9:00、ホテル出発。ホテルといっても学内のホテルだから、外は学校のキャンパスだ。運動場では学生たちがスポーツに興じている。
朝は
学校を出たすぐ脇にある食堂で朝食をとることにした。(中国の)学校のそばにある食堂というのは、なんとはなしに雰囲気が似ている。簡素で、衛生的で、栄養のあるものを食べさせるといった感じだ(日本の基準で言えば、衛生的とは言えないだろうが・・・)。儲け主義ではなく、安全で安い食べ物を供給しているというオーナーたちの気持ちがそうした雰囲気を醸し出しているのかもしれない。
10年以上も前に貴州大学で初めての留学生活を送った頃は、学校そばの食堂で12個の小籠包が2RMBもしなかったと記憶している。味はそこそこでしかなかったが、安かったのでお昼によく食べた。その頃は、学校そばの食べ物屋しか知らなかったし、日本との比較でしか見ることができなかったから、「衛生的で安全」という感想はもたなかったが、今改めて学生相手の良心的な店ばかりだったのだなと思い出される。
最初に入ったお店で、私は羊肉の小龍包を注文した。Zも何かを注文しようと店員に尋ねたが、朝は羊肉の小龍包しか出していないとのこと。Zは羊肉が嫌いなので食べるものがない。やむなく、私が食べ終わるのを待って隣の店に移動した。隣の店で、白かゆと油揚げパンを食べて(私も同じものを注文して、もう一回朝食をした)腹ごしらえが出来たところで出発。
タクシーに乗って、「陜西大寺」へ。しかし、運転手も場所がわからず、何度も道を尋ねながら、ようやく辿り着くことができた。苦労して見つけたのだが、肝心のお寺がほぼ前面的に改装中で、工事のおじさんたちが寺中をウロチョロしているやら、あちこちでコンクリートを練っているやらで、静謐な雰囲気は全くなかった。写真をパチパチと取ってすぐに外に出た。
もう特に行きたいところもないので、先日行った「二道橋市場/国際大バザール」へ再び向かった。歩いていける距離だったので、ぶらぶらと散歩しながら行く。トルファンにあったのと同じファーストフード店がここにあった。新彊では大きなチェーン店なのだろうか?新聞では、毎年数度は新彊での反政府活動が騒がれるが、目の前にあるウルムチは平穏そのものだ。
「二道橋市場/国際大バザール」着。お土産を買い足す。しかし、この二道橋。ただの模型が置いてあるだけなのだが、昔はここに川でも流れていたのだろうか?不思議だ。いずれ調べてみることにしよう。
12:00、ホテル着。
13:30、しばらく休憩して元気が出た私は再び出発。Zはもう外に出たくないとのことなので、一人でぶらぶらしてくることにした。
まずタクシーを飛ばして「百盛デパート」へ。ここでお土産のタバコを買う。空港で買うと高いし、その辺の店で買うと偽物の可能性があるということで、土産用のタバコはたいてい現地の大きなデパートで購入することにしているのだ。それからしばらくは、バスに乗ったり、歩いたりを繰り返し、時間をつぶした。
適当にバスを降りたところで、卸売り市場のようなところを発見。中に入って、お店を見て回った。二橋道市場や国際バザールのような外地人向けのマーケットではなく、現地人向けの商品がたくさん置いてあった。特に珍しいものはなかったが、どこも活気が溢れ、そばを歩いているだけの私までエネルギーが充填されるような気がした。
お腹が空いたので、市場の中にある食堂で、羊肉のチャーハンを食べた。料理人が食堂の1Fにある厨房の巨大な鍋で作ったものだ。大きな羊肉の塊がいくつもはいっていて、羊肉の脂をたっぷり使ったギトギトのチャーハン。美味しかったけれど、毎日はキツそうだ。胃が弱い人は新彊では暮らしていけないね。多分。店内で食べる人以外に、持ち帰りで食べる人たちもたくさんいた。
チャーハンだけでお腹がいっぱいになったにも関わらず、店を出たところにあった屋台でクレープ状の食べ物を見つけ、思わず買ってしまった。小麦粉を水に溶かして薄く広げて焼いたものに、タレを塗っただけの単純な食べ物だが、(どんな味がするんだろう?)と興味がひかれかってしまった。日本でいうと、ソース味というところだ。素朴な味で美味しかった。
腹がぱんぱんになったところで、卸売り市場から外に出た。すると、すぐ脇にまた露店が・・・。尋ねてみると、西安の露店料理だという。机の上に張られた紙には、物価高騰のためやむなく値上げしましたなんてことが書いてある。昨年からの物価上昇がこんなところにも影響が出ているのだ。私が張り紙を見ていることに気づいた店主夫婦は、「肉も小麦も上がっちゃって・・・」と説明し出した。「西安の正式なウンヌン」とか言うので、一つ買ってみて食べたが、お腹がいっぱいで味がわからなかった。残念。
タクシーに乗って、紅山公園へ。紅山公園は市の中心に位置する大きな公園だ。入場は無料だったが、山頂にある楼閣への入場は有料(5RMB)だった。楼閣からはウルムチ市内が一望に見渡せる。
16:30、ホテル着。
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