2004年12月(day016)

2004年12月(day016)


2004年12月2日
 とうとう、12月になった。さすがに朝晩は少し冷え込む。でも、昼はまだまだ暑いくらいだ。さて、今回は、新聞のニュースを簡単にご紹介しよう。昨日の新聞によると、12月1日から〔深セン市員工工資支付条例〕というのが、施行されるのだそうだ。給与の支払い不足などが発覚した場合には、この条例に基づいて、最高5万元の罰金が課せられるとのことである。
 例えば、多くの工場で提供されている食事代、宿舎等に関して、これを理由に給与の引き下げを行ってはならないとしている。とくに、法律に定められている最低給与を下回ってはならないとのこと。
 また、この条例によると、工場は法律に基づいて作成された規則によって、工場は工員がもたらした経済的損失に対して、工員に罰金を課すことができる。 ただし、国務院が定めている《企業職工奨征条例》に基づいて、この金額は最高でも給与の20%までとされるとのことである。この給与とは、単に基本給だけを指すのではなく、多くの工場で採用されている<基本給+能力給>の合計金額を意味するそうだ。さらに、罰金後の金額は法律で定められている最低給与を下回ってはならないことになっている。
 今年は、各方面で労働者の地位向上を目的とする法律が出されることが多かったですねぇ。
2004年12月5日
 先週は、様子を見ては、大きめな子グッピーを水槽(大)に移していた。一体どれだけ生き残っているか。あれだけ大きくなっていれば、親グッピーに食べられてしまうことはないだろう。だが、メダカは強敵だ。また、PHショックもあるだろう。
 毎週恒例となった水槽のお掃除のときに、生き残りの子グッピーの数を数えてみた。なんと10匹も残っている。何匹移動したか正確に覚えていないが、せいぜい、12,13匹のはずだ。よくぞ生き延びた、10匹の勇士たち!!もうお前たちは立派な大人だ。

 問題は残った子グッピーたちである。当初、水槽(小)に50匹以上いた子グッピーたちであるが、現在、10匹程度にまで減ってしまっている。今週、少し出産があったので、一時的に15匹程度まで増えたが、再び10匹まで減ってしまった。毎日数匹ずつパタパタと昇天していくのである。水が悪いのだろうか。或いは、病気が水槽に入り込みでもしたのかもしれない。いずれにせよ、このままにしておくわけにはいかない。水槽(小)の消毒を決行することにした。

 子グッピーたちを金魚鉢に移し、水槽(小)を熱湯消毒。十分に熱湯消毒した後、新しい水を注ぎ込む。最後に水質安定剤を入れて、出来上がり。念のため、石やアクセサリーも熱湯消毒をしておく。

  さて、ここで思いついた。やはり、フィルター器を入れるべきではないのか。確かに、グッピーを吸い込んでしまう危険があるが、もしかしたら、もともと死にかけたグッピーだけが吸い込まれるのかもしれない。水が汚れて、元気なグッピーが死んでしまうより余程よいのではないか。だがなー、フィルター掃除をするたびに、子グッピーを発見するのは嫌だなー。だが、ここは決断のしどころだ。しばらく、弱回転でフィルターをまわしてみよう。

 そして、子グッピーの放流(?)。頑張れよ、子グッピーたち。
2004年12月13日
 昨日は、友人Kが遊びに来ることになり、昼から焼肉大会をすべく準備をしていた。お肉、野菜ともに、前日にデパートで買い揃え冷蔵庫ににて冷凍済み。あとはご飯を炊くだけだ。そう思って、待っていたところ、なんと停電が始まった。Kは予定より1時間ほど遅れてきたものの、停電は復旧せず。お昼は近所の湖南料理で済ませることになった。
 それから、恒例の広場でジェットコースター。嫌がるKを(実はZも嫌がっていた)「乗るぞー、乗るぞー!」と掛け声で、席に追いやり、スタート。ゴー、ゴー、ゴー。いやー、実に面白い。そして、急流下り。ガッ、ガッ、ガッとベルトコンベヤを上るボート。頂上までたどり着いたのち、びゅーーー、バッシャーン。「ホラ、ぜんぜん濡れないだろー」と同意を求める私に対して、Kは(いや、濡れてますよ)と思ったかどうか。最後は、観覧車。ここでZは「絶対乗らない」と宣言してリタイヤ。中国人なのに高いところが怖いとはどういうわけか?もっとも、このゴンドラは二人乗りなので、今回はKさえ乗ってくれれば満足だ。私は、もう三回目なので、今回は一体どのくらいの高さまで上がっていくのかに注目してみた。すると、一番上のところまで行くと、近所の3F建てのデパートの屋上ぐらいの高さになることがわかった。うーん、この2倍ぐらいの高さまでいくと楽しいんだけれどなあ。
 広場を出るとき、「楽しかっただろー」と念を押す私を警戒してか、「今日は楽しかったけれど、ジェット・コースターには、次からは乗りませんよ」とKが断言をした。「まぁ、まぁ、そういわずに・・・」となだめる私。
 停電は、5時頃復旧し、夕食に焼肉をできることになった。材料が無駄にならず、よかった、よかった。最近は、2週間に1回のペースで焼肉をやっているなぁ。太っちゃうのではないかと心配だ。全員、満腹になって、食事終了。Kくんも深セン市内のマンションに向かって帰宅。また乗ろうな、ジェットコースター。

  さて、グッピーたちであるが、水換えが失敗して、水槽(小)の子グッピーが全滅してしまった。幸い、十数匹の子グッピーを親水槽に移してあり、それらは昇天を免れた。やはり、水換えは難しい。水質安定剤もいれてあったんだけどなー。PH測定器を買って、もっと厳密な運用をしなければだめなのだろうか。でも、PH測定器は高い。200HKドル以上するものばかりだ。買おうか、買うまいか・・・。
2004年12月14日
 先日、「赤虫」の冷凍ものを手に入れた。もちろん、グッピーたちのためにである。90食分で10HKドルなので、かなり安い。その上、乾燥ものとは「食い」が違う。小さな子グッピーたちが、自分の体長の半分ほどもある赤虫を懸命に飲み込もうとしている様子は、非常に可愛い。早く、育てよ。

 しばらく触れていなかったが、Zの日本語学習は順調に進んでいる。教科書もようやく第20課まできた。第25課まで行けば、初級の上巻は終了だ。最近は、各々の課の暗記と動詞の変化の練習をさせている。それと、単語の復習もときどき。その他、週3回(1回2時間)、日本語学校にも通っている。この日本語学校で他の学生と交流できることがよい励みになっているようだ。
 とは言っても、まだまだ日本語による会話は難しい。初級の下巻まで終了したら、集中的に会話の練習をやらせてみようかな。もっとも、それまでに後、一年ぐらいはかかりそうだが。  
2004年12月15日
 昨日、「内モンゴル」の旅行記を書き上げた。8月下旬の旅行後に書き始めたわけだから、3ヶ月以上かかったことになる。1ヶ月以内ぐらいでできるようになれば、もっと旅行の回数を増やすことができるのだと思うけれども、まあ、ぼちぼち頑張っていくしかない。
 旅行と言えば、来週ぐらいに広東省内でミニ旅行に出れそうだ。第一候補は、「韶関市」だ。ここへ行くのは広東省の旅を始めた頃からの目標の一つだった。ただ、バスで6-8時間はかかると思われる距離と、周辺に別の都市がないので単発で行かなければならないということがネックになってずっと後回しになっていた。こういった地方都市への旅行は、情報が極端に不足しているし、観光地の一つ一つがひどく離れているので、一日で一箇所しか回れないということが多い。だから、苦労して出かけて空振りをさせられる可能性がある。だから、単発でいくのは避けて、2,3の都市を続けて回るようにしているのだが、「韶関市」は広州の極東にあり、他の都市を経由していくことは困難だ。強いて言えば、「清遠市」を絡めていくこともできるだろうが、今回の休暇日数ではスケジュール的に厳しい。
 改めて「韶関市」について調べてみると、観光資源は非常に多い。主な見所だけでも、両手の指では収まらない。ただ、一箇所、一箇所がとても離れているので、今回は、国家AAAA級の観光地である「丹霞山」、または全長60Kmの川下りが楽しめるという「九龍十八灘」のどちらか一つしかいけそうもない。面白さとしては、「九龍十八灘」のほうが上だろう。ただ、ここは観光地としては歴史が浅いようだ。果たして想像しているような刺激的な川下りが楽しめるかどうか。それに、「九龍十八灘」は「韶関市」からかなり離れている。少なくともバスで2-3時間はかかりそうな様子だ。「韶関市」から日帰りで行けるかどうか怪しい。やはり、無難な「丹霞山」でいくべきか。うーん、難しい。「韶関市」についてから再度情報を集めて決めるしかない。ちょっと緊張してきたぞー。
2004年12月21日
 昨日、「韶関市」への小旅行から戻った。当初の予定では、「九龍十八灘」というところへ行って、川下りを楽しむつもりだったが、冬のため水が少なく無理だということが判明したため、「丹霞山」登りへと切り替えた。
 第一日目はバスで「韶関市」へ移動し、街を散策。二日目に「丹霞山」登り。三日目にバスで深センへと戻った。「丹霞山」は国家AAAA級の観光地として登録されているだけあって、なかなかのものであった。広東省では四大名山の一つとして数えられるとのこと。以前に行った江西省の「三清山」ほど高くないので、迫力は若干劣るがその分、山の中を歩き回ることができるようになっているので楽しめた。(三清山は海抜約1800メートル、丹霞山は海抜約600メートル)。
 「韶関市」には、この他にも「南華寺」、「雲門寺」、「獅子岩」、「乳源大峡谷」、「金鶏嶺」、「梅関」等、十数箇所もの見所をもつ観光都市である。今回は、「丹霞山」にしか行けなかったが、また機会があれば是非行ってみたい。
2004年12月26日
 「クリスマスは25日なのよ」。Zにそう言われて、(ふーん、中国ではイブより、クリスマス当日の方が重要なんだ。もしかして、サンタクロースも25日にくるのかな?なんて、不思議に思いつつも、納得して24日は一人で回転寿司へ食事に行くことになった。Zは夜の19:00-21:30まで社会人学校で日本語のお勉強である。クリスマスイブだから、学校が終わってから一緒に食事でも行こうかと思っていたが、その必要はないらしい。
 大型回転寿司店がオープンしたと、先週、同僚のHさんに教えてもらってから、ここで食事をするのはすでに2度目である。ネタの種類も深センジャスコの回転寿司屋より豊富だし、値段も安い。オープンしたてとあって、客の回転も速いので新鮮さも十分確保されている。客が飽きてきた頃にどうなるかが問題だろうが、当面は楽しめそうだ。深センジャスコの回転寿司もそうであるが、こちらも客のメインは日本人ではなく、中国人。あるいは香港人か?日本人なんてほとんど見当たらない。十数年以上も前に、米国で日本食ブームが騒がれたことがあったと思うが、ここ中国では日本食ブームというよりも「刺身・てんぷら」ブームというイメージが強い。政治的教育のおかげで「日本」という国が一番前面に出てくることはないのかもしれない。
 先日読んだ香港発行のフリーペーパーによると、香港では「日本料理店=日本人ご用達」と「日式料理店=香港人対象」の住み分けが明確にされているそうだが、中国にはそれらがごっちゃになって入ってきたらしい。そんなことも日本食ということに重点がおかれない要素の一つなのだろう。

  「いくら」、「うに」、「まぐろ」、「サーモン」、「びんちょうまぐろ」、「さば」、「はまち」と、腹いっぱいになるまでお寿司を堪能して帰宅。(大好きな筋子とアジがないのは残念)。帰宅して、グッピーたちの世話をしていると、9:20にZが戻ってきた。「平安夜」なので、先生が授業を早く終わらせてくれたのだそうだ。「今日(24日)が平安夜だとは知らなかった・・・」とぶつぶつ言っている。「24日はクリスマスじゃないから重要ではないって言ってたじゃないか」。「平安夜が24日だって知らなかったのよ」と情けなさそうな表情だ。どこかへ連れて行って欲しそうな様子だったが、すでにお互い夕食を済ませたあとだ。その上、最近、この辺りはぶっそうで、拳銃強盗が2件連続発生している。「明日、美味しいものを食べに行こうよ」。そうなだめて、クリスマス・イブは過ぎ去った。

 クリスマスは、私は腕時計を、彼女はハーブ枕(ハーブが枕の中に入っている)を
お互いにプレゼント交換。食事は、ホテルで少し豪華な中華料理を食べたが、これはそれほど美味しくなくてちょっと失敗。火鍋にしとけばよかったかな?

 考えてみればクリスマスをクリスマスらしく過ごしたのなんて、何年ぶりのことだろうか。少なくとも片手で数えられる範囲にはなさそうだ。元来、記念日や祝日に関心のない私ではあるが、毎年こんな風にクリスマスが過ぎてくれればいいものだとふと考えた。 
2004年12月29日
 ここ数日、さすがに冷え込んできた。早朝、水槽(大)に手を入れてみると、だいぶ温度が低い。しばらく前から疑っていたのだが、どうやらヒーター器が故障しているようだ。どうもこの、ステンレス式のヒーター器は壊れやすい。小さな水槽に設置しているヒーター器も一度壊れて交換しているから、合計2度目だ。安全性を評価して、わざわざ値段の張るステンレス製の棒ヒーター器を購入していたのが裏目に出ている格好だ。やむなく、小さな水槽のヒーター器を外して、水槽(大)へ移した。こんな寒い日に子グッピーが生まれたらどうしたらいいのだろう。水槽(大)に入れたままにしたら、瞬く間に食われてしまいそうだし、ヒーター器がなくなって冷たくなった水槽に入れても凍え死んでしまいそうだ。
 そんな心配をしながら水槽を眺めていると、おっ、おおっ、小さな小さなグッピーがちょろちょろと泳いでいるではないか。なんと昨晩出産をしていたのだ。さー、どうしたものか。じっくりと水槽を眺め回してみると、生まれたばかりの子グッピーが少なくとも2匹はいる。どうも弱々しげだ。すくい上げて小さな水槽に移してやりたいところだが、ヒーター器を失った状態では、かえってアダになってしまうかもしれない。それに今や大きな水槽は、親グッピー6匹(メダカは金魚鉢に移してある)とだいぶ大きくなった子グッピー12、3匹でいっぱいだ。彼らを避けて子グッピーをすくい上げるのは至難の業。うーん、仕方がない。帰宅してからじっくり取り組むとしよう。それまで生き延びていてくれよ。
 あー、大きくなった子グッピーが生まれたばかりの子グッピーを追いまわしている。こらこら、キミには生餌はまだ早いよ。でも、本当に大きくなったなあ、子グッピー軍団。今は、生まれたばかりの子グッピーたちよりも、キミたちが無事成長してくれることの方が大事かな。