中国の露店・屋台9


烤全羊屋

新疆を代表する豪快な料理である。烤全羊はもともとはモンゴル族の料理で、それが内モンゴル、新疆へ伝わったとのこと。かなり脂が乗っているので、よほど腹が空いているときでないと食べきれない。この屋台では手斧で、羊肉を捌いていた。(2007年9月、新疆ウィグル自治区ウルムチ市)

携帯電話液晶フィルムカバー屋

「携帯電話液晶フィルムカバー屋」。液晶部分だけでなく、キー部分、その他のカバーもやる。露店というと、本場でそれらが大都市に流れてくるケースが多いが、この「携帯電話液晶フィルムカバー屋」は多分、大都市で生まれて地方都市へと流れていくパターンの露店ではないだろうか。昨年か今年ぐらいに現れてものすごい勢いで数を増やしている。値段は、NOKIAの小さな液晶の部分だけなら3RMBだった。最大で12RMBまである模様だ。(2007年12月、深セン特別区外)。

追記(2008年1月、深セン特別区外):先日、新しく買った携帯電話とデジカメにもフィルムカバーをつけてもらった。携帯電話のカバーは3RMB。デジカメのカバーは5RMBだった。ただし、前回の人より下手なのか、フィルム自体の品質が悪いのか、あまり綺麗にできていなかった。

ウズラ卵の串揚げ屋

ウズラの卵を串揚げにしたもの。屋台の看板に「グリーン食品」であることをうたっている。店主は全く売る気が見られず、どこかのおじさんとのお喋りに夢中だった。一串1.5RMB。確か、以前、ウズラの卵の衛生上の問題が新聞に載っていたようだから、それでわざわざ「グリーン食品」の看板を出しているのかな?(2007年12月、深セン特別区外)

餃子作り器屋

マイクをぶら下げて、パフォーマンス販売だ。練った小麦粉を容器に広げて折り畳むだけで、餃子が出来上がり。路上でのパフォーマンスということで餃子に肉も野菜もは入っていない。小麦粉だけでの熱演だ。大小の容器一組で3RMB。購入することは購入したが、昨今中国製のプラスチック製品に対する世間の目が厳しい。本当に使うものは、もっとしっかりした場所で購入しないと・・・。でも、十倍以上の値段がするんだろうなぁ。(2007年12月、深セン特別区外)

追記(2008年2月):先月下旬ぐらいから始まった餃子事件の影響で、既製品の餃子を食べる人が減り、餃子を手作りする家庭が増えたそうだ。それで、上記のような餃子作り器が飛ぶように売れていると(日本の)ニュースで語られていた。

風船売り屋

春節の賑わいの中、風船売り屋が大繁盛。こんだけたくさん持っていると、人間も一緒に浮いてしまいそうな気もする(2008年2月、深セン特別区外)

さとうきびジュース屋

日本と同様コカ・コーラもペプシ・コーラも販売されている国状であるが、内陸から大量に押し寄せる出稼ぎ族に今も人気があるさとうきびジュース。一杯1RMBという安さ(コーラは2RMB前後)が魅力なのだろうが、何よりも幼い頃から慣れた味だから人々を引きつけるのだろう。写真は、皮を剥いたさとうきびをミキサーに突っ込んでいるところ。中国ではさとうきびを、ナタのような調理器具で振り下ろして削るよう剥くのだが、日本では(昔は)どうだったのだろう。(2008年2月、深セン特別区外)

ハンモック屋

近所のスーパーの片隅にいつ頃からか不定期に店を広げているハンモック屋。値段を聞いてみると、一つ18RMBと16RMBのがあるという。18RMBのを15RMBに値切って購入した。「おまえが、いっつもこっちをみてるの知ってたぞ」と気安く話しかけてきた。いつか写真をとってやろうと前を通りがかる度に見ていたのに気づいていたのだ。しかし、そんなに売れているようにも思えないのだが、これは副業でやっているのだろうか。いつか聞いてみるとしよう。(2008年8月、深セン特別区外)

焼きトウモロコシ屋

銀川駅の対面にある小さな屋台街で見つけた焼きトウモロコシ屋。自分で制作したトウモロコシ焼き器だと言っていた。トウモロコシは一本1.5RMBで販売。味付けもなにもなく、ただ焼いたトウモロコシを食べる。香ばしいにおいが食欲をそそり、焼き上がる前から皆が競って注文をしていた。(2009年8月、寧夏回族自治区銀川)

露店寿司屋

東門にある露店寿司屋。(衛生的に)大丈夫か!?ということがまず頭に浮かぶかと思うが、私は今日食べた(かなり勇気が必要だった)。注文すると(一本5RMB)、手早く切って、パックに入れてくれた。ネタはキュウリとタクワンがメインで、味もけっこういけた。今のところ、お腹も壊れていない。明日になってもなんともなければ大丈夫だろう。
 露店寿司屋を最初に見かけたのは、数ヶ月前、(地下鉄)東門駅に隣接した地下街である。(衛生的に)ありえないだろうと思ったので、すぐに潰れるかと考えていたが、全く問題無しに今も営業が続いている。さらに一ヶ月ほど前に、東門の大通りで写真の寿司屋を見つけた。埃かぶり放題の路上のことだったから、さらにびっくりした。そして、本日、試食となった。私の前にも一組の客が注文をしていて、それなりに売れている様子だった。広東省の気温は高いから、冬にしかできない商売だと思われる。同じ通りの他の場所でも、もう一軒露店で寿司を売っていたので、衛生トラブルが起きなければブームになるかもしれない・・・なんて想像している。(2010年1月、深セン市内東門

烤餌塊

米粉を平らにしたものをセンベイのように膨らませた後つぶし、その上に唐辛子のタレやモヤシなどを載せて巻く。最後にもう一度火を通して出来上がり。屋台の主が「俺はもうこの仕事を十年以上も、ここでやっているんだ」と誇らしげにいうのを聞いて、ひどく羨ましく思えた。一本1RMB(2010年2月、昆明省麗江古城付近)