8月がスタート。
先月の上旬は「就業許可証」のキャンセルでずっとジタバタしていた。
新たな就業先へ「すみません。また予定が伸びました」の言い訳を繰り返す日々・・・。
そして、中旬に入ろうとするところで、ようやくキャンセル証明をゲット。
しかし、そこからまた新たな地獄が始まった。今度は就業先の手続きが全く進まない。
そして、キャンセル証明のゲットが遅れたという負い目があるため、こちらから催促することもできない。
万一就業ビザの取得に失敗した場合には、すぐにQビザへの切り替えを行わなければならないから、ビザ手続きは早急に進めてもらいたいのだが、何のかんのと言われて、校内手続きから先へ進まず、手続きが省庁へと進まない。
そうこうしているうちに、宿舎の退去日も近づいてきた。この退去日を延長してもらう手もあったが、そうすると親戚ビザへの切り替えが危うくなる。
そこで、退去日は変更できないと言い切り、やや強引に山東への移動を進めた。それが25日のこと。
強引にと言っても、もともといつでも来てくださいと言われていたのだが、実際に行くと言ったら、ビザが取れるまで(契約期間が始まるまで?)は宿舎に住めませんと言ってきた。それで、やむなく自費でいわゆる「民宿」に滞在することになった。
山東に到着後、手続きはようやく省庁へと進んだが、そのオンライン手続き中に月末を迎えた。
それが昨日だ。
明日(2日)は荷物の引っ越し。明後日(3日)はクロの引っ越しとなる。しかし、宿舎に入れない状態だから、荷物は引っ越し業者の倉庫に留め置きとなる。私自身が本日からペットOKの民宿移動したから、もしかしたらクロは民宿で一緒に住むことになるかもしれないが、うまくいかなかったらペットショップにしばらく泊まってもらうことになるだろう。
今月もドタバタが続くことになりそうだ。
***
今日は新たな民宿へ移動の日(オーナーは同じ)。
現在泊っている民宿とどこが違うかというと、現在判明しているところでは、
1)ペットも泊まれる。
2)電子レンジがない。
3)少し狭い(ベッドが小さい)。
4)買い物が便利。
の4つだ。(共同)洗濯機、(共同)湯沸かし器、(共同)冷蔵庫がある点は同じ。トイレ・シャワーが部屋ごとである点も同じだ。これで100元を切っているのは素晴らしい。
問題は、ペットOKとは言え、キャンキャンとうるさいようだとアウトだということ。隣室の客に迷惑をかけることになるから当然だろう。そして、うちの愛犬は見知らぬ人の気配がすると、キャンキャンと鳴くのだ・・・。鳴くのを防止するには我が家で「くちばし」と呼んでいる嘴型の口輪を嵌めるだけでいい。これで途端に静かになる。咬むという武器がなくなることで、静かに大人しくしていようと判断するようだ。また、口輪はかならずしも、口を覆う必要はなく、口輪は外したままで首にかけておくだけでも効果がある。この場合、吠えるのに全く支障はないはずなのだが、なぜだか静かになる。
ただ、抑圧された状態であるのは間違いなく、この口輪をつけて私たちと一緒にいる状態とペットショップの檻の中で自由にしている状態とどちらが愛犬にとって楽な状態であるのかが不明だ。私はともかく妻がいるんだったら、やはり一緒のほうが幸せなのかな?まあ、これは妻に判断させるつもりだ。たぶん妻はうるさくしたら「くちばし」をつければいいぐらいに軽く考える可能性が高い。しかし、犬は夜中だろうが、人の動きがあればキャンキャン鳴くからなぁ。うまくいくかどうか。まあ、駄目だったらやはりペットショップに泊まらせるしかないだろう。一番いいのは、他にもペットを飼っている宿泊客がいること。そちらのほうがうるさければ、こちらも心配する必要がなくなる。お互い様というわけだ。
この部屋のチェックアウトが12:00、移動先のチェックインが午後14:00。うーん、ロスが多いなぁ。
9:30にふと思いついて、民宿のオーナーに連絡をした。同じオーナなのだから融通が利くかもしれない。
「移動先の部屋はまだ人がいますか。可能なら今から移動したいんですが」
20分ほど間があったが、オーナーから返事があった。
「いいですよ」
やった。聞いてみるもんだ。
荷物はまとめてあったから、早速出発。
住宅地のゲートまで歩いて、美団シェアカー呼んだ。
すると、しばらくして、運転手から電話があった。
「どこへ行くんだ」
「APPに表示されているよね」
「だから、どこへいくんだ」
「〇〇〇だよ」
数分で車が来た。運転手がやたらプロレスラーみたいにガタイがいい男だから、キャンセルしようかと思ったが、意外にきさくな人だった。運転手によると、美団シェアカーは、近距離ならいいが、長距離の場合は(運転手が)いろいろ手数料を取られて割が合わないのだそうだ。だから、市内へ行くなど、遠距離の場合は断るのだそうだ。なるほど、遠距離を断って、近距離のみやるなんてこともあるんだなぁ。
運転手と話をしている途中、B先生から微信で連絡が入った。
「ビザのオンライン申請が通りました」
やった~、万歳、万歳。
新たな民宿に到着。運転手もこの住宅地に住んでいるとのことで、ゲートの中まで車で入ることができた。
今回の民宿はゲートのすぐ脇のマンションの一室だから、出入りがだいぶ楽だ。
微信の指示書に従って部屋に入ると、なんとついさきほど顔を合わせたばかりの、(移動前の)民宿の掃除のおばあさんがいた。同じオーナーだから十分ありうる話だが、そこそこ距離があるから同じ人がやっているとは思わなかった。メンテナンスの人もいて、部屋の説明をしてくれた。彼らの様子からすると、この部屋はいままであまり使われていなかったようすだ。そして、掃除のおばあさんはオーナーのお母さんなのだそうだ。
この民宿の部屋は、ベッドがある部屋の広さは前のところとあまり変わらないが、トイレとシャワー室がユニット式で部屋に据え付けたもので、若干小さい。あと、(共同)洗濯機に乾燥機能がない。電子レンジもない。給湯器は箱から出されていない新しいものが置かれていたが、まだ設置されていなかった。あと、コンセントを挿せる場所が一か所しかなく、かつ机がある場所の反対側。ちょっと不便。延長コードを一つ購入しようかな。
さて、ようやくビザのオンライン申請が通った。さあ、次は実材料での手続きだ。
「では、次は何をしたらいいですか」と微信のグループチャットで問いかけた。
「A先生からの返事を待ってください」とB先生からの回答。
「はい、わかりました」
すぐに返事が来る様子がないので、いつもの商店街まで買い物に出かけた。徒歩で10分ほどで到着。
昼食は「香辣拌面」にした。
うまい。山東は麺がいい。こしがある。小さな食堂でも手打ち麺であることがほとんどだ。ただ、唐辛子ダレは湖南には遠く及ばない。
いつものスーパーに寄って、夕食用の涼菜を買って民宿に戻った。
疲れたのでひと眠りした後、この住宅地の宅急便センターの位置を確認しに行った。地区の反対側の奥のほうにあったから探すのにだいぶ手間取ったが、なんとか発見。これで宅急便の受け取りも問題なくなった。
夕方になってもA先生からの返事はなし。
このノンビリ対応はなんなんだ。忙しいなら許せるが、一言ぐらい何か書けるだろう。
今後すべてがこのペースで進むのだろうな。ある意味早めにわかって良かったかも。
まあ、いいよ。とりあえず、ビザが通りつつあるし・・・。ここからは余程のことがない限り、大丈夫だろう。あとは、時間とお金の問題だけだ。
さて、この民宿はペットOKということで、部屋に愛犬を持ち込む予定なのだが、特にペット用の設備があるわけではない。床はなぜだかフローリング。タイルだったら良かったのに。とりあえず、タオバオで床に敷くビニルマット(250cm*100cm)と愛犬の寝床用のクッションを購入した。トイレは慣れたものがいいだろうということで、現在使用中のものを洗って送ってもう予定。トイレカバーはタオバオで購入。シャンプーも購入。ビニルマットから外に出ないように、解放式の檻(?)も買おうと思ったのだが、妻の到着まで待つことにした。檻を買うぐらいだったら、部屋全面にマットを敷いたほうが安くて現実的な対応かもしれない。迷うところだ。
この民宿はいわゆる高級住宅の部屋を分割して作られている。5部屋ぐらいだろう。トイレ・シャワーが独立してついている部屋と共同のトイレ・シャワーしか使えない部屋があるようだ。私が泊っているのはトイレ・シャワー付き。
冷蔵庫と洗濯機は共同、お湯が出る飲水器も共同(明日取り付けられるらしい)。昨日までのところと違って、電子レンジがないのと洗濯機に乾燥機能がないのが残念。しかしペットOKだから、その分でお釣りが来る。
料金は1泊80~110元。平日は安く、週末が高いようだ。短期なら問題ないが、長期となるとやはりアパートを借りたほうが安い。1LKぐらいの部屋が月1000~1500元ぐらいで借りられるからだ(この場合、光熱費は別)。
それで、交渉して、この民宿の部屋を一か月1500元ぐらいで借りられないかなと思っていた。普通にアパートを借りると長期契約になるし、不動産屋への仲介料はもとより、電気代・水道代もかかる。ここを1500元で民宿として借りられれば(台所がないという不便はあるが)割に合うだろうとの判断だ。
だが、まてよ。Ctirpで長期契約というオプションがあったことを思い出した。それで、試しにこの部屋を30日で契約して試算してみると、なんと1250元だった。これなら一泊40元強で済む。妻が職場が決まるまでの間に住むにはぴったりだ。愛犬も一緒に住める上に、近所にスーパーがあって、電気自転車に乗る必要もない。ラッキー。落とし穴はないよな?妻と愛犬が来てから、改めて検討してみるとしよう。
午後、遠回しのプッシュの一つとして、明後日にこちらに荷物が届くから荷物だけでも先に宿舎に入れてもらえませんかと伝えたのだが、夜になっても返事なし。明日は実物資料での審査はいつ頃始まるのかを尋ねなければならないだろう。なんでもプッシュしなければ先へ進まないというのは辛いなぁ。一度も顔を合わせていないから、表情が見えないよ。
ともあれ、今日は大きな一歩を踏み出すことができた。まだまだ困難は続くが、喜びを噛みしめて眠りたい。
<パソコンチェック>
・通気口:後部フィルター(2024/7/1)、下部フィルター(2024/7月2日/1)
・バックアップ(コピー):OK
・ノートブック(大)メンテナンス:OK(2024/7/1)
・ノートブック(小)メンテナンス:OK(2024/7/1)
<視力>
・視力トレーニング:OK
<早朝>
・イス軸法
・腕振り運動1000回
・腕のグルグル回し左右20回:2セット
・ダンベル体操(3kg)20回*3種類*6セット
・足振り運動50回(各足前後)*6セット
・上腹筋・下腹筋・背筋・側筋左右各20回*3セット
・柔軟体操(真向法):再開済み。
・足のグー、チョキ、パー:停止中。
***
昨日まで住んでいた民宿も、今回の民宿も、同じオーナーだ。マンションもゲートがいくつかあり、門衛や管理室のある高級住宅地。部屋の作りは雑だが、それなりに綺麗・・・が、エアコンをつけると咳が出始める。昨日までの部屋でもそうだったのだが、こちらのほうがヒドイ。それで今朝エアコンをチェックしたところ、フィルターは綺麗だったが、送風口のあたりがカビだらけだった。慌ててアルコールティッシュで拭きまくり、さらにアルコールスプレーを吹きかけた。だいぶ良くなった感じだが、これだけでは内部は綺麗になるまい。スプレー式のエアコンクリーナーを注文した。
床がフローリングで見栄えはいいのだが、意外に汚れていることに気づき、これもアルコールティッシュで一通り拭いた。これから一か月ほど住む可能性を考えて、ネットでモップも注文した。
それから、部屋を出てマンション近くの広場で朝食を買った。
「滕州煎饼」という山東の一地方の名前がついた煎饼を買った。だが、外れ。野菜をたっぷり油で炒めたものが入っている腹持ちのよい食べ物に過ぎなかった。
さて、昨日ビザのオンライン申請が終わったことをB先生から知らされた。そして、主任のA先生からの指示を待つようにとのことだったが、その後音沙汰なし。本来、オンライン申請が終われば、ささっと実書類審査を終えて居留証の発行まで一直線のはずなのだが、そうなりそうもない雰囲気だ。だから、山場を越えたのに気が晴れない。
面接から始まって現在に至るまで全てネット上でのやりとりで、学校側の人と一度も顔を合わせていないのも大きな不安材料の一つだ。もし前任者の日本人G先生を紹介してもらっておらず、A先生から詳細なこの学校や生活に関する説明資料をもらっていなければ、なんらかの詐欺かと心配してしまうところだ。
今日が金曜日であることから、プッシュしなければ、恐らくこのまま土日に突入してしまうことだろう。
昨日B先生を通じて、法務部のM先生に、
「3日に段ボール20個ぐらいの荷物が届くので、荷物だけでも先に宿舎に入れさせて頂けませんか」というお願いをしてある。これには何らかの回答があるはずだ。
次に、前任者の日本人G先生がUSBメモリに入った各種資料を学校側に渡すとおっしゃっていた。その資料と譲ってくださると言っていた電気自転車、これらの引き渡しをお願いすることで何らかのアクションを引き出せるはずだ。
ビザ手続きに関しては、実材料やパスポートの法務部のM先生への引き渡しが次のステップへの障害になりそうだ。
前回、主任のA先生が私のことに関する外国語学部の保証書(?)を法務部に差し入れるとき、丸まる一週間放置された。これはA先生が学校から離れたところにいて動けないか、動きたくないかの事情があると思われる。スタッフにやらせるのもかなり大変な様子だったから、学校全体の動きが止まっていしまっているのかもしれない。
この状態の中、私からの資料を受け取り、かつ法務部のM先生にそれを渡し、省庁で手続きをしてもらうのは、難易度が相当高い。主任のA先生からすると8月の下旬まで待って、学校が動き始めてから手続きに入りたいというところなのではないか。
悲しいのは、これら全てがこれまでの状況に基づく憶測に過ぎないということ。A先生なりB先生なりが、こうした状況があるのだと説明さえしてくれれば、待つのがだいぶ楽になるのだが。
もうすぐ9時半だ。そろそろ、湖南側で妻が引っ越し屋さんの車の到着を待っているころだ。
一昨日微信で引っ越し屋さんのスタッフとの話し合いで、現場で本見積をして、問題がなければそのばで半額を支払って前金としてすぐに荷物の搬送にとりかかることになっている。スムーズに進むことを祈りたい。
荷物の搬出終了。先週私がキャンパスを出た頃、キャンパス内の道路の一角でドローンの小規模な研修(テスト?)をやっていたから、車両がスムーズに通れるか心配だったのだが、問題なかったようだ。
費用は、仮見積もりが30箱で2,500元。それから箱を調整して詰めなおして29箱になった。アプリで計算すると箱の数だけなら2240元になった。ただ、私が使ったのは引っ越し屋の標準の箱より若干小さかったせいか、最終的な見積もりは2050元となった。妻が現場で半額の1050元を前金として支払って発送完了。
続いて、(明日の)愛犬の引っ越し手配の確認。
ペット引っ越し業者に連絡して、引き渡し時間を妻に知らせるようにお願いした。それから、こちら側のペットショップにも引き受けの確認連絡をした。とりあえず、一泊という予定で引き受けてもらっているが、愛犬の様子を見て、一泊分のお金だけ払ってそのまま引き取って帰るかもしれない。ただ、妻がいないと一人だけだと目が届かないからなぁ。トイレも届いていないし・・・。可哀そうだが、一泊はしてもらないとダメかな。
お昼前に、B先生から連絡が来た。
「法務部門からの回答で『規則上荷物を置くこともできません』とのことです」
さすがに気まずいのか、法務部門とのチャットでのやりとりの画面を添付してきた。
そこで、
「わかりました。そんなに細かい規則があるんですね・・・」
と返すと、A先生もまずいと思ったのか、
「もしも、荷物を置く場所がないなら、学校が始まるまでの間日本語学科の事務所において頂いてもかまいません。学校が始まってから宿舎に移動してください。ただ、日本語学科の事務所も狭いので、そんなにたくさんは置けませんが・・・」
と言ってきた。
今度は、
「A先生、ご配慮ありがとうございます。荷物はかなりの量があるので、しばらく引っ越し業者の倉庫に置いておくことにします(ただ、少しお金がかかります)」と伝え、
さらに、「ただ、思うのですが、就業ビザのキャンセル証明を貴校にお渡しした時点で、私と以前の学校との契約は完全に切れます。当然私が住むところもなくなります。だから、貴校の宿舎に住むことができないということを悲しく思います」と付け加えた。
すると、少し間をおいて、再びA先生から連絡が入った。
「ついさっき、法務部のM先生が彼らの上司に申請をして、特別に荷物だけ宿舎に置くことの許可をもらうことができました。荷物が届いたら、直接マンションの管理人に連絡して部屋を開けてもらえばOKです」
やればできるじゃん!本当に頼むよ~。
最後にもう一度ビザの手続きについてプッシュしておいた。
お昼はいつもの商店街に行き、朝鲜冷面を食べた。
先日、ビビンバを食べたのと同じ店だ。この店はこれから重宝しそうだ。アプリにチャージするとおまけポイントがけっこうつくから、次に食べるときはチャージしようかな。
午後、宿舎の管理人に連絡をして部屋の見学に行った。
前任の先生から聞いた話から、かなりのオンボロ宿舎を予想していたのだが、湖南の学校の宿舎と変わらないか、それよりも綺麗なぐらいだった。良かった。
電源が弱くて、エアコンとシャワー用の部分は同時に使えないと聞いていたのと洗濯機が置いてある漆喰がむき出しの部屋の写真のみを見せられていたから、思い違いをしていたのだ。部屋は一室少なく書斎はないが、寝室もリビングも湖南の宿舎より一回り大きくて、家具も高級木材の品質のいいものが置かれてあった。あとベランダがないという話だったが、ベランダの代わりに洗濯機室があり、そこで洗濯ものが干せるようになっていた。これなら快適に暮らせそうだ。
部屋の見学後、再び商業街に戻り、いつものスーパーで買い物をして部屋に戻った。
再度B先生に連絡をとり、受け持ち予定となる授業の一覧を頂いた。これで授業準備に入れる。ただ、13インチノートPCでいろいろ資料を作るのは大変だなぁ。荷物が届いたら27インチモニタとキーボードだけ民宿にもってきてノートPCにつないで使うとかできるかな~。
***
朝食。住宅地近くの小さな店で食べた。「ジャージャー麺」。半ゆでになった麺が袋に入ってテーブルに積みあがっていた。
麺は他のところで作って配達してもらっているのだろう。でも、麺はまぁまぁ、悪くはなかった。ただ、労働者向けのお店なのだろう。肉ダレの塩分が多すぎたのが残念。
午前中。まずは前任者のG先生が残してくれた、各種資料の入っているUSBメモリと電気自転車の鍵をもらいに行く。
昨晩主任のA先生が宿舎の守衛室に置いておくと言っていたから、昨日宿舎見学の時に案内をしてくれた宿舎管理室のLさんに確認をした。すると、
「いいえ、何も聞いてません。冷蔵庫に肉が一塊あるだけです」
「肉?USBと鍵が預けられているはずなんですけど」
「ありませんね」
そこで、微信グループにメッセージ。
「A先生、宿舎管理室のLさんに尋ねたのですが、何も預かっていないとのことです」
しかし、返事なし。
とりあえず、いつもの商業街に行ってお昼。
丼ものチェーン店でビビンバを食べた。うーん、先日のビビンバ専門チェーン店のほうが美味しかったな。ここはこれで最後かも。
スーパーで夕食用の涼菜を買って民宿へ戻った。
午後になって主任のA先生から、
「宿舎の守衛室にありますよ」
と回答が返ってきた。
「守衛室ですか?管理室のLさんが知らないと言っているのですが」
「管理室ではなくて、守衛室です」
「守衛室はどこにあるんですか。管理室の近くですか」
「管理室の隣にあるのが守衛室です」
「わかりました。ありがとうございます」
わかるか~~。
シェア電気自転車を飛ばして宿舎の守衛室まで行った。
なるほど、守衛室と管理室は一つの建物だけれど、部屋が別々で組織も別々なんだね。
わかるか~。
守衛さんの一人に、
「鄭先生が鍵とUSBメモリを預けてあるはずなんですけど・・・」
と告げると、
「あ~、あなたは・・」
「外国人教師です」
「あ~、これ・・・」
窓際に置いてあった、ビニル袋に包まれたUSBメモリと鍵を渡してくれた。
雑な扱いだな~。
ともあれ、電気自転車の鍵をゲットしたから、宿舎前まで行き電気自転車をゲット。試運転をしてみた。
うん、想像以上にボロボロだったが、とりあえず動く。
そのまま民宿まで乗って帰った。
ただ、電気自転車はシェアのしか乗ったことがないから充電の仕方がわからない。
申し訳ないと思いつつ、前任のG先生に微信で連絡をとり、どうするのかを尋ねた。
すると、部屋の棚に電源コードが置いてあるとのこと。それを使って電池スタンドで充電するのだそうだ。
あらら、そうすると、このまま使っていて電池切れになったらアウトか~。引っ越し荷物の受け入れ日までは使わずにおいて、当日宿舎まで乗って行って、そこでコードを取り出して充電するしかないなぁ。でも、宿舎への移動中に電池切れになったらヤバイなぁ。どうしよう。レンタル電気自転車で移動して、コードだけ持って帰って民宿で充電するのが無難かもしれないな。
夕方。愛犬が湖南を出発。妻が無事送り出してくれた。明日の午後にはこちらに着く見込みだ。
明日には床に敷くマットも届くし、部屋に連れて帰っても問題ないかもしれない。ただ、トイレが届くのは明後日ぐらいになるからなぁ。大のほうは散歩をさせればなんとかなるけれど、小のほうはトイレがないとキツイ気がする。妻がいればすぐに気づくだろうけれど、私一人では目が届き切らない可能性がある。やはりペットショップで一泊させるのが無難だろう。
さて、授業の割り振りは昨日頂いたし、前任者の方からの資料も手に入った。
明日からは授業準備に入らないといけない。どこから手を付けようかな~。まずは全体の計画を立てないと。
中国語。ずっと南方で暮らしてきたから、北方に属するこの地の中国語では少し苦労している。
聞き取りは2回聞けばなんとかなる感じだが、こちらのいう中国語がたまに伝わらない。
でも、昔天津に初めて行った時よりは、全然いい。全体的な中国語力が上がっているからだろう。この地の発音はR音というほど巻き舌にもなっていないようだ。少し圧縮して聞こえる程度だ。
あと、(街の)どこに行っても「老师(先生)」と声を掛けられる。湖南でも少しそんな感じがあったが、ここほどは「老师(先生)」とは呼ばれなかったなぁ。
人の性質としてはどうだろう。若干湖南よりも打ち解けやすさがある気がする。道を尋ねたりしたときの答え方が、温かみがある感じ(先生方に関しては、今のところやたら距離を感じるけれど)。
一方で、いわゆる「抗日」がね・・・。街のビリヤード店の入り口にこんな表示があった。
「日本人と日本人文化に親しい人は入場禁止」とのこと。
うーん、なんか似たような看板を、別の土地を旅行中に同じくビリヤード場の入り口で見かけたことがあるような気がする。ビリヤードと「抗日」って何か関係があるのかな?
まだ、この地に来たばかりということもあって、お店の人からよく「どこから来たの?」とよく聞かれるのだが、こういう看板を見た後だと、とても「日本人です」とは言えず、だいたいは「南方です。湖南の長沙ですよ」と答えている。たまに、様子を見て「日本人です」と答えているが、今のところは問題がない。ネットで調べた限りだと、抗日意識が強いのはむしろこれまで住んでいた湖南省のほうなんだけど、どうなんだろうな~。この土地の人は体格が良くて、お相撲さんとプロレスラーの中間みたいな男性が多いから、ちょっと怖いなぁ。
***
午前中は、微信で教科書関連のことをB先生や前任のG先生と確認した。
結果、教科書は基本的に担任の先生が自由に決めて良いらしいことが判明した。
(湖南の学校ではシステム上選べるようにはなっていたが、選択肢が一つしか提示されなかったから事実上選べなかった)。
そうは言っても、一年生はともかく、二年生や三年生は教科書の系列がこれまでと突然変わってしまっては混乱するだろう。
また、この国の自由はあとで否定される可能性がある。一旦決めて、その後否定された日には準備もへったくれもなくなってしまう。ここは極力前任者が使っていた教科書を踏襲するのが無難だろう。前任者のG先生はたくさんの資料を残してくれているようなので、同じ教科書を利用すればそれらをそのまま使えるというメリットもある。同じ教科書なら、教育計画書などの提出資料もそのまま使えるからずいぶんと楽ができるはずだ。
ただ、前任者のG先生が受け持ったことのない教科もある。2年生の「日本語文法」だ。そこでB先生に尋ねた。
「1年生では何の教科書を使っていたんですか。同じ系列の教科書を使いたいのですが・・・」
「1年生は前期は私が受け持っていて、〇〇〇というテキストでしたN3/4の対策テキストですが、N3の途中ぐらいで終わっているので、その続きをやっていただいてもかまいませんよ。それだと学生たちは新しいテキストを買う必要もありませんし・・・」
「わかりました。そうさせていただきます。それでは、テキストの何ページから始めたらよろしいでしょうか」
しばらく、間があった後、
「あっ、でも、もうあまりページが残っていないから、やはり別のN3レベルのテキストで始めたほうがいいと思います」
との回答が返ってきた。
「わかりました」
そうなると自分で探さないといけないなぁ。テキストなしでもいいみたいだから、テキストなしでやるという手もあるが、何か審査とかがあった場合、テキストなしだと説明が大変だから、形だけでもテキストは必要だろう。
午後は、愛犬の受け取り・・。
商業街でお昼に写真の焼肉どんぶり(?)を食べた後、同じく商業街にあるペットショップを訪れ、先日伝えておいた受け取りについて確認をした。特に問題なし。
ただ、受け取りは3時ごろになる予定。2時間半近く時間をつぶさなければならない。
クッティで1時間近く時間をつぶしたが、その後は困った。
ふと思いついて、電気自転車のレンタルができるお店を探した。「哈啰」のAPPにレンタルのオプションがあったからだ。前任者のG先生に譲って頂いた電気自転車で当面はしのげるが、学校との往復だけでも三日に1回は充電しなければならないとのことだったから長期的には少しきついかと思い始めていたのだ。あとペダルの部分が落ちてしまっていて、とがった部品がむき出しになっていて、危なそうだというのもあった。
お店がなかなか見つからず、炎天下の中うろうろしてヘトヘトになったが、ようやく発見。しかし、店主にレンタルについて尋ねたところ、システム上にあった低価格のものは提供しておらず、高価格帯のものしか置いていないことが判明した。
うーん、一か月300元とかだとちょっとなぁ。新しいものを買ったほうがいい感じ。再度出直しだ。
3時が近づいたから、ペットショップに戻るがまだ店主には連絡が来てなかった。
そこでタオバオ経由でショップに連絡をとった。すると、今日は届けられず、明日になるとのこと。
この地での受け取りの車が待ち合わせ場所に間に合わず、車は北京のほうへ行ってしまったのだそうだ。結果、私の愛犬は北京到着後、こちらに戻る車で届けられるとのこと。
心配だが、仕方がない。
前回は大都市シンセンから湖南への移動だったが、今回は湖南からさらなる小都市への移動だ。下手をすればうちの愛犬だけしかおらず、優先度が低かったのだろう。
明日は妻の移動日だから、少し予定がかぶるが、調整は可能だ。妻がいるなら、ペットショップにはお金だけ払って宿泊はしないという手もある。
民宿の部屋のフローリングにソフトプラスチックのマット(2M*1.5M:26元)を敷いた。愛犬の移動具合を見て、追加購入をして他の場所にも敷いていく予定だ。低価格だから、追加がしやすい。
7月まで住んでいた民宿の部屋と違って洗濯機に乾燥機がついていないため、室内用の物干しを購入した。14元(送料込み)と安かったから、助かった。タオバオさまさまだ。
明日は愛犬と妻。明後日あたりは荷物が到着と今週もばたばた続きだ。その合間を縫って授業の準備も進めていかなければならない。いや、待てよ。ビザはどうなった?オンラインの申請が通ったのはわかったが、その後の予定がわからない。またプッシュしないとダメかなぁ。それとも荷物を宿舎に入れ終わるまでは我慢するか・・・。
***
午前9時半、ペットショップに行き、愛犬待ち。
11時近くになってようやく愛犬到着。
あまり眠れていなかったのか、反応が鈍かったが、籠から出したら私を認識して甘えてきた。
ペットショップの人に説明をして、宿泊は取り消し。そのまま引き取ることになった。
一泊分のお金を払うといったが、宿泊しないならいりませんよと言われ、吠え止め防止の口カバーだけ買ってきた。
でも、朝から動いてもらって申し訳ないから一応微信で宿泊代も後から送ったが、受け取ってもらえないかもしれない。良心的なお店だ。
鉄の籠を片手で持ちながら、愛犬を連れての歩行は大変だったが、30分ほどで民宿に到着。
昨日雨が降ったせいで道路の一部が泥濘になっており、愛犬もすっかり汚れてしまったからシャワー室で綺麗に洗った。
しばらく落ち着かない様子だったら、疲れていたのだろう。用意しておいたクッションの上で眠りに入った。
午後遅くなってメンテナンスの人が入ってくる音が聞こえると愛犬が吠えだした。
うーん、まずい。いくらペットOKの民宿でも、一般の住宅マンションだ。「ワンワン」と鳴かれては周囲の住民から苦情が来ることも考えられる。慌ててペットショップで購入した口カバーを付けた。
しかし、効果が今一つ。湖南で使っていた嘴型の口カバーと違って、網型の口カバーでやや緩いせいか口が開きやすいらしく鳴き声が通ってしまう。
「静かに!」と言い聞かせると黙るが、これではそばを離れられない。
妻の到着は夕方の5時。当初は迎えにいくつもりだったが、ちょっと無理。
妻に連絡して、自分で住宅地まで来るように伝え地図を送った。「美団タクシー」で住宅地の名前を入力すれば問題なく着くはずだ。妻もやむを得ないと思ったのか、しぶしぶと承諾したが、「私が地図を読めると思うなんて、あなたは私のことを高く評価しすぎよ」と弱音を吐いていた。いつも強気なのに、こういうときは駄目なんだ(笑)。
「美団タクシー」なら、目的地の入力さえ間違えなければ問題ないんだよ、普通は。地図はあくまで確認のためだから。
5時到着。少しトラブったようだが、なんとか無事に民宿まで来てくれた。
妻を部屋に入れてから、宅急便センターに宅急便を取りに行き、それから夕食を住宅地内のお店で買って帰った。
しばらくは狭い一室で、私と妻と犬とで暮らすことになる。私と違って妻は新しい環境に慣れるのに時間がかかるから、当面は不満だらけかもしれない。年をとって少し丸くなったから、その分と相殺であればいいが。
明日か明後日には荷物がこちらに届く。その荷物を宿舎に入れ込んだら、次はビザ手続きの最終段階に向かってプッシュ。
それが終わったら、愛犬を宿舎で飼えるようにお願い・・・をしつつ、新学期に向けて授業準備ということになるのだろう。頑張るぞ!
***
こちらに引っ越してきて、困ったことがある。それは、百度マップの位置表示の精度が不正確であることだ。
例えばAという店に行こうとするとき、現在位置を表示するのだがマップ上に自分の位置が正確に表示されないことが多い。
どちらの方向にということもなく、道一つとか、道半分がズレて表示される。
湖南でもそういったことは、時々生じたが少し待っていると修正されて正しい位置になったが、ここではあっちへ行ったり、こっちへ行ったりといつまで経っても定まらない。位置をリフレッシュしてもダメ。だから、目的地に到着するのが困難になる。
現在住んでいる郊外だけのことなら、まだ理解できる。しかし、省都の市内でも同じだ。
先日市内の「趵突泉」に観光に行った帰りのことだ。バス停に到着してマップで地下鉄へのルートを表示したのだが、自分の位置が道路からずれてウロウロしている。私は方向音痴だから、こうなると、道路のどちら側のバス停が正しい方向へ向かうバスが発車するバス停なのかに自信が持てなくなる。マップを見ながら、「趵突泉」がこちら側にあるから理屈からするとこちら側のバス停のはずなんだけど・・・(不安)という具合だ。
現在は中国のバス停にも、停車個所が表示されたプレートがあることがほとんどなのだが、バスがどちら側に向かうのかについては示されていないことが多く、プレートからではどちらに進むバスなのかがわからないことが多々あるのだ。だから、百度マップが非常に大切だがその百度マップが当てにならないと非常にキツイ。沿海側の都市だから、こういうシステム面は内陸都市よりも進んでいるんだろうと勝手に判断していたが、発展度は沿海側かどうかにはあまり関係がないんだと認識を改めつつある。
昨日、問題が発生した。
到着後、夜になって妻が落ち着いたところで、話をして当分この民宿で過ごすことで同意を得た。
そこで、これまでずっと2,3日ごとに繰り返してきた予約を、7日からは一か月分で予約してしまうことにした。
この民宿は短期だと80~110元(/泊)なのだが、一か月で予約すると41元(/泊)になるからだ。これはCtripのシステム上のことだから、もしかしたら実際に予約するとオーナー側からキャンセルが入る可能性もあるが、とりあえずやってみることにした。
しかし、実際にCtripで予約をしようとすると、昨晩まであったはずの予約ページが消えており、予約ができない。あれれっ?サーチを繰り返したが駄目。現在の予約状態を表示する画面から継続滞在のボタンを選ぶと予約不能の表示が出た。
これは困った。一か月がダメなら数日でも!と思い、条件を変更したがやはり駄目。
これはもしや一旦はペットOKとしたものの、実際の犬を見てデカすぎると判断して、継続できないようにしたのか。或いは犬と妻も一緒に住むようでは電気・水道代を考えると見合わないと判断されたのか?
ともかく明日から泊まれないとなると大問題。部屋に関してはロケーションが悪くなる(ここから車で1時間ぐらい)なるが、(同じ料金帯で)外国人OK、ペットOKの民宿があることはある。しかし、タオバオで(この住所で注文してしまっている)多数の商品が問題だ。愛犬の餌とか蚊よけの薬とか床に敷くマットとか5,6つの商品が到着待ちとなっている。商品そのものは、宅急便センターに届くから後からでも取りに来ることは可能だが、タクシーで一時間もかかるところから取りに戻るのは時間も費用もばかにならず、わりに合わない。慌ててキャンセル可能なものをキャンセルした。それでも、7日以降に届くものが残ったが、低価格なものだから諦めることにした。
移動は避けられないと思い定めたが、やはり面倒。住むだけなら、学校の開始待ちだから場所はどこでもいいのだが、妻の職場探しという点でここから離れると不便極まりない。そこで、本日オーナーに直接連絡してみた。
「7日以降は予約できなくなっているけれど、もうここには宿泊できないんですか」
「大丈夫ですよ。別のリンクを送りますので、そちらから予約してください」
「Ctripのですか?」
「そうです」
ふーん、大丈夫なんだ。
送られてきたリンクを開くと確かにCtripの画面だった。
しかし、一か月分の予約をしても以前のように1250元にはならない。2400元程度だ。
そうすると、一か月予約の場合の割引価格が低すぎることに気づいて予約画面を変更したのかな?
まあ、でもいい。とりあえず泊まれれば。料金が同じなら短期で予約して、並行して他の安いところを探すとしよう。
しかし、実際に予約しようとすると、パスポートの入力のところに(以前はなかった?)注釈が表示された。
「宿泊場所がホテルでない場合には、派出所に届け出をすること」
さらに、その先の予約画面では、
「この宿泊先には外国人は泊まれません」
との表示も出た。
あれっ?以前はこんな表示はなかったけれどな。Ctripのサポートセンターも問題なしと言っていたし。
そこでCtripのサポートセンターに電話をした。しかし繋がらない。
これは困った。
朝から頭をフル回転させられて、かつスマホの画面とにらめっこ。頭フラフラで目もしょぼしょぼになってきたが、頑張るしかない。
いろいろ考えた結果、この民宿に関しては妻(中国人)の名義で予約して、愛犬と一緒に住んでもらう。私は外国人OKの安ホテルで宿泊というのが当面のベストだろうと考えた。とりあえず、格安ホテルに確認したところ、外国人OKで一泊80元のところが見つかった。ここの民宿も同じぐらいだから、合わせて1日160元。ぎりぎり許容範囲だ。というか、仕方がない。
そこで、再度民宿のオーナーに連絡をして妻の名義で一か月宿泊の場合はいくらにしてもらえるかを尋ねた。すると、これまでと全て同じ条件で一か月1500元OKとのこと。少し値切れそうな気配もあったが、まあいいだろう。続けて、私自身について、派出所に届け出をした上で一緒に宿泊したいのだけれど、届け出をしても問題ないかを尋ねた。すると、これも問題ないとのこと。さらに、私の代わりに派出所に手続きについて尋ねてくれるとのことだった。それは助かる・・・。
しばらくして、オーナーから連絡があり、近所の派出所は設備が壊れていて処理ができないから少し遠くの派出所で処理しなければならないことが判明した。すぐに賃貸契約書を作るからそれを派出所にもっていって手続きをしてくれとのことだった。他に必要な資料があればすぐに用意するから言ってくれとのことでとても協力的。ありがたい。
契約書の電子版を微信で送ってくれたので、それをもって近所のコピー屋さんに行き、印刷。そして美団タクシーで派出所まで行った。あれが足りないとか、これを持ってこいとか、設備が壊れているとか、担当者がいないとか言われて、幾度か足を運ぶことになるのかなと思っていたが、賃貸契約書とパスポートだけ出すと10分ぐらいで臨時居住証明を出してくれた。
昨日からずっとバタバタしていたが、なんとかいい感じで収まった。
臨時居留証明の件を進めている最中に、引っ越し業者から電話があり、夕方の5時に届けたいと言われたが、今日は無理と回答。明日の3時に届けてもらえることになった。
***
少し前にも書いたが、この地でレンタル電動自転車を提供しているのは、次の三社だ。
1)滴滴
2)哈啰
3)美团
私は美団ですでに実名認証を済ませているから美団が使いやすいのだが、この地には100台のうち1台ぐらいしか美団の電動自転車がなく、肝心のときに使えないことが多い。
最も多いのが滴滴。それで滴滴で実名認証を試みたが、幾度申請しても却下されてしまう。サポートに連絡しても解決しない。とうとう諦めた。
次に多いのが哈啰。滴滴に比べると7:3ぐらいの割合でやや遅れをとっているが、一応どこにでもあるので使えれば不便はない。当初タオバオでの認証が利用できることから妻名義で使用していたのだが、事故があった場合とかに問題がありそうで不安だ。それで実名認証にトライすることにした。実名認証の審査をされている間はサービスが利用できないが、審査期間は1日とのことだったから、とにかくやってみた。しかし、1日経っても2日経っても認証されない。もう無理か、妻の名義で使い続けるしかないかと諦めかけたが、今朝になって実名認証が通った。助かった。
哈啰の実名認証が通るともう一ついいことがある。哈啰の場合、一時レンタル以外に、車種が選べる月決め等の長期レンタルサービスがあるのだ。そして、この場合オプションで各種保険を付けることができる。毎日利用するのなら、こちらのほうがよさそうな気がする。
午後、職員宿舎で引っ越し荷物の受け入れ。荷物は予定より少し遅れて到着したが、荷物はテンポよく運び入れてくれた。
ただ、一度に4箱運ぶという荒業は素晴らしかったものの、腰に乗せて運ぶため接触部分の箱がぐにゃっとへこんでしまっていた。日本だったらクレームがつくことだろう(まあ、日本だとこれほど安くは引っ越せないだろうが)。
箱の中から当面必要なものをいくつか取り出して、民宿へ戻った。
さて、明日からまたビザの件をプッシュしなければならない。憂鬱だ。
たぶん、私からプッシュされるA先生とB先生も憂鬱なのかもしれない。事を進めるには上司のハンコやら許可やらをもらわねばならず、夏休み中に上司の手を煩わせるのが嫌なのだと思う。だから、学校が始まってから一気に片づけたいのではないか。それはそれで、スケジュールを明確にしてくれさえば問題ないのだが、部門間の連携がうまくとれていないから、それもできないのだろう。
また、学校(の事務活動)が始まってからだと、ビザと居留証の取得が授業が始まるまでに間に合うのかが不明。
これまでいろいろ規則、規則と行っておきながら、いざとなったらビザや居留証の手続きが終わる前に授業スタートなんてことにならないだろうなぁ。
明日はとりあえず、学校(の事務活動)のスタートと授業のスタートの正確な時期を確認する予定だ。
*****
昨日、宿舎への荷物入れが終わった。
そこで、今日こそはビザ手続き完了までのスケジュールをゲットしようと、B先生に微信で問い合わせた。
結果、以下の回答を得た。
1)宿舎に入れるのは8月24日
2)授業開始は26日
3)ビザの最終手続きはその後、担当者が入境局に連れて行ってくれるので、写真をもって行くこと。
結局、ビザ手続きが完全に完了するのは、授業開始後ということか。
大丈夫なのかね、これ。そう思って、前任者のG先生に微信で確認したところ、G先生の場合、授業開始後にパスポートを預けて、一か月後にようやく正式なビザがもらえたとのこと。つまり、少なくともこの地ではそれがスタンダードだということだ。受け入れるしかない。
お昼は妻と一緒に商業街へ行き、牛肉麺を食べた。
写真にあるように、スープが真っ赤になるほど唐辛子が入っていたが、それでも辛くない。いわゆる「香辣」で、香りはあるものの辛さが足りない。もっとも、数か月もここで過ごせばそれが当たり前になるかもしれない。
午後は新学期以降の時間割についてB先生に確認した。
「学校のサイトに入れば、時間割を見ることができます。前任のG先生から引き継ぎを受けていないんですか?」
「サイトで時間割を確認できることは聞いていますが、どのように入るかは伺っていません。今から聞いてみます」
いやいや、どういうこと。ユーザー名とかパスワードとか変更せずに引き継ぐってこと?
そう思ったが、G先生に連絡すると、快くいろいろと教えてくれた。
サイトに入ってみると、名前はG先生のまま。ユーザー名もパスワードも変わっていないから、そうでしょうね・・・。
午後いっぱいかけて、今学期分の授業の時間割をエクセルに書き出して、先日頂いた授業数一覧と比較して間違いがないことを確認した。
授業数そのものは湖南の学校よりも若干少なく感じたが、湖南の学校は記念日とか行事があって授業が休校になるとその分授業が減ったのに対して、こちらはそうでなくきちんと振替がされる。また、湖南の学校では期末テストが授業予定の時間内にあったのに対して、こちらの学校ではプラスアルファで設定されるようだから、ほぼ同じぐらいの授業数になりそうだ。
****
お昼は妻と一緒に商業街の中華ビュッフェで食べた。手前のが私の分で、水煮魚(15元)とチャーハン(3元)だ。湖南にも中華ビュッフェはあったが、こちらのほうが量も多く、コストパフォーマンスがだいぶいい。魚も美味しいし(ただ、湖南の中華ビュッフェのほうが衛生に気を使った都会的な作りだった)。
午後は昨日に続いて、教科書の選択と授業計画の作成。
教科書は担任が自由に選べると言われたが、着任1年目(かつ1年だけで終わる可能性が高い)という状況を踏まえて、教科書は極力前任者と同じものを採用する。これによって、授業計画も同じ内容で作成でき、省力化を図ることができる。また、後から否決される可能性を減らす安全路線でもある。
ただ、一部の授業は前任者が担任していないため、自分で教科書を選択しなければならない。当然授業計画も新たに作らなければならずかなり面倒だ。手元にある13インチノートPCでこの作業をこなすのは、27インチモニタに慣れた私にはかなりシンドイ。(宿舎にも入れてもらえない状況で何でこんなことやらないといけないんだ!)とぶつぶつ言いながら進めている。学期が始まってから苦労するのは嫌だから、前もってやらざるえないのだけれど。
今日は前任者のG先生に譲って頂いた電動自転車に充電スタンドで充電を行った。充電スタンドを使うのは初めてだったから、試行錯誤をしながらだったが、なんとか無事充電完了。1-5元でチャージして、使った分だけ引かれ、残りは返金されるシステムだからリーズナブルだ。この感じだとシェアより、自分で一台所有したほうがだいぶコストパフォーマンスが良さそうだ。譲って頂いた電動自転車をダマしダマし1年使い続けるか、1000元ぐらいの安いのを買うか、悩ましいところだ。買うんだったらさっさと買ったほうがいい。月割りにすれば数百元だから、2000元ぐらいのを買ってもいいんだしなぁ。授業が始まったら、思い切って決断するとしよう。
こうやって、宿舎にも入れてもらえない状況だと、いろいろ不満が噴出してくる。しかし、実はたくさんの良い経験をさせてもらっているとも言える。こうならなければ、Ctripの民宿機能を使うこともなかっただろうし、Ctripから離れてオーナーとやり取りをして部屋を借りたりすることもなかった。二か所の民宿(住宅地)での生活を味合うこともなかった。中国生活を楽しむことが人生の重要な一部だと考えている私には貴重な機会だったし、大きなプラスになったと思う。民宿をうまく利用して臨時の住居を確保する手法は、今後も役に立つことがあるに違いない。いちいち派出所に届け出なければいけないのは面倒だから、Ctrip側(とオーナー側)で何とかしてほしいものだが。
***
お昼は昨日同様に中華ビュッフェに行った。手前のが私の分で、チキンと白菜とチャーハンで15元。満足。それから、クッティでフラッペを食べて、スーパーで買い物をして帰った。
民宿に戻って一休みした後、愛犬を連れ散歩がてら宅急便を取りに行く。最近のルーチンだ。
湖南の学校にあった宅急便センター「近邻宝」では、品物が宅急便センターに届くと、アプリに〇〇〇ー〇〇〇ー〇〇〇という風に三つの番号が表示され、(棚ー棚の上から何列目ーその配達物の固有の番号)を意味していて、個々の配達物にもそれらの番号がラベルとして貼られていた。だから、目的の棚にさえたどり着けば、あとはラベルの番号を頼りに自分宛の商品を探し出すことはさほど難しくなかった。
しかし、この住宅地の宅急便センター「菜鸟站」では、配達物そのものは確かにアプリで示された棚と列に置かれているのだが、配達物自身にその番号を示すラベルが貼られていない。だから、同じ棚とその列に置かれた商品約20個の中から自分宛の商品を見つけ出すには宛先とされている自分の名前と電話番号を頼りにするしかなく、かなり手間がかかる。万一別の棚に紛れ込んでしまった場合には、完全にアウトだ。
どちらの方式が合理的なのかはわからないが、客にとっては湖南の学校の「近邻宝」方式のほうが楽だった。
犬の散歩が終わると、授業準備の時間。
湖南の学校の時は、2コマのうち一コマを教科書で、もう一コマを自作教材で行った。教科書のほうは問題をこなすだけでさらっと流し、自作教材に重点を置く授業だった。時間配分は表面上は1:1だったが、自作教材のほうは授業が終わったあとも力尽きるまで(?)続けたから実際には1:2ぐらいの配分となっていた。
自作教材で指導するのは楽しかったのだけれど、教科書のほうがおざなりになりすぎていたという反省がある。結果として、中国人先生が見学に来る時など雑な授業だと思われてしまった可能性が高い。また、自分自身にとっても教科書を使ったオーソドックスな授業の進め方を習得する機会を逃してしまった。
そこで、新たな学校では、教科書メインで充実した授業を目指し、おまけ部分として自作教材を使っていく予定だ。どれも初めて使う教科書だから、手間はかかるが頑張ってみるつもり。
***
朝食。いつもとは違うところで肉まんを買った。ひき肉ではなく、野菜炒めタイプの個性派肉まん。美味しかった。
お昼は麺屋さんで食べた。つい先日、一人で食べたお店。今日は妻を連れて行った。ここも麺がうまい。
午後、前任者のG先生に連絡をとり、受け持ちだった2年生と3年生の班長のQQを教えてもらった。QQをゲットすると、各々のクラスの連絡用QQグループを作成(というか、班長が作ってくれた)。すぐに、学生たちに挨拶メッセージを送った。反応してきたのは5~10人ぐらいの学生。ちょっと少なめかな。もっとも顔合わせ前だし、一クラスの学生数そのものが湖南よりも少ないから、こんなものかもしれない。
考えてみると、湖南のときは前任者が去って1年以上間があったが、今回は間髪を入れずに入ることになる。前任者のG先生と親しかった学生も多いことだろう。一クラスの人数が少ないからなおさらだ。私自身が果たしてうまく溶け込むことができるか?まあ、やるしかないよな。言葉を選んで慎重にスタートしないといけない。
とりあえず、これで学生たちとのコミュニケーションの場ができた。わからないことがあれば、学生たちに聞けばいい。対応が悪い先生方に尋ねるより楽かも?でも、先生は先生、学生は学生だし、学生の中にも地雷タイプがいるから様子がわかるまでは一定の距離を保たないとなぁ。それでも、授業が始まるまでの楽しみができた。失敗をするかもしれないが、恐れずコミュニケーションをとっていこう。
***
50歳前後の頃、筋力運動よりも柔軟体操のほうが重要だと考えていた。年を取ればどんなに頑張っても筋力は落ちてくるから、柔軟体操に力を入れたほうが合理的だと考えていたのだ。体を柔らかくすることでケガを防ぐほうが大切に思えた。しかし、さらに年を重ねていくうちにやはり筋力もキープしなければならないと考えを変えた。ずっとサラリーマンで机に向かっている仕事ならともかく、私のように変動の激しい人生では10kgぐらいのリュックを背負うことはざらだし、引っ越し荷物の移動一つとっても力がいるからだ。それで、ここ数年は再び筋力運動に力を入れている(逆に柔軟体操のほうは根気が続かず進歩なし)。
今年からはダンベル運動も再開した。2つで2kgから初めて7月末には2つで6kgまで来た。昨日二つで8kgを購入。年末には10kgを目指したいと思っている。それ以上は重量は増やさず、反復回数だけ増やしていく予定。
今日は妻と一緒に市内の「五龙潭」に観光に出掛けた。
中途に大きな市場があり、妻がイチジクを買ったので食べてみた。とろっとして美味しい。イチジクを食べるのって初めてだったかも。
「五龙潭」。湧き水が出る池がたくさんある公園。先日行った「趵突泉」とほぼ似た感じだが、「趵突泉」が入場料40元なのに対して、こちらは無料。太陽が照りつける暑い日だったが、湧き水と池のおかげで涼しく過ごすことができた。昔住んでいた、日本の三島市に楽寿園というところがあり、そこが湧き水が多く出る公園だったのだが、なんとなくその楽寿園を思い起こさせる場所だった。
民宿に戻った後、宅急便センターに行き、届いたダンベルを引き取った。これで明日からダンベル体操ができる。
その後、妻と一緒に近所のスーパーへ行った。妻が「煎饼」を買ったので半分分けてもらったのだが、この「煎饼」も先日私が買った「煎饼」と同じで野菜に火が通ったタイプのものだった。量が多くてお腹はいっぱいになるものの、湖南のような野菜のパリパリ感がなく残念。「煎饼」も土地によって違うのだなぁ。
あと、ここしばらくいろいろな乗り物に乗って気づいたのだが、この地のバスや地下鉄は割引が少ないように思う。
長沙だとローカル交通カードを使えば20%割引は当たり前のようにあったのだが、この地では大きな割引のある支払い手段が見当たらない。唯一地下鉄APPが、乗り換え時に割引がある程度だ。機会があったら学生に聞いてみるとしよう。
****
お昼は妻と一緒に商業街にオープンしたばかりの砂鍋屋さんで食べた。四川料理だけあって、辛さもなかなかで妻も満足。
個人的には酸菜の美味しさが際立っているように感じた。湖南の酸菜よりも酸っぱさのパンチが効いている。妻も別のところで食べた酸菜が美味しかったといっていたから、この地の特徴なのかもしれない。
今日は新学期から採用する教科書の最終決定をした。
先日も一度尋ねたが、念のため再度B先生に確認した。この学校では学校に提出する書類に教科書の項目はなく、自由に決めていいとのことだった。つまり、問題があった場合には選択した先生個人が負うということなのかな?
ともあれ、ISBN番号を確認して、QQグループで各クラスに準備すべき教科書を指示した。
問題が起こらないことを祈る。
明日からは、各々の授業の進め方について詳細を検討するとしよう。
今日はふと思い立って、平安保険の傷害保険を買っておいた。
これから電動自転車に乗る機会が増えると思うのだが、電動自転車保険はどの電動自転車かが確定していないと保険がかけられない。シェア自転車に乗ることも多いだろう。それでとりあえず、妻に家族傷害保険一年と私に外国人用の傷害保険一年をかけておいた。よく調べたわけではないので、もらえれば儲けものというレベルだ。
哈啰の長期レンタル自転車だと第三者への補償も含めた保険が買える。同じような保険が買えるといいのだが、今のところ見当たらないから妻が乗るとしたら哈啰でレンタルしてもらうのが一番いいのかもしれない。もし新しいのを買うとしたら、お店でいろいろ確認してから買うとしよう。
****
お昼ご飯はいつものように妻と一緒に商業街で食べた。今日は二人セットを注文。
レバ炒めとカリフラワー炒めにデザートに涼粉がついたセット。湖南の料理は辛さが野菜に染み込むほど炒めるのに対して、この地の料理は野菜のシャキシャキ感を大切にした炒め方がメインであるように思う。
あと、シンセンと長沙では美団経由とそうでないのとでは料金にかなり差が出たが、この地では数元ぐらいしか差がでないことが多いのが特徴だ。美団がまだ浸透しておらず、その集客力も高くないということだろうか。美団が強くなると、安かろう悪かろうになりがちだから、料理の質を保つには美団が強くならないほうがいいのかもしれない。
この地では、日本のフライのようなものが売られていることが多い。シンセンとか長沙だと油ギトギトのフライが一般的だったのだが、ここのはスーパーにしろ露店にしろフライの油が軽めで食べやすい。ナスの肉はさみ揚げや魚のフライ(骨があるけど)が多いのも嬉しい。北方はみんなこんな感じなのかな?
宿舎入りまであと10日か・・・。授業準備を進めているのだが、教科書メインだと自作の教材のときほど気持ちが乗らない・・・。
***
今日は妻のリクエストで一昨日と同じ砂鍋屋さんで食べた。注文したのは「肉末粉丝」と「豌豆肥肠」の二つ。しかし、妻が食べたかったのはお通しの「泡菜萝卜」だったらしい。確かによく漬けられていて美味しい。昔はこの大根の漬物の良さがわからなかったのだが、ここ数年で私も少しずつ好きになってきた。
今日も地道に授業の準備。一年生は軍事訓練があるから3週間遅れでのスタートなるため、二年生、三年生の分の準備を先に進めている。まず、すべての教科について最低限の授業ができるような資料を作って、それから内容を作りこんでいく予定だ。
一昨日、2年生と3年生の、各々のクラスでQQグループを作成した(1年生はまだ入学していないから作成不可)。簡単な自己紹介をした上で、コミュニケーションを取ろうとしたのだが、かなり反応が悪い。夏休み中であること。顔合わせ前であること。これら二つを考慮したうえでも、湖南の学生と比較すると(こんなに反応がないものかな?)というほどだ。
QQグループへの(学生からの)メッセージの発信はないが、私がアップロードした副教材にはほぼ全員からアクセスがあるから、見てくれてはいるのだ。3年生のほうが若干反応がよく、2年生のほうが反応が悪いことを考えると前任のG先生に気持ちが持っていかれているのかなという憶測が働くが、そうであれば悪いことではないだろう。徐々に距離を縮めていけばいい。
若々しい前任のG先生から、年齢が2倍のおじいさん先生に代わるわけだから、最悪、2、3年生に関しては距離が全く縮まらないこともありうるが、新1年生はまっさらな状態から始まるから問題ないはずだ。その場合は新1年生を中心に気持ちを組み立てていくことにしよう。
明日の朝は、この地区で月に何回か開かれる朝市に行く予定だ。先月到着直後に偶然訪れたことがあるが、そのときは一人だったからさらっと流して歩いた。今回は妻を連れて行くから、じっくりと楽しみたい。ただ、開催日がいまいちはっきりしないんだよなぁ。まあ、とにかく一度行ってみよう。
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今日はこの地区の朝市に出掛けた。あやふやな情報を元に出発したので不安だったが、なんとか辿り着けた。今回は前回一人で行った朝市の一つ向こうの通りで開催されていた。
妻は最初は面倒臭そうな感じだったが、徐々に引き込まれていき、あちこちで果物を買い入れていた。
果物はスーパーの半額以下。たぶん野菜も同様だろうが、今は民宿住まいで台所がないから、調理不可。それで果物だけを買った。
私は朝食用に涼皮を買って帰った。
麺系に強い土地だけあって、涼皮そのもののクオリティは高いと感じた。ただ、ゴマダレ主体で辛さがないのと皮が厚めなところが、マイナス評価。ゴマダレは美味しいけれどね。
市場の朝食露店は少な目。種類も少な目。朝市で朝食を楽しむ習慣があまりないのだろうと思われる。
この地の露店の食べ物は油が多くて、お腹を満たすことが主目的のように感じる。ここが郊外だからかもしれない。
帰宅後は、2年生と3年生のQQグループに朝市のことをアップした。
2年生は相変わらずだんまりだ。3年生は数人から反応があった。
2年生は授業開始の日までずっとだんまりを決め込むつもりなのかな~。
そうなると、授業開始時に気まずいぞ!(私が?学生が?)
そろそろ、アニメ「葬送のフリーレン」の話題でもぶっこんでみようか。アニメ好きなら反応を示さずにはいられないはず・・・。ただ、湖南の学生はQQに頻繁にコスプレ自画像が上がってきたし、学校の中でもコスプレの学生が男女問わずにたくさんいたが、この地ではどうかな?そう言えば、街中でコスプレの人を見た記憶がないなぁ。JKファッションも記憶にない。
アニメの話題は盛大な空振りに終わる可能性もある。ドラマ系の話題から振って様子を見たほうが無難かもしれない。
授業準備。ヒアリングの副教材をどうしようか悩んでいる。
湖南の学校のときは最初の頃は短文で始めたが、後半は長文でやっていた。
長文のほうが、問題のバリエーションを増やしやすいし、内容も楽しめるものになるからだ。実践力という意味合いでも、長文のほうが役に立つと思っている(自分の英語の勉強のときには短文のコマ切れでやっているから矛盾しているけれど)。
学生たちも最初の頃は「難しい、難しい」と騒いでいたが、最後にはこちらがびっくりするほどの正解率を出してきた。だから、本来であれば最初から長文の教材で始めたい。
しかし、人間関係ができていないから、いきなり難易度の高いのをぶつけると反感を買う可能性があるしなぁ。
やはり短文から始めるのが無難かな。
あとは教材の鮮度だ。本来であれば、新しい動画ニュースから教材を作るところだが、宿舎に入れてもらえず、デスクトップPCが使えない中、各種音声を編集するのはキツイ。当面は湖南の学校で使った教材から精選して使うしかないかもしれない。さてさて、どうしようか。
***
お昼。妻のリクエストで商業街の麺屋さんで食べた。ここは私が3回目、妻が2回目。麺がとにかく美味しく、妻も気に入った様子だ。
スーパーに行って夕食用の涼菜を仕入れてから、クッティへ行った。一回きりだが、「抖音」アプリ経由で買うとなんと無料で一杯だ。フラッペが無料とは素晴らしい。
昨日は三年生のQQグループで一人が話に乗ってきて、いろいろ教えてくれた。この学校では学生も校内で電動自転車OKなのだそうだ。だから、昼食時には電動自転車で大渋滞が発生することもあるそうだ(同じぐらいの敷地面積だが、湖南の学校は電動自転車不可だった)。3年生のクラスでも半分は電動自転車所有者だそうだ。なんだか物凄い数になりそうなんだが、そうでもないのかな?
あと、三年生のクラスは全員この省の出身で他省から来た人はいないとのこと。まあ、これはコロナの影響もあるだろうから、1,2年生がどうかはわからない。
本日の午前中、二年生のグループにTBSのドラマとバラエティが無料で見られるサイト「TBSフリー」を紹介したところ、ようやく一人が話に乗ってきた。その流れでアニメ話に持ち込んで、話が弾んだ。午後になり、再びドラマとアニメ・漫画の話をぶっこんで、なんとか数人を引っ張り出した。いつも4,5人が出てくるようになれば、楽なんだけどなぁ。
授業準備。今日は地道にヒアリング授業の副教材の準備。現時点では、一年生は短文で、二年生は長文で行こうと考えている。生教材で動画付きだから、興味は引けると思うんだけどな。
あと、会話の授業に関しては、湖南の学校ではやらなかった、グループ分けをしてのロールプレイを試みてみようと思う。湖南の学校では一クラスの人数が多すぎたことやとグループ分けをするとどこのグループからもはじかれてしまう学生が出るのが嫌などの理由で会話練習用のグループ分けをしてこなかった。今回は固定のグループで、いくどもロールプレイをやらせて成長させる方式にトライしてみようと思っている。うまくできれば、Can-Doの確認もしやすいし、中国人の先生が見学しに来た時も見栄えがするというものだ。
QQグループで学生たちに確認したところでは、前任のG先生も固定グループでのロールプレイはやっていなかったようだし、学生たちにとっても新鮮な体験となることだろう。
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朝食は、肉夹馍にした。最近はショーロンポーを食べることが多いのだが、たまには気分転換だ。重すぎず、軽すぎず、いい感じの肉夹馍だった。
午前十時頃に出発。妻と市内のショッピングモールに出掛けた。まだ、妻が来る前の市内探検時に見つけたモールだ。
もともとは妻の職場候補探しとして見つけたモールだったが、どういうわけだが急に市内に興味を失ってしまい、今は大学のある郊外で仕事を探すつもりのようだ。しかし、これからのこともあるから一度は行っておいたほうがいいだろうと連れ出した。
お昼はモールの中にある煲仔饭のチェーン店で食べた。実のところ、ご飯が固いから煲仔饭はあまり好きではないのだが、たまにはいいだろうという感じで食べた。味は悪くなかった。このようなモールは当然ではあるが、大学のある郊外でもチェーン店化されたレストランが非常に多い。湖南よりもレストランのチェーン店化が非常に進んでいる印象がある。あと、オーダーのアプリ化も徹底しているように感じた。ほぼどこに行ってもテーブルにあるQRコードでの注文だ。北方のほうがIT化が進んでいるのかな?
午後遅くに民宿に戻った。
夕食を終えた頃、突然B先生から「選択科目での短期日本語コースの授業で使えるようなテキストをご存じないですか?」と質問が来た。いままで授業の話とかしたことがないのにすごく唐突な感じがしたが、できる範囲で答えた。そう言えば、湖南の学校でも突然このような質問が来ることがあったが、だいたいそれっきりで話が深まらず終わってしまっていた。こういう単発の質問って、どんな意味があるんだろうと不思議に思うのだが、どういう対応が正解なのかいまだにわからない。お互いに簡単な質問のやりとりを繰り返して、関係を深めていくのが正解なのかな~。今回は試しにこちらから類似の質問とかしてみようかとも思うが、面倒だなとも考えてしまう。さてさて。
***
お昼は美団でお二人様セットを注文。もの凄い量にびっくり。これで48元とは。
夕食後、QQグループで学生たちとやり取りを交わした。
2年生のグループは、アニメ好きの一人が出てくるのみ。もちろん、一人でもありがたい。
3年生のグループは、数人が出てくるがメインで話すのは一人。省都の学生らしく、自信家の話しぶりだ。湖南の学校のとき省都の学生が多かったから、あまり省都とそれ以外の学生の違いが目立たなかったが、このクラスは省都の学生が少な目のようだ。どんな感じのクラスになっているのか興味深い。
授業の準備だ。とりあえず、最低ラインの準備を2か月分ぐらい作って、それから内容の充実に入りたいが、授業までもう一週間を切ったからなぁ。民宿から宿舎への引っ越しもあるし、最低ラインの分を作るので精一杯かもしれない。あとは授業前日に補強していくぐらいかな。
会話の授業に関しては、基本的に前任者と同じ教科書を採用するつもりでいた。
ところが、1年生の教科書がいわゆる総合的なテキストの初級であるのに対して、2年生のテキストが会話用の初級テキストとなっていて、1年生のテキストのほうがむしろ2年生のテキストより難易度が高いことが判明してきた。そこで、前任者のG先生にどうしてそうなっているのか、どのようにこの違いを踏まえた授業をやっていたのかについて尋ねてみた。
すると、確かにその問題が存在していて、テキストの変更をしようとしたところ学校側からダメだと言われたとのことだった。それで、教え方で調整していたそうだ。
私は教科書は自由に選んでよいと言われていたからちょっと意外だったが、何らかの事情があるのだろう。見えないルールというやつだ。そもそも全部の先生が好きにテキストを選んでいたら、違う科目でテキストがかぶってしまう可能性が少なくない。なにかしらの制限があってしかるべきなのだ。
ともあれ、前任者のG先生と同じテキストを使うのが無難な線なのは間違いないから、私も教え方で調整することにするつもりだ。念のため、明日再度使用予定の教科書一覧をA先生とB先生に伝えておくことにしよう。
***
朝食は「豆腐脳」にした。塩味スープにゴマダレ。美味しかった。しかも、2元で安いし。明日もこれにしようかな。
お昼は先日一度行った「襄陽ラーメン」屋さん。この商業街の中では一番辛めのスープだから、妻は気に入ったようだ。もっとも一番辛い「特辛」でも湖南の「中辛」ぐらいだ。私にはちょうどいいぐらいだが、妻はもっと辛いのを!と願っている。
帰宅後、グループチャットでB先生とA先生に教科書の最終確認をしてもらった。B先生は自由に決めていいと言っていたが、やはりそうではなかったようだ。最終的に主任のA先生からOKが出たので一安心。続けて、「(まだカードをもらっていないので)初日に学校に入るにはどうしたらいいのでしょう?」と尋ねたところ、「金曜日に中国人の先生方で会議があるのでそのときに決めます」とのことだった。誰か門のところに迎えに来てくれるのかな~。
夕食後、2年生と3年生のQQグループでチャット開始。今日は3年生は誰も応答なし。2年生のアニメ好きの学生とカレーパンと焼きそばパンの話で盛り上がった。まあ、盛り上がったというより、私の話相手になってくれていたという感じだったが。
授業準備。今日は文法の授業の準備をした。これがなかなか進まない。N3のテキストをもとに文型一つ一つの説明をしていくのが基本だが、説明>文章作成の繰り返しだけではなぁ。ネットで調べるとタスク型にするといいという話だったが、うまくいくかなぁ。そう言えば、それ関連の参考書をゲットしたのだけれど、宿舎の段ボール箱に入っていて取りに行けない。困った。とりあえず、テキストの文例以外に自作の文例を用意してとっつきやすくするという方向でやることにした。アイデアが出たら、新たなその都度実行していくことにしよう。
***
今日の朝食は昨日と同じ豆腐脑に加えて、豆腐煎包を食べた。煎包は食べたことがあるが、お豆腐入りは初めて。けっこう美味しかった。
お昼は妻と一緒にバーガーキングで食べた。この商業区にはマックもケンタも一軒ずつしかないから、利便性は皆同じ。バーガーキングに来ることが多くなるかもしれない。
その後、一人でシェア電動自転車に乗って、あちこちの住宅地をまわった。
クロの宿舎住まいが認められなかった場合に妻とクロとで外に住んでもらうことになるからだ。哈啰と美団で使用可能区域を比較したところ、美団のシェア電動自転車のほうがなぜだか使用可能な区域が広かった。哈啰シェア電動自転車だと行くことができない住宅地があったため、まず哈啰シェア電動自転車に乗ってウロウロし、数少ない美団シェア電動自転車を見つけた後、美団シェア電動自転車に乗って出発。
5か所ほど住宅地をまわった後、再び商業街に戻った。スーパーで買い物をしてから帰ろうと思ったが、自転車を降りてみると、ズボンのお尻のところが汗(水?)でびっしょり。汗にしては多すぎる。昨日からの雨でサドルに水が溜まっていたのだろうか?お尻のところが濡れたままでは恥ずかしいから、買い物をせずに民宿へ戻った。
民宿へ戻り、夕食を食べた後、2年生と3年生のQQグループにメッセージをアップ。今日は誰も応答してくれない。まあ、もう学校へ戻る準備で忙しいのだろう。さあ、あと少しで宿舎入りだ。楽しみだなぁ。
***
今日は妻と一緒にバスで1時間半ほどのところにある「灵岩寺」というところに行ってきた。
山の頂上近くにある祠(?)のようなところまで、1時間かけて登った。
山登りも久しぶりだから、どうかなーと思ったのだが、意外に体が動いた。日課の運動が役に立ったようだ。
山を下りてから、このお寺の名物(?)である「一元素面」というのを食べた。1元っていったって、名前だけで本当はもっととるんだろうと思っていたが、本当に1元だった。しかも、そこそこ美味しい。まあ、入場料が40元だから、来てもらえさえすれば、元はとれるんだろうけど。
帰路のバスのなかで、さっそく足がつりそうになった。年には勝てない。
アパートに戻る前に朝鮮冷麺を食べた。これで18元なんだから、ありがたい。
帰宅後、足のあちこちがつりそうになったが、そんなにひどくはならず助かった。でも、明日は全身が筋肉痛になることだろう。
明日は各授業の、平常点の付け方を考えようと思う。
ヒアリングは問題に対する正答数でいい。文法は文型を使った文章作成数でいいだろう。難しいのは会話だ。
ロールプレイをやってもらおうと思っているのだけれど、どういう点の付け方がいいのかなぁ。
グループに対する点数と個人に対する点数に分けてつけるのがオーソドックスな気がするが、いいグループに入った人が有利になってしまうしなぁ。さてさて、どうしたものか。
****
今朝は「豆腐脑」と「韭菜饼」を食べた。「豆腐脑」は2元と安いから、これを中心に組み立てると朝食が安く済む。
ただ、学校の宿舎のそばにはこういった店はないようだから、この民宿を離れて学校の宿舎に移ったら別のパターンを考えないといけないなぁ。
午前10過ぎ。妻を後ろに乗せて電気自転車でアパート候補地をまわった。安全を考えると美団タクシーで行ったほうがいいのだけれど、それだと距離感がつかめないからだ。まず、私の勤め先である大学へ行き、次にその対面にある職員宿舎区へ行った。それからアパートの候補地をいくつかまわって大学や宿舎からの移動にどのくらいの時間がかかるかをつかんでもらった。これで不動産屋さんと一緒に部屋をまわるとき、部屋の造りだけで選ぶことはなくなるはず・・・。
まあ、愛犬の宿舎住まいが許可されれば、こうした心配も無駄に終わるわけだが、無駄に終わってくれればむしろ助かるというものだ。
昼食は牛肉麺を食べた。麺は湖南と比べれば良いほうに入るが、山東のスタンダードでいうといまひとつだった。
夕方、主任のA先生から微信のグループチャットにメッセージがきた。「月曜日はゲートにいる守衛に日本語学科の新任教師であることを説明して中に入れてもらってください。もし駄目だった場合には日本語学科の事務室に電話してください」とのこと。さらに、「日本語学科の事務室に行くと誰かいるはずなので、その人に手伝ってもらって顔認証の登録をしてください」とのことだった。
ハイハイ、わかりました。まあ、中国語がわかるのが前提だからね。
続いて、B先生にメッセージをして、ネットからダウンロードした校内マップをもとに、来週の授業の各教室の位置と日本語学科の事務室の位置を教えて頂いた。
湖南の学校のときは主任の先生が数時間かけて学校案内をしてくれたから、対応にずいぶん落差を感じる。でも、この学校の対応が(特別歓迎されている場合以外の)中国スタンダードなのだと思えば、そういうものなのかも。逆に、湖南の学校の先生はかなり頑張って対応してくれていたわけだ。もっと感謝すべきだった。
記憶がおぼろだが、過去にネットで中国企業とかで冷遇されている日本人のブログとかを読んだとき、(大変だなぁ~)と他人事のように思っていたことがあったと思う。いざ自分がその立ち場に立たされてみると、その数分の一の冷遇度にも関わらずずいぶんと寂しく感じている(笑)。
もっとも私の場合、最初が悪ければ悪いほど相手に対する期待値が下がって、あとが過ごしやすくなるという傾向がある。意外に良い滑り出しと言えるのかもしれない。
明日は宿舎入り。たいした荷物もないけれど、少しまとめておくとするか。
***
朝食は豆腐脑と油条にした。豆腐脑の店は2軒あるのだけれど、今日の店のほうが塩分がやや少なく好みに合う。
もっとも、今日から学校の宿舎暮らしだから、この店で食べるのも最後かな。せっかく店主のおばさんに顔を覚えてもらえたのに、少し残念。妻がしばらくはこの民宿に残るから、チャンスがあったらまた食べに来よう。
午前8時半。民宿を出発して学校の宿舎へ行った。スーツケースにダンベルを入れたせいで、かなり重い。電気自転車で行くのは少し危険だったが、タクシーだと宿舎区のゲートのところまでしか入れないから、宿舎までの道がキツイ。それで、電気自転車の足元にスーツケース。さらにリュックを背負って移動した。
15分ほどで到着。宿舎管理室で鍵を受け取り、宿舎に行き、最初の荷物入れ。なぜだかすでに建物へ入る顔認証がOKとなっていた。一休みした後、もう一度民宿へ戻り、2度目の荷物運び。
中途で管理室に寄り、電気のチャージをしてもらった。さらにネットの契約方法について確認。ここは中国移動のネットを使っているとのこと。民宿に着いてから、移動の担当者に電話をして開通手配をお願いした。1年で360元。まあ、高くはないからOK。
民宿から戻り、2度目の荷物を入れ込むと、飲水機まで水を入れに行った。坂の下にあるからけっこう遠い。電気自転車がなかったらとても無理な距離だ。部屋に置いてあったボトルも16L用の普通型で4階までもって上がるにはやや重い。大型の飲水機を使うのは初めてだからやや戸惑ったが、なんとかクリア。ボトルの8分目ほど入れて戻った。8分目で2元ちょっとだから、めいっぱい入れると3元ぐらいかな?まあ、スーパーで買うのよりだいぶ安いから、この方式に慣れるほかないだろう。
ただ、ボトルはもう少し小さいのを別途購入する予定だ。
お昼は再び民宿へ戻って、妻と昼食を食べに出た。
妻が「大衆」でゲットした蒸気石鍋魚セットを食べた。なかなか美味しかった。
妻はこの地へ来たばかりのとき、ここの美団は高い高いと文句ばかり言っていたが、いろいろと工夫して安くて美味しく食べられるものを探すようになってきている。「大衆」はこれまで口コミの閲覧以外では使ったことがなかったが、今後は私も取り入れていくとしよう。
遅い昼食を終えると、妻と別れて買い出しに出た。民宿用に買ったものは妻が継続して使うから、日常品は新たに買い求めなければならない。もっとも引っ越し時に宿舎に入れ込んだ荷物に大概のものは入っているから、そんなに多くは必要ない。とりあえずは、必須なのは洗剤と飲み物と朝食とA4コピー用紙ぐらいかな。
買い物を終えると、宿舎へまっすぐ戻った。
まずはデスクトップPCとプリンタのセッティング。とりあえず、デスクトップPCが動くことがわかり、一安心。ただ、ネットがつながるまでは(スマホ経由のWifiで)ノートPCを使うしかない。27インチモニターをノートPCにつないで使うことにした。うーん、快適。一か月間13インチノートPCの小さな画面で作業してきたから、すごーく大きく感じる。快適。プリンタもOK。デスクトップPCもプリンタも、シンセン>湖南>現在地と三か所をともにしてきたことになる。コスト・パフォーマンスが抜群だ。
ここ数日、前任者の方に譲って頂いた電気自転車に大変お世話になった。初めて見たときは「(想像していたより)ボロい」なんて表現して大変申し訳ありませんでした。これからも大切に使用させて頂きます。
夕食前に一か月振りに体重計に乗った。66.5kg。およそ3kgの増加だ。
この地に来てからの一か月間、週一の断食をお休みしていたから、当然と言えば当然だ。それに加えて、朝から肉まんやショーロンポーを食べたり、昼は麺と炭水化物の連続だった。夕食を涼菜にしたり、朝の運動量を増やしたりはしたが、焼け石に水だったということだろう。
まずは週一の断食の復活だ。今週の金曜日ぐらいから始めるのがいいのだけれど、金曜日は3年生への初授業があるからなぁ。土曜日スタートが無難かもしれない。
とにかく、一日も早く元の生活ペースを取り戻さないと。
***
4日前に「灵岩寺」へ行ったとき山に登った。その時の疲れがいまだに取れない。むしろ、疲れが大きくなっている感じすらする。筋肉痛は収まってきたが、朝とにかく体が重い。年をとっても、運動を続けていれば、瞬間瞬間の運動力はある程度維持できる。しかし、回復力の衰えは隠せない。いや、何か方法があるのかな。ネットで調べてみようっと。
昨日、B先生から「前任のG先生から引き継ぎでお聞きになっていると思いますが、今週木曜日までに『教育計画書』の提出をお願いします。G先生が書いた『教育計画書』の日付とか名前の部分を変更して出してください」と微信で連絡があった。もちろん、聞いている。G先生はとても良い人だから。すでに中国を去ってしまっている人にいろいろ尋ねなければならないこちらが心苦しいよ。
しかし、なんでこういうところだけ日本人の『引き継ぎ』を期待するんだ。学校側がやることは何もかも中国人対応なのに!歴代の日本人教師がよほど人間ができていたんだろう。教師一筋でやってきた人ばかりだったのかな。まあ、7,8月の給与が評価給になっているから、去った後も8月分の給与で縛られているというのもあるかもしれないが・・・。それにしても、(G先生は)帰国した後にもかかわらず、丁寧に対応してくださっている。本当に立派だ。
今日は民宿へ行き、妻を乗せて宿舎まで戻った。とりあえず、一度宿舎の中を見せておいたほうがいいだろうと思ったからだ。湖南の学校の宿舎より、少し狭いが二人と愛犬で済むには十分だろうというのが私と妻の共通の認識となった。実際のところ、面積そのものはほぼ同じなのだ。洗濯室と台所と寝室が微妙に広くて部屋数が一つ減ってしまっている感じだ。
ただ、妻がここへ住むには愛犬を部屋で飼う許可を得なければならないのはこれまでと同じ。どうやったら、そこまでたどり着くことができるか。この教員宿舎区はキャンパス内ではないから、中国の大学という括りではペット禁止とはならないはずだ。あくまでこの学校の管理規則でどうかということになる。そして、実際にペットを飼っている家庭がいくつもあるという事実がある上に、外部への部屋のまた貸し等も公然と行われていることがわかってきた。つまり、規則の運用ははなはだ曖昧なのだ。であれば、敢えて申請せずにとにかく部屋に入れてしまうというのも一つの手だが、なんらかの許可を得たほうが望ましいのは間違いない。ともあれ次の一手は、授業を始めて、ビザを手にしてからのほうが無難かな。
妻の宿舎見学が終わった後、再び電動自転車に乗って商業街へ行き、一緒に遅い昼食をとった。
それから、妻を民宿まで送って行ってから、宿舎へと戻った。
昨日と今日で、だいぶ電動自転車を走らせたから宿舎のバッテリースタンドで2回目の充電を行った。
バッテリースタンドも民宿と学校の宿舎ではアプリ(業者)が違う。操作手順も違うから初めてのスタンドだと、覚えるのに手間がかかる場合があることを知った。
民宿と学校の宿舎のアプリにおける共通点は、①安全充電 ②普通充電の2種類の充電方法があること。①がお勧めになっていて、保険がついていたり、故障しにくい等の説明がある。ただし、0.1元の手数料が余分にかかる。②だと危ないみたいなことが書かれているから、自然と①を選んでいる。もう一つの共通点は、金額指定で充電する場合とフルチャージ指定で充電する選択があることだ。
相違点は、一方のアプリ(民宿)では微信での支払いのみだったが、宿舎ではポイントを買ってから充電する別の選択があったことだ。民宿のアプリでは未使用分は自動的に返金されたが、宿舎のアプリでは微信経由の場合は一回入金したら中途で充電を止めたら返金なし。ポイント経由の充電の場合だけ使用料と等しくポイントが差し引かれるようになっていた。まあ、今後は宿舎以外で充電することはないだろうから、そんなに頭を悩ます必要はないだろう。
ただ、部屋の電気代もチャージ制だし、電気自転車の充電のタイミングにも気を遣う必要があるし、飲料水を補充しにいくタイミングも見計らわねばならず、この地での生活では管理項目が多い。慣れればなんでもなくなるだろうけれど。電気自転車の充電などは電源コードの変換部分が防水ではないから、雨の日とかは充電ができない。雨季とかはタイミングが難しくなりそうだ。
部屋に戻ると引っ越し荷物の整理の続き。正直疲れてしまってやりたくないが、できる範囲でコツコツ進めていかなければならない。捨てずに持ってきて良かったのはプラスチック製の「組み立てラック」だ。とりあえず置き場に悩む小物を整理して置いておけるから大変助かった。
夜、B先生から、「明日の午後いち、急遽学校へ行くことになったから顔認証の登録の件、よろしければ私がお手伝いします」と連絡があった。午後遅くに授業があったから、顔認証の件は午前中に済ませてしまうつもりだった。しかし、愛犬クロの宿舎飼育の申請をどういう形で申請するのがベストかを相談するチャンスだと思い、お願いすることにした。事がうまく運ぶことを祈りたい。
***
ようやく「灵岩寺」で山登りした疲れが抜けた。4日目でようやく回復かぁ。久しぶりの山登りだから、そんなものかな。
午前8時半、移動のスタッフから電話があり、ネット接続をしてもらえることになった。
9時半頃に作業開始。20分ほどで完了。1年間の接続費(速度100M)が360元+作業費100元=460元だった。まあ、高くはない。シンセンのときは固定電話+携帯+ネットで月280元ぐらい払っていたと思うから、安いぐらいだ。
ネットがつながったから、今日からはまたデスクトップPCメインの生活となる。早速、ノートPCで作成したデータをデスクトップへと移した。
午後一にB先生と待ち合わせをしているから、11時ごろに早めの昼食をとった。昨日買った冷凍餃子で蒸し餃子を作った。
湖南の学校の宿舎と違って、この宿舎にはガスが通っている。ガスは怖いから本当は使いたくないのだが、電気代のことを考えると使わないという選択はない。で、久しぶりにガスコンロで調理した。備え付けのガスコンロは非常にシンプルンな造り。消し忘れ機能とかついていない感じだ。買い替えようかなぁ。
そう言えば、ガス代についてどうなるのか聞いていなかった。早速前任のG先生に確認のチャット。すると、ガス代と水道代はこれまで請求されたことがないとのことだった。うーん、主任のA先生の話では水道代は1年に一度請求されるという話だったが、どうなんだろう。まあ、どちらも大した金額にはならないだろうし、放っておくか・・・。一応、初期のメーターだけ写真にとって記録しておくことにしよう。
お昼ごろ、B先生から微信で「法務部から、もう出入境局へ行ってビザの手続きをして構わないとのことです」と連絡があった。
(あれっ、法務部のK先生が一緒に行くとか言ってなかったっけ?)
続けて、「私(B先生)が付き添うこともできますが、〇〇(私)先生は中国語がおできになるのでお一人でできるかと思います。もし、付き添いが必要な場合はおっしゃってください」
(まぁ、いいよ。一人でいくよ)
「ただ、出入境局へ行く前に〇×△へ行って、ある証明書をもらって、それをもって出入境局へ行ってください」
(いやいや、〇×△ってどこ?ある証明書って何?)
しばらくやり取りをした後、昨日予定した通り、まず顔認証の登録を済ませてから学内にある〇×△へ行って証明書をもらうことになった。実際のところB先生も、何もわからずに法務部との間に立って伝達役をやっているからかなり辛いことだろう。出入境のほうは先日民宿逗留の件で一度足を運んでいるから、一人でもやれそうだ。明日か明後日になるかな。
午後一、学校でB先生と会い、顔認証の登録をサポートして頂いた。
愛犬の件は、申請書を出して正面突破するよりも、黙認という形をとってもらったほうがいいだろうとのことだった。最終的には主任のA先生に相談してアドバイスをくださるとのことだった。
初授業は2年生の「ヒアリング」。まずは私の自己紹介と学生自身の自己紹介。湖南の学生よりも大人しく、協調性を重んじている印象を受けた。クラスの人数が少ないから、和を重視しやすいのだろうと思う。打ち解け度は普通(?)。2年生、3年生はすでに形ができしまっているから、一定以上の打ち解け度を求めるのは(私には)無理かもしれない。ある程度の距離を保ちつつ過ごすのが無難な気がする。
自己紹介を終えた残りの時間で足早にテキストの紹介とディクテーションの点数システムの紹介をした。テキストの例題をいくつかこなしたが、正直自分でも出来が悪かった。というか、どう教えていいかもわかっていないから、テキストの解説を棒読みの状態になってしまった。次回はもう少しうまくやらないといけない。
ディクテーションについては、皆それなりに回答してくれた。まだ得点方式を完全には理解していないだろうから、ノリノリになってくるのは先になるだろう。
全般的には大きな不満をもったようには見えなかったが、本当のところどうなのかはまだわからない。
明日は同じ2年生で会話の授業だ。うまくやれるかなぁ。いや、うまくやるというより、無難な線で進めたい。
授業が終わってから、法務部へ行って指定された証明書をもらった。今回の手続きはビザの手続きではなく、ビザの手続きが終わるまでの暫定居留の届け出であることが判明。明日か明後日に出入境局に行って届け出をしてくる予定だ。
***
午前中、雨が降ったり止んだりの中、電動自転車に乗って出入境局へ行ってきた。
先月民宿への宿泊時に同じことをやったので、迷わずに窓口へ行き手続きを済ませた。
帰路中途で見つけたスーパーで昼食用の食べ物を購入。
ここまでは良かった。
しかし、再び電動自転車に乗ってしばらくしたところで、急にバッテリー切れの点滅が始まった。
(な、なに~?)
出発時に75パーセントあったバッテリーが帰路では25~50%の間を行き来していた。
宿舎までは十分に持つだろうと判断していたのだが、甘かった。バッテリーが25%になると、自転車の速度そのものが大幅にダウンして、普通の足漕ぎ自転車よりも遅くなってしまったのだ。もはやバランスを保って走るのが難しいぐらいになった。
さらに進むうちに、完全にストップ。それでも、下車してハンドルを握ればゆっくりとは進んでくれるのでずいぶん助かった。
なんとか宿舎内のバッテリースタンドに到着。充電を始めることができた。午後まで放っておけば、授業には間に合うだろう。
まあ、ある意味早いタイミングでバッテリー切れの状況を経験することができて良かった。
バッテリー75%からだと1時間も走れないのかぁ。シンセンに住んでいた時は街のあちこちにバッテリースタンドを見かけたけれど、この地ではほとんど見かけない。恐らく住宅地の中に入ればあるんだろうけれど・・・。
常に100%を保つようにするのがいいんだろうけれど、さすがに面倒だ。75%では遠くへはいけないことを頭に叩き込んでおかなければならない。
万一もっと遠くでバッテリー切れになったら、どうしたらいいんだろう?
そう思ってタオバオで調べたら、電動自転車用のモバイルバッテリーが販売されていた。これを持ち歩くか、とりあず近場のシェア自転車に乗り換えて部屋に取りに行けばなんとかなりそうだ。うーん、買おうか買うまいか。
一休みした後、宿舎区の宅急便センターに宅急便を取りに行き、続けて飲料水の補給に行った。今回は手に入れたばかりの小型の7.5Lボトル。手軽に扱えるサイズだから、だいぶ楽だ。それでも電気自転車で坂を上るのはやっとやっとだったが。
今日は2年生の会話の授業。昨日のヒアリングの授業で自己紹介を済ませてしまっているから、いきなり授業に入れるのだが、どうしようか。昨晩から今日にかけていろいろ考えた。今回は湖南の短期大学と違って、一応4年制の大学だ。だから、湖南の学校より授業に熱心な学生が多いだろうと予想していた。しかし、昨日の学生の様子を見る限り、むしろ逆で、できるだけ努力せずに単位だけもらおうという学生が多いように感じた。そうなると、N1N2などの対策は別として、日本語を習得させようという必死の努力は空回りになる可能性が高いような気がする。さて、どうしたものか。
授業が終わった。昨日のヒアリングの授業に比べて学生たちの表情がリラックスしているのが見て取れた。
退屈そうにしている学生の顔もあったが、全般的には多く場面で笑顔が見られたから安心した。
今回は単語部分以外はテキストの文例には触れず、課のテーマである自己紹介を二人一組でやってもらうだけにした。一クラスの人数が35人と少ないから全員に順番が回るのは大変助かる。もっとも内容が複雑になってきたら、この人数でも全員は無理になるだろう。それでも、この学校ではとにかく各課のテーマをロールプレイ風にやってもらうということを目指す予定だ。教える時間を減らしてでもやってもらう時間を増やす。それを一学期続けてどうなるかを見てみたい。
授業が終わったのち、一旦宿舎に戻り、それから民宿で妻と合流し、商業街の夜市へ行った。
10年以上振りに露店で焼き牡蠣を食べた。湖南では食べよう食べようと思いつつ一度も食べなかった。今まで牡蠣で当たったことはないが、やはり怖いから一度機会を逃すと食べられなくなってしまう。そこで今日は思い切って食べてみたのだ。久しぶりの牡蠣は美味しかった。
食事後、しばらく民宿で休んで、宿舎への帰途についた。
夜、電動自転車に乗るのは初めて。ライトをつけて走ったが、それでも前方はうっすらとしかみえない。正面から電動自転車がライトなしで走ってくる場合もあるから、かなり危険だ。夜の走行は極力避けたほうがいいことがわかった。
明日は授業はなし。代わりにお昼に日本語学科の先生の食事会に呼ばれた。顔合わせを兼ねて歓迎会ということらしい。
どんな感じになるのかなぁ。
***
今日は授業なし。
午前早く、B先生から微信で「ビザ手続きを始めるので、必要な書類を届けてくださいと法務部から連絡がありました」とメッセージが入った。「では、今届けに行きます」と回答し、揃えてあった書類をまとめて法務部へ向かった。
部屋に入ると担当のX先生がいて届けた書類の確認をしてくれた(夏休みの間、対応してくれていたのは同じく法務部のY先生だったのだが、夏休みが明けてからこのX先生が担当になったらしく、先日の臨時居留証のときもこのX先生が対応してくれていた)。
届けた書類の中にはY先生から要求されていた各種「誓約書」があったのだが、「これはいらない」と軽く言われた。「いや、Y先生からかなり強く要求されて用意したのですが・・・」というとしぶしぶ受け取ってくれた。他にも「いらない」と言われた書類がいくつかあった。
最後に「来週の半ばまでに就業ビザをとっておきます。それから一緒に居留証を申請に行きましょう」と言われた。
「就業ビザというと、あの電子版のQRコードで読み取れるものですよね?」
「いや、実際にカードが発行されます」
「そうですか」
湖南のときは、電子版のものしかもらえなかったけれど、実物のカードも発行されていたのかな~?
とりあえず、これでひと安心。しかし、PDFで提出してあったHSK6級の証明書はいらないと言われたし、作成し出しておいたビザ申請書といると言われていた証明写真も要求されなかった。大丈夫かな~。
お昼は日本語学科の先生方と顔合わせの食事会が開かれた。
近所のレストランで食事。私の妻も呼ばれ、中華テーブルを囲んでの食事会となった。
役職としては主任のA先生とB先生が一番高いようだったが、古参の他の先生方にずいぶんと気を使っている様子だった。
私は古参の先生方とは話す機会がなく、もっぱらA先生やB先生と話をした。
午後いちに会議があるとのことで、1時間半ほどで食事会は終わった。
私と妻はその足で商業街へ向かいショッピング。終わると、妻を民宿まで送って、宿舎へと戻った。
帰宅後、昨日2年生の「会話」授業でやった小テストの採点をした。
「月日」や「数字」や「年齢」の読み方をひらがなで書く簡単なものだ。
・・・びっくりするぐらい出来が悪かった。
まともに答えられていたのは35人中5人。そこそこなのが5人。残りはボロボロの結果。
湖南の短期大学の学生でももう少し出来ると思うのだけれど・・・。
ただ、よく考えると、こうした「月日」や「数字」や「年齢」というのN1・2・3で重視されているものではなく、書けなくても点数に関係ないのかも?1年生のときは、他のことに重点をおいて指導されていたのだろう。抜き打ちテストでこれだけ回答できていれば、いい方なのかもな。
でも、できたほうがいいのは間違いない。今回は抜き打ちだから成績に関係なしということにしたが、明日成績に入れると伝えた上で来週同じテストをやることにしよう。
そう言えば、食事会のとき主任のA先生から、「こちらの学生は長沙の学生と比べてどうですか?」と尋ねられたっけ。
てっきり雰囲気のことかと思って、「長沙の学生はコスプレとか着ている子も多くて、キャッキャッとした感じでしたが、こちらは学生たちは大人っぽい雰囲気ですね」と答えたのだが、不満そうな顔をしていた。今思うと学生の日本語の実力について尋ねられていたのだろう。良かった。小テストの結果を見る前で。テスト結果を見た直後だったら、何も考えずきつめの評価を口にしてしまったかもしれない。
明日は同じく2年生の「文法」の初授業だ。当初の予定ではN3対策のテキストに沿って文型の説明をしたり、短文作成をさせたりするだけにするつもりだった。しかし、小テストの結果からすると、もうちょっと基礎的なことにも力を入れた方がいい気がする。動詞の分類や活用形、助詞の使い方とかも並行して教えていこうかな。
ともあれ、忙しい一日が終わった。
***
お昼。学食の従量バイキングの店で食事をした。12.5元。普通に美味しい。料金は長沙の学校よりも少し安ぐらい。ただ、湖南長沙の学校ではポイントで月500元分の食費補助が出ていたが、この学校では補助がないから価格での比較はあまり意味がない。問題は味だ。私は日本人だから、やや甘めのこの地の味付けでも問題がない。麺類のときはまだ辛さを欲するが、普通のおかずは辛くなくてもOK。しかし、妻は元来辛い物好きで、湖南に行ってさらに磨きがかかった。「辛くなければ美味しくない」の一点張りだ。自炊がメインになれば問題解決かな。
午後の授業。2年生の文法の授業だ。
まず最初に、現状の実力を把握するために(成績には組み入れない)動詞の分類テストを行った。これで結果が今一つなら、来週は成績に組み入れると宣言して同じテストをやる予定だ。
その後はテキストの例文と中国語訳を読み上げ、自作の例文を紹介。次に短文を作ってもらうということを繰り返した。それだけだと授業が単調になってしまうので、合間合間に例文に出てきた単語をもとに日中の文化の違いなどを紹介した。学生たちはすっかりリラックスして笑い声を上げることが多くなった。これまで日中文化の違いとかを教えてもらったことがないらしく、ほぼ毎回「ふーん」と驚いてくれるからすごく助かる。
ただ、豆知識で喜ばすだけではなぁ。
文型の説明というのは、接続についてはテキストに書いてある通りだし、それ以上のことをいうのは正直私には難しい。似た文型の微妙な違いを説明したりすれば感心してくれるのは間違いないが、準備時間が膨大になるからこれも難しい。何か別にアイデアを絞りたいところだ。
夕食は昼食と同じ従量バイキングに行って、おかずだけテイクアウトして帰った。肉類をメインにしたら16.5元。それでも安い。それに味もいい。湖南は美味しさを辛さに頼り過ぎていた感がある(妻は辛さ=味だけど)。
月、火、木と2年生の「ヒアリング」、「会話」、「文法」の授業をこなしてきたが、明日は三年生の「会話」授業だ。どんな感じでやろうかな~。まあ、とりあえずは自己紹介。それから、基礎力の確認ということで2年生と同じ「月日」、「時間」、「年齢」が書けるかのチェックをしようかな。ロールプレイもやれればやりたいが、どうだろうな~。現時点で学生がどれくらい話せるかにもよるだろうし・・・。まずは様子見だ。
帰宅途中、同じ宿舎区でうちの愛犬と同じ大きさの犬を二匹散歩させている女性を見かけた。しかもリードなし。その後さらに、巨大なゴールデンレトリバーを連れている女性も出現(こちらはリードあり)。
(規則で犬は禁止じゃないの。皆、校長の親戚ですか?)って感じ。
夕方5時を過ぎて宿舎区管理人が帰ったから、散歩も自由ってことなのかな。
念のため、ゴールデンレトリバーの写真をとっておいた。
まあ、これならうちの愛犬も問題ないだろう。
****
お昼は学食で食べた。ここの学食のチキンは肉質がいい。
湖南の学校の学食では、辛い料理ばかりだったから、甘めの料理ばかりが並んでいるのを見ると違和感を感じるが、少しずつ慣れていくことだろう。
先日、飲用水を入れるための小型の7.5Lボトルを購入した。1個目はスムーズに到着したのだが、続けて注文した2個目が行方不明になっている。宅急便の配達員の中国語はぶっきらぼうで、ただでさえ聞き取りずらいのに、まだ慣れない新たな地の配達員の中国語はほぼ未知の言葉。やりとりをするのが辛い。今日中に見つかるかなぁ?
今日は三年の初授業だった。3年生は前任の先生で2年間教わった後だし、2年生よりもさらにやりにくいかもと思っていた(ただ、QQグループの反応は3年生のほうが良かった)。そうしたら、QQグループでの反応と同じで、3年生のほうが反応が良かった。だいたい2年生の3回目(「聴解」、「会話」、「文法」を1回ずつ)の授業と同じぐらいの反応が最初から返ってきた。笑顔も多かった。
まだ、小テストの結果は見ていないが、私の日本語の話を聞き取れている学生が2年生よりだいぶ多かったように思う。日本と中国の違いの説明とかも、楽しんで聞き取っている学生がより多かったような気がした。
この違いが、2年生と3年生の実力の差から来ているのかどうかはわからない。3年生の場合はクラスの中心となっているグループがドンと前に陣取って、そのグループが私の話を前向きに受け止めてくれていたためだった可能性もある。
まあ、とりあえず、第1週は2年生も3年生もまずまずの滑り出しだ。来週も気を緩めずに授業に望もう。
***
お昼は学食に行ってテイクアウトした。土曜日にも関わらず、キャンパスは車と人でごった返していた。平日よりも人も車も多い。食堂は学生だけでなく、家族連れの人たちも多かった。ここが郊外地区で商業街もたいしたことがなく、ショッピングモールと呼べるほどの建物がないことから休日をキャンパス内で過ごす学生やスタッフが多いのだろう。
食後、行方不明になっていた、タオバオでかった7.5Lボトルを宅急便BOXで受け取った。半ば諦めていたから嬉しかった。
宿舎に戻り食事を終えた後、引っ越し荷物の整理に取り掛かった。この部屋は当初構造がいまいちだと思っていた。無駄に台所や洗濯室が寝室が広かったからだ。これだったら、その分でもう一室作れただろうにと思っていたのだ。しかし、引っ越し荷物を配置し始めてみると、その無駄な場所が役に立った。収納場所がたくさんあって物を置くのに困らない。ベッドもやや高めに作ってあるから、下にかなり物が置ける。すごく便利。
午後遅く、妻がいる民宿へ行った。電動自転車の乗り方を教えるためだ。
普通の自転車もあまり乗ったことがないというから、「普通の自転車で練習してからにしたらどう?」と最初は提案したのだが、どうしても嫌だという。ネットで調べたところ、普通の自転車に乗ったことがなくても電気自転車からスタートしたという人が少なからずいるらしいことがわかったので、「まぁ、いいか」といきなり電動自転車から始めることにしたのだ。
手で押すところから始めて、すぐに普通に乗れるようになった。曲がるところまで練習したところで、「ここは日が強いから嫌だ。続きは明日にしよう」とか言い出す。いやいや、まだ10分ぐらいしかやってないよ。仕方がないから、場所を変えて住宅区の中で続きを練習させた。なかなか戻って来ないから心配になったが、なんとか無事に帰ってきた。「今日はもう疲れた」というので続きは明日やることになった。
自転車もろくに乗ったことがないというから危なっかしいと思っていたが、よく考えると私よりも安全に乗れるかもしれない。私は電動自転車に乗っていてもついつい他の考え事に浸ってしまう性格だが、妻は何かをやるときは目前のことしか考えない性質だからだ。事故に遭うなら私のほうが先かも。
練習中に男子学生J君からQQで連絡があった。
「夜、時間がありますか?」
「うん、あるよ」
食事の誘いかと思ったら、
「ここ数日軍事訓練があるのですが、その関係で私たちがライブをやります。それを見に来ませんか?」
とのこと。
面倒だなぁと思ったが、湖南の学校で最初のコミュニケーションをミスって嫌な思いをしたことがあるから、快諾した。
最初が肝心だからな。
宿舎に一旦戻り、指定された時間になった頃、キャンパスに向かって出発。
しかし、30メートルも行かないところで、欧米人の女性に声をかけられた。
「1分でいいから、部屋まで来て」と英語で言われた。
「はい、いいですけど」
「すぐ終わるから」
「はい。中国語で話せますか?」
「駄目です。話せません」
・・・部屋までついて行ってみると、彼女は鍵を取り出した。
「開け方を教えてください」
なるほど。ここの鍵の使い方がわからなくて、開ける自信がなかったのか。
この宿舎の鍵は中国によくあるタイプの何回か回す、面倒くさいタイプ。それで、開けられるかなぁ~と心配だったところ、ちょうど私が通りがかったというわけだ。
私の部屋の鍵とも少し違ったので少し手間取ったが、開けてみせた。
「ありがとう」
「自分でも一度やったほうがいいですよ」
「わかりました」
カチャカチャ・・。開いた。私より上手なくらいだ。
「では、また」
*ちなみに、私の英語はそんなにスムーズではありません。
再び電動自転車に乗ってキャンパスに向かって出発。
指定された場所はグラウンド。グラウンドに到着すると、Jくんが迎えに出て説明をしてくれた。
J君が所属している音楽クラブが1年生をクラブに勧誘するためのライブをやるので、それを観に来てもらったとのこと。
グラウンドで、学生たちが義務となっているジョギングをこなしている中、演奏が始まった。観客は10人ぐらい。
(これで勧誘になるのかな?)と思ったが、小規模なクラブだから数人も勧誘できればいいのだろう。
1時間ほど音楽に耳を傾けた後、J君に「そろそろ帰るね」と声をかけて宿舎に戻った。
今日も忙しい1日だった。