなく、窓口で受け付けてくれるかどうかに不安があった。実際にチケット売りの窓口の前まで行ってみると、「乗車してチケット買ってください」の張り紙がしてあった。どうしたのだろう。バスの入り口に見ると、「一律制25RMB」と書かれたプレートが貼られ、その上に、少し小さめの字で「深セン通歓迎」と併記されている。
 なるほど、カウンター販売をやめてワンマンバス制にするようだ。乗車して席に座り出発を待った。しばらくすると、運転手とともに女性スタッフが乗車してきて、「深セン通のお客さんは前に来てカードを切ってください」と告げた。何人かが運転席のそばまで行ってカード切り始める。私も慌てて前に出て、入り口の上部に固定されているカードリーダーでカードを切った。すぐに女性スタッフが領収書をくれる。
 これまで乗ったことがある各停のワンバスだと乗車時に、乗客が(固定式カードリーダーで)カードを切るか現金を投入口に入れるのを運転手が見ているだけだ(領収書は発行されない)。また、直行バスだとスタッフが添乗していて(出発後)ハンド式カードリーダを持って客の間を持って回り、カードを切ってもらうか現金を受け取る(領収書が渡される)。
 このバスでは直行バスだけれども、スタッフが添乗しない方式であるため、出発前に前に出てカードを切る仕組みになっているわけだ。しかし、現金払いの客に対しては席の間を回ってお金を集めているのだから、カードリーダをハンド式のものにして持って回っても同じだと思う。一旦席に着いてから、再び前方まで出て行くのはかなり面倒だ。窓際の席に座っていたら、通路側の客に一旦立ち上がってもらわなければならない。いずれ何からの改善がされることを期待したい。
 羅湖までは渋滞することもなくスムーズに到着することができた。しかし、香港に入る越境口が意外にも込み合っていて抜けるのに1時間以上かかってしまった。平日でこんなに混むのだったら、休日だったら凄いことになっていそうだ。休日の羅湖越えは避けるとしよう。
 一つ目の銀行に到着したのは11:00。住所変更は予想していたよりも、あっさりと終わって、拍子抜けした。住所証明の資料とかをいろいろ用意してあったのが全く意味をもたなかった。以前にメールで手続き内容を尋ねたときに、「複雑だから、一度銀行まで来てください」と返事が戻ってきたのは何だったのだろう。ともあれ、本日最大の目的は完了。
 続いて二つ目の銀行へ向かう。こちらは、香港の奥のほうにあるので、ちょっと遠い。とりあえず恒例となり始めたバーガーキングで食事。客の回転率とスタッフのレベルの差なのだろう。やはり香港のバーガーキングのバーガーのほうが美味くできている。もっとも美味しさで言うと、シティスーパーのハンバーガ屋のほうがさらに上なのだけれども、食事のためだけに遠回りをするのは馬鹿らしいので我慢した。腹ごしらえを終えるとすぐに出発。列車を2度乗り換えて、銀行に到着。2年振りぐらいなので、駅からの道を覚えているか心配だった。なんとか記憶に残っていてくれて真っ直ぐ行くことが出来た。
 以前、この銀行に来たとき、香港IDがないことでグダグダと言われて余分な時間を使わされた。今回は香港内の連絡先もなくなることだし、口座の閉鎖も仕方がないと思ってた。キャッシュカードとしては中国内で使えるATMが多くて重宝していたのだけれども、現在ではもう一つの銀行のカードも同じぐらい使い易くなっているから、この銀行の口座を閉鎖しても影響は少ない。それに香港島にあるから、深センから遠すぎるのが難点だ。近年は香港ソゴウに本を買いに行くこともなくなったから、余計に遠く感じる。長年使ってきたカードだから愛着はあるけれども、閉鎖するには良い機会だろう。今日はそう思ってやってきたのだ。ところが、窓口に立って事情を伝えてみると、あっさり住所変更に応じてくれた。対応もすごく親切で、前回とは大違いだった。香港ドルが日に日に弱くなってるから、資金集めに苦労しているのかもしれない。ともあれ、愛着のあるカードを手放さずに済んで良かった。
 羅湖までの帰路、モンコックで下車し、ワトソンへ寄った。化粧品とシャンプーと顔パックを買う。無職生活となり、ショッピングも我慢してもらっているZへのお土産である。中国のネットでも買えるし、値段もそうは変わらないのだけれども、Zのイメージではネットの化粧品は偽物ばかりらしい。香港に行くならと頼まれたのだ。あとは羅湖までまっすぐ帰るだけ。
 帰りの越境は人も少なく、ささっと抜けることができた。羅湖からは来るときと同じバス。羅湖発のときは、以前はハンド式カードリーダだったのだけれども、固定式リーダが設置されたため、来たときと同じように全部まで歩いて行ってカードを切ることになった。深セン通を使うのは全体からするとまだ一部であるため、当分こんな状態が続きそうである。カードと現金では3分の1から2分の1ぐらい料金が違うのに普及率がこれほど遅いのは、深センはまだまだ外来人口が多く、定着率も低いということなのだろうか。或いは、深センを抜けて香港へ行く他の地域の客が多いから、深セン通が使われないだけという可能性もあるだろう。
 帰宅は夕方の5:00過ぎ。香港の列車ではほとんど座れなかったから、帰りは疲労がたまって偏頭痛になりかけた。毎日運動しても、思うような改善はないものだ。ともあれ、今日は、予定通りの1日を過ごすことができて満足だ。

注:羅湖の地下鉄構内にあるコンビニで、深セン通を使って買い物をしようとしたところ、携帯電話の深セン通は駄目だと言われた。つまり、携帯電話の深セン通は全てのカードリーダーで使えるわけではないのだ。

2011年10月28日

気温が日に日に低くなっている気がする。水道水の水はまだすごく冷たいというほどではないから、本格的な冬の到来はもうしばらく先のことだろう。
 今朝は6:40に起床だ。急に冷え込んできたためだろう。布団に包まっているのが気持ちいい。気力を振り絞って、布団から出て運動を始める。身体がだるい。まだ運動量増量の影響が消えないようだ。或いは、昨日の香港行きの疲れが残っているのかもしれない。運動を終えた頃にZが起きてきて朝食を作ってくれた。ソーセージと目玉焼きとキャベツ炒めだ。ローカボダイエット食である。ローカボダイエット食は肉類がメインになるのでコストが高いのが難点だ。
 午前中は身体も頭も重いまま、日課を片付けた。中国語のテキストはとうとう第一冊の最後である10課に突入した。題名は「クローン人間に反対」。題名からテーマがわかるから、ヒアリングしやすけれども、個々の単語は簡単ではない。本文が2ページしかないのに、単語リストが3ページ以上もある。本文の各行ごとに難度の高い単語が出ている計算だ。前向きに考えると、半分でも頭に残れば、大収穫とも言える。これが終われば1冊目はとりあえず、クリア(クリアしてないけど)。来月からは2冊目に突入だ。
 お昼は、Bさんから頂いた喜多方ラーメンの最後の一つを食べた。コショウをたっぷりとかけて、幸せの一時だ。私は味にうるさいほうではないから、味千ラーメンのラーメンでも十分満足できるのだけれども、スープの温度に関してはしばしば不満を感じる。他でも幾度か日本式ラーメンを食べたことがあるが、やはりスープの温度が低かった(本格的な日本料理店やラーメン屋では食べたことがない)。家でのラーメンはアツアツに作ってもらえるのが嬉しい。今度、スーパーで売っている味千ラーメンの麺を買ってき  マイクの餌の話。先日、安いドッグフードが空になったので、以前と同様のサーモン味ドライ・ドッグフードを与え始めたのだけれども、意外に受けが悪く、食べる量が急に半分ぐらいになってしまった。以前に買った時は、こんなに油分が多くなかった気がする。もしかして偽物?とも思ったけれども、食べることは食べるので、そのままにしておいた。そうしたら、徐々に慣れてきたらしく、数日後にはまた100個以上食べるようになってきた。一安心というところだ。
 ラン(ジャンプ)&キャッチの餌やりに関しては、誤算が生じた。なんとか、皿から直接食べさせようと、投げるのをやめて床にぽとんと置くだけにしてみたところ、最初は躊躇ながら食べてくれた。しかし、5,6回目に突然そっぽを向いて、食べなくなってしまったのだ。その後は、どうやっても置いただけでは食べてくれない。プィっと横を向いてしまう。ルール違反は受け付けないというわけだ。
 これは別の問題を引き起こした。もともとマイクは最初の1,2個は投げても、少し舐めるだけで吐き出してしまう。唾液が十分に出てこない間は、固くて食べられないらしいのだ。(ただし、非常に腹が空いていている場合は、すでに唾液が出ているらしく1個目から食べてくれる)。3,4個目から、吐き出さずにちゃんと食べるようになる。そして、5,6目を食べ始めたあたりで、最初に吐き出して床に転がっている分を私が指差すと、改めて口にくわえ食べなおすという具合だった。
 ところが、投げずに置いたドッグフードをルール違反だとみなし始めたと同時に、こうした自分で最初に吐き出したドッグフードに対してもそっぽを向くようになってしまったのだ。いくら指をさしても無視される。(置かれたドッグフード=動いていないドッグフード)は食べない。マイクの中で厳重なルールが確立されてしまったようだった。これは非常に困ったルールである。まだ十分に唾液が出る前とはいえ、いったん口の中に入ったドッグフードだから、ベトベトしている。それをわざわざ拾い上げて投げてやらなければ食べないのだ。いくら愛するマイクとは言えども、唾液ベトベトはちょっと嫌だ。これは何としても、もとの状態へと戻さなければならない。現在、いろいろと試行錯誤して、ルールの変更を試みている。結果は後日報告させて頂きます。

2011年10月29日

今日も気候がよく、過ごし易い1日になりそうだ。
 朝食は、中華系ファーストフード「真功夫」で食べた。「真功夫」は私にとっては、非常に印象深いお店だ。10数年前に初めて東莞市に来たときに「真功夫(2004~)」の改名前の「双種子(1997~」に出会った。(ネットで調べてみたら、その前は「168(1994~)」という名称だったらしい)。東莞で過ごした数年の間は、休みになると東莞各地へ探検しにいくのを楽しみにしていて、各鎮の地図を作ってはホームページに載せていた。その時にどこに行ってもあったのが「双種子」であり、中華食で安心して一人で食べられる場所として、或いは場所の目印として重宝させてもらっていた。中華食でも、立派なファーストフードができるんだなと感銘も受けていた。
 「真功夫」のメニューはライス付きが基本であるため、ローカボダイエットをしている私とは現在は相容れない存在となっている。それで長らくご無沙汰していたのであるが、今朝は久しぶりに食べてみることにした。朝食メニューのセットは12RMBから5RMBまでがあった。最安値が5RMBなのはケンタッキーとマックの最安値6RMBを意識しての価格設定かもしれない。メニューはバラエティに富んでいて、米粉(麺系)、粽、腸粉、各種アンマン、ショーロンポー、お粥などがあった。私が食べたのは米粉と粽のセットで11RMBだった。マックやケンタッキーのセットに比べて満腹度が高く、健康にも良さそうだ。ただし、マクドナルドとケンタッキーが24時間体制であるのに対して、ここの「真功夫」は、朝の7:00からしかやっていない。
 開始時間のためか、場所が高級住宅地から学校への道から少し外れているためかはわからないが、子供たちや子供づれの親たちの姿は見られなかった。近所のバス停から降りたばかりというような商売系の人たちがちらほらいたぐらいである。或いは、単純に、こうした純中華系の朝食というのは、比較的裕福な現代っ子たちには人気がないということかもしれない。また、料理内容としてコーラ等と相性が悪い内容だというのは、ファーストフードとしては不利に働くような気がする。蒸し料理を基本として健康第一を前面に押し出しているところは非常に好ましいと思うので、今後も頑張って欲しい。しかし、腸粉と豆乳VSバーガーとコーラだったら、健康的には明らかに前者に旗が上がるが、子供が選ぶのは後者だろう。昨年だか、今年だかに話題になった米から作るパンの機械などを導入して、新メニューにしたら面白そうだけれども、実現は難しいかな。  
 朝食を終えて各種日課をこなす。今週の平日は、やや気を抜いて生活していたような気がするので、土日で補うとする。中国語は昨日同様に第10課をやる。本文と単語リスト、それから課外読み物を一通り読んだ。本文を読んでいて気づいたのだけれども、読めるけれども自分では使いこなせていない接続詞が多い。この高級編では接続詞の解説はないから、恐らく中級編にあったのだろう。やはり、どこかの機会で一度中級編もやりなおしたほうが良さそうだ。いつのことになるかわからないけれども。
 昼食後はマイクとお散歩に行った。近所の広場を2周した。仕事のある時は1周しかしていなかったから、今月からこの広場に来るときは意識して2周回るようにしている。こういうときでないと、なかなか長いお散歩をしてやれないからだ。それと自分の運動不足を補う意味もある。毎朝、筋力運動をやっているとは言え、全身をバランスよく発達させるためには外での運動はかかせないだろう。本当はお散歩程度では足りないのだろうから、いずれ始めるジョッギングの準備段階としてでも位置づけておこう。
 お散歩が終わると、マイクのお風呂だ。Zが風邪をひいているので、久しぶりに私が洗う。まず、温水で毛を濡らして、シャンプーをかけてからブラシでごしごし全身をこする。最後に温水で泡を流し落としてから、マイク専用のタオルで水を拭き取ってやる。同じタオルを使っているにも関わらず、私がやるのとZがやるのとでは水の取れ具合が全然違う。Zがやるとドライヤーをかけなくても良いほどまでに水分がとれてしまうのに、私はいくらごしごしやっても、どうしても水分が取りきれない。この差は何なのだろう。長い髪を取り扱い慣れているからというのが個人的な考えであるが、本当のところはわからない。

2011年10月30日

今日は曇り空、今にも雨が降りそうな天気だ。
 今朝はマクドナルドでホットドックを食べた。もちろん、粗引きマスタード持参である。私の食欲からすると、本当はホットドック2個食べて、ちょうど満足するぐらいなのだ。それをぐっと堪えて、1個で済ませる。健康とお財布のためだ。日曜日であるにも関わらず、ジャージを着た、登校途中の子友達の姿が少なからずあった。平日と違うのは一般の若者たちも多いところだ。きっと、どこかへ遊びに行くのだろう。楽しそうで羨ましい。
 外国で暮らすことの辛い点の一つとして、友人が得にくいことが挙げられる。しかし、求めれば地域の日本人会だってあるし、日本人が参加している様々なクラブや集まりだってある。だから、友人が得にくいというよりも、もともと友人を探そうとしない自分自身の特質が、より現れ易いというべきなのだろう。日本であれば、日本人との接点が多い分、努力せずに友人となるケースが出てくるからそのような特質が現れにくくなるのだ。もっとも、47歳にもなってしまえば、皆家庭持ちにになってしまうし、各々の生活がある。若い頃のように接点ができたからとって、すぐに友人になれるものでもない。外国にいようが日本にいようが、同じことかもしれない。
 食事が終わると、「真功夫」へ向かった。昨日、ブログに載せた写真をみて、Zが私も食べたいと言っていたからだ。粽が食べたいと言っていたので、ピータン粥と粽のセット(11RMB)を買って帰った。私も肉まんか餡まんのセットを食べたくなったけれども、我慢した。せっかく運動を増やしたのに、食事量まで一緒に増えていってしまってはダイエットの効果が薄れてしまう。ああ、辛い。
 中国語の学習は、今日から2冊目の1課に突入した。1冊目をマスターしたわけではないけれども、敢えて2冊目に進む。前倒しにしていったほうがモチベーションが維持しやすいからだ。それに、高級編では本文が2,3ページあるから、単語の重複が発生して、先に進んでもある程度自然に復習が行われる。頑張れば、年内に高級編3冊全てを一通り終えることも夢ではない。なんとかやり抜こう。
 Zの体の具合がまだ本調子でないため、お昼もマクドナルドになった。私がビッグバーガーのセットと単品のチキンバーガー。Zはフランス風キノコなんとかチキンバーガーのセット。実は、早朝のマクドナルドで、一緒に
なったBさんが注文したのがバーガーだったため、チーズの香りが漂ってきて頭の中に焼きついていた。だからというわけではないが、今日のビッグバーガーは特に美味しく感じた。以前はここまで香りの強いチーズではなかった気がする。チーズの種類を変えたのではないだろうか。しかし、今日は朝、昼の2食とも小麦粉を食べてしまった。ちょっぴり後悔・・・。
 もともと曇り空だったこともあるだろうけれども、夕方、日が落ちるのが早かった。気温もずいぶんと下がってきた。まだ、短パンとTシャツ一枚で過ごせるけれども、来週か再来週辺りには、長袖も必要になりそうだ。冬が来ると、朝起きるのが辛くなる。体が暖まるのに時間がかかるから筋力運動もきつく感じることだろう。柔軟体操もそうだ。寒くなったことで、逆に気合が入るのが冷水摩擦である。ダッーと声を上げて、冷たい水が染みたタオルを体に当てるとビッと気が引き締る。実際の効果は定かではないが、若返った気がする。コーヒーも寒いときのほうが美味しい。今年も暖房なしで頑張るぞ!(
電熱足マットと電熱毛布は使うけど)。 

2011年10月31日

今日は6:30に起床。だいぶ空気が冷たかった。そろそろ、本当に長袖が必要だ。
 朝食は昨日に引き続き、真功夫で食べた。今日は昆布/豚肉のお粥と肉まん二つのセット(10.5RMB)だ。お粥は昆布が染み入っていて、濃厚な美味しさだった。肉まんは、冷凍肉まんらしく、今ひとつ。汁気がほとんどないのが寂しい。冷凍にするタイプは汁気たっぷりというわけにはいかないのだろう。真功夫で肉まんを食べる理由があるとしたら、味ではなく、衛生度と材料の安心さぐらいしかないかもしれない。味だけだったら、露店やローカル店の店頭で売っている肉まんのほうがはるかに美味しい。中華系ファーストフードだから、同じ商品でローカル店との比較になってしまうのが、真功夫の苦しいところであるように思える。
 しかし、中華系ファーストフードだから、同じ商品でローカル店との比較になってしまうという点で言えば、永和大王と面点王とか大娘水餃のほうが料理の種類も多くてローカル店との競合になりやすそうだ。確かなことはわからないのだけれども、こうしたメニューが豊富な中華系ファーストフードは、相当な数の客が見込まれる地域でないと成り立たないように見える。真功夫は、メニューを絞ってあるためか、こうした豊富なメニューを誇る中華系ファーストフードが進出できないところでも、進出できているようだ。その辺が真功夫の優位性なのかもしれない。
 Zには白粥と腸粉のセット(8RMB)をお持ち帰りにした。腸粉が食べたいと言っていたからだ。せっかく持って帰ったのに、一口食べて「腸粉まずい」と切り捨てられ、がっかり。道端の露店で買って帰ったほうが良かった。それはそれで、「なんで私のばっかり露店のなの?」とか言われるのだけれども。
 本日は、午後から、深セン市内へ用事を済ませに出かけた。帰りはジャスコに寄ってお買い物だ。肉やら野菜やら、ソーセージやらを買う。無職の身なので、以前のように、値段を見ずにぽんぽんとカゴには入れられない。買おうかな~、買うまいかな~と商品を手にとって悩んでいる時に、Zから「これ高いわよ」と駄目出しをされて、泣く泣く諦めることもしばしばである。当分続きそうな節約生活である。
 今日も、行きも帰りも、地下鉄とバスの組み合わせにした。地下鉄は安いけれども、ステンレスの固い椅子だから疲労がたまる。地下鉄で深センとの間を往復すると、ほぼ確実に首が痛くなる。最近、朝の運動に首に負荷をかける運動とかもやってみたりしているのだけれども、まだ効果が出てこない。椅子に座っているときに、首がくたっと下に向かってしまうのが良くないのだと思う。なんとかならないものか。