2009年10月-11月(day050)

2009年10月-11月(day050)


2009年10月1日
 先月末から涼しい日が続いている。
 これほど心地の良い涼しさを味わったのは久しぶりだ。これも、今年クーラーを使用せずに過ごした功能ではないかと思う。来年も、クーラーなし生活を満喫しようと思っているが、Zは断固反対の意思を示している。さて、どうなることか。
 さて、本来、本日はZの故郷である江西省に向けて出発しているはずであった。しかし、結局バスのチケットが取れず、中止となった。事情があり、バス乗り場まで1時間近く白タクを飛ばして行った後のことだったから、失望が大きかった。早朝4時の起きて、出かけたこともあり、アパートまで戻ってきた頃にはぐったり。午後遅くまで寝て過ごすことになった。
 せっかくの国慶節をこのままで終わらすのは、もったいない。マカオで気晴らしに行くことも考えたが、ここ半年ほどは、禁マカオで通している。金融危機の中、カジノも出し渋っている可能性が高い。せっかくだからもう半年ぐらいは禁マカオで行きたいところだ。そこで、いろいろ考えを巡らせた結果、中山市の温泉に行くことにした。今年の春節に行った从化市の温泉「仙沐園」と同系同名の温泉だ。会社の日本人食堂を切り盛りしてくださっているご夫婦も、一緒に連れて行くことにした。ご主人は昼はゴルフがあるということなので、夕方からの出発で、一泊二日となる。
 国慶節の混雑の中、スムーズに行けるか心配だが、トラブルを恐れていてはどこも行けなくなる。ホテルはCtripを使って予約済み。無事、温泉を楽しんでこられることを祈るとしよう。
2009年10月3日
 温泉旅行から帰ってきた。
 当初、「仙沐園」という温泉に行く予定だったが、予定が変わり「泉眼」という温泉に行ってきた。
  
  昨日の夕方、私とZと日本人食堂の料理人夫妻の4人で、珠海行きのバスに乗って出発。ところが、5分もしないうちに、タイヤトラブルが発生。すぐにタイヤ屋さんに入って、タイヤの交換となり、30分ほど停車。国慶節の臨時増発バスらしく、手入れが行き届いていないようだ。それでも、タイヤ交換後は特に問題なく走り続け、珠海へ到着した。
 珠海に到着したのは良いが、予定していた「拱北」バス・ステーションでなく、途中にある「香洲」バス・ステーションで私たち4人と後部座席に残った見知らぬ旅人以外は全て下車してしまった。 前部座席には、運転手とその仲間たち(?)みたいのが残って、はやく降りろよとばかりにそっくり返って座り、バスを発車させる様子がない。「香洲」バス・ステーションも大きなバス・ステーションだから、もしかしたら、目的地である「三郷鎮」までのバスが出ているかもしれないが、定かではない。やはり、「拱北」バス・ステーションまで行ってもらいたいところ・・・、いや、「拱北」までのチケットを買っているのだから、何も言わないでも、ちゃんと走らせてくれ 。
 やむなく、「『拱北』まで行くんじゃないのか?」と声をかけると、運転手とその仲間たちの一人が、ふてくされた様子で、「行かなきゃならないんだったら、行くよ」と答えた。運転手もしぶしぶとエンジンをかけて、バスを発車させた。深センでは正規ルートのバスの運転手は、こんな勝手なことはやらないから、きっと国慶節の繁忙期だけ雇われた臨時の運転手に違いない。仲間たち(?)が一緒に乗り込んでいるところからすると、きっとバス持ち込みで雇われたのだろう。
 バスは結局、「拱北」バス・ステーションまでは行かず、そばの「拱北口岸(マカオとの境にある入出境ゲート)」の手前で止まった。私たちは、「拱北」バス・ステーションで「三郷鎮」行きのバスに乗り換えなければならないし、珠海に最後に来たのは数年前だから、「拱北」バス・ステーションの位置もうろ覚えだ。だから、バス・ステーションまで行ってもらいたかった。しかし、運転手とその仲間たちは頑として動かない様子だったため、下車することにした。

 下車してみると、周囲は国慶節の賑わいで大混雑だ。きっと運転手たちも、これ以上奥へ入っては出てくるのが大変だと考えて、下車を促したのだろう。うろ覚えの中、なんとかバス・ステーションを見つけ出し、「三郷鎮」行きのバス・チケットを購入することができた。(12元/人だったが、通常は10元のようだ)。5分ほどで出発するとのことで、数十メートルほど離れたバス発着所まで4人で小走りで向かった。ところが、発着所についてみると、バスはまだ到着しておらず、30分以上待たされた。
 8時半近くになってようやく到着したバスに乗って、45分。「三郷鎮」に無事到着。幸い、予約していた「加州ホテル」のすぐそばで下車することができた。 すぐに、チェックイン。浴槽こそなかったものの、綺麗な内装で、278RMB/ツイン部屋(定価は590RMB)としては、非常に満足できるホテルだった。これだけコスト・パフォーマンスの良い宿泊先に泊まれたのは本当に久しぶりだ。(この「加州ホテル」には窓なしの部屋があり、さらに安いが、こちらの方はインターネット上の評価は低い)。恐らく、Ctrip経由でなかったら、ここまで安くは泊まれなかったことと思う。Ctripに感謝。さほど効果のないことも多く、しばらく予約にはCtripを使っていなかったが、今回は当たりだった。
 ホテルの近所で遅い夕食を済まして、ホテルに戻った。前回、从化の温泉に行ったとき、温泉近くのホテルでは割引チケットを販売していることを知った。そこで、「仙沐園」温泉の割引チケットを買おうとしたところ、現在は「仙沐園」温泉の割引チケットはなく、「泉眼」温泉の割引チケットしか置いていないと言われた。さらに、「泉眼」温泉のほうが安いし、楽しめるとまで勧められた。 「泉眼」温泉というのは聞いたことがなかったが、割引後は88RMB/人と安いし、ここまで勧められるのでは検討しないわけにいかない。パンフレットをもらって、部屋に戻った。 この日は、これで就寝。

 翌日の早朝はケンタッキーで朝食。ケンタッキーが食べたかったからというわけではなく、ホテルで朝食用の無料券をくれるのだ。朝食後、一旦部屋に戻って小休憩した後、チェックアウト。温泉は、ホテルお勧めの「泉眼」温泉に決めた。パンフレットをみた限り、確かに「泉眼」温泉の方がサービスが良さそうだったからだ。パンフレットに「三郷鎮」まで無料で送迎してくれると書いてあったので、フロントスタッフに告げると、さっそく温泉に電話をしてくれた。
 10分ほどでやってきたマイクロバスに乗り込み、出発。10分ほどで「泉眼」温泉に到着した。
 入り口でチケットを渡すと、スタッフがやってきて、温泉の利用方法を入念に説明された。本日は客が多いと予想されるので、ロッカーは二人で一つ使用して頂くとのこと。一人でやってきたら、一人で一つなのだろうから、不公平なような気もするが、こうしたレジャー温泉では、一人でやってくる客などもともと少ないとも言える。午後からは三人でロッカー一つになるだろうとも言っていた。
 一旦男女別れて、入場をする。まずは、更衣室。更衣室は非常に綺麗で、良好。ここで、水着に着替える。水着は入場前にショップで購入することもできる(25-50元/人)し、更衣室で消毒済みの水着をレンタルすることもできる。着替えが終わったら、さあ、温泉だ。
 温泉は、日本の温泉旅館のようなものではなく、レジャー温泉といったところだ。日本の健康ランドを想像してもらったほうが良い。サウナ、プールの他に、様々な趣向の温泉池がある。ミルク入りとか、お酒入りとか、ウォータ・マッサージ器付きとかで2,30種類の温泉池がある。簡単な食事や飲み物も無料で提供されている。日本のサウナにあるようなリクライニングチェアが並んだ休憩室もある。インターネットもできる(ただし、パスポート番号を登録する必要がある)。
 日本でも話題になった足の角質を食べる魚もいた。こちらの湯池は有料で20分20RMB/人だった。池に入ると、恐ろしい数の魚が体中に群がってきて、身体についているいらない皮を食べまくってくれた。顔を水につけて、皮を食べさせるという恐ろしいことをしている女性もちらほらいた。
 4時間ほど、楽しい時間を過ごして温泉は終わり。バス(10RMB)で、珠海の「拱北」バス・ステーションへ移動した。そして、2時間ほど「拱北」の地下商店街でショッピングをした後、再びバスに乗って、アパートのある街へと戻ってきた。一泊二日の忙しい温泉旅行だが、結構楽しめた。 一度の入場で18時間滞在可能で、一晩を過ごしても良いようだ。それなら、ホテル代も浮くし、大変助かる。次回は一泊で行ってみようか。
2009年10月12日
   昨日、近所のデパートに新しくオープンした火鍋屋に行ってきた。大鍋の火鍋ではなく、少人数向けの一人か二人用の小さな鍋で食べる火鍋だ。こうした少人数向けの火鍋は、スープが薄くて食べ応えがない。しかし、私とZのように二人だけで食事することが多いものにとっては大変便利だ。また、店内がこぎれいに内装されているので、衛生的な感じを与える。
 私たちは、キノコ・スープの鍋、牛肉と空心菜と粉絲のセットと、単品で豚の血の固まりと冬瓜を一皿ずつ頼んだ。オープンしたばかりのせいか、肉がなかなか来ないというトラブルはあったものの、肉も野菜も新鮮で美味しく食べられた。トライアル・オープン中ということで、2割引で、トータル67RMBだった。
 割引中ということで、67RMBだったが、割引がなければ100RMB前後ということになる。そうすると、だいたい一人頭50RMBはかかる計算だ。しかも、腹八分の量での話。若い男性が腹いっぱい食べる量となると100RMBを越えるかもしれない。出稼ぎ族が大部分を占めるこの街で営業し続けることができるだろうか。私とZにとっては大変便利な店なのでなんとか頑張って欲しい。
2009年10月15日
 ストレッチ体操(真向法)と筋力運動は順調に続いている。
 これまで開脚の部分は本来の真向法のやり方ではなく、2chに書いてあった壁に脚をつけて広げる方法を採用していた。しかし、数週間前からこの方法は止めて、床に座ったままやる方法に切り替えた。壁に脚をつけたままやる方法は確かに開脚が比較的楽にできるが、床に座ったままやった場合の開脚の広さに直結しないようだからだ。もっとも、元来床に座ったままで上手くできなかったから2ch方式を採用したのであるから、床に座ってやる方式で開脚率を上げることができるかどうかわからない。数週間続けて様子を見るつもりだ。
 筋力運動の方は、当初、スクワット20回、腕立て10回から始めた。これを朝晩の2度こなしていた。30代の頃だと、この数から始めても1ヶ月ほどで100回(スクワット)ぐらいはできるようになっていた。今回もそのつもりでいたのだが、数週間やっても全く数が上がらない。30回もやると苦しくてならない。
 昨年、急激に体重が下がったときに筋肉の多くを失ってしまったのかもしれない。そう考えて、先週から少しやり方を変えることにした。連続で数多くやるのは辛いから、スクワット20回、腕立て10回を2セットやることにしたのだ。これを朝晩2度やる。そうすれば、1日で合計スクワット80回、腕立て40回となる。実はこれでも結構苦しかったが、今日辺りからだいぶ楽になってきた。この調子なら朝晩3セットずつぐらいはできるようになるかもしれない。頑張って続けるとしよう。
2009年10月18日
 昨日、マカオへ行ってきた。半年間の禁マカオを破ってのカジノ入りである。大変気合が入っていた。
 結果は、惨敗・・・。15:00頃までは、千HKドルぐらい勝っていたのだが、そこで以前から好きだった忍者をモチーフにしたスロットを発見した。高ベットにして勝負しつづけ、瞬く間に赤字に。それを取り返そうと次のスロットにさらに資金をつぎ込んで大敗を喫してしまった。
 熱くなると止まらない。マカオが深センから遠くて良かった。マカオの隣の珠海にでも住んでいたら大変なことになっていた。日本にいる時も、けっこうパチンコにはまっていたから、基本的にギャンブルに向かない性格なのだろう。
 これから寒くなるし、またしばらくは禁マカオにしようと思う。さて、我慢しきれるか? 
2009年11月1日
 涼しく、暮らしやすい日々が続いている。
 生活全般、大きな変化はない。日記には書かなかったが、先月は10日間ほどZが故郷へと帰っていた。そのZもすでに戻り、部屋の中に賑やかさが戻った。一人戻っただけで賑やかになるというもの大したものだ。もっとも、Zがいない間、マイクが代わりに大分頑張っていた。Zがいないと暇らしく、PCをやっている私のところへきては、膝に前足をかけたり、腕に(軽く)噛み付いてきたりとうるさかった。Zが戻ってくると、半分以上の時間はZのところで遊んでいてくれるので大変助かる。
 そろそろ、涼しい時期が過ぎて、寒くなってくる。暖房に何を使うかが悩みどころだ。一昨年まで電気オイルヒータをずっと使っていたのを、昨年からセラミックヒーターへと変えた。ぐっと暖かくなり嬉しかったのだが、電気代が馬鹿高くなってしまった。家賃と同額ぐらいかかってしまった。
 だから、今年は何を使うか判断に苦しむところだ。ハロゲンヒーターというのが燃費が良いと聞いているけれども、日本のニュースで何度もトラブルが伝えられている。ちょっと使う気がしない。思い切って、今のクーラーをエアコンに変えたいところが、大きな買い物はZがなかなか同意してくれない。コタツはマイクがいるから、容易に汚されてしまいそうで、使えそうもない。何か良いアイデアはないものか。
 何も良い手がないなら、夏をクーラーなしで貫いたことだし、冬は暖房器具なしで貫いてみるか!今夏はクーラーなしを貫いたことで、旅行の時以外は大きな風邪をひかなかった。確実に体質が改善されていると思われる。冬を暖房器具なしで貫くことができれば、もっと丈夫な身体になるのではないか。省エネ、省コスト、環境にも優しい。良いことだらけだ。しかしなー、昔から寒さには弱いんだよなぁ。クーラーの方は、24歳ぐらいになるまで使ったことがなかったから、無しにしてもいけるんじゃないかという思いがあったが、暖房は昔から欠かしたことがなかったからどうも自信がない。
 だいたい身体がかじかんでしまうと、行動が制限されて、余暇の時間を楽しく過ごせなくなるのではないかという疑念がある。それでは、いくら省コストでも意味がない。そう考えるのである。もっとも、身体がかじかんで動かなくなるのは慣れない最初だけなのではないかという予測もある。慣れさえすれば、寒さもそれほど辛くはないのではないか?だいたい、広東省の冬の寒さは知れている。中国人スタッフなども、一般社員は暖房器具など使っていないことだろう。「慣れればいける」のだ。
 しかし、それだけでは能がないから、別に何かないものだろうか。調べてみたら、「乾布摩擦」や「冷水摩擦」というのが良いそうだ。「冷水」と聞くと、なんだか恐ろしいもののような気がするが、やってやれないはずがない。はずがない・・・。本当にできるのか?明日の朝、試してみて、それから考えるとしよう。あまり寒くないうちから始めて慣らしていくのがよさそうだ。今なら、まだ間に合う。やるだけやってみることにしよう。
2009年11月8日
 涼しく快適な日々が続いていて、幸せだ。
 柔軟体操(真向法)の進捗はやや停滞気味である。平日、朝と晩にやっているのだが、進歩が感じられない。特に早朝一番にやる時、身体が硬くて辛い。さすがに半年前と比べれば、柔らかくなっているようだがが、3ヶ月ぐらい前から全く開始時の位置が変わらない気がする。到達点も同様だ。このままさらに続けて、本当に柔らかくなるのだろうか。そういう心配がある。ただし、骨盤矯正は進んでいるようで、一ヶ月単位ぐらいで身体の変化を感じ取ることができている。歩いている時とか、立っている時に身体のバランスがとりやすくなった。とにかく、もう半年、このまま続けてみよう。
 筋力運動の方は、朝晩にスクワット25回、腕立て15回を2セットずつやっている。2週間前よりも少しだけ回数を増やした。その分、疲れがたまって、週末にはぐったりとしている。若い頃は、何でもなく、すぐさまと言って良いほど回復できたのに、本当にポンコツになった。あまりに疲れ過ぎるので、最近は早朝の運動後にリポビタンDを飲んでいるほどだ。これは良くない感じがするので、近々プロテインに変えようかと思っている。プロテインを飲めば筋肉がつきやすくなるから、筋力運動も楽になることだろう。ただ、ずっとプロテインを飲み続けなければ維持できない筋力というのも問題だ。飲むべきか、飲まざるべきか、悩みどころだ。
 一週間前から、「冷水摩擦」というのを始めた。やり方は「乾布摩擦」と同じで、違っているのはタオルを水に浸して絞ってからやるという点だ。やってみて最初に感じたのは、意外に力を使うということだ。普段使っていない方向に力を入れるため、少しやっただけで、疲れてしまう。休み休みやらないと、最後までやりきれないほどだった。一週間経った今では、そこそこできるようになったが、まだ力が足りない気がする。一ヶ月ぐらいやったら、きちんとゴシゴシ力が入るようになることだろう。
 「冷水摩擦」を始めた目的は、暖房器具を必要としない寒さに強い身体を作ることである。一週間やった感じでは確かに皮膚が寒さに対して強くなってきた気がする。しかし、ここ広東省はまだ涼しい程度の気温だ。本格的な寒さがやってくるまでに、皮膚の強化を完了しなければならない。果たして間に合うだろうか。微妙なところだ。今は頑張って続けてみるしかない。

 さて、健康と言えば、昨日「豆漿机」を買ってきた。 日本語で言うと、「豆乳メーカー」といったところだろうか。「豆乳」そのものは、中国では日本以上に普及していて、スーパーはもちろん、露店や中華ファースト・フード店など普遍的に売られている。ここ深セン郊外でも、露店などで買えば、一杯0.5RMBと非常に安い。(スーパーでは1RMB-1.5RMB。ファースト・フードでは3-5RMB)。
 「豆乳メーカー」も結構以前からあったと思うが、ここ数年のベビーブームで健康・安全に関心が集まったこともあって、購入者が急激に増えている様子だ。自分で大豆を買って作ったほうが安いし、品質も間違いがないということだろう。 実際、露店で売っている安い豆乳には、明らかに水が多く混じっている。メーカー同士の開発競争、価格競争も手伝って取り扱いが簡単で価格の安いものが普及しているようだ。私の部門の部下も、家族持ちはすでに購入済み だ。
 本日、さっそくZが豆乳を作ってみた。黒大豆を使ったのでやや黒味がかった色合いの豆乳ができてきた。店なで売っているものより、コクのある味でかすかな甘みがあった(氷砂糖を使用したとのこと)。飲むというより、食べるといった感じで、二杯飲んだらお腹がいっぱいになった。それなりに手間がかかるようなので毎日とはいかないだろうが、健康に良さそうだから、毎週一回ぐらいは飲みたいところだ。Zが飽きないことを祈る。
2009年11月14日
 数日前から急に冷え込んだ。同時に風邪を引いてしまった。せっかく「冷水摩擦」を行って、寒さに強い身体を作ろうとしていたところだったのに、いきなり頓挫してしまった。幸い、発熱は一日で終わり、一日会社を休んだだけで済んだ。無理をすれば出勤できないこともなかったが、最近、工場の出退勤カード・リーダのところに熱検知器が設置され、熱が37度だかあると病院に連れて行かれてしまう仕組みになったため、止めておくことにした。
 本日は頭痛も止まり、残る鼻の具合と咳の心配だけだ。特にここ数年は最後に咳がきて、何日も苦しむことが多かったから心配だ。今のところは、大丈夫そうだから、このまま回復に向かってくれるとありがたい。このまま治ってくれるようなら、ここ半年の体質改善活動が少しは役立っていると見なせることだろう。

 本日は午前9時頃から午後7時頃までずっと停電だった。先週の土曜日も長時間の停電があった。例年、この時期に停電があるような気がするから、保守点検のための停電なのかもしれない。通常なら休日で停電の場合、Zと二人で深セン市内へと買い物に出かけるのであるが、私の体調がいまいちなため、Zに一人で行ってもらった。Zには買い物を楽しんでもらい、帰りにJUSCOで寿司を買ってきてもらうという算段だ。
 従って、今日は薄暗い部屋の中で、マイクと私だけで過ごした。少しでも早く風邪を治そうと、午前中は寝て過ごし、午後はロウソクの火の下で小説を読んで時間をつぶした。私たちが住んでいる部屋はアパートの下の方にあるため日があまり差さず、冬になるとけっこう寒い。しかし、今年は(あまり自信がないが)暖房器具を使わずに暮らす覚悟でいるから、厚着をしただけで切り抜けた(というか、停電なので暖房器具は使えない)。
 夏をクーラー無しで過ごすのと、冬を暖房器具無しで過ごすのは全く別の戦いだ。客観的に見ると、広東省の夏は気温が安定している地域より暑く、冬は暖かいだろうから、冬を暖房器具無しで過ごすほうが楽そうな気もするのだが、冬の寒さが始まってみると「相当な決心が必要だ」と深く感じさせられる。ただし、夏も扇風機がOKだったように、冬も電気毛布はOKがマイ・ルール。こうした周辺暖房器具(?)を上手に使いながら乗り切るしかない。いや、今からこんな弱気ではいけない。早いとこ風邪を治し、「冷水摩擦」を再開し強い身体を作り上げるのだ。はなはだ心もとない決意だが、とにかく頑張りたい。
2009年11月15日
 金融危機で出稼ぎ族が激減した。結果として、私が住んでいる深セン郊外では、アパートの家賃が軒並み値下がりし、私の部屋も700RMB/月から600RMB/月へと下がった。家賃が下がったのは出稼ぎ族が減ったというのもあるが、ちょうど単身者向けのアパートが続々と建設された時期であり、供給が需要を明らかに上回ったというのが大きいと思う。
 出稼ぎ族が激減したことで、一時的にデパートやスーパーの賑わいが失われ閑散としたかに感じられたが、現在はすっかり元通りになったように思われる。いや、コンビニエンス・ストアの店舗数、レストランの店舗数ともに増加中で、むしろ以前よりも活況を呈しつつすらある。私のアパート周辺だけでも徒歩30メートル圏内に4軒ものコンビニがあるから驚きだ。最近は競争が激化していて、安い卸値を獲得するために店舗数を増やしているのではないかと想像されるほどポンポンと店が増えていって、さながらコンビニエンス戦争の様相だ。
 確かに金融危機は現在ひと段落して、以前ほどの厳しさは薄れている。生産を再開した工場もあるだろうし、出稼ぎ族も大分戻ってきたことだろう。しかし、私が勤めている工場でもあるように、ほとんどの工場が今回の金融危機を通じて大幅なリストラを進めてきたし、今なお厳しい残業制限を強いているはずだ。だから、出稼ぎ族の収入全体がそれほど回復しているはずがない。
 それにも関わらず、明らかに消費力は増加中のように見える。これはどうしてなのかなと考えてみると、やはりここ数年のベビーブームが大きく影響しているのだろうと想像する。長い間、単身者が主流で、稼ぐだけ稼いで田舎に仕送りを重ねていた出稼ぎ族が、この地に根を張り始めているのだ。もちろん、夫婦ともにこちらで暮らしていても、生まれた子供は田舎に送り、(孫の)祖母・祖父のもとで暮らさせている人たちもいるだろうが、何割かは働きながら手元で子供を育てる道を選択しているに違いない。そうであれば、(孫の)祖母・祖父を呼び寄せて、面倒をみてもらう者たちも出てくるだろう。中国の縁戚関係は非常に強いから、祖母・祖父がさらに別の親戚を呼び寄せるということもある。そんな風にして、出稼ぎ族の家族が増えて、旺盛な消費力を支えているのではないかと考えている。政府の方でも、こうした出稼ぎ族の家族拡大に対応して、子供の就学に学費の面で配慮したりして支えているようだ。
 いかなる危機に当たっても、常に想像以上の力強さを見せてきた中国経済が、今回の金融危機をどのように克服し、どのように変化していくのか非常に興味深いところである。
2009年11月18日
 先日、「豆乳メーカー」を購入した話をした。今のところ、Zは毎朝のように作ってくれている。
 最近はだいたい早朝5時半ぐらいに起床し、柔軟体操(真向法)を始める。15分ぐらいやった後、スクワット20回、腕立て10回を2セット(先週風邪を引いて三日ほど休んでしまったので、数を減らした)。それから、シャワーを浴びる。シャワーの後、「冷水摩擦」をやる。それが終わると6時 過ぎになっているので、Zを起こす。「朝だよ。ご飯の時間だよ」と言って起こすのが我が家の習慣である。
 これを合図にZが不承不承ベッドから抜け出し、朝食を作り出す。月曜日は私の要望でハムと卵のサンドイッチが定番、それ以外の曜日はワンタンだったり、麺類だったりする。同時に「豆乳メーカー」で豆乳を作り始める。私が朝食を終えた頃に、豆乳が出来上がるのだが、これが温かくて非常に美味しい。先週から冷え込みがきつくなってきたから、豆乳を飲むと体中がポカポカとした感じになり、大変心地よい。栄養もたっぷりだろうし、言うことなしだ。 Zに感謝だ。

 さて、「冷水摩擦」だが、風邪も良くなったので月曜日から再開した。寒さに強い身体を作るつもりで始めた「冷水摩擦」なのに、開始10日間ほどで風邪を引いてしまうとはとんだ笑い話だが、まだ初心者だから仕方ないと自分を慰めながらの再開である。さて、今週の月、火、水と三日続けてみて「冷水摩擦」の大いなる効能に気づいた。それは非常に精神的なものである。
 私を個人的に知る人たちは、私のことを楽観的な人間だと思っている。ふらふらと中国にやってきて、将来の見えない現地採用を続け、毎日くだらない冗談ばかり言っていることから、そう判断しているようだが、それは大間違いだ。実は、けっこうクヨクヨと何でも悩む。ほとんど鬱状態な日々が続くことも少なくない。最近は金融危機で何かと暗いニュースが多いし、自らが44歳を越えたことで残り少なき人生を憂いてもいる。普段の明るい 素振りは一種のカモフラージュなのだ。
 で、本題だが、その鬱々とした精神状態に「冷水摩擦」が素晴らしい良薬として働くことが判明した。「冷水摩擦」をやっていると人生に対する前向きな気持ちが心の奥底から引き出されてくるのだ(誤解を受けると困るので書いておくが、必ずしも仕事に対して前向きになれるわけではない)。 それも当然のこと。朝の冷気の中、タオルに水を浸み込ませる作業だけでも、相当な覚悟がいる。さらにそれを自らの肌に接触させ、ゴシゴシとやるのだ。「ダァー、やるぞ~」ほどの気合を込めなければできるものではない。とてもではないが、「鬱々」となどしていられない。自然と気持ちが上向きになる。全身をゴシゴシと磨き上げた後には、「今日も頑張るぞ!」という気持ちになれること請け合いである。私と同様、浮かない毎日を過ごしている人たちには是非「冷水摩擦」を勧めたい。
 ただし、副作用もある。現在のように日々寒さが増している状況では、明日の早朝に「冷水摩擦」をやらなければならないことを想像するだけで、「鬱」な気分になってしまうのである。就寝直前にも、「明朝は(冷水摩擦を)続けられるのだろうかと不安な気持ちにさせられる。このような副作用も、冬が過ぎ気候が暖かくなればきっとなくなってしまうのだろう。夏がやってくれば、気持ち良い冷たさとすら感じられるに違いない。もっとも、そうなれば「鬱」が吹き飛ぶという効能の方も失われてしまうのかもしれないが・・・。
2009年11月21日
 冷え込む日が続いている。週末から暖かくなると聞いていたのだが、少しも暖かくない。
 今日も朝から停電だった。そこで、恒例のごとくJUSCOに買い物に出かけた(Zは途中で東門にも寄った)。主な目的は食料の買出し(牛肉とか豚肉とか寿司)だが、今日は別にも買い物があった。それこそは、寒さに対する秘密兵器。その名も「足湯器」だ。特価の680RMBで購入した。
 「足湯」というのは、その名の通り、足だけ湯に浸かることである。服を脱がなくて良いので大変便利だ。日本でもどこでもというわけではないが、あちらこちらで見られるサービスである。中国では、もともとは全身入浴よりも「洗脚(足を洗う)」と呼ばれる足だけを洗ったり、足だけ湯に浸けたりすることのほうが生活に根ざした習慣のようで、今でも生活の中に「洗脚(足を洗う)」が一般的に存在する。日本でも、全身入浴が広まり始めたのは江戸時代の頃、いわゆる銭湯のような公衆浴場のような形だったそうで、それも毎日入浴するわけではなかったようだ。本格的に全国的な、毎日の習慣となったのは、さらに先のことで、瞬間湯沸かし器や上水道が行き渡った高度成長期以降のことのようである。中国も経済的に豊かになるにつれて、同様になっていっているようだが、全身入浴という方向ではなく、欧米のようにシャワーが主体になっていくのではないかと思われる。
 さて、話を戻すと、実は「足湯器」を購入するのは初めてではない。4年ほど前にも1度購入している。しかし、当時の「足湯器」は加熱機能がなかった上に重量が重かった。保温機能はあったが、十分ではなく、お湯を何度も入れ換えなければ十分に温まることができなかったのだ(電気は主に足裏マッサージの機能として使用された)。そのため、「足湯」をやるには洗面器やバケツのほうが軽量で便利ということになってしまい、初代「足湯器」はお払い箱となってしまったのだ。
 しかし、市場の「足湯器」はその後発展を続け、翌年には加熱機能を備えるに至り、その後本体とお湯を入れる容器の部分が分離できるタイプの商品も現れた。そうした商品は当初は値段が高くてやや手を出しにくかったが、今年に入って大分値段が下がってきたので、本日購入を決めた次第だ。
 アパートに戻ってみると、すでに停電は終了し、電気が戻っていた。そこで、早速使用してみた。部屋に電気式シャワー設備がついているので、直接お湯を入れても良かったのだが、「足湯器」の加熱機能を確認するために水を入れた。本体から容器が外せるから重くなくて大変便利。水を入れた容器を本体にセットして、スイッチオン。すぐに加熱が始まった。十数分ほど待つと、デジタルの表示が32度を表示したので足を入れてみた。そこそこ暖かいがまだ十分でない。さらに10分ほど待っていると、表示が42度を示した。十分暖かいが熱いと感じられるほどではない。お店のスタッフが42度が最高と言っていたから、これ以上は熱くならない設計のようだ。42度と表示されているが、ちょっと物足りない感じだ。しかし、ずっと浸かっている分にはこれぐらいの暖かさのほうが良いかもしれない。合計30分ほど浸かって終了。まずまずの満足度だった。
 改めて説明書を開いてみると、自動加熱では42度が最高だが、手動で数値を変えれば45度まで上がるようだ。明日試してみることにしよう。

*追記<2009年11月27日>:この日記を書いた翌日に、足湯器のリモコンはマイクによって噛み潰されてしまった。 
2009年11月27日
 今週もサボらずに朝晩のストレッチ(真向法)と筋力運動(スクワット25回と腕立て15回を2セット)と冷水摩擦をやり遂げることができた。鼻の具合も良くなって、風邪ともオサラバできたようで大変調子が良い。
 さて、インターネットで「冷水摩擦」について調べたら面白いことがわかった。それによると、人間は寒さを脳の一部(視床下部)で認識 した後、脳から指示が出て、皮膚表面下の血管を収縮し放熱を防ぐのだそうだ 。「冷水摩擦」は、この「寒さの認識」→「血管の収縮」というプロセスが短時間で行われるように身体を活性化させるということだ。一言で言えば、「冷水摩擦」が「生体反応」を活発化するのだそうだ。
 そのためかどうか、「冷水摩擦」を始めてから、私の身体に非常に良い変化が起こった。この日記にも何度か書いていたが、私はここ何年もの間ずっと、突然起こる偏頭痛に悩まされていた。月に何度か、温度変化が激しい時期には一層頻繁に後頭部の辺りが痛くなり、ひどいときには目を開けているのも辛い状態になった。それが「冷水摩擦」を始めてからピタリとなくなったのだ。
 正確に言うと、始めたばかりのころは「あっ、そろそろ偏頭痛か?」といった軽い予兆が首の後ろ辺りを走ることはあったのだが、それだけで治まって痛みが来るところまでいかなかった。そして、最近ではそのような気配すら現れなくなった。確信はないが、もともと私の偏頭痛は血管の収縮がうまくできなくて生じたものだったのが、「冷水摩擦」によって、その収縮がスムーズに行われるようになったのではないかと考えている。
 もっとも、「冷水摩擦」を始めてまだ一ヶ月である。結論を出すには早すぎるかもしれない。本当に偏頭痛から解放されたのだとしたら、大変助かるのだが・・・。

*追記<2009年11月30日>:残念ながら、「冷水摩擦」は偏頭痛の特効薬ではなかった。本日は朝から偏頭痛に見舞われ、夜まで痛いままだった。明日の朝までに治っていると良いが・・・。
2009年11月29日
 先週、とうとうドル/円の為替相場が一時84円台に突入した(週末は86円台後半に戻った)。14年振りの出来事なのだという。
 中国の人民元は米ドルと一定範囲でリンクしているため、人民元も同時に安くなり、欧米諸国はもとより新興国から反発が出ているそうだ。各国が不景気に苦しんでいる中、中国が輸出にますます有利な立場を得るから反発が強くなっているのだ。
 さて、これから一層の円高に突入するのか、それとも今回の84円台をセリング・クライマックスとして後は円安へと向かうのか、一体どちらへ傾くのだろう。建前は強いドルを望むと標榜する米国も、実際は輸出に有利で自国経済の手助けとなるドル安を歓迎しているという。といって、完全に世界の信任を失うほどのドル安となってしまっては困るだろう。 私がよく読むブログ等では、今月から年末・年始の間に80-82円ぐらいになるという予想が多い。
 G7による緊急声明を出すとか、日銀がレートチェックをしているとか、85円を切ったら協調介入がなされるとかの話があるが、後手に回っていることが多い。ちょっとしたきっかけで本当にスルスルと82円まで行ってしまいそうである。80円近くまで行けば、中国に対する風当たりも相当なものになるだろうし、国内的にも人民元高を容認する声が出てくる可能性もあるだろう。米国にとっても中国にとっても欲しい水準なのではないかと想像する。
 もっとも、皆が皆一方を予想するときは大きく逆の方向に向かうケースもあるそうだ。一体どうなることか。ここ数週間の動きが楽しみである。
 今日は昼食に近所の湖南料理屋に行った。コックが代わったのか、同じメニューでも、野菜や肉の組み合わせが変わっていたが、美味しく食べられた。左がナスの炒め物。右が豆腐の炒め物。一番下が、いわゆる干鍋鶏。Zがご飯一杯で、私が二杯。合計75RMB。二人で腹いっぱい食べて、この値段だから、まだまだ中国の物価は安い。この点は本当に幸せである。今晩は、Zが再びおにぎりを作るという。さて、どんなおにぎりができることか?