2010年8月7日(土) |
適度に雨が降ってくれるおかげで、ほとんど暑さを感じずに済んでいる。昨年は耐え難いほどだった湿度の高さも今年はどうということもない。このまま8月が過ぎてくれれば大助かりだ。
先月の末辺りから徐々に体調を崩し始め、ここ一週間ほどは全く運動ができなかった。まるまる一週間運動ができなかったのは、昨年、筋力運動を日課にしてから初めてだったかもしれない。最初の頃と違って、数が多いから一旦休止してしまうと、もう一度始めるのは相当な決心が必要だ。しかし、せっかくここまで数を増やしたのに、やめてしまうわけにはいかない。覚悟を決めて今朝から再び運動を始めた。明日の朝もきちんとこなせれば、来週からはまた朝晩実行できることだろう。ちょっとひるんでいる状態だが、なんとか頑張りたい。
今日は深センの東門に行き、コーヒー・ミルを買ってきた。先日、Zが間違って挽いていない状態のコーヒー豆を買ってきてしまったからだ。もっとも、コーヒー豆は50RMBぐらいなのに対して、コーヒー・ミルは200RMBもした。一袋のコーヒー豆のためだけにミルを買うのはいささか無駄遣いだ。むしろ、コーヒー豆を諦めてしまったほうが合理的な判断だと言えるだろう。わかりきったことなのだが、なぜかコーヒー・ミルが並んだ棚のところへ足が向いてしまい、眺めれば眺めるほどに欲しくなってしまい、結局購入を決めてしまった。コーヒー・ミルを使って自分でコーヒーを挽いたりしていたのは20代の頃で、その頃の楽しさを心が求めていたのかもしれない。両手の指の数ほども使わないかもしれないが、見ているだけでも心が和むから良しとしよう。
為替の話。昨晩は米国雇用統計が発表された。数字が予想以上に悪かったため、米ドル/円は86円前半から一気に85円前半へと落ちた。ニューヨーク・ダウと同様の動きだった。だが、そこからは底堅く推移して、結局84円台へ突入することはなかった。さて、来週再び84円台へのトライはあるだろうか。私がよく読んでいる
ホームページのアナリストによる見解は、円高もピークを越えつつあるというのが多い。そろそろ一旦反発の局面を迎えるはずらしい。一方で、8月中旬には米国債券の償還等で実需の円買いがあり、反発の頭を抑える可能性も指摘されている。私はもうさすがに84円へのトライはないだろうと判断した。昨日のような状況でも落ちていかないのなら、もう落ちるのは無理だろうとの実感だ。もう素直に円安に向かって
行って欲しい。しかし、私の実感はいつも当てにならず、相場は逆へと行くことが多い。さて、来週はどうなることだろう。
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下の写真は先日行ったハルビン風味のレストランで食べた料理。東北料理はあっさりしていて日本人向きだ。
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2010年8月12日(木) |
8月に入ってからも、さほど暑くならない。洗濯物の乾き具合で、たまに湿度が高いことを知るぐらいである。それでもほとんどの場合、一晩で乾いているから湿度もさほどのことはない。暑さをあまり感じないのは、実際の気温のせいもあるが、ずっと続けている「冷水摩擦」も役立っていると思う。「冷水摩擦」をやると寒さに対する身体の対応速度を上げるだけでなく、暑さに対しても何らかの機能向上をもたらすのだろうか。それだったら、非常に嬉しい。
昨晩は、中国のショッピングサイト「淘宝網」にユーザとして(出展ではない)登録をしてみた。「淘宝網」は中国最大のショッピングサイトで、中国で生活している人なら誰でも知っているサイトだ。最近、日本のYahooと連携し、中国から日本のものが買える「淘宝日本」や日本から中国のものが買える「Yahooチャイナモール」などのサービスが発表されたので、日本でも名前が知られるようになってきた(評判はかんばしくないようだが)。
私自身はかなり前からその存在を知っていたが、サイトをのぞいても欲しい物があまりなかったのと、日本のショッピングサイトなどに比べるとデザイン的にやや怪しい作りになっていた等の理由でユーザになることはなかった。しかし、日本から商品が買えるということを聞いて、再び関心を持った。また、現在では中国も商品の質がだいぶ上がってきたから、ネットで中国の品を買うことを検討する機会もだんだん増えてくるのではないかと考えたのだ。
昨日は、「淘宝網」のトップページから「無料登録(免費注冊)」のボタンを押して、ユーザ登録を行った。「無料登録(免費注冊)」のボタンを押すと、次の画面が開いて、左側に「携帯電話番号登録」、右側に「メールボックス登録」のボタンが出てきた。「携帯電話番号登録」の方に(無料)と書かれていたので、とりあえず、そちらのほうで登録を進めることにした。ボタンを押すと、携帯電話番号やメールボックス、パスワード等を入力する画面が出てきたので、それらを入力した。1分ほどして携帯電話のショートメッセージに登録用パスワードが届いたので、それを画面に入力して、登録完了。さあ、これで買い物ができるのかな?支払い方法はいろいろ用意されているようだが、現時点ではクレジットカードも銀行口座も登録していないから、携帯電話の費用として支払うことになるのだろうか。まだ、どの支払い方法が便利なのかわからない。また、商品の届け先等の登録もしていないが、届け先は毎回入力する仕組みなのだろうか。Amazonみたいに届け先を登録できると便利なのだが、どうなっているのだろう。いずれにせよ、何か買ってみないことには始まらない。明日にでもトライしてみることにしよう。 |
2010年8月13日(金) |
今晩はやや蒸し暑い。朝雨が降って、その後はずっと強い日差しだったからだろう。
さて、帰宅後、「淘宝網」の続きをやることにした。とりあえず、昨日登録したユーザ名とパスワードでログイン。まず何か安いものを買ってみることにしようということで、Zの服を購入することになった。Zが選んだのは80RMBのワンピース。サイズはXL,L,M,Sと選べるようになっていて、Zが選んだのはL。カラーはジーンズのライト・ブルー(?)。配達は、宅急便なら10RMB、EMSなら22RMBの2種類が選べるようになっていた。今回は試しに宅急便にしてみた(宅急便のほうが安いのは包装等が簡素だからだろう)。合計90元。
届け先の入力画面が出てきたが、登録してしまうこともできたので、登録してから使った。これはAmazonと同じ。今後は届け先を入力する必要がなくなるから、非常に便利だ。
次に支払い方法。クレジットカードか、支付宝か、インターネット銀行口座支払いを選ぶようになっていたので、インターネット口座支払いを選んだ。手続き自体は非常に簡単で、ボタンを押すとインターネット口座のユーザ名とパスワード、ATMカードのパスワード等の入力項目が出てきて、それらを入力し、OKを出すとあっという間に支払い完了(携帯電話へ送られたパスワードの入力も含む)。きっかり90RMBの支払いだった。
支払い後、5日以内に発送されるそうだから、あとは届くのを待つだけだ。
インターネット口座での支払いは、全く手間がかからないので、わざわざ支付宝を申し込むまでもないとも思うが、「淘宝網」と言えば、「支付宝」というぐらい有名な組み合わせだから、やはり支付宝の登録もしてみよう。インターネット上だけでも、手続きを完了できそうだから、今からトライしてみることする。もし駄目だったら、明日銀行へ行って手続きをするとしよう。
*追記(2010年8月14日):支付宝をインターネットで登録しようとしたところ、入力項目に中国の身分証番号を入力するところがあり、パスポート番号では受け付けてもらえなかった。このため、申請不可。ネットで調べたところによると、銀行での申し込みもパスポートでは無理なようだったので、今回は支付宝の申し込みは見送ることにした。暇なときに別の方法があるか調べてみることにしよう。 |
2010年8月14日(土) |
昨日に続き、今日も蒸し暑い。午前中に干した衣服が夕方になっても湿っているから、湿度が高いのは明らかだ。
先週、先々週は体調を崩していたが、今週は調子が良かった。運動も月曜日から金曜日まで朝晩のセットを全てこなすことができたので満足度が高い。ただし、一週間近く休んでしまったツケは大きく、次に筋力運動の数を増やすのは一ヶ月ぐらい先のことになりそうだ。柔軟体操のほうも、少し後退してしまったのではないかと心配している。前屈は進歩しているようなので良いとするか。
今日は、掃除器を買いに行った。先日の爆発事故で壊れてしまったからだ。実は先週も見に行ったのだが、掃除器を選んでいるうちに爆発事故lのことを思い出して気分が悪くなり、取りやめて代わりに固定電話機を買って帰ってしまったのだ(固定電話も半分壊れかけていたので)。だが、掃除器がないとやはり不便だということで、
本日改めて出かけた。
中国では掃除器はあまり儲かる製品ではないのか、品数がそれほど多くない。Zもそうだが、モップが掃除用具の主流を占めているためだろう。掃除器で店頭に並んでいたのは、「フィリップス」、「松下」、「ハイアール」、「美的」ぐらいが有名なメーカーであとは聞いたことのないメーカーのものだった。一番良さそうなのは「松下」のだったが、サイクロン式のだと1500RMB近くしたので諦めた。「フィリップス」と「美的」のはデザインが気に入らず、結局「ハイアール」の「龍巻風ZW1300-6」という商品にした。なんとなく昔の日本を思い起こさせるようなデザインで気に入ったのだ。値段も708RMB(製品648RMB+保険60RMB)と手頃だった。サイクロン式のでなければもっと安い商品もあったのだが、サイクロン式を使ったことがなかったので、一度試してみたかったのだ。(深センのJUSCOには水フィルター方式の掃除器もあって、本当はこちらのほうにもっと興味があったのだが、記憶によると桁違いに値段が高くて手が出そうもなかった)。いずれ使い心地の報告をさせてもらう。なお帰宅後に調べてみると、ショッピングサイトの淘宝では、400RMB前後から600RMB前後の値幅で販売されていた。400RMB台の店が少なくないのには驚いた。中国の電気製品は生産地で値段が大きく違ったりすることもあるから、そのためかもしれない。 |
2010年8月15日(日) |
今日はZと二人で6時ちょっと過ぎにアパートを出発した。
バスで30分ほどのところにある海鮮市場に蟹を買いにいくためである。バスに乗る直前までは天気が崩れる様子は全くなかったのだが、半ばまで来たところで急にどしゃぶりの雨となった。傘をもってきていなかったので、どうしようと心配したが、幸い、下車する頃に雨の勢いが緩んでくれた。
無事、海鮮市場に到着。昨年も幾度か買いに来ているので迷うことはない。前回、よく確認せずに買って、卵なしのになってしまったから、今回は一匹ずつ確認して買った。500gで60RMB。3匹で190RMBだった(少しだけ値切った)。生き生きとしていて見るからに美味しそうな蟹だ。蟹を手に入れてしまうと早々に市場を退散し、再びバスに乗ってアパートへと戻った。雨はほぼやんでいたが、アパートに入る直前に空がぴかっと光り、稲妻が走るのが見えた。恐ろしい。
Zが頑張って料理を作り、お昼には唐辛子で炒めた蟹を食べることができた。1500g以上の蟹とあってボリュームたっぷり。「今日の唐辛子は全然辛くないのよ」と説明があり、確かに辛さがやや不足した感じではあったが、蟹の新鮮さとボリュームがそれを補ってくれた。これだけたくさんの蟹を食べたのは久しぶりだ。結局、全ては食べきれず、3分の1ほどは夕食のおかずとして残すことになった。
蟹の季節は秋だから、まだ早いかなと思ったが、美味しい蟹が食べられて良かった。シーズンになったら、また買いにいくとしよう。
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2010年8月16日(月) |
今日は、早朝から雨が降った。午前中は止んだものの、午後からまた大雨となった。おかげでそこそこ涼しいが、このしっとりした涼しさは、明日の蒸し暑さを予想させる。天気が不安定なためか、体調もいまひとつ。やっぱり来たよ、という感じで肩のこり、首の痛みがやってきて、憂鬱だ。
さて、8月13日に淘宝で注文したZの服、それと8月14日に注文したZの靴、および私のMP3が今日全て届いた。一週間ぐらいかかるだろうと踏んでいたので驚いた。梱包も、まずまずのレベルだった。これなら高いEMSで発送を依頼する必要もなさそうなかんじだ。便利だから、いろいろ買ってみたくなりそうだ。新品だけでなく、中古品の販売やオークッション販売などもあるようだから、もうちょっと調べてみようと思う。 |
2010年8月20日(金) |
今週は比較的雨の多い週で大雨も降ったが、嵐というほどの天気にはならなかった。昼の食事時や出退勤とも雨降りが重なることはあまりなかったから、不便を感じることもなかった。湿気がやや多かったことを除けば、快適な一週間だったと言える。
実は、現在悩んでいることがある。それは、Windows7とPCの購入に関してである。会社では、現在Vistaを使っていて、近々Windows7に乗り換える予定であるが、家で使用している個人的なパソコンはずっとXPのままだった。Vistaはもともと普及するかどうか怪しかったし、会社でも私が所属している電脳部以外で使用されることはほとんどなかった。だから、使用法を熟知する必要がなかった。ところが、Windows7に関しては、会社で確実に乗り換えが進むことがわかっている。電脳部の一員としては基本的な使用法を知らないでは済まされない。プログラムを開発するわけではないから、高い技術は必要ないが、基本的なトラブルサポートはスムーズにできないと困る。そのためには、会社で使用するだけでなく、家でも使用することが望ましい。また、個人的にも、Windows7には大変関心があるから、早く使ってみたい。
購入するバージョンに関しては、すでに決めている。中国語版Window7のUltimateである。Ultimate版なら言語パックをダウンロードして日本語版へと変更ができるという話だから、日本語版Windows7を買わずに、中国語版を購入することにした。
問題はPCである。私が現在使用しているのは、2年(弱)前に購入したもので、スペックをホームページの記録から直接抜き出すと、『CPUは「Intel Core2 Quad Q6600 2.4GHz」。メインボードは「ASUS P5Q」。メモリは「キングストーン 4G(2G×2)」。グラフィックボードは「ASUS 8600GT 512MB」。HDDは320GB。その他、DVD-R/Wドライブ、PCボックス、電源。合計で4,670RMBとなった。』とある。当時でも最高スペックとは言えないものだったが、普通の用途で使用するには十分以上のもので、恐らくそのままの状態でWindows7で動かしても何ら差し障りがないだろうと思われる。
使用年数も2年弱と短いから、私の生活感覚からすると少なくとも、もう1年は使用すべきところだ。
その線で進めると、現在のPCのデータを一旦どこかに退避してから、Window7をインストールするのがシンプルだ。だがこれをやると、Window7で動かないソフトが出てきたときに困ったことになる。だからと言って、マルチOSとかにはしたくない。トラブルが起きたときに手順を間違えると、大変なことになるからだ。また、1-2年後には、新しいPCが欲しくなるに決まっているから、そのときに再び乗り換え作業をしなければならず、2度手間となる。
さて、仮に新しいPCを購入するとすると、どんなものにすべきだろうか。これも悩みどころである。私はこれまでずっと組立デスクトップでやってきた。安定性よりコスト・パフォーマンスを重視しているからだ。(自分で組み立てるわけではないが、中国ではショップが無料でやってくれるので問題ない)。今後も、デスクトップを使用するなら、組立PCで構わないと思っている。しかし、今回考えたいのはノートPCの購入である。
なぜなら、今後数年を考えると、なんらかのきっかけで失職をする可能性が十分にある。会社そのもののリスクは別にしても、経済環境の変化に対応していく過程で、組織の改変が度々行われるだろう。一人の現地採用の社員として、果たしてそれらの起伏の全てを乗り切れるかどうか、正直自信がない。失職すなわち引越しだ。現在の企業環境と自分の年齢を考えると一度の転職でバシッと決まるとは限らないから、短い間に何度も引越しをしたり、あるいは現在の住居をそのままにしておいて、就職先の寮との間で度々往復をするといったことも考えておかなければならない。仮に失職が起こらなかったとしても、現在のアパートに住んで8年が経っている。アパートの老朽化が進んでいるから、数年以内に引越しを検討しなければならない状況になる可能性が高い。それを考えると、デスクトップよりも、ノートPCのほうが便利だ。
そうだ、ノートPCにしよう!そんな決意が何度も頭の中に浮かぶ。だが、やはり贅沢すぎはしないか。だいたい同じ費用なら、組立PCのほうが高いスペックのパソコンが買えるのは間違いない。そうだよ、引越しがあるからなんだ。モバイルHDDだってあるんだから、データさえ安全に確保しておけば、全然問題ない。移動先に新しいデスクトップを用意するという手もある。うーん、そう考えると、今新しいPCを購入すること自体が無駄?今回は購入を見送って、Windows7への入れ替えだけにしておくか・・・。いやいや、それでは動かないソフトが出てきたときに困るではないか。
そんな具合に私の頭の中ではいつまでもループが続く。これは性格の問題でもあるので、PC購入以外の様々なことが同じような調子で頭の中をいつもループしている。Zから「貴方は(無駄に)考えすぎなのよ」と言われ、腹を立てることが多いが、(それも、その通りだな)と思わないでもない。 |
2010年8月22日(日) |
本日は曇り。天気予報だと、少し降りそうだみたいなことが書いてあったが、少なくとも夕方までは降らずにいる。
今日は、CPUクーラとビデオカードのファンを掃除した。ビデオカードのほうはそれほど手間がかからないが、CPUクーラのファンを掃除するのは非常に面倒だ。CPUクーラを基盤から外すのがまず大変。手順がわかっていれば難しくはないのだが、半年か一年に一度程度しかやらないことだから、毎回試行錯誤で外すことになる。万一、基盤を壊してしまったらと心配でいつもヒヤヒヤしながらやっている。それから、ゴミ取りもかなり面倒だ。ファンの部分は簡単に取れるけれども、ヒートシンクのゴミは綿棒で少しずつほじくり出すしかない。ほじくり出しては掃除器で吸い取り、ほじくり出しては掃除器で吸い取りを繰り返して、20-30分ほどかけてようやく完了。
毎度こんな大変な思いをするならファンレスのものを買ったほうが良いかも?と淘宝で調べたところ、ファンレスタイプはしっかりした商品だと200RMB以上もすることがわかった。しかもガタイがやけに大きい。ヒートシンクだけて熱を分散するのだから当然か。また、CPUのタイプとかも考慮して購入しなければならない。間違ったら全くの無駄になってしまう。ちょっと思い切れない。今回は購入を見送ることにした。
さて、運動のほうだが、ここ2週間は一回もサボらずに続いている。腕立てもさほど苦しくなくなってきたので、数日前から1セットにつき5回増やしてみた。これで、1セットがスクワット50回、腕立て50回、側筋左右各20回、腹筋20回、背筋20回となる。一日の合計(平日のみ。土日は半分)で、平日はスクワット200回、腕立て200回、側近左右各80回、腹筋40回、背筋40回だ。だいぶ数が増えてきたが、お腹にはまだまだ贅肉が残っている。腹筋、背筋は始めたばかりなので、これからも数が増やせるだろうけれども、問題はスクワットだ。ここ数ヶ月間1セット50回で頭打ちになっている。なかなか楽にならないのだ。毎日いっぱいいっぱいという感じ。これは無理にでも数を増やさないと永遠に増やせないかもしれないと思い始めた。どこかで覚悟を決めてやるしかないだろう。それとも腹筋が1セット30回できるようになってからにするか・・・。 |
2010年8月28日(土) |
本日は曇り。しかし、雨は降らなかった。
最近はすっかり淘宝にはまってしまっている。先週はUSBメモリ(8G)とカードリーダを購入した。わずか二日で到着。値段も安いし、品質も問題なく、ネットショッピングの便利さを今更ながら実感している。日本で生活していたら、もっとはやくネットショッピングを楽しんでいたことだろうが、言葉や交通手段等の問題がないから、ネットショッピングに対する捉え方はまた違ったものになっていたことだろう。ここまで嬉しくなることもなかったかもしれない。
もっとも中国のネットだけあって、コピー商品の量が半端でなく多い。ネットではコピー商品と本物を完全に見分ける手段がないから、コピー商品が存在する可能性があるような商品だと、高額なものを買うのには勇気がいる。カスタマーの評価だとか値段だとか参考になるものはあるが、やはり絶対的な基準とはならない。これぐらい不安要素が高いと、ネットショッピングはむしろコピー製品を手軽に購入するための手段とすらなってしまいかねないことだろう。
例えば、日本メーカ品で、明らかに安すぎると思われる値段の商品にも、好評価がたくさんついていたりする。この場合、正規ルートの製品ではないことは明らかだが、コピー品として良質なものだということなのか、工場から流れ出たものなのか、どっかの店が倒産して安く出てきた製品なのか、全くわからない。しかし、少なくとも好評価がついているわけだから、
値段さえ納得がいけば、街の電子城でコピー品を買うよりはマシということになる。しかし、本物が安心して買えないというのは、最終的にはネットショッピングの発展を阻害するのもになるだろうから、なんらかの方法で淘宝側が制御すべきだとも思う。もっとも、ネットショッピングの質は、現実の店でのショッピングの質を反映しただけのことだから、これで妥当なのだという考え方もあるか?
しかし、こうやってネットショッピングに夢中になってみると、中国では無意識のうちに、買い物に対する欲望がずいぶんと抑えられていたのだなと気づいた。いくら中国語が上達しても、交通機関が自由に使えるようになっても、日本で生活しているようにはいかなくて、知らず知らずのうちに自分の欲望が抑えられていたのだ。日本にいたころは衝動買いが多くて駄目だった。中国に来てから、そういうことがなくなったのは本当に良かった。淘宝もほどほどにしておかねばならない。そう言う意味では、高額なものは安心して買えないというのはプラスだとも言える。 |
2010年8月30日(月) |
少し気温が下がり始めた気がする。しかし、当分は暑くなったり、涼しくなったりの繰り返しだろう。
さて、2週間ほど体調の良い日が続いて運動もサボリがゼロだったが、先週半ばの水曜日は疲れがとれずに朝起きるのが遅くなってしまったため、とうとう(運動の)サボリをやってしまった。また、それだけで済まず、土日と本日(月曜日)も全てサボってしまった。首から肩にかけて急にコリが発生して、終いに首筋を痛めてしまったのだ。シップを貼ったり、吸引カップをやったりしても、ほとんど改善せず重症となった。唯一効果があったのは、首伸ばし器であるが、これも外して1時間もすると再びコリコリになってしまう。非常に困った。残る手はストレッチぐらいか・・・。なんとか早く治さなければ。 |
2010年9月1日(水) |
今日はだいぶ蒸し暑い。台風が近づいているというから、そのためだろう。しかし、今のところ、雨風はない。明日の天気が心配だ。
今朝から、なんとか運動を開始した。首と肩のこりは、首伸ばし器の使用と肩のストレッチを繰り返すことで、少しばかり改善の兆しをみせているが、まだ油断ならない状況だ。実は、先週末に最後の切り札に使おうと思って、淘宝でパナソニックの首専用低周波治療器を注文した。淘宝で購入しても、海外発送だと税関にひっかかって手間がかかる恐れがあったので、やや怪しいが上海販売のものを注文した。ところが、待っても待っても発送されない。これまで注文したものは全て翌営業日には発送されたから、これは異常だ。そこで、今日、売主にチャットで質問したところ、「貴方は運送費を(オークッションで?)払っていない」ということを言われた。しかし、私が注文した品物の説明には「配達料は売主持ち」とはっきり書かれていた。そこで、そのことを言うと、「貴方はxxxxでないのか?」と尋ねられたので、「違う」と答えると、それきり返事がなくなった。どうやら、淘宝を使用して特定の人物と商品のやりとりをする店もあるようだ。そう言えば、商品の写真は間違いなく、パナソニックの低周波治療器だったが、商品名に店主が尋ねてきたxxxxの名前が記されてあった。これは相手との暗号だったのだろう。もしかしたら、危ない商品のやり取りに淘宝を利用する方法なのかもしれない。変なのにひっかかってしまった。
それなら、いつも使っている海外転送会社に依頼するか・・・と考えていたら、新たなニュースが入った。なんでも、9月1日から中国税関の基準がきびしくなって50元以上のものには全て税金がかかり、1000元以上のものは正式な税関手続きをしなければ輸入ができなくなるというのだ。あらら、これでは転送会社での購入も難しそうだ。残るは、香港に自分で買いに行くしかない。深セン市内でも販売しているところはあるかもしれないが、少なくともJUSCOにはなかったから、かえって探すのに手間がかかる恐れがある。香港のソゴウで買うほうが確実そうだ。週末までに肩の調子がよくならなかったら、香港行きを検討するとしよう。 |
2010年9月3日(金) |
ここ数日、広東省を騒がせていた台風「獅子山(ライオンロック)」はどうやら姿を消してくれたようである。まだ、雨模様であるが、明日には晴れてくれるのだろうか。
今週の水曜日から今日にかけての三日間、なんとか日課の運動をやり遂げることができた。首と肩の異常なコリもだいぶ治まってきた。低周波治療器に関しては、やはり、香港まで行くのは面倒なので再度、淘宝での購入にトライしようと思っている。明日には、先日注文を入れた変な業者との契約が白紙に戻るので、改めて別の業者に注文を出してみるつもりだ。商品自体は海外製品であっても、日本からの直送でなく、中国にある在庫から送っているケースもあるようなので、そこを狙ってみるつもりだ。日本直送だと、税関にひっかかって面倒なことになることがあるから、できるだけ避けたい。
淘宝ではチャットで売主とやりとりができるので、さっそくその点を確認してみた。すると、「直送もできるし、国内から送ることもできる。ただし、国内の在庫は現在ない」とのことだった。さらに、国内の在庫の場合であれば、関税のリスクは売主持ちだし、値段も変わらず、むしろ運送費は安くなるとのことだった。2週間ぐらいで在庫に入るとのことだったので、待ってみることにした。さて、どうなるか。
また、さきほど、先日注文を入れた業者に関して明日には白紙に戻ると書いたが、それを待つのは止めて、返金要求というのをやってみた。すると、「支付宝」の支払パスワードを入力するように要求された。どうやら、銀行のインターネット口座への返金はできず、淘宝が管理している(?)「支付宝」口座への返金しかできないようだ。しかし、「支付宝」の申し込みは先日失敗したばかりだ。パスポート番号を入力する場所がなく、申し込みを受け付けてもらえなかったのだ。
しかし、画面にあった「支払宝」の認証のリンクをクリックした先にあった申し込み画面は、なぜかパスポートでも「支付宝」の申請できるようになっていた。なぜ・・・。基準が変わったのか、それとも返金要求の画面のリンクからのみOKになるのか、或いは購入実績が評価されたのか?謎だ・・・。ともあれ、ラッキーだ。さっそく申し込みをし、晴れて「支付宝」の会員になることができた。
さて、残るは返金要求のほうだ。どうなるのか、楽しみでもあり、心配でもある。
*追記(2010年9月4日):「支払宝」の会員にはなれたものの、まだ完全なものではなく、「本人実名確認」というのをクリアできていないことがわかった。これが終わらないと、返金等を受けて「支付宝」上の口座へお金を受け取るものの、やはり銀行口座へは戻すことはできないようだ。ただ、「本人実名確認」の手続きそのものは手間は少しかかるものの明快なので、時間のあるときにやってみようと思う。
*追記(2010年9月6日):9月4日の夜に返金要求成功となった。支払ったのと全く同額が「支払宝」の口座に返却され、手数料等で減額されることはなかった。「本人実名確認」をまだやっていないので、銀行口座へは戻せないが、次の商品を注文したときには自動
で「支付宝」の口座から優先的に引き落とされ、不足分が銀行のインターネット口座から引き落とされるという風になっていた。 |
2010年9月4日(土) |
台風は去ったものの、昨日の夜中は雨風の音が途切れなかった。本日も、大雨にこそならないものの、ポツポツと雨が降り続けている。それほど近くはないが、まだ一つ台風が残っているようなので、その影響かもしれない。
昨日、工場から戻ってしばらくして。携帯電話が鳴った。
親しげな調子で、男性が「(中国語で)こんにちは」と話しかけてきた。名前を尋ねると、「Dです」と答えた。私が勤めている工場の某部門長の名前と一緒で、声も大変似ていた。一週間ほど前に新しい携帯電話を彼に支給した後、その携帯電話にちょっとしたトラブルが起こり、解決したばかりだった。滅多に電話してくることはない人だが、てっきりまた問題が再発したのかと思い、「何か問題がありましたか?」と尋ねるが、答えがない。「私はもう帰宅していますが、部下がまだ工場にいるから対応できますよ」と続けて話すが、どうも反応が鈍い。
改めて「貴方は誰ですか?」と尋ねてみると、「電話番号を変えてしまっただけで、もう私のことがわからなくなってしまったのですか?」と親しげに話しかけてくる。うーん、全く思い出せない。今年は会社で138から189への電話番号の変更を進めているため、電話番号を変えた人はたくさんいる。最初にそうだと思ったD部長もそうだ。やはりD部長なのか。今度は「すみませんが、今、どちらにおられるのですか」と尋ねてみる。すると、「広州にいます」とのこと。「広州ですか・・・」。深センから広州までけっこう距離がある。D部長は少なくとも午後の間は工場にいたから、いくらなんでもこの時間に広州ということは考えられない。D部長ではないのだ。
「あの、私たちはどこで知り合ったのでしょうか?」と、仕切りなおして尋ねてみた。すると、「上海ですよ」と答えてきた。「上海・・・」。中国の数箇所で生活をしてきたが、「上海」はその中にはない。はるか昔に2週間ほど過ごしたことがあるが、そのときに中国人の知り合いを作った覚えはない。やや混乱した私は、「あの、今、上海にいらっしゃるんですか」と尋ねた。すると、相手は「いや、違うよ。さっき広州といったじゃないか」と言う。そうだ、確かにそう言っていた。しかし、問題は広州ならなおさら知り合いがいる可能性はないということだ。広州は観光で数日過ごすか、旅行の中継地点として通り過ぎる程度しか訪れたことはないからだ。「すみません、やっぱり全く思い出せないんですよ」。
誰か以前に工場を辞めた社員なのだろうか。ますます混乱してきた。思わず、「あの、うちの会社の人なんですか。どこの部門の人なんですか」と脈絡のない質問をしてしまった。ところが、戻ってきた回答は、「そうですよ」だった。さらに、「貴方は、○○○工場の人でしょ。深センの。○○さんでしょ」などと言う。確かに○○○工場のところも私の名前も合っているが、それでは、これまでの会話との整合性が全くとれない。
また、上海とか広州で知り合った人が仮にいたとしても、その知り合いが私が今の工場で働いていることを知っていることなど考えられないし、知っていても、ここで工場や私の名前を持ち出してくるのはあまりにも不自然だ。
とりあえず、苗字だけでなく、名前も聞くことにしよう。そう思ったところ、相手は突然、「あっ、電話の調子が少しよくないようです・・・」と話を打ち切り、電話を切ってしまった。結局、その後も電話はなくそれきりとなった。
再度電話がないということは、明らかにある種の詐欺の電話だったのだろう。幸い、私は個人的に仲良くしている中国人が全くといって良いほどいないため、思い当たる人がおらず話が進まなかったが、たくさんの中国人の知り合いがいたら、相当困ったことだろう。携帯電話のショート・メッセージ(SMS)をつかったペテンはたくさん見ているが、直接電話をかけてきたのは初めてのことだ。たぶん、淘宝などで自分の住所や電話番号を登録したから、そこから情報がもれたのにちがいない。いや、会社支給の電話番号のほうにかかってきたから、それは違うか・・・。いずれにせよ、
こうしたペテンには気をつけなければ。 |
2010年9月5日(日) |
今日はお昼頃まで曇っていて、やや不安定な天気模様だった。しかし、午後は快晴で、暑い日となった。
本日は、近所にある国美電気製品チェーン店にDVDデッキを買いに行った。これまで使っていた歩歩高のDVDデッキがほぼお釈迦になってしまったためだ。過去の記録をみると、2003年にShincoのDVDデッキ、2005年にPhilipsのDVDデッキ、そして、2006-7年ぐらいに歩歩高のDVDデッキと買っている。これまでは全て700RMB代の製品を買ってきたが、今回は398RMBという比較的安めのものにした。もうDVDデッキは完全に枯れた技術となっていて、DVDの基本機能を提供するだけの製品なら200-300RMBの品物で十分だろうと判断したからだ。
実際、700RMBぐらいの製品となると、コンピュータ上でよく使われる動画形式のものが読み取れるなどの機能が付加されているものがほとんどだ。私もZも、DVDデッキでそういったものを使う可能性はゼロなので、完全に余分な機能となる。だから、398RMBぐらいのもので十分だとは思うのだが、これだけ安くなってくると、700RMB代のものと比べてデザインなどの外観もだいぶ見劣りしてくる。トータルな信頼性も失われてくる心配も出てくるが、今回は試しに安いもので済ませてみることにした。購入したのは2003年に購入したのと同じShinco製品だ。型番はDVP-816B(398RMB)。(淘宝で調べたら、300-360RMBぐらいで売られていた。やっぱり淘宝は安い)。きちんと動いてくれることを期待したい。 |
2010年9月11日(土) |
今週はよく雨が降った。落雷も凄く、ドドッーン、ドドーンとまるで怒り狂った龍の吼え声のように繰り返し鳴り響いた晩もあった。この街に来てから9年目になるが、これほどの落雷は初めてのことだった。どこかの建物が一つ崩れ落ちているのではないかと想像させられたが、実際にはなんともなかったようだ。避雷針にでも落雷していたのだろうか。
今日は小さなハッピーがあった。毎週、週末になると食料品を仕入れに、近所の万家華潤デパートに行くのだが、そこでたまに「くじ引きサービス」をやっている。今日は、128RMB以上購入すると、レシートと引き換えにくじが引けるサービスをやっていた。私は朝食に使うソーセージやらZから注文のあった果物やらマイクの餌やらを買って147RMBのレシートをもらい、くじに挑戦。くじ引き箱に手を入れると、中にたくさんのピンポン玉が入っていた。手探りで一つ選んで取り出すと、やはりピンポン玉。その上にマジックで「2等賞」と書かれていた。おっ~、2等賞か。これはビックな賞品をもらえるか、と期待して脇にある表をみたら、「2等賞:50RMB」と書かれていた。なんだ、50RMBか。でも、デパートのくじで50RMBはけっこう大きいかもしれない。ちょっと嬉しかった。(50RMBは現金ではなく、商品券[カード]
でもらいました)。
夕食は、ひさしぶりに近所のホテルにあるバイキングを食べに行った。ここのバイキングはサービス料込みで67RMBほどと低価格であるにも関わらず、牡蠣や刺身がけっこう食べられるので、半年に一度ぐらいの割合で出かけている。いつもは夕食の開店直前ぐらいに行って、一番品揃えの良いときにテーブルに着くのだが、今日は雨が降っていたこともあって到着が30分ほど遅れてしまった。
雨天にもかかわらず、客入りがよく、私の目当ての牡蠣は一つを残して全てなくなっていた。牡蠣だけでなく、主要な料理がだいぶなくなっていたので、とりあえず残った牡蠣をひとつとその他の料理をゲットした。幸い、Zがお刺身を一皿調達してきてくれたので、それを食べながら、牡蠣の到着を待った。その間にも、どんどん客が入ってくる。以前にもまして大盛況だ。やがて、料理の第二陣とともに、牡蠣が補充されたので、とりにいく。ところが、私と同様に牡蠣待ちの客が二人もいたた。六個補充された牡蠣が一人二個ずつとったために、瞬く間にゼロになった。他の貝やらエビやらも、一瞬にして持ち去られた。以前にも、何度か来ているが、海鮮類にこれほど人気が集中しているのを見たのは初めてのことだ。香港人や裕福な中国人だけでなく、一般の中国人も生ものを食べなれ始めているということだろうか。刺身のほうも大人気で、ひっきりなしに客が来るので、調理している料理人さんはやや辟易している様子だった。
牡蠣や刺身を十分に食べられたので全体としては満足できたが、料理が以前より甘たるく仕上げられているような気がした。砂糖を多くして、早めに満腹感を出せるようにしているのかととも思ったが、考えすぎかもしれない。広東人向けの味にしている可能性もある。料理はともかく、牡蠣と刺身は非常にリーズナブルなので、数ヶ月後にはまた来ようと思う。
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2010年9月12日(日) |
今日も午後から雨が強く降った。ちょうど外に出ていて、帰り道にスーパーに寄ると、スーパーの入り口に大勢の人が集って雨が止むのを待っていた。人混みを抜けて、スーパーの中に入り、買い物を終えて出てきたときも、まだ大勢の人がいた。いや、一層人が増えているようですらあった。私は傘を持ってきていたので、躊躇なく、傘を広げて外へ出るつもりだったのだが、周囲の人たちを眺め回してみると、私と同様傘を持ちながらも、外へ出て行かないでいる人たちがいるのに気がついた。確かに、雨脚がさきほどより激しくなっていて、地面に何かを叩きつけるような音を出すほどになっている。これでは傘をさしたところで、ズボンも靴もずぶ濡れになってしまう。皆が皆、雨が弱まるのを待ち焦がれているのだ。
考えてみると、自然に左右されることの多かった昔の人たちの意識は、こんなことが多かったのかもしれない。雨が降ると、ひたすら、待つ、待つ。太陽が出ると、嬉しくて外へ飛び出していくというように。誰もが、同じ意識を持つ機会が多かった。現代は違う。車もあるし、地下街もある。ショッピングモールには街がまるごと収まっているようなものだ。雨に濡れずにたくさんの場所で好きなことができる。家を出なくても、ネットの中で、買い物を楽しめるし、ゲームもできるし、ブログもできる。スカイプで友達とチャットを楽しんだっていい。誰もが好きなことをできる。
ショッピングモールの中で、大勢の人たちと接触しているし、ネットを通じて様々な人と意見を交換し、繋がりを持つことができる。昔の人たちは、雨になれば家にこもっているしかなかった。物理的には、今よりもずっと孤立していた。精神的にだって孤立していたといえるかもしれない。それなのに、雨が止むのを待つといった。ごく単純なできごとに対しては誰もが深い深い意識のもとで同じものを共有していた。
そのように考えると、現代文明は多くのもの創出した一方で、共同社会に必要な何かを少しずつ破壊していったのだろう。個の世界はどんどん豊かになっていく中、共同社会の世界はまずます貧しくなっていくといったところだ。私たちが進む先には何が待っているのだろうか。 |
2010年9月15日(水) |
今にも雨が降り出しそうな、空が重そうに感じられる日が続いている。
先週の木曜日(9月9日)、また淘宝で買い物をしてみた。今度はちょっとリスクの大きい革靴である。靴は履いてみないとしっくりくるかどうかわからないし、メーカーによってサイズの基準がかなり違っていたりするようだから、ネットで買うのは難しい。しかし、同じブランドであればサイズの基準も同じだろうから、一度合うのを見つければ次回から手軽にリーズナブルな価格で靴が手に入るようになる。そう考えて、トライしてみることにした。私は昔から衣類や靴の買い物が苦手で、苦痛ですらあるので、ネットでそこそこの商品が購入できるのであれば、非常に助かるのだ。
初めてのトライなので、無難な線で、黒の革靴を一足195RMB(送料別15RMB)で購入してみた。到着日は9月13日の月曜日。梱包はきちんとされていて、おまけで靴の中敷と靴下が一足ついていた。商品も200RMB前後の靴としては上出来で、街で買う300RMBのものよりも良いかなというレベルだった。ただし、サイズが合わなかった。41インチで注文したのだが、足先が一回り大きかった。履けないことはないので、今回はこれで我慢して次回は一回り小さいのを注文しよう。そう決めて支払いを済ませた。
しかし、我慢して履いていたのでは、結局ろくに履かずに飾りになってしまう可能性が高い。履かなければ、いつまでも残ったままになり不満がたまるだけだ。そう考えて、チャットで、売り主に交換ができるかと確認したところ、すぐにOKを出してくれた。(ただし、送料は全てこちら持ち)。次の日に、宅配でさっそく送り戻した。送る費用は20RMB。戻りの費用は15RMBで合計35元。ちょっと損した感じだが、履けない靴を残しておくよりは良いし、最初に感じた通りの品質だったなら、やはり街で買うよいも安い。もっとも、靴はしばらく履いてみないと、わからないことが多い。もし、品質が良かったら、次はもうちょっと高いのを買ってみようかと思っている。交換された靴が届くのが楽しみだ。 |
2010年9月16日(木) |
今日は、気温がずいぶんと下がった気がする。
今日の午後、交換された靴が届いた(なぜか、前回同様におまけに中敷と靴下一足がついていた)。さっそく、履いてみたら、残念ながら、少しつま先が余ることがわかった。しかし、現在履いている靴と靴底を合わせてみると、ぴったり同じだった。おかしいなと思って、靴の上部を比較してみると、ネットで購入した靴のほうがわずかに長くなっている。微妙な違いだ。また、横幅は履いてみる限りぴったりだった。
こうなると、さらに小さなサイズのものにした場合、履けなくなる可能性もある。ちょっと気になるが、今回はこれで我慢するしかなさそうだ。履いているうちになじんでくることを期待しよう。今回は米国メーカ製の靴らしいから、米国人の足の形に合うように作られているのかもしれない。次回はイギリスメーカ製の靴に挑戦してみるか、いや、待てよ。素直に中国メーカー製のものにしたほうが無難だろう。同じアジア人なんだから。
実は、昨日、また淘宝を利用した。Zの携帯電話代のチャージのためにである。いつもは、近所の携帯電話屋さんで、チャージ用のカードを購入して、チャージをしているのだが、昨日はふと思いついてインターネット銀行から直接チャージしてみることにしたのだ。ところが、中国移動のホームページに入って、銀行を選ぼうとすると、私が使っているインターネット銀行は利用できないことがわかった。ややマイナーな銀行だから、システムに組み込まれていないようだった。
あらら、残念と思ったところで、淘宝でチャージカードを売っていることを思い出した。チャージカードを送ってもらうのでは面倒だが、もしかしたら、番号をメール等で送ってもらう方式があるかもしれない。そう考えて、淘宝に入って調べてみた。すると、空中チャージ方式といって、こちらの番号を入力するだけで、自動的にチャージがされる方式であることがわかった。いろいろな店の宣伝を読んでみると、詐欺を行う店もあるようだったが、そんなに大きな金額の話ではないので試してみることにした。システムに要求されるままに、電話番号を入力して、購入ボタンを押した。インターネットの口座から淘宝にお金が支払われ、待つこと1分(もなかったかも)。無事、チャージ終了のショートメールが携帯電話に届いた。最後に受け取り確認ボタンを押して取引完了である。これは簡単だ。次回も使ってみることにしよう。面白いなぁ、淘宝は。 |
2010年9月18日(土) |
今晩はやや暑い。といっても、ピーク時の暑さはすでにない。これから、徐々に気温が下がっていくだろうことを期待させる程度の暑さだ。
今日は淘宝で購入した革靴を履いて、外へ出てみた。ちょっとつま先に空きがあるだけだし、そこそこいけるかなと思ったが、甘かった。遠出はしたくないなと感じさせるに十分な違和感を感じた。踵が抜けるほどではないものの、正直、走るのは無理だ。これでは他に履く物がないとき以外は履くことはなさそうだ。やはり、面倒でも、再度の交換を頼んでみるべきだったか。大きすぎ
では、いくら履いても小さくなることはない。履けない可能性があっても、再度1サイズ小さなのにトライしてみるべきだったかもしれない。
悔しいので、インターネットで対処方法を調べてみた。すると、いくつか方法が見つかった。まず、中敷でなく前敷に変えること。その他、かかとにつめる物や、甲に付けるもの等が売っているとのことだった。前敷というものがあるとは初めて知った。中国にもあるのだろうか?よく考えたら、中国には露店の靴修理店があちこちにある。そこに相談すれば、何らかの詰め物をしてもらえるかもしれない。つま先に詰め物というのは違和感が大きそうだから、かかとに詰められるといいな。
それから、昨日、再び淘宝での購入を試みた。商品は綿パン。これも革靴に劣らず、リスクの多い注文だ。サイズは、最近ユニクロで買ったズボンを参考にした。サイズが合わなければ交換できるそうだが、郵送料含めても108RMBという安さなので、手間を考えると、交換までしようという気にならないことだろう。いや、今回はサイズが合うまで徹底的に頑張ったほうが良いか?そうすれば、次回発注するとき間違いがない。ともあれ、一発でぴったりという幸運を期待しよう。
さて、夜7:30過ぎのことだが、突然携帯電話が鳴った。番号を見ると、010で始まっている。おそらく、北京からだ。私の個人電話に北京からかかってくるなどありえない。もしや、またもや詐欺電話か?
緊張して電話をとると、若い女性の声がした。
「・・・・松下の冷蔵庫の修理にメンテナンス要員がお伺いしましたでしょうか」
(松下の冷蔵庫・・・。確かにうちには松下の冷蔵庫がある。ちょうど、2ヶ月前ぐらいに温度調整が効かなくなるという現象が発生して、メンテナンス依頼を出したことがある。だが、あの時は、電話でサポート要員に言われた通りにして、電源を抜いて再度入れたら直ったから、メンテナンス依頼を取り消したのだった。
その件を伝えると、今回の電話はどうもそれとは別らしいことがわかった。
「製品の型番はわかりますか?」
「ああ、ちょっと待ってください・・・○○○○○○(○○○○)です」
冷蔵庫の表に貼ってある機能表に印刷されていた型番を伝えた。
「製造番号と製造年月日も教えてください」
ええっ、そんなのはシールに印刷されていなかったよ。
「どこに書いてあるんですか」
「合格証と○○○に印刷されています」
「合格証・・・。国美(電気チェーンの名前)で買って、保険をつけたから、その保証書はあるけど、合格証はどこにあるかわからない。あるかもしれないけど、探さなければならないから時間がかかるよ」
「そうですか、そうしたら、わかったら、○○○-○○○○か○○○-○○○○に電話をしてください。もし、合格証も○○○も見つからなかったら、冷蔵の後ろにシールが貼ってあって、そこに印刷されているので、それで調べ
られます」
「わかりました。この冷蔵庫、何か問題があったんですか、火災とか?」
「製造番号等を確認しなければわかりませんが、該当する製品は部品交換の必要があります」
口調からすると、けっこう問題が大きそうだ。いわゆるリコールか?しかし、まだ詐欺電話の可能性も残っているぞ。わざわざ泥棒を部屋に招き入れるということにもなりかねない。ちょっと確認をしておこう。
「あの、この電話のトラブルの件は、松下のホームページに書かれているんでしょうか?」
「はい、あります」
やや怪訝そうな声だったが、はっきりとそう答えてきた。
「わかりました。そうしたら、製造番号等を調べてから電話をします」
電話を切ると、さっそく松下のホームページをチェック。すると、確かにリコールに関する通知があり、そこに書かれている型番とうちの冷蔵庫の型番がぴったりと一致した。連絡先と書かれている電話番号も、さきほど教えられたものと一致している。どうやら詐欺の電話ではないようだ。
これは面倒くさいことになったなと思いながら、合格証とやらを探すが、多分捨ててしまったのだろう。見つかりそうもない。やむなく、冷蔵庫を引っ張り出すことにした。幸い、台所のタイルがつるつるしていることもあって、さほどの苦労もなく引っ張り出して、裏側にあるシールを見つけ出すことができた。製造番号も製造年月も確認できた。
改めて、サポートセンターらしきところに電話をする。すぐに話が通じるかと思ったが、リコール対応専用の電話番号というわけではないらしく、状況説明をする必要があった。その後、型番やら製造番号やら製造年月やらを伝えた。メンテナンス要員を派遣して部品を交換する必要があるとのことだったので、こちらの住所を伝えた。訪問日を決めて、電話終了
(住所を伝えるのはZにやってもらった)。
詐欺の電話でなくて良かったが、部品の交換とは面倒な話だ。新品と換えてくれるとかだったら嬉しいのだけれども、そんなうまい話はないか・・・。 |
2010年9月19日(日) |
今日は、久しぶりに休日出勤となった。会社のメインコンピュータのテープドライブの調子が悪くなり、バックアップができない状態となったためだ。サーバ室常時はクーラーが効いているのだが、オフィスは止められているので、オフィスへ戻る度に、汗がだらだらと出た。アパートにいるときは、クーラーのことなど頭に浮かばないのに、オフィスだとクーラーがないのがやたら辛く感じる。不思議なものだ。
一昨日、会社でメインに使っているデスクトップPCをWindowsVista(Pro)からWindows7(Uiltimate)へと切り替えた。WindowsVista(Pro)のときは日本語版だったが、Windows7(Uiltimate)では中国語版を購入し、言語パックで日本語版へと切り替えた。以前、WindowsXP(Pro)を使っていた時、英語版に多言語パックを当てて使っていたので、さほど困ることはないだろうと思ったが、XPとは設定する場所が異なっていたため、ちょっと解決に時間がかかった。しかし、いったんメニューが日本語になり、さらにWelcome画面も日本語化すると、中国語Windows7の面影はまったく消えた。事前に取り寄せたWindows7のマニュアル本によると、言語面の互換性はほぼ100パーセントとのことである。問題が起こらないことを期待したい。
Windows7のインストールが終わったので、今日はプリンタのインストールをやった。メインコンピュータのテープドライブの対応そのものはほとんど業者がやるので、空き時間を利用して、私のデスクトップPCでプリンタを使えるようにしておこうと考えたのだ。簡単に終わせられると思って始めたら、意外に時間がかかった。モノクロとカラーの複合コピー機をネットワークプリンタ及びスキャナとして利用しているのだが、設定がやや複雑な上、モノクロとカラーの機器の設定が微妙に違う。
頻繁にやって慣れていれば、どうという作業でははないのだろうが、こうした仕事は普段は部下にやってもらっているので、稀にしかやらない私は細かいところまで覚えていない。そういえばVistaを導入したときも、苦労したのだった。途中で厭になってきて、明日部下にやってもらおうかとも考えたほどだ。しかし、四苦八苦しながらも、数時間かけて2台の複合機のインストールを終え、印刷もスキャンもできるようになった。これで明日からスムーズに仕事ができる。
さて、Windows7Uiltimate(64ビット)の使い心地はどうか。もともとWindowsの細かい機能までは使いこなせていない私にとっては、あまり違いがわからない。ただ、Vistaより動きが軽快になったような気はする。無理して、64ビット版の導入をしたので、精神的にも(早くなっているに違いない)という思いが強いから、実際には大して変わっていない可能性もある。そもそも、どのWindowsも、入れたばっかりのときは速く感じるのだ。半年、一年経ったとき、どうかというのが大事だろう。その点、Windows7の良いところは、システム丸ごとバックアップ機能がついている点だ。遅く感じてきたら、また入れなおせば良い。また、64ビット版だと、メモリの増設の上限が相当高いらしいから、メモリを増やすという手もある。
当分は覚えながら使うということになるだろう。
残る仕事はうちで使っているコンピュータのWindows7化だ。先日、この日記に中国語版Windows7Ultimateを使うと考えたが、あれは止めることにした。マイクロソフトのホームページでダウンロード版の日本語Windows7が買えることがわかったから、Business版かUltimateの日本語版Windows7を買うつもりだ。正規のパッケージがないのが寂しいが、日本語版が簡単に買えるのなら、敢えて中国語版を購入するリスクを冒すこともないだろう。ソフトを買ってインストールした後、あれ文字化けしているぞ、では悲しいから。
Windows7化するときには、PCも買いかえるつもりだし、DreamWeaverの購入も考えている。出費がかさむ。Windows7用のパーツ本を2冊買ってしまっているので、変えるのならさっさと変えたほうが良いのだが、出費のことを考えると、躊躇してしまう。ああ、頭が痛い。天からお金が降ってこないだろうか。 |
2010年9月21日(火) |
昨日は、台風「凡亜比(fanapi)」が広東省に上陸
した。当初、広州市を直撃しそうな勢いだったので、隣の深セン市も影響は免れないだろうと心配していた。大雨の中の出勤となるかなと半分覚悟を決めていたのだ。ところが、実際に朝を迎えてみると、雨は止んでいて、台風が消えかかっているのが感じられた。帰宅時にはまた雨に降られてが、もはや昨晩の勢いはなかった。
もう完全に消え去ったのだろう。
私は工場からは、電気自転車タクシーに乗って帰ることが多い。
工場から歩いて3分ほどのところにある貯水池のそばまで来ると、馴染みの運転手が目ざとく私をみつけて近づいてくるのだ。運転手は河南省出身の私と同年代の男だ。身長は165cmぐらい。頭は短く刈ってある。顔も、半袖のシャツから出た腕も、日に焼けて真っ黒だ。本業は、村が経営している園芸会社の職人だ。会社から指示される、街路樹の整枝・剪定は早朝のうちに済ませてしまい、夕方から夜にかけて、副業の電気自転車タクシーで一稼ぎをしている。
体型は痩せ型だけれども、体を使う仕事をしているだけあって、足腰はしっかりしており、自転車の後部座席に乗っていて不安を感じることはない。初めて会った数年前は、貯水池のそばの宿舎の脇にミシンを置いて、縫い物を副業としていた。私は当時、彼の兄が運転するバイタクを利用して帰宅していた。その後、バイタクへの取り締まりが厳しくなってきて、その兄がバイタクを止め電気自転車タクシーへと転換した頃、弟である彼も縫い物を止めて電気自転車タクシーを始めた。弟が常連客が少ないのを気遣った兄が、譲る形で、私は彼の自転車に乗るようになった。それ以来、毎日のように彼の運転する電気自転車に乗って帰宅している。
なぜ縫い物屋を止めたのかと聞いたら、縫い物は月に250元程度ぐらいの稼ぎにしかならず、電気自転車タクシーだと600元ぐらいは稼げるのだと答えた。子供が学校に上がって、お金が必要なことが増えてきたから、商売換えをしたのだという。さらに話をしたところ、もともと若い頃はバイタクをやっていたこともあるらしい。しかし、危険過ぎるから止めたのだ
とのこと。確かに電気自転車タクシーのほうが、バイタクよりは安全だろうが、やはり道路を出て走る仕事だ。危険なことに変わりはない。一度は止めた類似の仕事を再び始めるのは余程厳しい事情があってのことだろう。怪我をすることなく、頑張ってほしいと思う。 |
2010年9月23日(木) |
まだ雨が時々降るものの、天候はすっかり安定してきた。
さて、淘宝で注文した靴のことだが、幸いなことに中敷を二つ重ねることでちょうど良い感じで履けるようになった(中敷は最初の到着のときと交換品の到着のときにおまけで付いてきたもので、どちらも無料だ)。全くの無駄になるかと思っていたから、助かった。
今週は先週注文した綿パンと今月初めに注文した首用の低周波治療器が届いた。綿パンはサイズもぴったりで、品質もリーズナブルなものが買えた。同じ値段なら街で買うよりずっと良い。これからも、ズボンはネットで買うことにしよう。低周波治療器も、きちんとした日本メーカーのものが届いた。ただ、首の痛みはほぼ消えてしまっていたから、ちょっと残念なことをした。首はしょっちゅう痛める場所だから、今後に役立てることにしよう。
ネットショッピングは、選んで買う時と、到着を待つ時とで2度楽しめる。一粒で2度おいしいとはこのことだ。中国は宅配サービスが安いから、たいていの商品はネットで買ったほうが安くなる。でも、これまでおっくうで、買うのを遅らせていたものも、さっと手を伸ばしてボタンをプッシュで購入を決めてしまうことになるから、やはり節約よりも浪費を促進する可能性が高い。自分では、深セン市内などに出かける交通費を考えると、無駄を排除しているつもりでも、浪費癖がついてしまうと抑えがきかなくなるかもしれない。買ったものはEXCELに記録して、どのくらい使ったかをチェックすることにしよう。 |
2010年9月25日(土) |
午前中は雨。午後から日が差してきた。夕方からはまたポツリポツリと少し降った。不安定な天気である。
今日は、先日淘宝で購入したズボンの裾直しと靴の修理に行ってきた。
裾直しは、アパートから徒歩で3分ほどのところにある、道に面した3畳分ほどの小部屋で縫い物屋をやっている40才ぐらいの女性の店でやってもらった。つい先月も、ユニクロで買った2本のズボンの裾直しを4RMB/本でやってもらったばかりである。店に近づくと、ちょうどその女性が両肘を手で包むように腕を組んで、外へ出てきた。「また来たよ」と声をかけると、一瞬いぶかしげな表情を見せた後、綺麗な目から力を抜いて、笑いかけてきた。
ズボンを持ってきた袋から取り出してみせ、「いくら?」と尋ねると、右ひじから片手を離して細い指を三本伸ばし、「3RMBよ」と答えた。前回が2本で4RMBだったので、「3RMB?」と軽く問い返すと、「一本は3RMB」と今度はさきほどよりも小さな声で答えた。一瞬値切ろうかとの考えが頭をよぎったけれども、口が先に「わかった」と答えていた。一回切りのことなら、値切り易いのに、馴染みになると値切れなくなる。ズボンの折り目をつけた場所を示し、2時間ぐらいしたらもう一度来るからと伝えてその場を離れた。
靴の修理屋さんは、そこからさらに100メートルほど歩いたところの、野菜市場の脇に大きなパラソル傘を広げて店を開いている。露店の靴修理屋さんだ。ここで、靴の修理を頼んだことはない。1年ぐらい前にベルトの穴あけを0.5RMBでやってもらったことがあるだけだ
。店の前に立って、店主を探す。しかし、パラソルの下には4人の女性が腰掛けているのしか見えなかった
。4人の女性に順番に目をやると、そのうちの一人が一足の靴を膝に抱えているのがわかった。今日はこの女性が店番をやっているようだ。こちらを警戒心の強そうな目で見ている。
「この靴の修理をしてもらいたいんだけど」
そう言って、靴を出した。女性は、私が客だとわかって安心したらしく、頬を緩めた。
「この靴の中敷のところが剥がれてしまって。それと、靴の裏のところも亀裂が入って、雨水が入ってしまうんだけど・・・」
続けて説明をすると、女性は靴を取り上げて中を見た。
「これは糊で貼らなければ駄目ね」
「そう、じゃあ、全部でいくら?」
「8RMB・・・。わかった。どのくらいでできるんだ」
「1時間後ぐらいにまた来て」
どういうわけか、ここでも値切ることができなかった。最初で躓くと、調子が上がらない。
その足で、デパート内のスーパーに向かって買い物を済ませ、アパートに戻った。
だいたい頃合を見て、再び部屋を出た。まずは露店の靴屋へ行った。今度は見覚えのある男性の店主が中央に陣取っている。若い女性客が二人いて、店主と料金の交渉をしてるようだった。
「俺の靴はできた?」
店主は私のほうを振り返ったものの、わけがわからないという顔をした。
「さっき渡しておいたんだけど」
幸い、さきほどの店番をしていた女性が男性の陰に座っており、それよ、それ、と地面に置いてあった私の靴を指し示した。店主はそれを取り上げて、私のほうへ渡した。私は修理具合を確認して8RMBを払った。
「ほら、この靴だって、一足8RMBで・・・を修理したんだぞ」
店主は交渉中の女性二人に向かって言った。
「でも、私たち二人分なんだから、二人で10RMBでいいでしょ」
さらに交渉が続いている。私が安易に了解した料金が値引きを妨げる材料になってしまったようだ。もっとも、女性二人も粘り強そうだから、あまり影響はないことだろう。
続いて、先ほどのお店で裾を直し終わったズボンを引き取った。店を去ろうとすると、後ろから声がかかった。
「さっきもっていた傘はどうしたの?」
「えっ?」
「さっき、あっちへ行くときは傘をもってたわよ」
そう、確かにズボンを預けにきたときは傘を持っていたのだ。しかし、買い物を部屋に持って帰ったときに置いてきたのだ。そのことを説明すると、納得して頷いた。わざわざ心配して教えてくれるなんて、親切が身にしみる。今後はズボンは全部ネットで買うつもりだから、裾直しはいつもここでやってもらうことにしよう。 |
2010年9月28日(火) |
ここ数日、夜はすっかり涼しくなった。扇風機をつけると寒いぐらいになるときもある。
淘宝でのショッピングが増加中である。これまでスーパーで買っていた犬の餌とかも、淘宝で買えばぐっと安くなる
。一定量を買えば送料も無料になる店もあるから、なおさらお得だ。様々な店で送料無料のサービスが提供されていて、すんなりいく時もあるが、ややっ?と心配されられる時もある。この
ような場合はチャットでのやりとりが必要になる。下記にいくつか心配させられた場合のことを書く。
A)システム上は通常通り配送料がプラスされるが、商品の受取確認後に初めて返金してもらえる。
B)注文を確定し、支払のパスワード入力前に、いったんその画面から出た後、売主が配送料金を変更する。
その後、支払い画面に戻りパスワード入力を行う。
C)システム上は配送料ゼロで注文ができるが、発送してくれない。
チャットで質問をすると○○○元以上注文したら発送できると言われ、その金額まで注文を増やして初めて発送される。
A)、B)、C)のどれも、システムの仕様の限界を超えるために、各々の店主が考えたり、他の店主の真似をして始めた方法だと思われる。A)の場合は、受取確認をしてしまった後なので、返金するかどうかは店側次第となるから、配送料が高額な場合は少し危ない気もする。B)はやったことがないと少し戸惑うが安全ではある。C)も安全と言えば安全だ。納得がいかなければ追加注文をせずにそのままにしておけば良い。一週間で自動的にキャンセルされる。ただし、売主からいつどのような連絡があるかわからないから、チャットを気にしていなければならず、気疲れするかも・・・。
その他わかったのは、送料無料の場合に限らず、注文をして発送されるまでは時々チャットに注目していなければならないこと。「注文された色はないが、この色はどうだろう」とかの連絡が店から来る場合があるからだ。
まだまだ未知の部分がある淘宝である。当分淘宝ワールドにつかることになりそうだ。
最近、昔日本にあった(2007年に全店が閉店した)王様のアイデアで売っていたような面白グッズが淘宝でたくさん売られていることを知った。こういった商品を買う人が大勢いるということも、中国の豊かさの証明だろう。 |