2004年8月9日 |
先日(8月7日)、とうとう旧フラフープ(細型)にて100回転に成功。100回ごとになる音楽が部屋中に響き渡った。新フラフープ(太型)で練習を積んだ結果、旧フラフープでもかなり自由に回せるようになったのだ。フラフープに力を加えるタイミングの問題なのだろうが、自分でも以前とどう違うのかがよくわからない。次は200回が目標だ。頑張るぞー。
たった一匹しか生まれなかったグッピーの子供は、意外にも順調に育ち、当初の2倍ぐらいにまで成長した。グッピーは子食いを平気でやるので、親とは当分別居生活だ。せめて、今の倍ぐらいの大きさにならないと一緒には生活させられない。
親グッピーA雌のお腹がまた大きくなってきた。子供を産むのは25日周期だと言う話だが、なんだかペースが速い気がする。お腹がパンパンに張り詰められたような感じになってきたのでインターネットで調べてみると、子供が大きくなりすぎて産道を通らなくなるケースが少なくないらしい。グッピーA雌は大丈夫だろうか。とにかくもうしばらく様子を見るしかない。
昨日、うれしい発見をした。歩いて10分ぐらいのところにある小さな個人商店(「便利店」と書いてあるので、一応コンビニエンスストアなのだろう)に入ってみたところ、日本の缶ジュースやお菓子がどっさり販売されているのを発見したのだ。以前にも、一度覗いてみたことがあるのだが、そのときにはどこにでもある個人商店とたいして変わらない品揃えだった。いつの間にこんなラインナップになったのだろう。ただ、値段はかなり高い。「Fire」という缶コーヒーが16RMB。この辺りではコカ・コーラが2RMB前後だから、8倍近い価格だ。この商店のある商店街は高級住宅街に近いわけでもなく、どちらかというと労働者が集まる場所だ。果たしてこんなに馬鹿高い製品が売れるのだろうか。ちょっと疑問だ。並べてある輸入品のほとんどが缶ジュースだから腐ることはあるまいが・・・。
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2004年8月10日 |
会社から帰ってくると、友人Zから「お腹が大きかったグッピー、とうとう死んじゃった」と告げられた。お腹の中には死んだ子グッピーがたくさん詰まっていたらしい。(おい、ずいぶん詳しい説明じゃないか)。可哀想だが、亡くなってしまったものは仕方がない。幸いにも、グッピーA雌の子供がまだ一匹生き残っている。彼女の後代として大切に育てることにしよう。
そうは言っても、この小さな子グッピーが育つまでは相当な時間がかかる。現在、雄グッピーAと雌グッピーBが一組になっていて、雄グッピーBと亡くなった雌グッピーAがけっこう仲がよかった(・・・はずだ。雌グッピーAとBはよく似ていたので、どこかで入れ替わっていたかもしれない)。いずれにせよ、雄グッピーは男やもめになってしまった。これではあまりに寂しいので、親グッピー雌をもう一匹投入することにした。近所のデパートへ行き、水槽を前に検討を始める。友人Zは大きなブルーのグッピーを欲しがったが、以前に熱帯魚販売店のオーナーが「青いのは攻撃的だから、一緒にするといじめを始めるよ」とアドバイスしてくれたのを思い出させ、購入を思いとどまらせた。「試してみればいいじゃん」と未練がましいZを無視し、1.5RMBで黒々と太った雌を手に入れることになった。私は地味系のグッピーの方が好きなのだ。丈夫そうだし。
帰宅して、さっそく、新しいグッピーを水槽に放り込む。(今後、このグッピーをグッピー雌C、または、黒グッピーと呼ぶことにしよう)。一緒の水槽で比べてみると、この黒グッピーは他のグッピーよりも若干大きいことがわかった。もしやいじめを始めるのではないかと思ったが、そんなことはなく、逆にグッピー雄Bが黒グッピーを追い回し始めた。これは求婚行為なのだろうか?雄グッピーAと雌グッピーBのグループは無頓着で、黒グッピーの存在をあまり意識してないようだ。ときどき雄Aが関心を示すぐらい。さあ、黒グッピー、無事に馴染んでくれよ。 |
2004年8月13日 |
当初、黒グッピーと名づけた新入りグッピーであるが、なぜか色が薄くなり、雌グッピーBとほぼ同じ色になってきた。お店と与えている餌が違うのだろうか。或いは水槽や底石の色に反応するとか?
子グッピーも、順調に育ち、ずいぶんと大きくなってきた。それでも、まだ親グッピーの口に入ってしまう心配がある。よほど大きくならないと同じ水槽には入れられないなぁ。子グッピーの入っている金魚鉢の水を入れ替えるときには、親グッピーの水槽の水を使うようにしている。これなら、水質も安定しているだろうし、親グッピーの存在も感じられていいのじゃないだろうかと思うからだ。実際のところはわかりませんが・・・。
最近、はっきりしてきたことがある。友人Zは「スイカ」がとても大好きだ。毎週、2、3個は食べているのではなかろうか。私自身は、あまり好きではないのだが、「スイカジュース」なら飲めるので、つきあっている。
デパートで売っているスイカは以前は瓜のような横長のスイカばかりであったが、最近は日本と同じ球形のスイカも増えてきた。友人Zもなぜか球形スイカがお気に入り。真っ二つに割って、スプーンで削り取りながら食べるのが好きなようだから、球形の方が食べやすいのかもしれない。或いは、単に食べられる部分が多いから気に入っているのだろうか。
スイカは他の果物と比べて安い部類に入るので反対すべき理由はないのだが、重いのが難点だ。デパートから持ち帰るのが一苦労。まぁ、ブドウ好きになられても困るから、これでいいか。 |
2004年8月15日 |
最近、グッピーたちが元気いい。一時期の沈滞した雰囲気が嘘のようだ。亡くなった雌グッピーAが、黒グッピーCに入れ替わったのが影響しているのかもしれない。雌グッピーAは亡くなる前、ずいぶんと苦しかったことだろうから、それが全体の士気を下げていたのではないかと思われる。そう言えば、グッピーたちがしばしば取り囲むようにして、苦しそうな雌グッピーAに寄り添っていたことを思い出す。ずーっと、一緒にいるわけではないのだけれど、時々思い出したかのように雌グッピーAのところへ行って、そばでじっとしていたんですよね。
それと、餌を以前のものよりも細かい、微粒のものにしたのもよかったようだ。以前より、段違いに食いつきがいい。餌を入れると、踊り狂う感じだ。生餌だったら、もっとすごいのだろうな。でも、この辺のお店では売ってないから試せない。 全体的に良い雰囲気となったが、雄グッピーAがフィルター機器の上で一人じっとしていることがときどきある。(フィルター機器は水面より3cmほど下に設置してある)。それも、他の三匹が仲良く遊んでいるときにだ。最初は、体の調子が悪いのかと思ったが普段の様子を見る限りそうでもないらしい。或いはフィルター機器の上が一番水流が弱くて休みやすいのだろうかといろいろ想像してみた結果、ひとつのことに思い至った。きっと、亡くなった雌グッピーAとの思い出に浸っているのだ。きっとそうに違いない。そう考えて雄グッピーAをみていると確かに寂しげだ。突然、死んだりしないよなぁ。
金魚鉢で飼っている子グッピーはますます大きくなって、とうとう尾びれに模様が現れるまでになった。早く大人になれよ。 |
2004年8月16日 |
昨日の午後、外で昼食を済ませてアパートに戻ってみると、水槽の上で何かがチョロチョロしているのを発見した。(おっ、生んだか!)。慌てて、蓋を開けて確認をする。間違いない。子グッピーの誕生だ。恐らく、雌グッピーBが産んだのだろう。友人Zと協力して、子グッピーたちを救い出す。もたもたしていると全部食べられてしまう。二人ともかなり興奮気味である。
救い出した子グッピーを前回生まれた子グッピーの金魚鉢に入れ込む。(混乱を避けるために初代子グッピーを子グッピーQ1、今回生まれた子グッピーたちを子グッピーQ2と致します)。私が「おい、あの子グッピー(Q1)もかなり大きくなってるけど、まさか新しい子グッピーを食べたりしないよなー」と心配気な声を出すと、Zは「大丈夫よ。まだ小さいから口に入らないでしょ。心配し過ぎなのよ」と馬鹿にしたように答えた。が、その瞬間、「あー、食べられちゃった」と大声を出す。「えー!」と大騒ぎをする私。「あっ、いたいた。大丈夫、大丈夫」と友人Zが答える。(おい、おい勘弁してくれよ)。 結局、救い出したのは、夕方までで全部で5匹。何匹かが食べられてしまったのは親グッピーたちが排出した糞便の色でわかる。普段は乾燥餌の色と同じピンク色の糞便しかしないのだ。それが、ここしばらく、真っ黒な糞便に変わっている。動きの悪い子供や隠れることのできない子供がまっさきに食べられることになるようだから、自然淘汰の意味が強いのだろうが、飼っている身としては非常に疲れる。(だいたい、親グッピーたちは、子グッピーたちを「うまい餌」としてしかみなしていないようようだ)。
生き残った子グッピーたちは、小さな石の隙間に逃げ込んで、静かに隠れているのがほとんどだったようだ。賢明なグッピーだけが生き残る、というわけだ。でも、子グッピーが生まれたのを私が知るのは、いつも一匹が水面でウロチョロしていることから始まるから、隠れるのを得意とするグッピーだけが生き残るわけではなさそうだ。動きのすばやい奴も生き残るのだ。
そもそも、初代子グッピーQ1のときは、水面でウロチョロしていた一匹を救い出すのに満足して、他の子グッピーを掘り返すことまではしなかった。もしかしたら、小石の間に隠れて生きていた子グッピーたちがいて、発見されては親グッピーに食べられていたのかもしれない。
とにかく5匹は確保した。まだ生まれてくるかなぁ。(夜中にさらに一匹生まれて、子グッピーQ2たちは合計6匹となりました)。 |
2004年8月20日 |
明日はいよいよ、内モンゴル行きだ。服や何やらをバックに詰め込み、準備万端となったところで、グッピーの面倒をみることにした。現在、親グッピーは全部で4匹、子グッピーはQ1世代が1匹、Q2世代が4匹である(2匹が死んでしまった)。
旅行中は餌をやることができないので、何とか対策を立てねばならない。インターネットによる調査では、5,6日ぐらいであれば、餌なしでもなんとかやっていくとのことであるが、やはり心配だ。とりあえず、少しだけ水換えをしておこうと考えて水をかき出し始めたところ、相当汚れていることに気づいた。結局、水槽ごと掃除をするはめになり、一時間以上を費やすことになった。
水槽に新しい水を注ぎこみ、一杯になったところでザバッと排水口に流し込む。んっ?何かが動いているぞ!おおっ、子グッピーではないか。残った水の中をチョロチョロと子グッピーが動き回っている。「オーイ、子グッピーがいたぞ!」と友人Zに呼びかけ、大騒ぎ。慌ててすくい上げて、他の子グッピーたちと一緒にしてやった。
小石の下に隠れて生き残っていたのだろうが、すごい。毎日、目を凝らして水槽を覗き込んでいる私の目を逃れていたのだ。ずっと、下に潜っていたのだろう。もっとも、私の目さえ逃れられないようでは、親グッピーの餌になっていたことだろうが。或いは、ごく最近生まれたということもありうる。いずれにせよ、水槽掃除をすることにして良かった、良かった。
水のほとんどを換えてしまったので、一晩、置き水をすることにした。水槽に水を入れてエアーポンプをオンにする。親グッピーたちには今晩だけ金魚鉢で我慢してもらうことにしよう。あとは、6日分の餌をどうするかだ。アイデアはあるのだが、果たして効果があるかどうか・・・。 |
2004年8月28日 |
内モンゴルから、無事帰宅致しました。実は、8月26日にはすでに到着していたのですが、風邪を引いてしまい、1日休養をとることにした次第です。
帰宅直後は、風邪の症状もひどくなく、荷物をかたづけるとすぐにグッピーの世話に取り掛かった。4日間、放っておいたにもかかわらず、親グッピーは全て健在であった。子グッピーはQ2世代の一匹が死んでしまったが、後は全て無傷で生き残っていた。結構大きくなっていて、嬉しい驚きである。
親グッピー用の水槽がかなり濁ってしまっていたので、早速丸洗い。水は半分ほど交換するだけで済ませた。(全部取り替えてしまいたかったが、PHショックで死なれてしまっては困るので、それは諦めた)。
子グッピーQ1がずいぶん成長したので、昨日親グッピーと一緒にしてみた。最初は大きな水槽に戸惑いを見せていたが、そのうち、空気ポンプから溢れ出てくる泡と戯れ始めた。うん、これなら親グッピーと一緒に暮らさせても問題はないだろう。でも、夜は念のため、子グッピーグループと一緒の金魚鉢に移しておくことにする。動きが鈍る夜に、親グッピーに食べられてしまっては大ショックというものだ。
そうそう、内モンゴルの話をするのを忘れていました。細かいことは旅行記に書かせて頂きますが、簡単にダイジェストしておきます。
今回の旅行では、「フフホト」と「バオトウ(包頭)」というところを回った。強行軍で移動を行い、フフホトでは草原で馬に乗り、バオトウでは砂漠でラクダに跨ることができた。ただ、いかんせん、内モンゴルは広い。行動した範囲は決して狭くないのだが、内モンゴルの広さからすれば「こじんまりとした」旅となってしまった感じがある。次回、内モンゴルへ行くとしたら、省都のフフホト周辺ではなく、もっと地方の方へ行ってみたい。もっとも、再び内モンゴルへ出かけるのは数年先になることだろう。 |
2004年9月5日 |
先月の末、近所に「迪欧コーヒー店」がOPENした。6月の日記にも書いたが、上島コーヒーや名典コーヒーなどと同様に中国全土に広がる喫茶店チェーンの一つだ。店舗数はそれほど多くなく、上記のチェーン店よりも高価格帯で勝負しているようだ。しばらくは、試験営業ということで、2割引。さっそく味見に行ってみた。
期待に胸を弾ませてメニューを開いたが、料理の種類は他のチェーン店とあまり変わりがなかった。実は、隣の鎮にも「迪欧コーヒー店」があり、2度ほど食事をしたことがあるので、大方予想はついていた。しかし、中国では日本ほど商品の変化が激しくないので、新しい店とかがOPENすると、つい過大な期待を抱いてしまうのだ。
ここ数日、何度か食事をしてみた感想をいうと、料理の種類が若干だが他のチェーン店より豊富。味も美味しい。ただ、値段もその分高いといった感じだ。食器等もより高級感のあるものが使われているようだ。店も広々としていて落ち着ける。
私にとって最大のメリットはアパートから歩いて1分もかからない距離にあるということだ。中華料理屋ならアパートのすぐ目の前にもあるのだが、日本人の胃袋には中華はやっぱり重い。疲れているときには食べる気がしないものだ。今までは10RMBタクシーで上島コーヒー等に出かけていたのだが、今度からはこの新しい喫茶店で済ませることができるので大変助かる。
ただ、私の住む街は最近、喫茶店の店舗数がすごい勢いで増えている。果たして、この高級喫茶店は生き残ることができるだろうか。少し心配である。
さて、グッピーの話をしよう。ここ1週間ほどで親グッピーが2匹死んでしまった。一匹は雄、もう一匹は雌である。雄のほうは突然お腹が大きくなって死んでしまった。お腹が血で赤くなっていたので、どこかにぶつかって傷がついたのかもしれない。雌の方はまたもや稚魚詰まり。死後、切開してみたが、子グッピーは全て死んでいた。こうしょっちゅう稚魚詰まりを起こすようだと雌グッピーを購入する気がなくなる。何かよい方法がないものか。
とりあえず、生き残っているのは全部で七匹。混乱を避けるため、改めて命名を行う。親グッピーの雄(一匹)と雌(一匹)はAグループ。子供から大きくなりつつあるグッピー(一匹)はBグループ。まだまだ小さな子グッピーたち四匹はCグループ。みんな、頑張って生きてくれ。
最近、再び中国の新聞を読むようになった。そこで、気になるニュースを二つほど紹介しよう。深セン市内のタクシー料金が近々、安くなるらしい。初乗りが8RMBで決まるようだ。現在が12RMBだから大幅な値下げだ。
現状では各々の運転手の売上は毎月2万5千RMB弱。諸経費は約6千元で、その他毎月1万2千-1万3千を会社に納めなければならないので毎月の収入は7千-8千RMBとのことだ。ただし、これは政府機関の調査で、運転手たちの意見では収入は現状でさえ1000RMB-3000RMBとのこと。運転手たちは、初乗り料金を規制するなら会社へ納める毎月の支払い金額も減らしてもらわなければとてもやっていけないと嘆いているらしい。
タクシー運転手の収入はここ十年間、下がり続けで、10年前は1万3千RMB、7年ほど前で1万RMB、5年前で8千RMB、ここ数年は4千まで落ちているらしい。初乗り料金が下がることで乗客増加が見込まれる可能性もあり、必ずしも収入が悪化するとは限らないらしいが、果たしてどうなることか。 |
2004年9月7日 |
先週の土曜日は久しぶりにマカオへ出かけた。一年振りぐらいかなと思って自分のHPを確認してみたら、前回の訪問はなんと2002年の10月。あれから二年も経っていたんだなぁ。
今回は工場の同僚であるHさんと日本から出張してきているSさんと一緒に出かけた。スロットマシンでジャックポットを当ててやろうという、ジャックポット日帰りツアーである。
Hさんは中国の免許を収得し、個人で車を購入・運転をしているスーパー中国生活者である。そのチャレンジ精神は年齢を全く感じさせない。実は、私がインターネットで銀行振込等をするようになったのも、このHさんの影響である。Hさんがいつも楽しそうに、インターネットで残高照会をしたり、為替交換をしたりしているのをみて、ついつい始めてしまったのだ。だいたい、中国語がからっきしなのに、私に訳させながらインターネットで口座をいじるのだからすごい度胸だ。
一方、出張者のSさんも、かなり日本人離れしている。蛙の唐辛子炒めが大好きで、Sさんとの食事には必ずこれがテーブルに並ぶ。私はゲテモノが全く駄目なので、この料理が盛られたお皿をさりげなく遠くへやるのにいつも一苦労だ。もう一つすごいと思うのは、ボーリングの腕というかボーリングのための体力である。Sさんとその友達は20ゲームをして、その平均で点数を競うらしい。私が日本を離れて久しいが、日本ではそんなにボーリングが流行っているのだろかと思わずにはいられないぐらいのボーリング好きである。この人なら、インドのガンジス川で水浴びしていても絵になるのではないだろうか。
スロットマシンは日本でもパチンコ屋やゲームセンターに置いてあるのでご存知の方がほとんどだろう。日本の上記の遊技場ではコインにメダルと呼ばれる玩具の硬貨が使用されるわけだが、マカオのスロットマシーンでは本物の香港ドル硬貨が使用される。(最も多いのは2ドルと5ドルの硬貨である)
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硬貨を投入して、レバーを引くか、ボタンを押すかすると、中央に配置されている数種類の絵柄が回転し始める。日本の遊技場にあるスロットマシンだと、ボタンを使用して、回転している絵柄を止めていくわけだが、マカオのスロットマシンでは自動的に止まってゆく。全ての絵柄がとまったところで、パターンに応じたコインが払いだされるのは日本もマカオも同じだ。
さて、ジャックポットであるが、辞書を引くと大当たりとある。マカオではほとんどのカジノにスロットマシンが置かれているが、その内の一部または大半のスロットにジャックポットシステムが導入されている。プレーヤーが賭けて(スッタ)お金の一部がセンターに蓄積されていき、大当たりのパターンを出した客に一気に払い戻されるという豪勢な仕組みである。そのようなスロットマシンがマカオ中にあり、コンピュータで繋がれている。何しろマカオ中のスロットからかき集められた賞金である。半端な額ではない。億単位の金額がドカンとやってくるのだ。ある意味、ギャンブルの王様ともいえるだろう。
とは言え、本物のカジノプロはスロットマシンをやらないらしい。理由は儲からないから。何しろコンピュータでコントロールされているのだ。カジノ側は絶対に赤字にならない。逆にいうと、スロットマシンはカジノ側の安定した収入源で全体の収益の7割以上を担っているらしい。
スロットマシンが発明された当初の頃、これを馬鹿にして置かなかったカジノも相当数あったらしいが、軒並みつぶれたとのことである。
さあ、話はずいぶんと大きくなったが、我々3人組の予算は実は少ない。いずれも香港ドルで1000HKドル前後。かなり心細いが、負けてもそんなに腹の立たない金額である。Hさんは根っからのギャンブラーなので、調子に乗れたいくらでも賭けていきそうなタイプだ。Sさんはギャンブルはほとんどやらないらしいが、今回の予算は3000HKドルと我々の中では一番多い。私は、ギャンブルが決して嫌いではないが、何しろ、物価感覚がだいぶ中国化している。1か月の家賃が700RMBという身ではあまり大きな勝負はできないというものだ。
フェリーでマカオに到着すると、カジノまでは歩いてすぐだ。最初に向かったのは、今年オープンしたばかりのカジノ「SANDS」、ラスベガスを意識した豪華な内装を誇っているらしい。ここはフェリー乗り場からみえるところにあるので、非常にわかりやすい。
歩いて10分ほどで到着。1Fで荷物を預けて、身体検査。そして、2Fへ。おおっ!さすがにラスベガス風。部屋が広い。私はカジノ「リスボア」しか行ったことがないので他のカジノとの比較はできないのだが、マカオではここほど広いカジノは少ないだろうと思われる。
スロットマシンの数も非常に多い。ただ、ジャックポットシステムが他のカジノと違うようで、マカオ全体を結んでいるといわれる最大のジャックポットシステムが導入されていないようである。(小さなジャックポットはある)。カジノの世界にもいろいろ系列があるのかもしれない。でも、ジャックポットなんてそうそう当たるものではないし、とにかくこの豪華絢爛さがいい。
私は気に入ったのだが、Hさんはかなり不満そうな様子。「一攫千金を夢見てきているのに、ジャックポットの金額が少なくては意味がない!」。Hさんの表情はそう語っている。そこで、100HK$だけ遊んで、「SANDS」を撤退することになった。
今回は撤退しましたが、私としては「SANDS」はお勧めです。とくに、私と同じ初心者にはいいのではないでしょうか。
「SANDS」を撤退し、再びフェリー乗り場の方向へ向かう。その途中に、Hさんが何度か訪れたことのあるカジノがあるということだ。小さなホテルのような建物の中に入ると、そこにカジノというよりも「鉄火場」と呼んだほうが相応しい賭博場が現れる。さきほどまで、苦々しい顔をしていたHさんの表情が途端にほころんだ。なんだか、足取りまで自信ありげだ。
スロットマシンは奥だ。Hさんは力強く前へ進んだ。
部屋の一番後ろまでたどり着くと、スロットマシンがずらりと勢ぞろい。ここが我々の戦場だ。まずは敵情視察と、スロットマシン群の中へ足を踏み出した。と、ここで、異変が起きた。マシンの群れの中から、みたことのある顔がフララーと飛び出してきたのである。同じグループ会社のYさんだ。そうか、Yさんも来ていたのかと挨拶をしようとすると、Yさんは両手を広げてひらひらさせた。「5,000枚。朝から5,000枚出ちゃいました」と満面の笑顔でいう。続けて、「もう今日はやりません。帰ります」と宣言した。
私は、おおっ!けっこう当たるもんなんだなぁと心の中で感心しきり。でも、私の予算は少ない。マイペースでぼちぼちやろう。そう、考えて、スロットマシン群を一回りし、200HKドル札を2HKドル100枚に交換した。
今回は、ジャックポット狙いで頑張ることにしよう。そう決めて、3枚ずつコインの投入を続ける(3枚かけないとジャックポットは出ない)。だが、瞬く間にコインは底を尽きた。そして、次の200HKドル。さて、どのマシンだったら出るのだろう。しばらくマシン選びをする振りをしてみたが、結局運任せにするしかなく、適当な台の前で腰をおろした。再び、コインの投入を始める。出、出ない。なんで、こんなに出ないんだと少し悲しくなって、通路に目をやると、Hさんが浮かない顔をして歩き回っているのが目に入った。カジノに踏み込んだばかりの時とは変わって悩みをかかえたような表情をしている。どうやら、うまくいっていないようだ。しかし、今は自分のことで精一杯。さらに、200HKドルを注ぎ込む。
気がつくと、Sさんは早々にリタイアしている。「やっぱり俺はギャンブルに向いてないや」とのこと。予算が一番大きかったはずのSさんがわずか300HKドルを使っただけで勝負をやめた。家族もちとしては正しい判断だろう。
そして、私は最後に200HKドルを投入した。
この200HKドルはかなり健闘し、最高で120枚のコインを出した。その時点でコインの枚数は合計160枚ほど。つまり、320HKドルだ。だが、すでに900HKドルを費やしている。これでは意味がない。コインを投入しつづけ、何度か60枚を出すことに成功するが、大当たりはでず、終了。
すっかり落ち込んでしまったHさん。すでにやる気のないSさん。燃え尽きた私。三人仲良くカジノを後にした。Hさんは、5000枚を出したYさんの朗報を聞いた時点で、今日はもう出ないな、と負けを覚悟していたらしい。
Sさんはマカオが始めてだったので、セドナ広場まで案内。「聖ポール天主堂跡」にも行くが、あいにく工事中であった。
最後に、ニュー・ヤオハンで日本のお菓子を買い込んで、フェリー乗り場へ戻った。18:45の最終便である。天候が崩れ始めたのか、数十分遅れで出発。福永港についた頃は周囲はすでに真っ暗であった。
次にマカオに出かけるのは一年後の予定。今度こそは、億万長者だ! |
2004年9月13日 |
「午後の紅茶」の進出続く。
これまで街一番の高級デパートでしか売っていなかった「午後の紅茶」が、とうとう私が日常利用しているデパートにまでやってきた。これで「午後の紅茶」買い放題である。キ**さん、頑張ってますねぇ。
ジュースと言えば、もう一つご報告がある。深セン市内のジャスコで、「生茶(なまちゃ)」の中国バージョンが出たのだ。輸入品の「生茶」は18RMBもするが、こちらは3.8RMBとお買い得。思わず3本も買ってしまった。「生茶」というのは、私が中国に来てから発売されたもので、始めて飲んだのは香港だったと思う。そのときの感動は今でも忘れられない。やっぱり日本の技術はすごいと思ったものだ。
ところがである。この中国製「生茶」、うまくないのである。というか、正直まずかった。これでは「生茶」のイメージを壊してしまうでしょう。キ**さん。「午後の紅茶」は美味しいのに非常に残念です。水が日本のお茶と合わないのかなぁ。
さて、グッピーの話題。子グループのグッピーがずいぶん大きくなってきたので試しに親グッピーと一緒にしてみた。ところが、子グッピーたち、一匹を除いた三匹とも底砂の中に頭を突っ込み出した。どうやら、おびえている様子。でっかい親グッピーをみてびっくりしたのだろうか。
しばらく様子をみていたが、どうしても底砂から動こうとしない。これでは水槽から離れられない。やむなく、子グッピーたちをもとの金魚鉢へ戻した。
このこともあって、親グッピーを入れている水槽から底砂をとり除くことにした。子グッピーに砂の中に隠れられてしまっては探すのが大変だからだ。また、底砂はゴミを吸収する効果があり便利な反面、ゴミがどれくらいたまっているかよくわからないという欠点がある。だから、水槽掃除の回数が必要以上に増えてしまう。これではグッピーにもよくないだろう。そこで、砂なしで飼うことにしたのだ。
ただ、底砂なしでは子グッピーが隠れる場所が全くなくなってしまう。砂なしでは水草を入れるわけにもいかない。そこで、サンゴを多めに入れることにした。サンゴの隙間に隠れれば、親グッピーに食われることもないだろうという判断である。さあ、どうであろうか。
底砂を抜いて数日後、子グッピーの中から強そうな順に二匹ほど親グッピーの水槽に移してみたところ、今度は問題なく適応した。これで、水槽に5匹、金魚鉢に2匹である。早く全部水槽に移したいなぁ。それから、でっかい水槽を買うことにしよう。今はZが「もったいない。今の水槽で十分だ」とうるさいので買うことができないのだ。7匹全部水槽に移れば、「狭くて可哀相だ」で押し通すことができる。さあ、子グッピーたちよ、はやく大きくなっておくれ。 |
2004年9月16日 |
思い切って子グッピーたち全てを親グッピーたちと同じ水槽に移した。一番小さいグッピーが少しおびえてサンゴの下に隠れたり、フィルター器の後ろに隠れたりしていたが、しばらく経つうちに慣れてきたらしく普通に泳ぐようになった。グッピーというのは、小さい頃はピッ、ピッと跳ねるように泳ぐので本当にかわいい。ちゃんと育ってくれよ。
最近触れていなかったが、Zの日本語学習は順調に進んでいる。教科書も第10課まで終わった。教科書以外では、動詞、形容詞、形容動詞の変化(現在形、過去形、疑問形、否定形)を学ばせている。これらの変化形を文章の中で把握させるのが目標の一つである。そして、様子を見ながら名詞の暗記を再開しなければならない。単語力がなければ本人も上達を実感できず、やる気を失ってしまうだろうからだ。
もっとも、私がやっているのは宿題のプリントを作ることぐらい。毎日、毎日、教科書やら動詞・形容詞・形容動詞の変化表を三回ずつ書かせる。A4の紙で一日15枚ぐらい書かせているから、Zも大変なことだろう。よく頑張ってくれている。私がコンピュータに向かっているときなどは隣の部屋で一人でカセットテープを聞きながら勉強しているから立派なものだ。
日常で日本語を使うことはまだまだ少ない。ただ、朝の「いってらっしゃい」、夜の「お休みなさい」等はごく普通に言えるようになった。自分がアパートを出るときには「いってきます」とも言っているから、大変な進歩だ。
眠くなると、以前は「睡覚(スイ・ジャオ)、睡覚(スイ・ジャオ)!」とうるさかったが、最近は「ネル、ネル!」に変わった。日本語で言われたほうが語感が柔らかく聞いていて心地がいい。日本語学習のありがたい側面だ。
復習がてら、近所の日本語学校にも通わせることにした。周三回(1回1時間半)で4ヶ月。これでたったの400RMBなのだから、安いと言えばずいぶん安い。行き帰りの交通費の方がよほど高いというものだ。
昨日第一回目の授業があって、感想を聞いてみたところ、先生はけっこう良いそうだ。ただ学生の数が多く、100人以上はいたらしい。回数を重ねるにつれて減っていくことだろうが、経過がけっこう楽しみだ。 |
2004年9月20日 |
7匹いたグッピーたちだったが、一番小さな二匹が立て続けに天に昇っていってたったの5匹になってしまった。水換えをする度に一匹、そして一匹と死んでいったから、親グッピーと同じ条件での水換えに耐えられなかったのだろう。やっぱり置き水しなきゃだめかなぁ。でも、同じぐらい小さなグッピーがもう二匹生き残っているから、自然淘汰と考えるべきか。そんな風に考えていた矢先、ふと水槽をみると、4匹しかいない。親グッピーの2匹と子グッピーの2匹しかいないのだ。その中間で、親グッピーへの仲間入りを目指していた中グッピーの姿がみえないのである。サンゴの陰にでも隠れているのだろうかと思い、サンゴを全部取り出してみたがそれでも見つからない。文字通り消えたのである。フィルターに飲み込まれでもしたのだろうかと分解してみるが、フィルターの中にもいない。再び水槽を覗き込んでみるが、やはり見当たらない。
うーん、そうすると、やっぱりフィルターしかないよなぁ。そう考えて、再びフィルターを見やると、いた!あーあ・・・。なぜか、フィルターのスイッチの部分に挟み込まれている。なんと残酷な死に方だ。こんな場所にどうやってもぐりこんだのだろう。この場所に入るためには、フィルターの吸入口ではなく、排出口から入らなければならない。流れに逆らって遊んでいるうちに紛れ込んでしまったのだろうか。しかし、すごい勢いで水が出ているのだ。それは難しいだろう。なんでだろう、と考えているうちにようやく思いついた。フィルターが止まっているときに入り込んだのだ。まさか、そんなことが起こるとは・・・。子供から育てて大きくすることに成功しつつあった唯一のグッピーだったのに。大ショックだ。しかし、今は冥福を祈るしかない。アーメン。
不幸はこれだけではなかった。なんと、携帯電話「Panasonic X66」を失ってしまったのである。それも、どこでなくしたかがよくわからないというお粗末さだ。実は、これまでも予兆はあった。タクシーに忘れそうになったり、ソファに置き忘れそうになったりが以前に比べて格段と増えていたのだ。しかし、有効な対策を打つことなしに今日まで来てしまった。そのつけがとうとう回ってきたのである。
最初に購入した1台は、3年間何事もなく使用され(その後、友人に貸与したときになくされてしまった)、無事新しい携帯電話に移行したというのに、今年に入ってから、2台も失ってしまっている。使用期間も、1台は8ヶ月、もう1台は6ヶ月と短くなる一方だ。
盗まれたにせよ、落としてしまったにせよ、以前とは何かが変わっているのだ。いろいろ考えてみた結果、いくつかの点に思い当たった。一つは、バイタクを使用しなくなり、四輪タクシーの使用が多くなったこと。バイタクの場合、乗る前、乗っている最中の両方とも、携帯電話が落ちないように気を使っているが四輪タクシーに乗るようになってから、気にすることが少なくなった。もう一つは、ジーパンを全く履かなくなり、綿パンだけになってしまったことだ。
前者に関しては、携帯電話のためにバイタク常用者に戻るわけにはいかない。携帯電話はなくそうが壊れようが買い戻せるが、身体はそうはいかないからだ。
問題は、後者にある。ジーパンを綿パンに変えてしまったこと。これによって、ポケットがゆるくなり、ポケットから携帯電話が滑りで出てしまうことが非常に多くなった。ポケットと肌が離れているので、スリにあっても気づきにくいという側面もある。しかし、すっかり慣れてしまった綿パンからジーパンに戻るのは非常に苦痛だ。ならば、どうしたらいいのか。
重量の軽い携帯電話を購入して首にかけておくか。それも鬱陶しい。携帯電話にチェーンをつけておくのはどうだろう。でも、私の綿パンには結びつける場所がない。ベルト方式ではなく、紐方式だからだ。
さてさて、いいアイデアがないものか。 |
2004年9月23日 |
グッピーの不幸はさらに続き、とうとう親グッピー2匹、子グッピー1匹の合計三匹になってしまった。やはり、子グッピーには置き水が不可欠なようだ。そう結論し、金魚鉢を置き水入れとすることにした。
さらに、新しく雄雌ペアのグッピーを2匹投入。また一からやり直しだ。とにかく一匹ぐらいは大きくなるまで育ててみたい。頑張るぞ。
すでにご存知の方も多いかもしれないが、携帯電話のプリペイドIC「神州行」が香港でも使用できるようになったそうだ。ただし、深セン地区では申請が必要とのことである。申請には「1861」宛に「KTHK]、取消には「OXHK」をショートメールで送ればよいそうだ。(私は神州行を使用していないので、実際に試してはいません)。 |
2004年9月26日 |
親2組で4匹、子で1匹、合計5匹となったグッピーたち。これで平和がやってくるかと思いきや、事件は続いた。新しく投入した親グッピーの片割れである雄グッピーがまずフィルターでやられた。一体どうやって入って行くのかわからない。かといって、フィルターなしでは水槽の衛生を保つことは不可能だ。さあ、どうしたものかと悩んでいると、二日経ったある日、残された子グッピーの最後の一匹もフィルターに巻き込まれてしまった。
もはや、躊躇している場合ではない。とにかくこのフィルター機器はだめだ。かなりの大きさになったグッピーまでやられてしまう。今回はあきらかにスイッチが入ったままの状態で、中にもぐりこんだのだ。排出口から無理やり入ったのか、数ある狭い吸入口の中に吸い込みがとくにキツイ場所があるのか、それは定かではない。大きさから判断する限り、入りようもない場所から入っていってしまうのだ。
これまで使ってきたのは、水の中に放り込みスポンジでろ過する小型フィル-ター機器。小さな水槽ではこれが一般的に使われている。水槽に蓋がついているので、他のものを使用することはできない。つまり、フィルターを他の方式のものに変えるためには大きな水槽を購入するしかないのだ。
そこで、大きな水槽の購入に踏み切ることにした。大きな水槽であれば、蓋のところに、フィルターがついている、いわゆる「上部型フィルター」機器が使えるようになるのだ。この上部型フィルターでは、水槽の中にあるパイプから水を吸い込み、蓋の部分まで水を持ち上げ、それをスポンジに流す。汚れはスポンジに取り込まれ、綺麗になった水が下の水槽に戻る仕組みだ。
放り込み式のフィルターと上部型フィルターのどこが違うのか?実はあまり違わない。違いがあるとすれば、ろ過を水の中でやるか、外でやるかの違いぐらいのものだ。スポンジが水の外にあるので、上部型フィルターの方が掃除がしやすいということは言えるだろうか。しかし、グッピーが吸い込まれてしまえば、結局は助からず、結果は同じだ。
しかし、それでも変えてみるしかない。水槽が広くなったことによって、何らかの条件が変わることを期待したいからだ。
そうした淡い願いを込めて購入したのは、これまでの2.5倍ほどの大きさの水槽である。値段は330RMBと格安だ。でも、ぐっと大きくなった感じがする。アパートに持ち帰ると、すぐに洗って水を入れ込む。そして、フィルター起動!とコンセントを差し込むが、びくともしない。故障か?値切りすぎて、不良品をつかまされたのか。明日にでも、購入した店にフィルターを持っていくか・・・。いやいや、もうちょっと頑張ってみよう。もしかしたら、水が多すぎるのかもしれない。そう思って水を減らしてみるが、変化なし。それなら、逆だ。水を増やしてみよう。・・・・、おおっー。動き出した。そうか、水が少なすぎると、動かないのだ。どういう仕組みになっているのかわからないが、水がパイプの一部に空いている穴よりも上にいかない限りフィルターが稼動しないようになっているらしい。
フィルターを稼動させたら、一日待たねばならない。PHショックが怖いからだ。最低一日は置き水をしとかなきゃな・・・。と考えたが、1時間ともたず、三匹とも新しい水槽に引越しさせてしまった。「百獣の王ライオンは谷底に子を突き落とし、這い上がってきたものだけを育てる」というではないか。とにかく、うちのグッピーは強い。親グッピーなら水道から直接でも大丈夫なのだ。子グッピーはそのせいで亡くなった可能性が少なからずあるが・・・。
新しい水槽で生き生きと泳ぎ始めたグッピーたち。PHショックでもがいているのでなければいいのだがなぁ。心配だなぁ。でも、でかい水槽で泳いでいるキミたちを見てみたかったんだよ。強く生きろ、我がグッピー軍団よ。 |
2004年9月27日 |
最近、「午後の紅茶」の進出状況をお伝えしていたが、とうとうネスカフェのNew缶コーヒーも進出してきた。近所の「華潤スーパーマーケット」での発見だ。これまで出ていたネスカフェの缶コーヒーも決してまずいわけではないのだが、ちょっと甘すぎるのと飽きていたのとで最近はずっと飲んでいなかった。今回発見したNew缶コーヒーは先日マカオで見かけたものと全く同じ。日本で発売されているような本物志向からはまだまだ遠いが、ミルク入りやら、チョコレート入りやら、アイスコーヒー風やらといろいろな種類が出ているのが特徴だ。だんだん、先進国化してきているなぁ、中国も。
同時に、「茶里王」の「日本式砂糖なし緑茶」バージョンも発見した。これまでも「茶里王」はなかなかの可能性を秘めていると思っていたのだが、砂糖入りなのが難点であった。その砂糖なしのバージョンが発売されたのだ。(正確には発売されているのを見つけた)。
アパートに帰って試してみると、う、うまい。キ××の中国版生茶より、よほど美味しい。(日本バージョン相手ではちょっと厳しいけれども)。「午後の紅茶」は美味しいけれども、こちらに出回っているのは砂糖入りのみ。毎日飲むのはちょっと厳しい。この「茶里王」の「日本式砂糖なし緑茶」なら、日常飲料として十分通用する。中国に住む日本人の皆さん、是非試してみてください。
さて、最近のニュースをいくつかご紹介させて頂きます。トップは深せんの地下鉄開通の話題。なんと、今年の12月28日に、「羅湖」から「世界の窓」までの路線が開通するんだそうです。これで、「羅湖」→東門→ジャスコという私のメインコースがタクシーなしで行き来できることになる。その上、これまでやり損ねていた深センあちこち巡り(?)もできる!いろいろ楽しめるなぁ。
もう一つ、交通関連の話題。10月31日から、「深セン」⇔「大阪」の航空路線が開通。上海経由だそうだが、上海で降りる必要はない(飛行機は着陸します)。飛行機に乗ったままで良いらしい。片道のみらしいが、「東京」→「深セン」も同時に始まるとのこと。便利になるなぁ。私にはあまり関係ないのが残念だ。 |
2004年9月29日 |
昨日(9月28日)は、中国の「中秋節」の日だった。昨年はあまり意識しなかったのだが、今年はZが数日前から「もうすぐ中秋節、もうすぐ中秋節」とやかましかったので、頭の中に強くインプットされてしまった。Zは私が祝日にあまり興味がないことを頭では理解しているようだが、血が騒ぐのは止められないらしく、私が仕事を終えて帰宅した頃にはすっかり「お祭りモード」になっていた。
久しぶりにチャイナ服で身を包んだZは、「今日は外に出かけよう!」とウキウキ気分。でも、「まずは食事ね。お腹が空いたわ」の一言は忘れない。「どこで食べる?」と聞くと、「あなたの好きなところでいいわ」といつもの返事が戻ってきた。「じゃあ、喫茶店で食べるか」と聞いてみると、つまらないこと言うわねという顔をして、「ほら、新しいお店が出来たっていっていなかったけ?」と提案してきた。
新しいお店というのは、近所に出来た古代中国風の建築物にオープンした中華料理店である。先日、会社の同僚Hさんに聞いたのをZに話していたのだ。Zはそこに行きたいらしい。
建物の外観からすると少し高めのお店のようだが、この辺りでは海鮮類を注文しない限り、200RMB/人を超えることは稀だ。「わかった、そうしよう」と快諾し、外に出た。
私のアパートの近所には大きなデパートが三つあるのだが、それに加えてローマの円形闘技場風の建築物に囲まれた広場がある。そこは、ミニ遊園地ともいえる設備があって、お祭りの日にはいつも大勢の人が集ってくる。中秋節の昨晩も当然のように、そこへ向かう人々がゾロゾロと道を歩いて行く。
Zが「ワー、人がたくさんいるわねぇ。みんな、広場に行くのよ。私たちも後で行ってみましょうよ」とはしゃぐ。「でも、まずは食事よ!」と付け加えるのを忘れない。
目的のお店は、広場のちょうど対面にある。さきほど中国風の建築物と書いたが、単なるビルのようなものではなく、楼閣といった作りになっており、周囲は城壁で囲まれている。目的のお店はその城壁の1Fにオープンしたばかり。
中途からなんとなく予測していたことだが、広場の集いの恩恵をこうむってお店は大繁盛であった。むろん、空いている席などない。それでも奥に入って行くと、お店の人が出てきて対応してくれた。「席なら2階にあるわ」という。なるほど、2階があるのか。
店員に着いて上へあがると、2階のテーブルもいっぱいであった。ここのどこに座れというのかと店員に目をやると、部屋の外を指差して「あっちだ!」という。ベランダでもあるのだろうか?と首をひねりながらも、指し示された出口から外にでると、そこは城壁の上部にある通路であった。すでに数組の客がテーブルを広げて食事を始めている。
私たちの後ろからも、小さな丸テーブルをもった店員たちがやってきて、空いている場所にテーブルを置いた。「面白いわね。城壁の上なんて」とZは大喜びである。
しかし、機嫌がいいのも最初の5分だけであった。店が大忙しで、テーブルの用意をする人間はいても料理が追いつかないらしい。「もう、待っていられないわ。テーブルだけで椅子も出てこないし」とお怒りムードの様相である。「まぁ、まぁ、今日はどこへ行っても同じだよ」となだめるが、怒りは収まらず、隣のテーブルに料理をもってきたウェイターを「もう帰るわ。注文もとりに来ないし、椅子すら出さないじゃないの!」と怒鳴りつける。
しばらくなだめすかしたが、結局収まらず、別のお店を探すことになった。Zは中国人としては比較的穏やかな性格だと思うのだが、食事のことになると人が変わる。いや、変わりすぎ・・・。
建物内にあるもう一つのお店を覗いてみたが、やはり混雑模様。結局、アパートのそばにある喫茶店で食事をすることになった。私はステーキセット、Zは唐辛子炒めの肉料理を注文。
ここ(DIOコーヒー店)のステーキは喫茶店チェーンの中では一番美味しいと私は思う。うまみもある程度あるし、肉を柔らかくしてある。もうちょっと頑張れば日本のステーキに追いつけそうな感じである。Zは前回も、この唐辛子炒めを食べていた。唐辛子料理もいろいろあるのだが、Zは唐辛子がまるまる原型を留めている料理が好きなようだ。私からすると、唐辛子の原型を残したタイプの料理は肝心の肉に到達するために、毎回唐辛子を押しのけなければならず、面倒なだけの気がするのだが、Zにとってはそうでないらしい。
食事を終えると、広場へお散歩に出かけた。すごい人込みで、「たくさん人がいるわねぇ。春節の時ですらこんなに混まなかったわ」とZはニコニコ顔である。射的屋や輪投げ屋等の露店もたくさん出ている。というよりも、射的屋と輪投げ屋が多すぎるので、少し辟易する。もっといろいろな種類の遊びを取り入れてもいい気がするのだが、なかなかそうはならない。ちょっと不思議な気がする。
さて、この広場の特徴は小型遊園地ともいえる遊戯設備。本格的な遊園地のような立派な設備はないが、一世代前の遊園地の質流れのような装置をあちこちから集めてきて、稼動させている。水上ボートや高さ10メートルほどのタワーの周囲を回転する二人乗り飛行機等が目玉だ。
今回は、さらに新しい設備が増えていた。いわゆる水上ジェットコースター急流下りである。ボートに乗って、装置のそばまでいき、ベルトコンベアの坂を上がっていく。そして、高さ10メートルほどのところまでいくと、滑り台があって、そこから一気に滑り落ちる。装置としてはこじんまりとしているが、本当に手作りの設備といった感じなので、今にも壊れそうで、ある意味非常に刺激的である。空いているときに是非試してみることにしよう。
熱気に包まれた広場を、ぶらぶらと歩きながら月を眺める。中秋の記念日だけあって、本当に月がまんまるだ。来年の今ごろは何をしているのだろうかと未来に思いをはせる。
そして、帰宅。いい一日であった。
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