2010年4月-5月(day054)

2010年4月-5月(day054)


2010年4月3日
   本日は曇り。再び冷え込んだ日が続いているが、寒いというより涼しくてちょうど良いぐらいだ。春は目の前とうか、次に暖かくなったら今度こそ夏に突入だろう。
 久しぶりにマイクのことを書くとしよう。相変わらずマイクにやる餌に関しては頭を悩ませている。しばらく前は、ドライのドッグフードと缶詰のドッグフードを混ぜてあげていた。ドライのドッグフードだけだと全く食べないので、苦肉の策だ。ところが、マイクは徐々にドライのドッグフードだけを選り分けて残すようになってしまった。結局捨ててしまうことになるのでは混ぜている意味がない。仕方がないので 安い缶詰のドッグフードをあげていたら、今度は安い缶詰だとまた残すようになってきた。それで、とうとう高い缶詰のドッグフードを与えるようになっ てしまった。
 しかし、これではあまりにもコスト高だ。そこで再度考えを巡らせたところ、グッドアイデアが閃いた。私たちがいつも豆乳メーカーで豆乳を作るときにできるオカラ。いままで捨てるしかなかった、このオカラを缶詰のドッグフードに混ぜることにしたのだ。これで大幅に費用を減らせる。マイクも「何か違うぞ・・・」という表情を見せながらも全部食べてくれた。ドライのドッグフードと違って、完全に混ざってしまっているので、選り分けるわけにいかないからだ。
 これはうまくいった。・・・と思っていたら、甘かった。数日後、混ざった缶詰のドッグフードと一緒に残すようになった。これでは高い缶詰が全くの無駄。胸が痛む。やるね、マイクくん。飼い主の苦労を全然考慮してくれないんだね。でも、これぐらいで負ける私ではない。今度は残り物のチーズを刻んでオカラに混ぜてみることにした。チーズ大好きのマイクの嗜好を考えてのことだ。選り分けられないようにスライスチーズ一枚を細かく切って混ぜた。
 これは大当たり。缶詰の肉を減らして、オカラを大幅に増やしても全部平らげてくれた。チーズ半分に減らしても、まだ全部食べてくれる。調子に乗って、さらにチーズを減らしてみた。だが、これはさすがに受け入れられなかったようで、食べ残しが出るようになった。それでも、今までは一旦食べ残すと、全く口をつけなくなったのに、今はチーズの残り香にひかれてか、しばらくするとまた食べ始め、結局全部平らげるのだ。これは素晴らしい成果だ。
 ただし、インターネットで調べたところによると人間用のチーズは犬には塩分が強すぎるらしい。だから、あまりたくさんの量を与えてはいけないのだそうだ。それにスライスチーズはけっこう値段が張る。スーパーに中国製の安い一口タイプのチーズが売っているから、それを粉にして混ぜたらどうだろう。 今使用しているスライスチーズのパックがなくなったら、次はそれでトライしてみよう。
 さてさて、マイクくん。チーズ入りオカラはいつまで食べてくれるかな?

*注)ついでにオカラを犬にあげて良いのかに関して、インターネットで調べてみた。すると、大豆を加熱させずに食べさせてはいけないことが判明した。犬の臓器は植物性のものよりも、動物性のもののほうが消化しやすくなっていて加熱されていない硬い大豆を食べると問題が起きやすいとのことだった。幸い、オカラは全く問題ないらしい。
 さらに、これはマイクの場合だけかもしれないが、オカラをあげているとマイクの体臭が臭くなりにくい。今までは三日もすると、体臭がきつくなったが、オカラをあげていると一週間経っても匂いがキツクならない。家で飼うには非常に重要な点である。  
2010年4月7日
 外は雨だ。出勤時間まであと1時間ちょっとである。ここしばらく、突然大雨が降ることが時々ある。といって、夏のスコール(?)ほどではなく、ほどほどな感じだ。内陸ではひどい水不足に陥っているというニュースが流れていたから、これで改善されると 助かる人も多いだろう。
 今週の日曜日から歯医者に通い始めた。熱いスープ等を飲むと、以前に取り付けた義歯の奥がひどく痛むようになったからだ。歯医者というと、以前はわざわざ深センの羅湖にある低所得香港人向け(?)の歯科に行くことがほとんどだった。 近所の歯科は一見して怪しげなところが多く、とても行く気になれなかったからだ。しかし、数年前に近所に比較的設備が整った歯科がオープンしたので、最近はそこに通うようになっている。
 今回は、トラブルが義歯の内部ということでレントゲンもとった。以前は、レントゲンなどとったことがないので、恐らく新しく購入したものではないかと思われる。1枚20RMB。普通、レントゲンをとったら、写真(?)を見せながらあーだこーだと説明してくれるものだと思うが、なぜか見せてくれず、 看護婦とだけ小声で言葉を交わし、「炎症を起こしています」の一言だけを私に伝えた。本当に撮れていたのかと疑いが残る。
 ともあれ、痛いものは痛いから、レントゲンの結果に関わらず炎症を起こしているだろうことは想像できる。文句を言わずに治療を受けた。 まず、医者は現在の義歯をカッカッカとリズムよく砕いて取り除いた。それから、歯の治療が始まった。針のような器具で悪いところを取り除く作業。鈍い痛みが続く。飛び上がるほどではないものの、いっ、痛い。「どのくらいいかかるのか?」と聞くと、「10分ぐらい」だという。続けて、麻酔をかけるかと問いかけてきた。うーん、10分か。我慢できないことはないだろうけれど、10分は長いな。いや、多分、我慢できない。途中で我慢できなくなるくらいなら、最初から麻酔してもらっておいたほうが良い。「じゃあ、お願いします」。
 麻酔を二箇所に打つと治療箇所は完全に麻痺した。治療の手際はなかなかよくて、以前、他の歯で日本で治療を受けた時よりテンポよく感じた。中国で何度か歯の治療を受けたが、良い医者に当たりさえすれば、腕は悪くないと思う。一方、せっかく作った義歯を間違えて逆向きに取り付けて、慌てて取り繕うようなメチャメチャなお医者さんもいたが・・・。
 もう一回治療をして、予後が良ければ、義歯の製作・取り付けに入るとのこと。義歯の製作・取り付け以外の費用は220RMB。昔より大分高くなってきたが、物価高の現在、だいたい、こんなところだろう。
2010年4月9日
 どんよりとした曇り空の日々が続き、気温も下がってきた。今日はやや肌寒い。
 そのせいか、今朝の冷水摩擦は気持ちよくできた。寒すぎると辛いが、暖かくなると今ひとつ気分がのらない。タオルに浸み込んだ水が生暖かくなるため、肌に刺激が与えられないためだろう。少し冷たく感じるぐらいのほうが、ゴシゴシとやる手に力がこもるというものだ。
 柔軟体操は最近、停滞気味である。これまで開脚前屈は前方に脚マッサージ器などの重いものを置いて、それをひっぱるような感じで、前屈を行っていた。ところが先日読んだブログにそのやり方は良くないと書かれていたから、それをやめて上半身の身体の自重だけで前屈を行うようにしたのだが、自重だけでは全くといっていいいほど身体が倒れない。腰がきちんと立っていないのだ。お尻の下にクッションを置いて腰が立ちやすいようにしても、あまり効果が上がらない。効果が上がらないとやる気が失せるといった具合だ。
 このままでは全くやらなくなってしまう日も近い。なんともまずい。そこで、インターネットで調査を進めたところ、開脚ストレッチを専門にしたDVD付きの書籍が発売されていることを知り、日本から取り寄せることにした。いつも使っている「E-hon」では売られていなかったので、初めてアマゾンを利用して取り寄せることになった。果たしてうまく到着することだろうか。楽しみと不安が入り混じった気持ちだ。とにかく現状を打開しなければならない。
 筋力運動のほうは、まずまず順調だ。数はこれまでと変わらず、スクワット50回、腕立て35回を朝晩2セットずつだ。先週まで、これだけこなすのがずいぶんと辛かったが、今週辺りから「辛い」が「苦しい」程度に変わってきた。もう一週間経てば、「しんどい」程度までになりそうだ。早く「楽々」レベルに達して、腹筋、背筋、側筋の運動に入りたい。それまでは、現状維持で頑張っていくとしよう。 
2010年4月17日
 曇り空が続いている。
 一昨日から、スクワット、腕立てに加えて、腹筋、側筋、背筋を始めることにした。最初のうちは、どちらにせよ数をこなすのは難しいから、早めに始めておいたほうが良いかなと考えた次第だ。とりあえず、腹筋5回、側筋10回、背筋 5回を朝晩1セットずつをやっている。まずは習慣付けをするとしよう。
 開脚ストレッチのDVDが届いた。様々なストレッチ方法が紹介されていて、きちんと実行すれば効果は間違いないように思われる。股関節はもとより腰周りの筋肉をほぐすのに役立ちそうな気がした。しかし、紹介されているどのストレッチもそれなりの時間を要する から、毎日継続してやるのが難しそう。せっかく購入したものの、お蔵入りになりそうな雰囲気だ。一方、先日から始めた外旋方式のストレッチの効果が少しずつ出始めた。しばらく、こちらに重心をおいてやろうと思っている。
 歯の治療のほうは、ちょっと問題が生じている。当初かかった治療(220RMB)の後にかかる費用が意外に高いことがわかった。悪いところを削り終わった後、その穴埋めを行うのにさらに220RMBかかった。問題はその後である。ここから全体を覆う義歯をとりつけなければならないのだが、医者の勧めによると、今回治療の対象となった歯だけでなく、その後ろ側の(一番奥の)奥歯の分も義歯を作り、二個をつなげたほうが良いというのだ。(欲を言えば、三個つなげたほうが良いらしい)。1個分の義歯だと後ろの奥歯との間の隙間が 徐々に広がって、食べかすが挟まりやすくなるという。それは確かに事実で、今回治療している反対側の奥歯はまさにその状態になっていて、かなりの面倒を私にもたらしている。
 しかし、一番奥の奥歯は、はるか昔に1度治療したことがあるものの、その後は虫歯が広がることなく、元気に頑張っている。そんな良い歯をわざわざ削って義歯をかぶせるというのは、どうも気が進まない。また、義歯を二個作ることになるから、当然費用も2倍かかる。けっこうな負担だ。どうしたものか。今日明日中には結論をださねばならないだろう。頭が痛い。 
2010年5月1日
   今日は良く晴れた。当初はZと一緒に深セン市内へ出かける予定だった。しかし、市内行き専用バスのバス停にバス2台分ぐらいの乗客が並んで待っているのをみて、これでは 出発が1時間後ぐらいになりそうだし、行きも帰りも大渋滞間違いなしだと判断し、行くのをあきらめた。
 代わりに、バス停の近くに新規オープンした商店街(フロア?)に行ってきた。下から順番にまわってみると、1Fでアクセサリー、2Fでアパレル、3Fで携帯電話が主に売られていた。文具屋や玩具屋なども少なからずあった。アパレル関係は、Zに言わせるとイマイチとのこと。 安いのは質が悪すぎるし、ちょっと良いと思ったものは値段が高すぎるのだそうだ。
 私はアパレルには興味なかったが、電子文具系の店の一つで、面白い電子機器を見つけた。店主によると、その電子機器 に携帯電話のICカードを差し込だけで、ICカード内のアドレス帳をコピーして機器内に保管できるとのことだった。
 中国の携帯電話は電話会社が発行した小さなICカードを差し込んで初めて使用できる仕組みになっていて、そのICカードの中には電話番号のアドレス帳も入るようになっている(もちろん、携帯電話そのものでも保管できる)。携帯電話を壊してしまっても、ICカードが壊れていなければアドレス帳は復旧できるが、携帯電話ごとなくしてしまった場合にはどうにもならない。普段は気にも留めていないアドレス帳だが、いったん失ってみると大変なことになったことがわかる。特に取引先の担当者の電話番号などが大量に入っている場合など は大慌てだ。仮にEXCELにデータを落としてあったとしても、新たにデータを入れなおすのは半日仕事だ。専用のソフトでパソコンにデータを落とせる機種も少なくないが、個々の携帯電話で設定方法やインストール方法が異なるから、けっこう面倒で、存在を 知っていても使っていない人が多い。
 それがこの電子機器を使えば、簡単にアドレス帳の保管が可能になるわけだ。ややこしいソフトの使い方を覚える必要がないし、煩雑な手間が省ける。なかなか のアイデア商品だ。もう少し調べてみて、使えそうだったら、買ってみるとしよう。複数のカードのデータが入るようだったら、会社で買って携帯電話ユーザに使ってもらうこともできるだろう。
 また、昔ゲームセンターでよくやったエア・ホッケーの小型版のような玩具も販売されていた。懐かしい。安かったら買いたかったが、Zの厳しい目があったために諦めた。いつかこっそり来て、値段を聞いてみることにしよう。
 さて、個々のテナントの将来はあまり明るそうには見えなかったものの、この世界大不況の最中に100店を超える出店数があるという事実には驚きを感じずにはいられなかった。もともと中国人は独立心が旺盛で、 サラリーマンをやるよりも自分で店をやりたいと考える気持ちが日本人とは比較にならないほど強い。そうは言っても、店を開くとなればいくら物価の安い中国でも、そ れなりの資金は必要だ。店の規模から判断して、店頭に立っているスタッフ自身がオーナーであることがほとんどだと思われるから、大半の店主が、20-30代ぐらいの若者 ということになる。
 出稼ぎ族の若者たちに銀行がお金を貸す可能性は少ないだろう。きっと大半が自己資金での開店であるに違いない。つまり、若者がそれだけのお金を稼げる環境が中国にあるということだ。さらに言えば、積極的に投資を行っていく気持ちになるほど、中国の将来に明るい期待をもっているということでもある。中国のバブルが、はじけるはじけると言われながら10数年が経つが、まだまだ膨らむ余地があるということだろうか。
2010年5月2日
 昨日、今日と連続で、お昼を近所のデパートにある中華料理レストランで食べた。
 この店はオープンした当初は、店が綺麗なだけであまり美味しくなかったため、半年に1度訪れる程度だったのだが、昨日久しぶりに食べたら味がぐっとよくなっていたので、連続二日で行くことになった。
 左の上が「酔鶏」という料理。私の大好物である。その右がピータン。左下がブタレバーの炒め物で、その右が白菜の炒め物である。合計で、63RMB。街の中心地にあるデパートのテナント店であることを考えるとずいぶんと安く感じた。休日であることもあって、店は大盛況。この店は涼菜(冷菜)の種類が豊富だから、今のレベルの味をキープしていてくれれば、夏の間、重宝しそうだ。
 

 今日、スーパーで見つけた細長いナス。初めて見たので写真にとってみた。値段は普通のナスが500グラム3.98RMBであるのに対して、このナス「柳条茄」は500グラム6.98RMBもした。値段の違いだけ美味しいのだろうか。今晩、食べてみる予定。

2010年5月7日(金)
 今日は夜中から大雨、落雷の音が物凄かった。今日は出勤するのが大変そうだ。
 さて、体力作りの近況について。現在はスクワット50回、腕立て35回を朝晩2セットずつやっている。また、側筋20回、腹筋10回、背筋10回も朝晩1セットずつやっている。ただし、柔軟体操(真向法)と冷水摩擦は朝だけになっている。
 スクワットと腕立てはようやく「辛い」→「苦しい」→「しんどい」と「しんどい」ぐらいのところまできた。その「しんどい」感も日一日と薄れつつあるので、今はだいぶん楽だ。それと同時にそろそろ数を増やすかという気持ちもむくむくと湧き上がって来た。ただ、まだ腹筋・背筋の数が少ないので、そちらの数を増やすほうに力を集中していくつもりだ。柔軟体操のほうは、なかなか進歩が見られない。だから、朝だけにしてしまったのだが、悪循環だ。どこかでまた突破口をみつけて朝晩やるようにするつもりだ。冷水摩擦は当面朝だけにするつもり・・・。また冬が近くなってきたら、夜もやろうかと思っている。でも、どうなんだろう。やっぱり夏の間も、朝晩やったほうがいいのかな? 
2010年5月9日(日)
 昨日は、幸い快晴だった。おかげで予定通り、深センに買い物にいくことができた。
 深センでは、まず、東門のユニクロに行った。主に半袖シャツを買うためだ。前回買った「Dry Easy Care Shirt」と銘打たれたシャツが名前の通り、洗濯後の乾きが非常に早く重宝したため、今年の夏分をまとめがいすることにしたのだ。
 深センは今年は特に湿気が強くて、服が乾きにくい。私は本来は100パーセント綿の服が好きなのだが、それだと2、3日干さないと乾かないことが多く、不便なことこの上ない。それが、この「Dry Easy Care Shirt」だと余程湿気がある日でも一晩で乾いてくれるので非常に助かる。肌触りも良い。成分表示をみると、商品にもよるが、だいたい綿が80パーセント。化学繊維が20パーセントぐらいだった。化学繊維がそれほど多くないので、意外に感じた。
 あとはいつも通り、JUSCOで食事。それから食料品を仕入れて、帰路に着いた。今回は羅湖までタクシー、アパートのある街まではバスで帰ることにした。しかし、羅湖のバス・ステーションについてびっくり。すでに長い行列ができていた。私たちが並んだ後にも続々と人がやってきて、バス3台分ぐらいの列ができてしまった。私たちが次にきたバスに乗れるかどうかは非常に微妙なところだった。1台のバスに乗れるのがだいたい20人ぐらいで、私たちが18番目ぐらいだったからだ。誰かが割り込みに成功したら、もう無理だ。その次のバスに乗るしかない。そうなったら、帰宅が30分以上は遅れるだろうから、がっかりだ。
 バスがやってくると、案の定、割り込みを企てる乗客があった。しかし、幸いにも、きちんと並んでいる乗客たちによって撃退された。それも前のほうに並んでいる乗客たちが「きちんと並べ」と騒ぎ立てて、追い払ってくれた。自分たちはどちらにしろ、乗車できるのだから、割り込み客を追い払ってもメリットはないはずだが、「彼らは並んでいない」と管理スタッフに激昂して訴えて、乗車を許さなかった。
 上海万博では、相変わらずの割り込み、痰吐きで世界の不興を買ったようだが、「それでも中国は変わりつつある」、そんな感想を持った。亀のような歩幅でも、少しずつ前へ進んでいけば、いつかは目標に到達することができる。中国の将来に大いに期待したい。
2010年5月15日(土)
 今日は曇り空だ。用事があって、Zと二人で宝安区中心の方へ出かけた。
 ちょうどお昼になったので、東北料理屋で食事。小さな4人がけのテーブルが8つぐらいある狭い店だった。しかし、料理は安くて美味しかった。魚料理をメインに5品頼んで67RMB。魚は火であぶったものをアルミで包んで蒸したものと思われる。皮が香ばしく焼けていて美味しかった。上から二番目の左にあるのはネギを豆(腐)皮と呼ばれるもので包んだもの。これをタレにつけて食べる。ネギが新鮮でしゃきしゃきとして食べられて良かった。その隣は山菜の和え物。これは私もZも大好物である。よく韓国料理屋で食べるが、東北料理屋のはまた違った味付けだ。さらに下のは、小麦粉の練り物を広げて揚げたものと豚の骨付き肉。豚の骨付き肉は東北方面の定番料理。モンゴル料理から来ているのだろう。独特のスパイスが食欲をそそった。
 またいつか機会があったら、是非食べに寄ってみるとしよう。
 
2010年5月16日(日)
 今日は朝から天気が良かった。
 午前中の日差しが強い中、マイクを連れて散歩に行った。最近は、毎週一度、土曜日か日曜日かのどちらかに1時間弱のお散歩をするのが週末の習慣になっている。マイク自身はそれほどお散歩に積極的ではなく、ハーネスをつけようとすると嫌がって逃げる。それでも、外に出ると先頭に立って歩き出してくれるが、ずっとまっすぐ進むのではなく、リードが伸びきったところで一旦止まり、私が追い越すのを待って、私の後方をぐるりと回ってまた前に出るという具合だ。それを散歩の間中ずっと繰り返す。散歩が終わると、身体を洗ってやっている。
 オカラを食べさせるようになってから、あまり臭わなくなってきたとはいうものの、週に一度は洗ってやらないとさすがに犬臭くなってくるからだ。肉を一切食べさせずオカラだけにすれば、全く臭わなくなるのではないかとも思うが、栄養のバランスの問題もあるから缶詰のドッグフードを少しは食べさせなければならないし、何よりビーフジャッキーが大好物なので、それもけっこう食べさせているから、臭いがなくなることはない。(ここで告白しておくが、以前から書いていた普通のドライ・ドッグフードを食べさせる試みは現在放棄してしまっている。オカラ食べさせてるからいいよね・・・)。
 マイクを洗うのは身体が小さいこともあって、けっこう簡単だ。横長のバケツに入れてシャンプーをつけた後、ブラシでゴシゴシやってやれば良い。洗っていたり、シャワーをかけたりしている間は、意外なほど大人しくしている。ところが、シャンプーの泡を取り除き、身体を乾かす段になると途端に暴れだす。特に、ドライヤーを嫌がってなんとか私の手から逃れようとする。1600Wのドライヤーを使っているのだが、10分程度では乾かない。片手でマイクを押さえつけ、片手でドライヤーをもっているので、しまいにドライヤーを持つ手が痛くなってくる。(実は、バケツに入れたままでドライヤーをかけると、その間だけは大人しくしている。しかし、バケツに入れたままではドライヤーの風が届かない場所がたくさんあるので、結局は出さざるえない)。そのうち、なにか良い道具を作って、ドライヤーをかけている間は動けないようにしてやることにしよう。
 本日、夕食はバスで10分ぐらいのところにあるバイキング・レストランに行ってきた。ここは夕食時で、一人58RMB(税込みで65RMB)とリーズナブルな料金なのでZも行くのに同意してくれやすく、4,5ヶ月に一度ぐらいの割合で食べに行っている。
 内容も比較的豊富で、お刺身から海鮮もの、デザートと何でもそろっている。しかも、今回は以前にはなかった生牡蠣までおいてあった(調子に乗って4つも食べたのでややお腹が不安)。他の料理も味がアップしていて、文句の多いZも、今日は「美味しい、美味しい」と食べてくれた。刺身も4品(5切れずつ)盛り合わせのものを食べられたので、大満足だった。近いうちに、またZを説得して食べにくるとしよう。
2010年5月22日(土)
 今日は朝から曇り模様。もういつ雨が降り出してもおかしくない天気だというのに、Zはシーツやら掛け布団カバーやらの洗濯を強行した。それが終わるとすぐに、アパートの屋上へ干しに出た。私もZに強要され、濡れて重くなった洗濯物をバケツに入れて屋上まで付き合った。私が住んでいるアパートは7階立て。住んでいるところは2階だから、屋上まで上がるとなると、相当な体力を使う。前回上がったのは2,3ヶ月前だったか?あのときは足がガタガタになってしまった記憶がある。
 しかし、今回はずっと続けていたスクワットが効果を現してきたのか、重いバケツをもったままでもそれほど堪えなかった。(もっとも、部屋に戻ってからどっと疲労が押し寄せてきたが)。屋上に着くとさっそく洗濯物を広げてロープにかけたが、かけ終わった頃に雷が鳴り始めた。
 「なぁ、これはいくらなんでも無理だろ」
 「うーん、私、もう少しここで待ってる」
 諦めきれないのか、Zは屋上に残って様子をみることになった。私は部屋に戻ることにし、さっさと下に下りた。
 部屋に戻るとすぐに窓の外で雨が降り出す音がし、Zの目論見が崩れ去ったことがわかった。数分後、Zは残念そうな様子で、洗濯物をかかえてもどってきた。
 しかし、Zの粘り強さはここから。午後になって雨がおさまると、再び屋上に一人で上がり、洗濯物を干したのだ。曇り空ながら、強い風が吹いていたためか、洗濯物の半分は乾いたそうだ。立派。

 屋上まで上るのはさほど堪えなかったが、実は数日前からやや体調を崩し気味で、木曜日の夜と金曜日の朝は運動をサボっていた。金曜日の夜から再び運動を始めたものの、どうも思うように力が入らない。夜中マイクに起こされる日々が続き、よく眠れていいないためなのか、スクワット・腕立てに加えて、腹筋・背筋・側筋を始めたため体のバランスが崩れたためのなかはわからないが調子が悪くて仕方がない。肩こりもひどいし、精神的にイライラ気味だ。そこで、午後、薬局に出かけて液体カルシウムのサプリメントを買ってきた。前回薬局に行ったときに、肩こりに効くと勧められたことを思い出したからだ。一瓶168RMBと高かったので迷ったが、思い切って購入した。
 アパートに戻ってさっそく一粒飲んでみた。すると一時間ほどで目に見えて体調がよくなってきた。同時に元気も回復した。さらに一粒飲んで数時間ほど経つと、ほぼ全快。なんだ、カルシウム不足だったのか。治って良かった。これで来週を元気に乗り切れそうだ。
 ついでに書いておくが、今週から腹筋・背筋・側筋の数を増やし、現在、筋力運動はスクワット50回、腕立て35回、腹筋10回、背筋10、側筋左右20回を朝2セット、夕方2セットやるのが基本になっている。これが安定したら、腹筋・背筋の数を5回単位で増やしていく予定だ。30回まで増やせたら上出来だろう。そろそろ腕立ての数も増やしたいが、どうも安定性が悪く、楽に感じるときと辛く感じるときの差が激しいので、数を増やすのに思い切れない。焦らずやっていくしかないだろう。

 昼ご飯は、最近良く近所のデパートにある中華レストランに出かけた。最近はここに来ることがぐっと増えた。食事後、デパートにあるスーパーで買い物ができるのも便利で良い。今日は冷菜(涼菜)を2点と炒め物を2点にした。上の二つが冷菜で、左が牛肉、右が肝(何の肉かは忘れた)に卵を詰めた料理である。どちらもいい味だった。下の左は湖南料理屋では定番料理の「農家小炒肉」。これは豚肉と唐辛子を炒めたものだ。このレストランは地方色にこだわらない店なので、さほど辛くなく食べやすい味だった。下の右は豚肉を細かく切って揚げたものと高菜(?)と炒めたもの。豚肉がカリカリとしていて食感が面白く、美味しく食べられた。ただ、時間が経つと野菜の水分が浸みてきて豚肉のカリカリ感がなくなり、美味しさが半減してきたので、料理が来たらさっさと食べるのが良いようだ。料理4品で合計76RMB。中国で生活する喜びの半分は食事にあると考えても、あながち言い過ぎではないだろう。
 
2010年5月23日(日)
 今日も朝から雨模様だった。7時過ぎごろ、雨が降らないうちに、マイクの散歩を済ませてしまおうと出かけたが、歩き始めて10分ぐらいで降り出してきてしまった。小走りでアパートに戻り、すぐにマイクのお風呂をした。オカラパワーで臭いはなくなったが、抜け毛はどうにもならない。身体を洗い終わって、ブローをかけてやっている最中も毛が次々と飛び散って私の顔にへばりついた。早く春が過ぎて体毛が完全に入れ替わることを強く願う。
 お昼が過ぎると、中国のテレビドラマ「天道(2006年放映)」をみた。昨日からインターネットTVで見始めたものだ。つい先日まで観ていた「蝸居」とは全く趣きのことなるドラマであるが、これも面白い。主役の王志文は陳道明や王軍、王剛、姜武などと並んで私が好きな俳優の一人である。陳道明もそうだが、複雑な精神をもった悪人を演じさせると一品だ。中国のドラマをみていると、中国人が悪人の中にも強烈な理想像をもっているのが感じられる。それはまさに巨大な中国が、勧善懲悪では容易く割り切れないことを誰もが知っていることを示しているのではないかと思う。今回の「天道」で王志文が演じている「 丁元英」が悪人役なのかどうか、まだ定かではないが、今回もまた、中国がかかえる苦悩を存分に演じてみせてくれるだろうと期待している。
 夕食は私のお願いに基づき、「鶏のから揚げ」。すっかり手馴れたようで、今では安定的に美味しい。それ以外に、「ピータン豆腐」と「上海青の炒め物」と「冬瓜と骨付き肉のスープ」。どれも美味しかった。そろそろ、また新メニューの開発をお願いしようかな?
 

2010年5月30日(日)
 雨模様の天気が続いている。突然、天気が崩れることが多いので、いつも傘を携帯しなければならず、何かと不便だ。
 昨晩は、夜中の3時近くまでテレビを見ていた。最近ハマッて見続けているドラマ「天道(2006年放映)」である。王志文が演じる鬼才「丁元英」が、愛する女性へのプレゼントとして、一つの貧しい村を救うと同時に大企業に一泡吹かせる(潰してしまうのかもしれない?)というのがストーリーの柱だ。このプレゼントは、女性の、思い出として「神話」をもらいたいとの要望で行われるのであるが、「丁元英」は、単に貧しい村を救うことではなく、この行為を通じて世界の縮図を示すことによって、「神話」を描き出した。
 物語の中では、社会が抱える様々な問題や人生について、「丁元英」が、歴史、宗教、経済に関する広範、深遠な知識を駆使して、答えを示唆する。中国のドラマによくある、「愛国精神」や「政府支持」の発言はこのドラマでもそこかしこに見られて、政治と縁の薄い日本のドラマを見慣れた私にとっては鼻に付くところもあった。だが、一方で、中国のドラマでは当たり前のように政治が語られるということは、生活の中に今なお「政治」が存在していることを意味するのだろうとも思った。
 振り返って、日本のドラマを思い出すと、政治を描くドラマは政治を描き、生活を描くドラマを生活を描くといった具合に、生活の中に「政治」が存在しなくなっていることがわかる。それは、脚本家が描きたいものが政治にとらわれず書けているという点で素晴らしいのかもしれないが、一方で、視聴者たちが暮らす生活の中に全く「政治」が存在しなくなっていることを意味しているのだと思う。「政治」がドラマで描かれなくなるのは、不必要なものが排除されているというべきか、必要なものが欠如しているというべきか、興味深いところである。
 ドラマは残り3分の1ほどである。機会があれば、また感想を述べたい。